こんにちは、YUKINOSUKEです。
「今度の休み、福島競馬場に行ってみたいけど、初めてだから特徴がよくわからない…」
「アクセスや駐車場ってどうなってるの?やっぱり開催日は混むのかな?」
「指定席はネット予約しないと入れないんだろうか?」
そんな疑問や不安で、福島競馬場への一歩をためらっていませんか?
わかります、わかります。福島競馬場って、JRA全10競馬場の中でも特にコンパクトでアットホームな雰囲気があって、私も大好きな競馬場の一つなんです。でも、初めて行く時や久しぶりに行く時は、知っておきたい情報がたくさんありますよね。
例えば、競馬場の楽しみといえば、やっぱり「名物グルメ」や「レストラン」 !
「福島競馬場ならではのB級グルメって何があるの?やっぱりカツ丼が有名?」 とか、気になりますよね。
それに、「子連れで行っても大丈夫かな?子供が遊べる遊び場や公園みたいな施設はある?」 といったレジャー面での心配。
「競馬初心者だけど、馬券の買い方とか基本から教えてくれる場所はあるのかな?」 という素朴な疑問もあると思います。
もちろん、馬券ファンにとっては、コースの特徴は絶対に押さえておきたい最重要ポイントです。
「福島競馬場の芝コースって、JRAで一番小さいって聞くけど、どんな傾向があるの?」
「ダートコースの傾向や、有利な枠順、当日の馬場状態でどう変わってくるの?」
「福島牝馬ステークス や七夕賞 みたいな名物重賞って、荒れるって聞くけど、どんな対策をすればいい?」
この記事では、そんな福島競馬場のあらゆる特徴について、「現地で役立つ施設・レジャー情報」から、「馬券攻略に欠かせない詳細なコース傾向」まで、私の目線で徹底的にわかりやすく解説していきますね。
これを読めば、あなたが知りたい福島競馬場のすべてが分かり、次の休日にはもう福島競馬場に行きたくなっているはずです!
- 福島競馬場へのアクセスや施設、グルメ情報
- 初心者や子連れでも楽しめるポイント
- 芝・ダートのコース特徴とレース傾向
- 福島記念や福島牝馬Sなど重賞の攻略ヒント
福島競馬場の特徴:アクセスと施設ガイド
まずは、福島競馬場へ行く前に知っておきたい基本情報から。アクセス方法や駐車場、指定席、そして競馬場の「お楽しみ」であるグルメや子供向けの施設まで、詳しく紹介していきますね!競馬場での一日を具体的にイメージできるよう、細かく掘り下げていきます。
福島競馬場へのアクセスと駐車場
- YUKINOSUKE
福島競馬場へのアクセスは、電車(バス)でも車でも便利なのが良いところですね。福島市の中心部からも比較的近いのが特徴です 。ただ、どちらの方法を選ぶかによって、快適さや必要な準備がちょっと変わってきますので、詳しく解説しますね。
電車・バスでのアクセス(おすすめ!)
個人的に、特にGIII(重賞)レースなどが開催される混雑日には、公共交通機関(バス)の利用が一番ストレスフリーかなと思います。
基本ルートは、JR福島駅の東口からです。駅前のバスターミナル、2番または3番のりばから乗車し、「競馬場前」停留所で降りれば、もう目の前です 。
所要時間は約15分、料金は220円(※2025年10月時点)と、非常にアクセスしやすいですよね 。本数も福島競馬の開催日は臨時便が出たりするので、それほど待たずに乗れることが多いです。
また、仙台や郡山といった主要都市からも福島競馬場前までの直通バスが運行されることがあるようです 。遠方から新幹線などで来られる方は、福島交通の公式ホームページなどで、事前に直通バスの情報をチェックしてみると良いかもですね。
自動車でのアクセスと駐車場戦略
「やっぱり荷物が多いから車で行きたい!」という方も多いと思います。東北自動車道からのアクセスも良く、競馬場周辺にはJRAが運営している駐車場や、民間の駐車場が用意されています 。
ただし、JRAの直営駐車場を利用する場合、絶対に知っておかないといけないのが「行く日によって料金体系が全く違う」という点です。
JRA直営駐車場の料金体系
- 福島競馬 開催日:
料金: 1,000円
対象: 第1・第2・第3・第4駐車場など - パークウインズ(PW)営業日:
料金: 500円
対象: 第1・第2駐車場など
※JRAの駐車場でも「料金記載のない駐車場」は無料で利用できるようです 。
無料駐車場についての注意点
「無料」と聞くと魅力的に聞こえますが、当然ながら開催日は真っ先に埋まります。GIII(重賞)開催日などは、開門よりずっと早い早朝でなければ確保は難しいと思ったほうが良いかもしれません。ここを当てにしすぎると「停める場所がない!」と焦ることになるので注意が必要ですね。
また、JRA直営以外にも民間の駐車場が点在していますが 、当然ながら競馬場に近い便利な場所ほど料金が高くなる傾向があります。
賢く使う「パークウインズ営業日」
ここで注目したいのが「パークウインズ(PW)営業日」です。
これは、福島競馬場でのレース開催はなくて、他の競馬場(東京や京都、阪神など)のレースの馬券だけを発売している日(いわゆる場外発売日)のことですね 。
この日に行くメリットは、駐車料金が半額の500円になる という金銭的な面に加えて、「混雑が開催日と比べて格段に少なく、ゆったりと馬券やグルメを楽しめる」という体験的なメリットが非常に大きいです。
「福島の生のレースが見たい!」というわけでなければ、競馬場初心者の練習や、家族連れで「馬場内広場」 や「グルメ」 を目当てに雰囲気を味わいに行くなら、あえてPW日を狙うのは賢い選択だと思います。
開催日(特に重賞日)の混雑と対策
最後に、これが一番重要かもしれませんが、開催日の混雑は甘く見てはいけません。
GIII開催日の駐車場混雑について
福島牝馬ステークス、七夕賞、福島記念といったGIIIレースが開催される日は、駐車場待ちの渋滞や、午前中の早い時間帯での満車が予想されます。
私も重賞の日に車で行くときは、開門ダッシュも覚悟の上で、かなり早朝に着くように計画するか、最初から車を諦めてバスで行くようにしています。お昼前にのんびり車で行くと、停める場所を探して周辺をぐるぐる…なんてことになりかねません。
結論として、混雑が予想される日は、時間を気にしなくていい公共交通機関(バス)の利用が賢明かなと思います。車で行く場合は、とにかく早めの行動を心がけてくださいね。
最新の駐車場情報や混雑状況、臨時バスの運行状況などは、JRAの公式サイトや福島交通のホームページなどで、必ず事前に確認してからお出かけください。
福島競馬場の指定席とネット予約
- YUKINOSUKE
福島競馬場での観戦を格段に快適にしてくれるのが、「指定席(リザーブシート)」の存在です。特に夏の暑い日や、冬の寒い日、雨の日などは、空調の効いた室内席のありがたみを心の底から実感します…。
そして、この指定席を確保する手段として、今や常識となっているのが「JRA指定席ネット予約」ですね 。
なぜ「ネット予約」が必須なのか?
