こんにちは。YUKINOSUKEです。
福島競馬場の指定席を予約しようとしても、種類の多さや料金の違いに戸惑ってしまったり、どの席が一番見やすいのか分からずに悩んでしまったりすることはありませんか。せっかく現地で観戦するなら、レースの臨場感を味わいつつ、快適な環境で思い出に残る一日にしたいですよね。特に初めて訪れる方や久しぶりの方は、ログインが必要な予約サイトの使い勝手や、現地のコンセントの有無など、事前に知っておきたいポイントがたくさんあるはずです。
- 予算や目的に合わせた最適な指定席の選び方と特徴
- スマートシート利用時に注意すべき雨や屋根の問題
- 現地で困らないための電源確保や駐車場の攻略法
- 知っておかないと損をする予約やキャンセルのルール
福島競馬場の指定席における種類と特徴
まずは、福島競馬場のスタンドに用意されている座席のバリエーションを整理しておきましょう。上層階にある快適な指定席から、コースの迫力を間近に感じられるスマートシートまで、それぞれのエリアには明確なメリットとデメリットが存在します。ご自身の観戦スタイルに合った席を見つけることが、当日の満足度を大きく左右しますよ。
おすすめの席種と料金や見え方の違い
- YUKINOSUKE
福島競馬場のスタンド上層階(4階・5階)に位置する「指定席エリア」は、全席がガラス張りの屋内仕様となっており、空調が完備されています。暑い夏も寒い冬も、天候を気にせず快適に競馬を楽しめるのが最大のメリットですが、席種によって「見え方」や「設備」に明確な違いがあります。
私が長年通い詰めて感じた、それぞれの席のリアルな特徴と、どんな人に適しているかを徹底比較しました。「結局どれを買えばいいの?」と迷っている方は、ぜひこの解説を参考にしてください。
【A指定席】ゴール前の興奮を独占!迷ったらここ
予算に余裕があるなら、私が最もおすすめしたいのがスタンド4階の「A指定席」です。この席の最大の価値は、なんといっても「ゴール板の目の前」という圧倒的なロケーションにあります。レースの勝敗が決する瞬間の騎手のムチさばきや、馬同士の激しい叩き合いを、ガラス越しとはいえ特等席で見下ろすことができるのは、A指定席だけの特権ですね。
設備面でも申し分なく、全席にコンセントが完備されているほか、2席ごとに1台の卓上モニターが設置されています。これにより、目の前のレースだけでなく、他場のオッズやパドック映像、レースリプレイを手元で即座に確認可能です。「快適さ」と「臨場感」の両方を妥協したくない方は、まずはこの席を狙ってみてください。
- 場所: スタンド4階(ゴール側)
- 料金(通常日): 2,800円
- こんな人におすすめ: 初めての方、カップル、ゴール前の攻防をしっかり見たい方
【B指定席】展開を読む玄人好みのアングル
「A指定席はちょっと高いかな…」という方には、同じく4階にある「B指定席」が有力な選択肢です。場所は第4コーナーから直線の入り口付近を見渡せるエリアになります。ゴール板からは少し離れますが、競馬において最もドラマが生まれる「4コーナーの攻防(騎手の仕掛けや位置取り)」を正面から見据えることができるため、実は競馬通(玄人)にはたまらないアングルなんですよね。
特筆すべきは、設備スペックがA指定席と全く同じ(コンセント完備・卓上モニターあり)であること。それなのに料金はA指定席より安く設定されているため、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
- 場所: スタンド4階(4コーナー側)
- 料金(通常日): 2,100円
- こんな人におすすめ: コスパ重視の方、レースの駆け引きを楽しみたい方
【C指定席】コスパ最強?パソコン派の聖地
そして、私が個人的に「実は一番の穴場ではないか」と思っているのが、最上階の5階にある「C指定席」です。この席の特徴は、「卓上モニターがない」という点です。一見デメリットのように思えますが、モニターがない分、テーブルのスペースを広く使えるという意外な利点があります。
