社会福祉士国家試験受験資格取得を得るために受講した社会福祉士短期通信科で、私が実際に提出したレポートになります。
相談援助演習2
課題:DV被害者に対する相談援助 評価点75点
こちらのレポートに関しては、参考資料を活用しつつ私が実際に生活相談員として勤務をしながら実際に体験してきた内容をまとめたものになります。
評価点としては75点を頂き、ソーシャルワークのあるべき姿勢をうまくまとめてあるという講評と補足として機関の専門的役割について再度調べるようにとの講評を頂きました。
レポート本文
まずは被害者の心身の安全を保つという支援を優先して行なう必要がある。安全が確保されていない限り支援はスタートしない。相談機関としては、女性であれば女性センターや婦人相談所、生活支援であれば福祉事務所、心のケアであれば保健所が相談機関となる。その上で緊急性が強い場合には警察に相談する必要がある。また一時的な保護として民間シェルターを利用する方法もある。DV被害者の多くは心身共に傷ついているケースが多い。その中には被害者に対して怯えている人、感情が麻痺してしまっている人、変に明るかったりする人等状態は様々である。状態が落ち着くまでは継続して見守る必要があり注意しなければならない事は、DV加害者の元へ帰ろうとする事である。そうならないように細心の注意を払わなければならない。
このように被害者は様々な問題を抱えているため、一つの機関だけで問題を解決するには限界がある。必要に応じて関係機関と連携を取りつつ問題解決に当たる事が必要である。この時に気を付けなければいけない事は、他の機関に情報提供を行なう際には必ず本人の許可を得る事を忘れてはいけない。また相談者の氏名、住所、被害状況、支援の内容等、個人情報の守秘義務は絶対に守らなければならない。誤って情報漏洩が起きてしまうと社会的信頼を失うのは勿論であるが、相談者にも被害が出てしまう可能性も考えられる。また被害者の中には経済的に不安を持っている人も少なくない。経済的な支援や就労支援等どのような支援を受けられるのかの情報提供を行い不安な気持ちに寄り添う事も大切である。
特別なカウンセリングをするというよりは、被害者の立場に立って被害者の言葉、訴える内容をありのままに聞く事、話を否定したり遮るのではなく被害者が表現している感情を理解してる事を伝え共感する事が大事である。被害者との信頼関係は心のケアを行う際に重要になる。ここで勘違いしてはいけない事として、信頼を得る事と親密になるという事は意味合いが変わってくるという事である。相談者とは親密になり過ぎない。連絡を取る手段も勤務先として個人情報は教えないようにしなければならない。支援の最終目標は、自分で自分の問題を解決できるような行動を自分自身で決定できるようになること。自分なりの生活が行えるようになる事への手伝いをするのであって救済者になる事ではない事を理解しつつ、相談者の自尊心と自己決定権を尊重しなければならない。
良い援助を行なうには、自分自身のストレス対応にも気を配らなければならない。相談を聞いて自分自身が傷つく事、社会への信頼を失う事、更に無知の自分に罪悪感を感じる事もあるだろうが解決できない相談がある事も理解しておかなければならない。被害者支援に関する知識や技術が高ければストレスを感じる度合いも軽減されるため、能力向上への研修や支援を行なう必要があると感じる。
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