福島競馬場への入場方法自体は、
- 「指定席ネット予約」を利用(事前)
- 「入場券ネット予約」を利用(事前)
- 競馬場での「入場券の当日現金発売」
といった方法があります 。ですが、これはあくまで「競馬場に入るための入場券」の話。快適な「指定席」はまったくの別問題です。
特に、福島牝馬ステークス や七夕賞 、福島記念 といったGIII(重賞)レースが開催される日は、指定席の当日発売はほぼ無い(売り切れている)と思ったほうが賢明です。
「朝早く行って並べばいいや」という考えはかなりリスクが高いので、快適に観戦したいならネット予約は必須と心得ておきましょう。予約にはJRAの会員登録(無料)が必要なので、競馬場に行く計画を立てたら、まずは登録を済ませておくのがスムーズですね 。
福島競馬場の指定席(リザーブシート)徹底比較
福島競馬場のスタンド(リザーブシート)は、場所や設備によって料金が細かく分かれています。また、同じ席種でも土曜日と日曜日で料金が異なるのがポイントです 。自分の観戦スタイルに合わせて選びたいですね。
| 席種 | 土曜料金(入場料込) | 日曜料金(入場料込) | 特徴・おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| A指定席 | 1,100円 | 1,600円 | スタンド上層階(4階など)。ゴール板に近いエリアもあり、レース全体を見渡しやすく眺望抜群。しっかり観戦したい人向け。 |
| B指定席 | 700円 | 1,100円 | A指定席よりやや下の階層(3階など)。A席よりリーズナブルだが、十分快適な室内席。コスパ良く室内を確保したい人に。 |
| C指定席 | 500円 | 600円 | 最もリーズナブルな屋内席(3階など)。とにかく雨風をしのげる席を安価に確保したい人向け。 |
| スマートシート | 200円~400円 | 200円~400円 | 屋外の指定席(2階A・3階A・屋外Aなど)。安価に「自分の席」を確保できるが天候の影響は受ける。荷物置き場として確保するのもアリ。 |
| UMACAシート | 1,600円 | 1,600円 | キャッシュレス投票端末「UMACA」が各席に設置された席。席を立たずに馬券を購入したいヘビーユーザーに最適。 |
(※上記は料金の一例です )
グループ観戦の切り札「ラウンジ席」
そして、私が個人的に注目しているのが「ラウンジ席」です。これは1テーブル4席単位での発売 となっており、グループ観戦の「切り札」とも言える席ですね。
ラウンジ席のメリット(日曜日の場合)
- 圧倒的コストパフォーマンス:
例えば日曜日に4人グループでA指定席を個別に取ると、1,600円 × 4人 = 合計6,400円。しかし、ラウンジ席なら1テーブル(4席)で4,400円。一人当たり1,100円でテーブル付きの快適な席が確保できる計算になります。 - 利便性:
グループで確実に席が固まる安心感はもちろん、快適なテーブルがあるので競馬新聞やPC、競馬場グルメを広げて、仲間とワイワイ予想するのに最適です。
4人グループで行くことが決まっているなら、真っ先に予約を検討すべき席だと私は思います。
予約時の注意点
いくつか注意点があります。
- まず、これらの料金や席種は変更される可能性が大いにあります。必ずJRAの公式サイトで最新の情報を確認してください。
- A指定席内などには、車椅子専用席もネット予約で用意されています 。必要な方はこちらを確認しましょう。
- 「パークウインズ(PW)営業日」(場外発売日)は、そもそも指定席を発売しなかったり、料金体系が開催日と全く異なる場合があります 。PW日に行く場合も、指定席の有無を事前に確認しておくと安心ですね。
福島競馬場の名物グルメとレストラン
- YUKINOSUKE
競馬場での楽しみといえば、レースの興奮……と同じくらい大事なのが、やっぱりご当地グルメですよね!競馬場って、実は安くて美味しいB級グルメの宝庫だったりします。福島競馬場も、もちろん例外ではありません。むしろ、魅力的なお店がたくさんあって、迷ってしまうほどですよ 。
ゲン担ぎの定番!「勝鶏どんどん」の勝丼
福島競馬場で「まずコレを食べなきゃ始まらない!」と言われるのが、スタンド1階のファストフードプラザにある「勝鶏どんどん」の『勝丼(かつ丼)』ですね 。
その名の通り、競馬の「勝ち」にかけたゲン担ぎメニューとして、お昼時には行列ができるほどの絶大な人気を誇ります 。
私ももちろん食べたことがありますが、まずなかなかのボリュームに驚きます 。カツはしっかり厚みがあって、食べ応え抜群。味付けはちょっと甘めのつゆが染みていて、まさに「昔ながらの競馬場のかつ丼」といった感じで懐かしい美味しさです。正直、「めちゃくちゃジューシー!」というよりは「しっかり噛み応えのある肉」という印象ですが 、それがまた競馬場のジャンクな雰囲気と合っていて良いんですよね。
もちろん、これを食べて馬券が当たるかどうかは別問題ですが…(笑)。まずは景気づけに一杯、という方には最高の一品です。
「勝鶏どんどん」は、かつ丼以外にもメニューが豊富です 。
- 勝丼(かつ丼)
- ソース勝丼(ソースかつ丼)
- カツカレー丼
- 玉とじ丼
気分に合わせて選べるのも嬉しいポイントですね。ファストフードプラザ内のテーブル席や立ち食いスペースで、サクッと食べられます 。
地ビールやB級グルメも充実のスタンド2階エリア
1階がファストフード中心なのに対し、スタンド2階は個性豊かなお店が集まるグルメエリアになっています 。
特にお酒好きの方に絶対おすすめしたいのが、同じくスタンド2階にある「福島路ビール」です 。福島市内の醸造所が運営している本格的な地ビール(クラフトビール)を、レースを見ながら飲めるなんて、最高じゃないですか 。競馬場の開放感も相まって、格別な味がしますよ。
他にも、スタンド内には魅力的なお店がたくさんあります。