コンセントは全席に完備されているため、ノートパソコンやタブレットを持ち込んで、JRA-VANやTARGETなどの専門ツールを駆使して予想する「データ派」の方にとっては、むしろモニターがない方が作業スペースを確保しやすく、快適なオフィスのような環境になります。5階からの眺めはコース全体を俯瞰(ふかん)でき、ターフビジョンも真正面に見えるため、レース全体を把握しやすいのも魅力です。料金も手頃なので、浮いたお金を馬券代やグルメに回せるのも嬉しいポイントですね。
- 場所: スタンド5階(4コーナー〜中央)
- 料金(通常日): 1,500円
- こんな人におすすめ: PCやタブレットで予想する方、全体を見渡したい方、安く屋内席を確保したい方
YUKINOSUKEの選び方まとめ
- デートや記念観戦なら迷わずA指定席
- 設備と価格のバランスを取るならB指定席
- PC持ち込みのガチ予想ならC指定席
それぞれの席種のスペックと料金を以下の表にまとめました。開催日によって料金(特定日料金など)が変わる場合があるので、予約前には必ず公式サイトもチェックしてくださいね。
| 席種 | 階層 | 通常料金 | コンセント | モニター | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| A指定席 | 4階 | 2,800円 | ◯ | ◯ | ゴール前・最高峰の設備 |
| B指定席 | 4階 | 2,100円 | ◯ | ◯ | 4コーナー側・コスパ良 |
| C指定席 | 5階 | 1,500円 | ◯ | ✕ | 眺望良・PC利用に最適 |
このように、福島競馬場の指定席は、単なる「松竹梅」の価格差だけでなく、観戦スタイルに合わせた明確な棲み分けがされています。ご自身のスタイルに合った席を選ぶことが、当日の満足度を高める第一歩ですよ。
スマートシートは屋根があっても雨に注意
- YUKINOSUKE
2020年以降、JRAの指定席改革によってかつての一般席(自由席)エリアが指定席化され、「スマートシート」として生まれ変わりました。数百円から購入できる手軽さが最大の魅力で、私のような「とりあえず席を確保して、浮いたお金で馬券を買いたい」というファンにとっては非常にありがたい存在です。
しかし、このスマートシートには、予約画面の座席表だけでは分からない重大な「罠」が潜んでいます。それが「屋根があるのに濡れる」というパラドックスです。特に初めて福島競馬場のスマートシートを利用する方が、「2階席だから屋根があるし、傘はいらないだろう」と軽装で向かい、現地で悲惨な目に遭うケースを私は何度も目撃してきました。
屋根があるから大丈夫?その油断が命取りになる理由
福島競馬場のスタンド構造を理解しておかないと、痛い目を見ることになります。スマートシートは主にスタンドの1階から3階に設定されていますが、大きく分けて「屋外エリア」と「屋内エリア」の2種類が存在します。
まず、コースに最も近いスタンド1階。ここは完全に屋外ですので、雨が降ればダイレクトに濡れます。これは誰でも予想がつきますよね。問題なのはスタンド2階の屋外席です。ここは頭上に3階席や大屋根が張り出しているため、真上からの雨は防ぐことができます。しかし、福島競馬場のスタンドは「西北西」の方角を向いており、コース(直線)は北北東に向かっています。
気象条件にもよりますが、福島特有の「吾妻おろし」のような風が吹く日や、横殴りの雨の日には、風がスタンドに向かって吹き込む形となり、屋根の下まで雨が容赦なく舞い込んできます。私自身、以前に「2階の後ろの方の列だから絶対に濡れないだろう」と高を括っていたら、途中から風向きが変わり、霧吹きのような雨が全身を濡らし続け、寒さで震えながら観戦したという苦い経験があります。屋根はあくまで「日除け」程度に考えておくのが、屋外スマートシートの鉄則です。
「濡れたから席を変えて」は通用しない鉄の掟
ここで最も強調しておきたいのが、JRAの厳格なルールです。公式サイトにも明記されていますが、「雨に濡れる席であっても、座席の変更や料金の払い戻しは一切行われない」という規定があります。
どれだけずぶ濡れになっても、空いている屋内の指定席に移動させてもらうことはできませんし、返金もされません。これが数百円のリスクです。もし当日の雲行きが怪しい場合は、以下の装備を準備することを強くおすすめします。
スタンド席で傘をさす行為は、後ろの人の視界を完全に遮るため、重大なマナー違反です。トラブルの原因にもなるので、雨対策は必ず「身につけるもの」で行ってください。
屋外席で生き残るための「三種の神器」
屋外のスマートシートを予約してしまったけれど、予報は雨。そんな時に私が必ず持参するアイテムをご紹介します。
- ポンチョ(レインコート): 必須です。100円ショップのものでも良いですが、長時間座るならアウトドアブランドの透湿性があるものが蒸れずに快適です。
- 大きめのタオル: 濡れた椅子を拭くためと、首元から入る雨を防ぐために使います。
- 45Lのゴミ袋: これが一番の裏技です。リュックや手荷物をこのゴミ袋に入れて口を縛っておけば、足元に置いても中身が濡れることはありません。
実はある!快適な「屋内スマートシート」の存在
「じゃあ、雨の日は高い指定席を買うしかないの?」と思われた方、ご安心ください。実はスマートシートの中にも、空調が効いたガラス張りの「屋内エリア」が存在します。
主にスタンド3階(一部2階)に設定されているスマートシートは屋内仕様となっており、A指定席などの上級席と同様に、雨風を気にせず快適に過ごすことができます。しかも料金は屋外席と大きく変わらない(あるいは数百円の差)ため、知っている人は真っ先にこの「屋内スマートシート」を確保します。
ただし、デメリットもあります。屋内席はガラス越しになるため、屋外席のような「蹄音(ていおん)の響き」や「ムチを打つ音」「騎手の掛け声」といった生の迫力は少し薄れてしまいます。また、人気が高いため予約開始直後に売り切れることもしばしばです。
座席選びの結論
- 臨場感・迫力優先: 1階・2階の屋外スマートシート(※雨具必須)
- 快適性・安さ優先: 3階の屋内スマートシート(※要早押し予約)
予約画面で「屋外」か「屋内」かの表記をしっかり確認し、ご自身の当日の装備と覚悟に合わせて席を選んでくださいね。「安さ」だけで選んで風邪を引いてしまっては、せっかくの休日が台無しですから。
コンセントの有無やモニター設備の詳細
- YUKINOSUKE
現代の競馬観戦において、スマートフォンのバッテリー残量は、軍資金と同じくらい重要な「資産」です。馬券の購入(ネット投票)、オッズの確認、レース映像のリプレイ視聴、そしてSNSでの情報収集など、スマホがなければ戦えないと言っても過言ではありません。だからこそ、福島競馬場の座席選びにおいて私が声を大にしてお伝えしたいのが、「席種による電源インフラの格差」です。
「現地に行けばなんとかなるだろう」という安易な考えは禁物です。いざ勝負のメインレース直前になって「充電がない!」とパニックになり、大事なレースを買い逃す……なんてことにならないよう、各エリアの電源事情と通信環境を完璧に把握しておきましょう。
【上層階指定席】全席コンセント完備の「充電天国」
結論から申し上げますと、スタンド4階・5階にあるA指定席、B指定席、C指定席は、すべての座席にコンセントが完備されています。これは非常に大きなアドバンテージです。
ご自身の充電ケーブルとアダプタさえ持参すれば、スマホはもちろん、タブレットやノートパソコンもバッテリーを気にすることなく使い放題です。朝イチの第1レースから最終レースまで、高輝度の画面で動画を見続けても問題ありません。まさに「充電天国」と言えるでしょう。
- A指定席・B指定席: コンセントに加え、2席に1台の卓上モニターがあります。目の前のレースを見ながら、手元のモニターでパドックやオッズ、他場のレース映像をザッピングできるため、情報収集の効率が格段に上がります。