| 店舗名 | ジャンル | 場所(一例) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 上杉 | 丼、コロッケ | スタンド | 米沢牛コロッケが美味しいと評判 。小腹が空いた時にぴったり。 |
| 鳥ぎん | 丼、おにぎり | スタンド | 焼鳥丼が人気のお店 。香ばしい匂いが食欲をそそります。 |
| 吉野家 | 牛丼、カレー | スタンド | 定番の安心感 。時間がない時でもサッと食べられます。 |
| 精華苑 | 中華 | スタンド2階 | 座ってゆっくり本格的な中華料理を食べたい時に。 |
| 赤井 | 和食 | スタンド2階 | 落ち着いて和食で一息つきたい方におすすめ。 |
| サザンクロス | 郷土料理 | スタンド2階 | せっかくなら福島の郷土料理を味わいたいという時に。 |
| アスコット | 弁当・ドリンク | スタンド2階 | 手軽にお弁当を済ませたい時に。 |
| バッカス | 軽食・ドリンク | スタンド2階 | 観戦のお供のドリンクや軽食に。 |
このように、和食から中華、ファストフードまで幅広く揃っているので、お腹の空き具合や気分に合わせて選べるのが嬉しいポイントです 。
ちなみに、スタンド2階のレストランエリアは完全禁煙になっています(おタバコは所定の喫煙ルームで)。また、多くの店舗でクレジットカードや電子マネーが利用可能 なのも、キャッシュレス派には地味に便利ですよね。
※営業店舗やメニューは変更となる場合がありますので、現地で最新の情報を確認してくださいね 。
福島競馬場の子連れ向け遊び場
- YUKINOSUKE
「競馬場に子供を連れて行くなんて…」とためらっている方がいたら、声を大にして言いたいのですが、福島競馬場はJRAの競馬場の中でもトップクラスに「家族連れ・子連れ」に優しい競馬場です!
競馬場というと、どうしても大人の社交場、タバコの煙がモクモク…というイメージが強いかもしれません。でも、福島競馬場のすごいところは、設計段階から「家族のレジャー」を強く意識している点にあると私は思います。
その最大の特徴が、馬券を買うファンで賑わう「スタンド」エリアと、子供たちが主役の「馬場内広場(インフィールド)」のエリアが、地下道などで物理的にしっかり分かれている点です 。
これにより、子供連れの家族は、馬券売り場の喧騒や混雑とは無縁の、広々とした公園のような空間で一日中安心して過ごすことが可能です。もはや「競馬場の中にある、巨大な公園」と言っても過言ではないかもしれません。
遊具の宝庫!「馬場内広場(インフィールド)」
コースの内側(インフィールド)に広がる芝生のエリアが、丸ごと子供たちの遊び場になっています。ここに、無料とは思えないほど多彩な遊具がてんこ盛りなんですよ 。
主な遊具とアトラクション
- ポニーリンク(乗馬体験):
子供たちがポニーに跨り、リンクを1周する簡単な乗馬体験ができます。「ポニー小(3歳以上かつ体重20kg以下)」と「ポニー大(8歳以上15歳以下)」 のように区分けされている場合もあり、小さな子でも安心です。これは子供にとって最高の思い出になりますよね!
(注:利用は先着順で整理券を配布していることが多いです 。) - アスレチック施設:
たくさんの本格的なアスレチック遊具が揃っていて、やんちゃな小学生くらいの子でも夢中になって遊べます 。 - ネットトランポリン:
子供たちが大好きな、広々とした大型のトランポリンです 。 - メルヘンボックス:
ボールプール、滑り台、アスレチックが一体となったカラフルな複合遊具で、特に人気が高い施設です 。夏休みなどは行列ができることもあるとか。 - ふあふあ遊具:
中に入って飛んだり跳ねたりできる、空気で膨らませた遊具(エアトランポリン)です。対象年齢が「2才~幼稚園・保育園まで」 の場合など、小さいお子様向けに用意されていることが多いです。 - Run!ラン♪ポニー:
まるで本物のポニーに乗っているかのような気分が味わえる、子供たちに大人気の乗り物です 。こちらも年齢や体重制限(例:ポニー小は3歳以上20kg以下、ポニー大は8歳以上90kg以下) が設けられています。
(注:天候などの事由により、中止または内容が変更される場合があります 。)
雨天でも安心!スタンド内のサポート施設
「もし雨が降ったら、馬場内広場が使えないんじゃ…」という心配もご無用です。スタンド側にも、家族連れをサポートする施設がしっかり完備されています。
スタンド内の主な子連れ向け施設
- あっぷる広場(スタンド1階):
スタンド1階の南側(メモリアルコーナー隣)にある屋内の遊び場です 。馬場内広場が天候不良などで閉鎖されている期間の、代替の遊び場として機能してくれるのは、本当にありがたいですよね 。 - チャイルドコーナー(ベビールーム):
スタンド内にある、広々としたベビールームです 。ここがすごいのは、単なる授乳室やおむつ替えスペースではないこと。おもちゃやテレビも完備されており 、子供たちがちょっと休憩したり、遊んだりできる空間になっています。 - 充実のサポート設備:
競馬場内の各所に、乳幼児連れに必須の設備が整っています。「授乳室」や「おむつ替え台(ベッド)」 はもちろん、「多目的トイレ」、さらには泥んこになっても安心な「足を洗えるシャワー」まで完備されています 。
これだけサポート設備が充実していれば、乳幼児や小さいお子さんを連れていても、安心して一日中楽しむことができると思います。福島競馬場は、まさに家族全員のためのレジャー施設ですね。</p\
福島競馬場初心者のための楽しみ方
- YUKINOSUKE
「競馬場って初めてだから、何をしていいか不安…」
「馬券の買い方がわからないし、楽しめるか心配…」
初めての場所って、独特のルールがありそうで緊張しますよね。特に競馬場は専門用語も多そうですし…。でも、安心してください!福島競馬場は、そんな初心者さんを温かく迎えてくれるサポート体制がしっかりしていますよ。
馬券を買わなくても、一日中楽しめる仕掛けがたくさんあるんです。
迷ったらココ!最初の砦「ビギナーズセミナー」へ!