- C指定席: コンセントはありますが、卓上モニターはありません。しかし、モニターがない分、デスク上のスペースがフラットで広いため、ノートパソコン(MacBookなど)を広げて本格的なデータ分析を行う「デジタル予想派」には、むしろC指定席の方が作業環境として優れている側面があります。
【スマートシート】電源なしの「サバイバル環境」
一方で、注意が必要なのが1階〜3階のスマートシートです。ここは基本的にコンセントが設置されていません。
指定席化されたとはいえ、設備ベースはかつての一般席(自由席)ですので、電源インフラまでは整備されていないのが現状です。ここで一日過ごす場合、写真を撮ったり、友人とLINEをしたり、IPATで投票を繰り返していると、午後3時のメインレース頃にはバッテリー残量が20%を切って赤表示になる……というのは「競馬場あるある」です。
スマートシートを利用する予定の方は、必ず10,000mAhクラスの大容量モバイルバッテリーを持参してください。これが命綱になります。モバイルバッテリーについては、競馬のスマホ・PCバッテリー対策!充電切れを防ぐ装備と設定で詳しく解説していますので参考にして下さい。
もし充電が切れたら?「電源難民」への救済措置
「バッテリーを忘れてしまった!」という絶体絶命のピンチに陥った場合、福島競馬場内には救済措置が存在します。
スタンド1階の8番柱付近にある「総合インフォメーション」には、有料のモバイル充電器(30分100円など)が設置されています。また、数に限りはありますが、自分のケーブルを使って無料で充電できるスタンドも用意されています。
充電スポットは、重賞開催日(七夕賞、福島記念など)には非常に混雑し、空きがないことが多々あります。また、充電中はスマホを手放すか、その場に留まる必要があるため、大事なレース観戦やパドック周回の時間をロスしてしまいます。「あくまで緊急用」と割り切り、自衛手段を用意しておくのが賢明です。
Wi-Fi環境と通信の安定性について
通信環境についても触れておきましょう。福島競馬場の指定席エリア(スマートシート含む)では、JRAが提供する無料Wi-Fiサービス(SSID: Wi2premiumなど)が利用可能です。接続にはブラウザ認証やゲストコードの取得が必要ですが、一度繋げればデータ通信量を節約できます。
ただし、私の経験上、GⅠレースの裏開催や重賞当日など、来場者が数万人規模になる日は、回線が混雑して非常に繋がりにくくなることがあります。特に締め切り直前の投票タイミングで回線が詰まると致命的です。
そのため、私は無料Wi-Fiには頼りすぎず、キャリア回線(5G/4G)のテザリング機能を使えるように準備しています。特にC指定席でPCを使う方は、スマホのテザリングか、ポケットWi-Fiを持参すると、ストレスフリーな「最強の予想環境」を構築できますよ。
| 席種 | コンセント | モニター | おすすめの過ごし方 |
|---|---|---|---|
| A指定席 (4F) | あり | あり | 充電&モニターのフル装備で優雅に観戦 |
| B指定席 (4F) | あり | あり | コスパ良くフルスペック環境を享受 |
| C指定席 (5F) | あり | なし | PC持ち込みでデータ競馬に没頭 |
| スマートシート | なし | なし | モバイルバッテリー必須のアナログスタイル |
このように、席種によって「デジタル武装」のレベルが大きく異なります。ご自身が競馬場でどのようなデバイスを使いたいかを考え、最適な席を選んでくださいね。
競馬場のWi-Fiについては、競馬場のWi-Fi徹底解説!接続方法や繋がらない時の対策で詳しく解説していますので合わせてお読み下さい。
ネット予約の方法や発売日のスケジュール
- YUKINOSUKE
かつては早朝から競馬場の門の前に並び、整理券を求めてダッシュしていた指定席争奪戦ですが、現在はそのすべてがインターネット予約へと移行しました。「当日、現地の窓口に行けばなんとかなる」という昭和・平成の常識は通用しません。福島競馬場の指定席に座るためには、スマホやパソコンを駆使した事前の確保が必須条件となります。