競馬場に到着して、「さて、何をしよう…」と迷ったら、私はまず「ビギナーズセミナー」に参加してみることを強くおすすめします。
これはJRAが無料で実施してくれている競馬講座で、まさに初心者のための「基本のキ」から教えてくれるんです 。
- 馬券の種類(1着を当てる「単勝」や、3着以内に入る馬を当てる「複勝」など)
- マークシートの正しい書き方
- まるで暗号のような「競馬新聞の読み方」の初歩
競馬新聞って、最初は本当に暗号みたいに見えますもんね(笑)。私も最初はチンプンカンプンでした。でも、このセミナーで基本的な知識を(しかも無料で!)入れれば、「ただ馬が走っているのを眺める」状態から、「自分なりに予想して、お気に入りの馬を応援する」というスポーツ観戦に激変します。この差は本当に大きいですよ!
ビギナーズセミナー開催場所(例)
場所: スタンド2F北口付近 特設ブース
(※競馬場はすごく広いので、この場所を覚えておくと迷わなくて済みます 。)
注意点: ビギナーズセミナーは、20歳未満の方は受講できません 。馬券の購入も20歳になってからですね。
競馬の醍醐味!「パドック」で馬を間近に感じよう
馬券を買う・買わないに関わらず、競馬場に来たら絶対に立ち寄ってほしいのが「パドック」です。
パドックとは、次のレースに出走する馬たちが周回する場所で、お客さんはここで馬の状態を間近でチェックできるんです 。福島競馬場のパドックはスタンドの2階にあって、上階のスタンドからも見下ろせる造りになっています 。
初心者の方は、まず「うわー、サラブレッドって大きい!」「筋肉がすごい!」「毛ヅヤがピカピカで綺麗…」という感想だけで十分楽しめます。間近で見る競走馬の迫力と美しさは、テレビとはまったく違いますよ 。
もし少し慣れてきたら、こんなところを見てみるのも面白いです。
- 落ち着いてゆったり歩いているか(リラックス)
- 適度に気合が乗って、前向きに歩いているか(集中)
- 汗をダラダラかきすぎていないか(イレ込みすぎかも?)
「この馬、元気なさそう…」「あっちの馬は気合入ってるな!」なんて、自分なりの感想を持つこと。実はこれこそが、競馬予想の最も重要な第一歩なんです。
馬券だけじゃない!競馬場の「見どころ」散策
レースとパドックの合間には、場内を散策してみましょう。馬券売り場以外にも見どころはたくさんあります。
初心者向け散策スポット
- ローズガーデン: スタンドのパドック側にある綺麗なバラ園です 。季節が合えば、色とりどりのバラが咲き誇る絶好のフォトスポット。ここから眺める障害レースの襷(たすき)コースは圧巻です 。高低差のある障害を飛び越えていく様子は、平地のレースとはまた違った迫力がありますよ。
- メモリアルコーナー: スタンド1階の南側にあります 。ここには福島競馬場の歴史がわかる模型や、馬の像、福島競馬場ゆかりの騎手の絵などが展示されています 。地元ファンに愛されてきた競馬場の歴史に触れてみるのも面白いですね。
- 馬とのふれあい: 開催日やイベントによりますが、馬場内広場 ではポニーリンク で乗馬体験ができたり、馬車(馬車運行)が行われたりすることもあります。レースで走る姿だけでなく、馬の優しい目や温かさに触れるのも競馬場の大きな魅力です。
「100円」からの馬券体験で、レースが何倍も楽しくなる
もしビギナーズセミナーを受けて「ちょっと馬券を買ってみようかな」と思ったら、ぜひ100円からチャレンジしてみてください。
おすすめは、一番シンプルな「単勝」(1着の馬を当てる)か、当たる確率が比較的高い「複勝」(3着以内に入る馬を当てる)です。
パドックで「あ、あの子が一番カッコよかった!」と直感で選んでもいいですし、名物の「勝丼」 でゲン担ぎをして、ラッキーナンバーで選んでもOK。
たった100円でも、自分が選んだ馬が走るレースは、ただ見ているだけの時とは比べ物にならないくらいドキドキします。「行けー!」「残せー!」と声が出る、あの興奮こそが競馬の醍醐味です。
まずは競馬場の雰囲気を楽しむところから 。グルメを味わい、美しい馬を見て、公園でくつろぐ 。それだけでも、福島競馬場に来る価値は十二分にあると私は思いますよ!
福島競馬場のコース特徴とレース傾向
ここからは、いよいよ馬券攻略のお話です!競馬ファンにとって、ここが一番知りたい「特徴」ですよね。福島競馬場のコースには、他の競馬場(東京や京都など)にはない非常に面白く、そして馬券的にも重要な特徴があります。芝・ダートそれぞれの傾向や、レースの狙い方について、私なりに分析したことをまとめますね。
福島競馬場 芝コースの傾向
- YUKINOSUKE
福島競馬場の芝コースをひと言でいうと、「JRAで最もコンパクトで、見た目以上にタフなコース」ですね 。この「コンパクト」と「タフ」という、一見矛盾するような2つの要素が同居しているのが最大の特徴であり、馬券予想を面白くする最大のポイントです。
物理スペック:JRA最短の小回りコース
まず「コンパクト」という点。福島競馬場の芝コースは、仮柵の設置位置によってA・B・Cの3つのコースに分かれますが、基準となるAコースのスペックがJRA全10競馬場の中で群を抜いて小さいんです。
| コース種別 | 一周距離 | 直線距離 | 高低差 |
|---|---|---|---|
| 芝・Aコース | 1600.0m | 292.0m | 1.8m (1.9m) |
| 芝・Bコース | 1614.1m | (Aコースに準拠) | (Aコースに準拠) |
| 芝・Cコース | 1628.1m | (Aコースに準拠) | (Aコースに準拠) |
注目すべきは、やはり直線距離「292.0m」という数字 。これはJRAで最も短い数値です。例えば東京競馬場の芝コース(約526m)と比べたら、半分ちょっとしかありません。
これが何を意味するかというと、「後方からの差し・追い込みが物理的に間に合わない」ということです。4コーナーを後方で回ってきた馬が、この短い直線だけで前を走る馬たちをまとめて交わすのは至難の業。これが、福島芝コースの絶対的な原則となります。コース形態については、JRA公式サイトのコース紹介でも図解されています。
最大のワナ:「平坦」に見えて「タフ」な起伏
次に「タフ」という点。上記の表を見ると「最大高低差1.9m(1.8m)」 とあり、これもJRA全10場の中で最も低い数値なんです。これだけ見ると「平坦でスピードが出やすいコース」と勘違いしてしまいそうですが、これが最大のワナですね。
実際は、コース全体がほぼ平坦なわけではなく、「道中は細かく下って上ってを繰り返す」(ローリングする)レイアウトになっています 。馬は絶えずバランスを取りながら走ることを要求され、スタミナもジワジワと削られていきます。
だから、数字以上にタフなコースなんです。直線「ドン!」の瞬発力(キレ味)勝負ではなく、コース全体を走り抜く持続力(スタミナ)が厳しく問われるのが、福島芝コースの本質です 。
馬場状態で激変する「時計」と「求められる適性」
この「コンパクトでタフ」という基本特性は、レース当日の馬場状態によって、さらにその性格を変えます。
- 開幕直後(良馬場): 芝がキレイな状態のときは、スピードが出やすくなります 。とはいえ、求められるのは持続力。高速馬場適性があり、かつバテない馬が強いですね。
- 開催終盤・道悪(馬場悪化時): 福島芝の真骨頂はここからです。雨の影響を受けた馬場や、開催終盤で内側が荒れた馬場状態になると、このタフさが倍増します 。こうなるともはやスピード勝負ではなく、スタミナとパワーの消耗戦。時計のかかる馬場を得意としている馬が、人気薄でも激走する「巻き返し」には常に注意が必要です 。
絶対セオリー:「逃げ・先行」と「捲り」
これらのコース特性(短い直線+タフな起伏)から導き出される必勝パターンは、非常に明確です。
脚質:圧倒的「前」有利
答えはシンプルです。圧倒的に「逃げ・先行馬」が有利です!
理由は2つあります。
- 前述の通り、直線が短すぎるため、後方からでは物理的に差し届かないケースが多発します 。
- 後述する芝1800mなどで見られるように、スタート地点が上り坂だったりして「前半がスローペースになりやすい」コース形態が多いこと 。これにより、前の馬がスタミナを温存したまま楽にレースを進め、そのままゴールまで粘り切る展開が非常に多いんです 。
特殊戦術:「捲り(まくり)」の有効性
福島芝の勝負所は、短い直線ではありません。その手前の「3~4コーナー」です。
直線での逆転が難しい以上、騎手たちは3~4コーナーで早めにスパートを開始し、ポジションを押し上げようとします。そこで有効になるのが「捲り(まくり)」という戦法です 。
これは、3~4コーナーで一気に外からポジションを押し上げ、直線入口までに先頭集団に取り付く戦法のこと。4コーナー時点で3番手以内にいる馬の好走が目立つように 、この動きができる馬は非常に強いです。小回りコースでの好走歴を持つような、器用なタイプの馬がこの戦法を取った場合は特に警戒が必要ですね 。
結論:「福島巧者」に求められる3つの能力
これらの特徴をすべて備えた馬は、俗に「福島巧者」と呼ばれます 。東京や京都の長い直線ではキレ負けしてしまう馬が、この福島コースに替わった途端、水を得た魚のように激走することがあります。
「福島巧者」に求められる3大能力
- 1. 先行力: 直線が短いので、有利なポジション(前目)を確保できるスピードとセンス。
- 2. 器用さ (コーナリング性能): スピードを落とさずにタイトなコーナーを曲がり切り、時にはコーナーの最中から加速できる能力。
- 3. 持続力 (スタミナ): 早めのスパート合戦や、タフな起伏に耐え、ゴールまでバテずに脚を使い続けられる粘り強さ。
馬券を予想する際は、「前走、東京の長い直線で凡走したけど、2走前に中山(同じ小回りコース)で先行して粘ってたな…」といった「コース替わり」での巻き返し に注目するのが、福島芝攻略の最大の妙味だと私は思います。
福島競馬場 ダートコースの傾向
- YUKINOSUKE
福島競馬場のダートコースも、芝コースと根本的な特徴は同じです。それは、「JRAで最も直線が短い部類に入る」ということですね。
物理スペックと芝コースとの比較
まず、物理的な数値を見てみましょう。
- 芝Aコースの直線距離: 292.0m
- ダートコースの直線距離: 295.7m
その差は、なんとたったの3.7m!ほぼ同じと言っていいですよね。いかに福島競馬場が「芝もダートも等しく直線が短い」という、極めて明確な特徴を持つ競馬場であるかがわかります。
ちなみに、その他のスペックは、一周距離が1444.6m、高低差は2.1mとなっています 。芝コース(高低差1.9m) よりもわずかに起伏がありますが、本質的な傾向を変えるほどではありません。
この「圧倒的な直線の短さ」が、福島ダートのレース傾向を決定づけています。
絶対的な傾向:「馬場状態不問で前有利」
福島ダートの傾向は、前セクションで解説した芝コースよりも、もっとシンプルで強力です。
それは、「馬場状態(良でも道悪でも)に関わらず、とにかく前が有利!」という絶対的な法則です 。
福島ダートの「前有利」原則
- 良馬場(乾燥時): 当然ながら、前に行った馬がそのまま粘り込む展開が非常に多いです。
- 道悪(雨が降った場合): ここがポイントですが、雨が降って時計が速くなっても、この「前有利」の傾向は変わらないことが多いんです。
芝コースのように「開催終盤で馬場が荒れたら、外からの差し馬が台頭する」 といった、複雑なバイアス変動があまり起きにくいのが、福島ダートの特徴ですね 。後方からの「差し・追い込み」は、芝コース以上に絶望的と言えるかもしれません。
枠順バイアス:基本はフラット、例外あり
では、枠順の有利不利はどうでしょうか?