ここでは、初めての方でも迷わない予約のフローと、ライバルに差をつけるための「発売スケジュールの法則」について、私の経験則を交えて徹底的に解説します。
「一般会員」と「JRAカード会員」の違いを知ろう
まず大前提として、予約にはJRA指定席ネット予約サイトへの会員登録が必要です。会員には大きく分けて2つの種類があります。
- 一般会員(無料): お手持ちのクレジットカードで登録可能。誰でもすぐに始められます。
- JRAカード会員(有料): JRAの発行するクレジットカード(NICOSカードなど)を持つ会員。年会費がかかりますが、強力な特典があります。
もしあなたが「G1レースや重賞の日に絶対指定席を取りたい!」と考えているなら、JRAカード会員になることを強くおすすめします。なぜなら、一般会員よりも早いタイミングで申し込める「先行抽選」に参加できるからです。人気プラチナチケットの争奪戦において、抽選のチャンスが2回ある(先行+一般)というのは、圧倒的なアドバンテージになりますよ。
勝負は2週間前から!発売スケジュールの全貌
では、具体的な発売スケジュールを見ていきましょう。多くの人が「前の週くらいに予約すればいいかな」とのんびり構えていますが、実は戦いは開催の約2週間前から始まっています。標準的なスケジュール(日曜日の開催分)は以下の通りです。
| フェーズ | 対象者 | 申込期間(目安) | 当落発表 |
|---|---|---|---|
| 先行抽選 | JRAカード会員のみ | 2週前の金曜18:00 ~日曜13:00 |
2週前の金曜日 (※変則あり) |
| 一般抽選 | 全員 | 1週前の火曜18:00 ~木曜13:00 |
1週前の金曜日 17:00頃 |
| 残席・先着発売 | 全員 | 開催週の月曜18:00 ~当日15:00 |
即時確保 (早い者勝ち) |
※スケジュールは開催日や重賞の有無によって変動する場合があります。必ず公式サイトで最新の日程を確認してください。
特に重要なのが「一般抽選」です。多くのユーザーはここから参加します。火曜日の夕方から木曜日の昼までが申込期間ですので、忘れずにエントリーしましょう。ここでA指定席などの人気エリアは高倍率の抽選となります。
抽選に外れても諦めない!「月曜18時」の敗者復活戦
「抽選に外れてしまった……もう指定席は諦めるしかないのか」と落ち込むのはまだ早いです。実は、私を含むベテラン勢が最も目を光らせているのが、開催週の月曜日18:00から始まる「残席・キャンセル席の先着発売」です。
このタイミングでは、抽選で売れ残った不人気エリアの席だけでなく、抽選に当選したものの支払いをしなかった(キャンセル扱いになった)席が一斉に放出されます。つまり、満席だったはずのA指定席がポロッと復活することがあるのです。
私はいつも、月曜日の17:55にはスマホのアラームをセットし、ログイン状態で待機しています。18:00になった瞬間にリロード(更新)ボタンを押し、狙っていた席を確保する。まさにコンマ1秒を争うクリック合戦ですが、ここで良席をゲットできた時の喜びはひとしおです。
【重要】「入場券」と「指定席」の重複購入はできない
最後に、システム上の落とし穴について注意喚起をしておきます。JRAのシステムでは、同一開催日の「指定席」と「入場券」を重複して購入することができません。
よくある失敗パターンがこれです。
「指定席が当たるか不安だから、とりあえず入場券(ネット予約)だけ先に確保しておこう」
↓
「月曜の先着発売で指定席が取れそう!」
↓
「購入ボタンを押したら『すでに入場券をお持ちのため購入できません』とエラーが出て、その隙に席が売り切れた……」
この悲劇を避けるためには、指定席を購入する前に、必ずマイページから既に入手している入場券のキャンセル手続きを行う必要があります。「入場券を捨てて、指定席も取れなかったらどうしよう」という恐怖心との戦いになりますが、システム上の仕様ですので覚えておいてください。