これも芝コースとは異なり、枠順や直線の伸びに関するバイアスは、基本的には「フラット」で「明確なバイアスが出にくい」傾向にあるとされています 。
ただし、どんな条件でもフラットというわけではなく、特定の条件が揃った時にだけ発生する「例外的なバイアス」も報告されています。
注意すべき「例外的な枠順バイアス」
- 【例外1】 馬場が「カラカラに乾燥」+「向かい風」の時
馬場が極端に乾燥している良馬場で、かつ(コース形態上の)向かい風が吹くような条件では、道中で砂を被るリスクが少ない「外枠が有利」になる可能性が指摘されています。 - 【例外2】 道悪(雨)の場合
基本的にはバイアスが出ないことが多いのですが、雨量や砂の状況次第では、稀に「内枠有利」や「外枠有利」に極端に振れることもあるようです。
結論:狙うは「先行できる馬」
これらの「例外的なバイアス」を考慮したとしても、福島ダートにおける最優先戦略は揺らぎません。
それは、「とにかく先行できる馬(=前に行ける脚質)を選ぶ」という、不変の法則です 。
芝コースを予想する際は「今日の馬場は内か?外か?」という「当日の馬場読み」が非常に重要になりますが 、ダートコースに関しては、それよりも「この馬は前に行けるのか?」という馬自身の能力(脚質)を素直に信じて予想を組み立てるのが、的中の最短ルートかなと私は思います。</p\
福島競馬場の馬場状態と枠順
- YUKINOSUKE
福島競馬場の馬券を当てる上で、コースの物理的な特徴(前セクション参照)と同じくらい、いや、時としてそれ以上に重要かもしれないのが、この「馬場状態と枠順」の関係性です。
特に芝コースは、JRA全10競馬場の中でもかなり特殊で、開催日や天候によって、有利な枠や戦術がガラリと変わるので、ここを理解することが馬券的中への最大の近道だと私は思っています。
福島芝のセオリー:「静的データ」ではなく「動的バイアス」を読め
競馬予想誌などで「福島芝コースは過去10年で○枠が有利!」といった「静的なデータ」を見かけることがあると思います。ですが、福島芝コースに関しては、私はこの手の過去データ(静的バイアス)を盲信する戦略は機能しにくいと考えています。
なぜなら、福島は開催時期(春・夏・秋)や天候(梅雨の長雨など)によって、馬場のコンディションが毎年、いや開催日ごとにも大きく異なるからです。
福島芝攻略の鍵は、「馬場コンディション次第で、有利不利がコロコロ変わる」という「動的バイアス」をリアルタイムで読み解くこと。これに尽きます 。
芝コースの枠順バイアス(典型パターン)
- 【パターン1】 開幕直後(馬場がキレイな時):
まだ内側の芝がまったく荒れていないため、最短距離を走れる「内枠が有利」になりやすいです 。騎手もこぞってキレイな内ラチ沿いを通ります。この状態だと、内枠から先行した馬がそのまま粘り込む「行った行った」の決着が目立ちます。 - 【パターン2】 開催終盤(内側の芝が荒れた時):
開催が進んでレースが使われると、馬が走る内側の芝が傷んでボコボコになってきます(特に3~4コーナーの内側)。こうなると、荒れた内側では馬がノメって(バランスを崩して)伸びません。そのため、騎手は荒れた内側を避けて、比較的状態の良い外側を選んで進路を取るため、結果的に「外枠が有利」(外差しが決まる)になりやすいです 。
バイアス読みを難しくする「変数」
この2パターンが基本ですが、さらにバイアス読みを難しくする「変数」があります。
- 仮柵の移動(B・Cコース替わり): 開催途中で仮柵が移動し、AコースからB・Cコースに替わることがあります 。これは、傷んだ内側の芝を仮柵でカバー(隠す)することを意味します。すると、開催終盤にも関わらず、一時的に「内枠有利」が復活するという「罠」が発生することがあります。七夕賞 などがこの影響を受けることがあるので、注意が必要ですね。
- 8枠(大外枠)の原則的不利: たとえ「外差し馬場」になったとしても、8枠(大外枠)だけは少し割り引いて考えた方が良いかもしれません。理由は、コース形態としてスタートから最初のコーナーまでの距離が短いため、大外枠は良いポジションを取りにくく、終始外々を回らされる物理的な距離損を受ける傾向があるからです 。
福島芝の攻略とは、すなわち「レース当日の馬場状態を見極めること」です。メインレースの前に、午前中のレースをしっかり観察し、「今日のレースは内枠の馬が粘っているな」とか「みんな3コーナーから外を回し始めたな」という当日の生きた情報(動的バイアス)を重視するのが、福島芝攻略の鍵かなと思います。
福島ダートの傾向:「前有利」は不変、枠は「例外的バイアス」に注意
一方、ダートコースの傾向は、芝ほど複雑ではありません。
まず、枠順バイアスについては、芝ほど極端な有利不利は出にくく、基本的には「フラットな傾向」にあるとされています 。
それよりも重要なのが、前セクションでも触れた「脚質」です。馬場状態がどうであれ「前有利」という原則はほぼ変わりません 。
ただし、そんなダートコースにも、注意すべき「例外的バイアス」が存在します。
ダートで注意すべき「例外的な枠順バイアス」
- ケース1:馬場が「カラカラに乾燥」+「向かい風」の時
馬場が極端に乾燥している良馬場で、かつ(コース形態上の)向かい風が吹くような条件では、道中で砂を被る(キックバック)のを嫌がる馬が多くなります。乾燥した砂は特に痛いですからね…。その結果、砂を被るリスクが少ない「外枠が有利」になる可能性が指摘されています 。 - ケース2:道悪(雨)の場合
雨が降っても「前有利」の傾向は変わりません 。ただ、雨量や砂の状況次第では、稀に「内枠有利」や「外枠有利」に極端に振れることもあるようです 。とはいえ、基本は「前残り」を警戒するのがセオリーです。
結論として、福島ダートの予想では、基本戦略は「先行できる馬」 を最優先にしつつ、馬場の乾燥具合や当日の風向きといった「例外」が発生していないかだけ、軽くチェックする程度で良いかなと私は思います。
福島競馬場の主要な重賞レース
- YUKINOSUKE
福島競馬場では、春・夏・秋の各開催でGIII(グレード3)の重賞レースが行われます 。これがまた、コース特徴が色濃く反映される、馬券的にも非常に面白いレース揃いなんです。
主な重賞レースは以下の通りです。
- 福島牝馬ステークス (GIII・芝1800m):春開催
- ラジオNIKKEI賞 (GIII・芝1800m):夏開催
- 七夕賞 (GIII・芝2000m):夏開催
- 福島記念 (GIII・芝2000m):秋開催
ここで競馬ファンとして絶対に押さえておかなければならないのが、同じ福島芝コースでも「1800m」と「2000m」では、求められる適性が全く異なるという事実です。たった200mの違いと侮ってはいけません。
芝1800mと2000mの決定的な違い
この違いは、それぞれの「スタート地点の地理的特徴(坂)」によって生み出されています。
福島芝 距離別ペース傾向の違い
- 芝1800m(福島牝馬S、ラジオNIKKEI賞):
スタート地点が「上り坂」の途中であり、かつ1コーナーまでの距離も短いため、前半のペースが速くなりにくい(スローペース傾向)という明確な特徴があります 。しかし、スローペースだからといって直線での瞬発力(キレ味)勝負にはなりません。なぜなら直線が短すぎる からです。レースは3~4コーナーからの早めのスパート合戦となり、最後までバテない「持続力」が問われる展開になりやすいです 。 - 芝2000m(七夕賞、福島記念):
スタート地点が1800mとは全く異なり、最初の1コーナーまで約500mが「下り坂」なんです 。そのため、馬群のスピードが自然と上がりやすく、前半が速い「前傾ラップ(ハイペース)」になりやすいのが最大の特徴です 。こちらはスタミナをジワジワと消耗する、タフな「消耗戦」の様相を呈します 。
このように、同じ「福島芝」でも、1800mは「スローからの持続力」、2000mは「ハイペースでの消耗戦」と、求められる適性が真逆になることもあるのが、福島競馬場の奥深いところですね。距離適性ではなく「ペース適性」で馬を選定しないと、痛い目を見る可能性があります。
レース別・特筆すべき傾向
この「距離とペース」の違いを踏まえて、各重賞の特筆すべき傾向を見てみましょう。
ラジオNIKKEI賞 (GIII・芝1800m)
3歳馬限定のハンデ戦です。芝1800mの「スローからの持続力勝負」 という特性が色濃く出ますが、このレースで最も顕著で、馬券的にも最重要な特徴は「1枠(最内枠)」の圧倒的有利性です 。
人気薄の馬であっても、最内枠を利してロスのない競馬で先行すれば、そのままゴールまで粘り込んで馬券内に残るケースが多発しています 。枠順発表で「1枠」に入った馬は、それだけで「買い」の印を一つ増やしてもいいくらい、強力なプラス要素だと私は思っています 。
七夕賞 (GIII・芝2000m)
夏の名物ハンデ戦であり、毎年のように波乱が起こることで知られています 。典型的な芝2000mの「消耗戦」 になりやすいため、瞬発力タイプの馬には厳しく、「中団前目からしぶとく脚を使える持続力型」や、スタミナに裏付けのある「底力のある血統」を持つ馬が有利となります 。
また、枠順にも非常に特殊な傾向(※通常年の馬場の場合)があります。
- 「1~4枠」の内枠が好成績 。
- 「7枠」は壊滅的に成績が悪く、過去10年で連対(2着以内)がわずか1回のみ 。
- 例外的に「6枠」は、包まれずに動きやすい枠として機能するのか、複勝率45.0%(通常年)という好成績を残しています 。
ただし、この「内枠有利」は、梅雨による馬場悪化やBコース替わり で覆ることもあるので、「当日の馬場バイアス」のチェックは欠かせません。
福島記念 (GIII・芝2000m)
秋の福島開催を締めくくる総決算的なレースです 。これも七夕賞と同じ芝2000m。開幕から使い込まれた馬場で行われることも多く、七夕賞以上にタフな消耗戦になることも珍しくありません。スタミナと持続力が問われるレースですね。
福島牝馬ステークス (GIII・芝1800m)
春の福島開催を彩る牝馬限定戦 。芝1800mの持続力勝負 というコースですが、このレースの特徴はなんといっても「荒れる」こと。過去10年で1番人気も2番人気も0勝という、JRA屈指の難解なレースとして知られています 。
このレースの詳しい傾向と対策については、次のセクションでさらに詳しく掘り下げていきますね。
福島牝馬ステークスの傾向
- YUKINOSUKE
福島の重賞の中でも、特に予想が難しく、そして馬券的な妙味もたっぷりなのが、春の開催を飾る牝馬限定戦「福島牝馬ステークス(GIII・芝1800m)」です 。
これはもう、謙遜抜きにJRAの重賞でも屈指の「荒れるレース」と言っていいと思います。まずは、その難解さを示す衝撃的なデータを見てみてください。
【福島牝馬ステークスの難解データ(過去10年)】
- 1番人気: 【0-4-1-5】勝率0%, 複勝率50.0%
- 2番人気: 【0-2-1-7】勝率0%, 複勝率30.0%
- 3番人気: 【4-0-0-6】勝率40.0%(なぜか3番人気だけが勝っている)
- 10番人気以下: 【1-1-5-51】複勝率12.1%
なんと、過去10年で1番人気も2番人気も揃って未勝利 。さらに、3着に入った馬の半数(5頭)が10番人気以下の二桁人気馬なんです 。上位人気がまったくアテにならない、馬券好きとしては逆に燃えるレースですよね(笑)。3連単なんてとんでもない配当になることもしばしばです。
なぜこれほど荒れるのか?
このレースが荒れる最大の理由は、春の牝馬路線の王道である「ヴィクトリアマイル(G1・東京芝1600m)」と、この福島牝馬S(福島芝1800m)で求められる適性が「正反対」だからだと私は考えています 。
- 東京芝1600m(VM): 長い直線での「瞬発力(キレ味)」勝負 。
- 福島芝1800m(当レース): スローからの「持続力」勝負 であり、小回りコースでの「機動性(器用さ)」や「持久力(スタミナ)」が問われる 。
どうしてもファンは、東京や阪神といった主要コースの長い直線で良い脚を使った馬(=キレ味タイプ)を高く評価しがちで、そういった馬が1番人気や2番人気に支持されます。しかし、その馬たちが福島のタフな小回りコースに対応できず、凡走してしまう…。これが、人気馬が勝てない大きな理由ではないでしょうか。
狙い目は「中山牝馬S」からの巻き返し組
では、どこにヒントがあるのか?この難解なレースを解く鍵は、前走の「中山牝馬ステークス組」にあると私は思っています 。
データ的にも、過去9回のうちGIIIからの転戦組が全勝しており、そのうち6勝が中山牝馬S組で占められています 。
なぜか?理由はシンプルで、福島芝1800mの適性(スローからの持続力・機動力)と、中山競馬場(中山牝馬S、芝1800m)の適性(小回りで急坂がありタフ)が非常に近いからです 。
中山牝馬Sで1着だった馬は、福島牝馬Sでも馬券内率100% と信頼度が高いみたいですが、それでは高配当は狙えません。私たちが狙うべき「妙味」があるのは、中山牝馬Sで「4着以下」に負けた馬たちです 。
高配当パターン:「中山牝馬S」での負け方に注目!
中山牝馬Sで4着以下に負けた馬の中でも、特に以下の「負け方」をしていた馬が、福島へのコース替わりで一気に巻き返すのが高配当の黄金パターンかなと思います。
- 1. 「前残り展開」で「後ろ過ぎて届かなかった馬」
中山牝馬Sがハイペースでも前が止まらない展開 になり、後方から良い脚で追い込んできたものの、物理的に届かず4着以下に敗れた馬 。福島でも求められるのは持続力なので、コースが替わってスムーズにポジションを取れれば巻き返す可能性があります。 - 2. レースで「外々を回らされる不利」があった馬
中山のタイトなコーナーで終始外々を回らされる不利があり 、距離損のせいで着順を落とした馬。小回りの福島で、うまく内枠を引いたり、ロスなく立ち回れたりすれば、着順が逆転することは十分にあり得ます。 - 3. 「条件好転」が見込める馬
中山牝馬Sは「ハンデ戦」ですが、福島牝馬Sは「別定戦」です 。つまり、中山牝馬Sで重いハンデを背負わされて実力を発揮しきれなかった実績馬が、今回、他馬との斤量差が縮まることでパフォーマンスを上げてくるパターンです 。
また、年齢別データでは5歳馬が中心ですが 、6歳馬も単複回収値が高いという面白いデータがあります 。スピードを必要としないタフな持続力勝負の舞台では、経験豊富なベテラン牝馬が一変する可能性も頭に入れておきたいですね 。
福島競馬場の特徴まとめ
- YUKINOSUKE
最後に、これまで見てきた「福島競馬場の特徴」を、あなたの訪問目的別に「3つの提言」としてまとめてみますね。ご自身のスタイルに合わせて、参考にしてみてください。
馬券を買う人(ベッター)への提言
- 「静的データ」より「動的バイアス」を重視せよ:
福島攻略の鍵は、馬場状態(芝の傷み具合) や天候 によって、有利な枠や戦術が「当日」に激しく変化することです。過去10年の統計(静的データ)を盲信するのではなく、当日の午前中のレース傾向(動的バイアス)を最優先で見極める必要があります 。開催終盤でもCコース替わりで内が復活したり、雨でタフさが倍増したりと、状況は刻一刻と変わります。「今日は内が伸びるのか、外差しが決まるのか」の判断が、何よりも重要です。 - 「距離」ではなく「ペース適性」で見極めよ:
同じ福島芝でも、1800m(スタートが上り坂でスローペースになりやすい持続力勝負) と、2000m(スタートが下り坂でハイペースになりやすい消耗戦) は、求められる適性が真逆です。単なる距離適性ではなく「この馬はスローの持続力型か、ハイペースの消耗戦型か」という「ペース適性」で馬を選定することが重要です。 - 「福島巧者」の定義を再確認せよ:
福島で求めるべきは「①先行力」「②コーナリングの器用さ」「③ゴールまでバテない持続力」の3点です 。東京や京都の長い直線での敗戦は度外視し、中山・函館・小倉など、他場の小回りコースでの好走実績 を持つ馬や、福島の舞台で好走歴のあるリピーター(福島巧者) を重視すべきです。
レジャー・家族連れ(ビジター)への提言
- 訪問日の戦略を立てよ:
生のレースの迫力を体験したいなら「開催日」(駐車料金1,000円) を。コストを抑えて競馬場の雰囲気を楽しみたい、あるいは混雑を避けて子供を遊ばせたいなら「パークウインズ(PW)営業日」(駐車料金500円) を選択するのが賢明です。どちらの日程でも、快適な指定席の確保にはJRAの「ネット予約」 の活用が推奨されます。
- 「馬場内広場」を目的地にせよ:
子供連れの場合、行動エリアを明確に分けるのが成功の鍵です。スタンドは「食事(名物グルメ)」 と「パドック(馬の見学)」 のために利用し、遊びのメインは地下道を通って行く「馬場内広場」の多彩な遊具 に据える。これが福島競馬場の家族利用における最適な動線設計だと思います。
競馬初心者(ビギナー)への提言
- 迷わず「セミナー」へ:
競馬場に到着したら、まず「スタンド2F北口付近 特設ブース」 で開催されている無料の「ビギナーズセミナー」 に向かうこと。これが、馬券の買い方や競馬新聞の読み方を体系的に学ぶ最短かつ最良のルートです。100円の馬券でも、自分で予想した馬を応援する興奮は格別ですよ。
- 「ゲン担ぎ」と「体験」を楽しむ:
複雑な予想が分からなくても、競馬場は楽しめます。スタンド1階の「勝鶏どんどん」 で名物「勝丼」 を食べてゲン担ぎをしたり、スタンド2階の「福島路ビール」 で地ビールを味わったり。こうした「体験」こそが、競馬場の醍醐味です。
利用時の基本ルールと注意点
利用時の基本ルール
福島競馬場に限らず、JRAの競馬場では安全上の理由から、ビン・缶類の持ち込みは一律で禁止されています 。飲食物の持ち込みは可能ですが、飲み物は水筒やペットボトルに移し替える必要があるので、注意してくださいね。
免責事項
この記事で紹介した情報(料金、営業時間、開催日程、コース傾向など)は、変更になる場合があります。お出かけの際は、必ずJRAの公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。
福島競馬場は、馬券ファンも、家族連れも、初心者も、それぞれの楽しみ方ができる本当に魅力的な場所です。この記事が、あなたの福島競馬場での一日を最高のものにするお手伝いができれば、私も嬉しいです。楽しい競馬場ライフを!
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