なお、当日の15時まではネット上で空席がある限り購入可能ですが、福島競馬場についてからスマホで操作するのは電波状況やログインの手間を考えるとリスクが高いです。やはり前日までに確保し、当日はQRコードをかざすだけでスマートに入場するのが、YUKINOSUKE流の楽しみ方ですね。
JRAカード会員になると先行抽選に参加できるメリットを解説した記事はこちら
キャンセル料や払い戻しのルール
指定席ネット予約を利用する上で、最も注意しなければならないのが「キャンセル規定」です。「とりあえず席を確保しておいて、行けなくなったら直前にキャンセルすればいいや」という軽い気持ちでいると、思わぬ手数料を取られたり、最悪の場合は全額無駄にしてしまったりする可能性があります。
JRAのシステムは非常にシビアに作られています。無駄な出費を避けるために、私が常に意識している「3つのデッドライン」を必ず頭に入れておいてください。
①「無料キャンセル」は月曜18時まで
まず、手数料なしでキャンセルできるのは、基本的に利用する週の月曜日18:00までです。この時間までであれば、何度予約してキャンセルしてもお財布は痛みません。
しかし、この「月曜18時」を1分でも過ぎると、次のフェーズ(有償キャンセル期間)に移行します。多くの人が仕事終わりの夕方にスマホを見て「あ、忘れてた!」と気づく魔の時間帯ですので、私はスマホのリマインダーを「月曜17:00」にセットして対策しています。
②「20%のキャンセル料」が発生する期間
月曜日の18:00から、利用日前日の23:00までの間にキャンセル操作を行うと、ペナルティとして指定席料金の20%がキャンセル料として徴収されます。
例えば、2,800円のA指定席をキャンセルする場合、560円が手数料として差し引かれ、残りの2,240円がクレジットカード会社を通じて返金されます。「数百円ならいいか」と思うかもしれませんが、これが複数席分だったり、何度も繰り返したりすると馬鹿になりません。この期間に入ってしまったら、なるべく早く決断することが傷を浅くするコツです。
③「取り返しがつかない」前日23時以降
ここが一番の恐怖ポイントです。利用日前日の23:00を過ぎると、システム上で「キャンセルボタン」が押せなくなります。つまり、一切の払い戻しができなくなります。
「当日の朝、熱が出たから行けない」「急用ができた」という場合でも、この時間を過ぎていれば料金は100%負担(返金ゼロ)となります。当日の朝にキャンセルできると思っている方が意外と多いのですが、JRAの指定席は「当日キャンセル不可」が鉄則です。
台風や降雪などでJRAが「開催中止」を決定した場合は、自動的に全額返金されます。ただし、単なる雨天(レースは開催される場合)で、「濡れるのが嫌だから行きたくない」という個人的な理由は、もちろん返金対象外です。
転売・譲渡は厳禁!QRコードの罠
「自分が行けなくなったから、友達にQRコードのスクショを送って代わりに行ってもらおう」
これも絶対にやってはいけません。JRAは指定席の転売や不正譲渡に対して非常に厳しい姿勢をとっており、入場ゲートで本人確認を求められるケースが増えています。
もし友人が入場できなかった場合、せっかくの休日が台無しになってしまいますし、最悪の場合、予約したあなたのアカウントが停止されるリスクもあります。行けなくなった場合は、必ず正規の手順でキャンセルし、友人が自身のIDで「再購入(戻りチケットを狙う)」するのが唯一の正解です。
| 期間 | 手数料 | 対応 |
|---|---|---|
| 〜月曜 18:00 | 無料 | 気軽にキャンセルOK |
| 月曜 18:00〜 前日 23:00 |
20% | 早めの決断が必要 |
| 前日 23:00〜 当日 |
100% | 返金不可(キャンセル不可) |
福島競馬場の指定席エリアを活用する攻略法
指定席を無事に確保できたら、次は当日の動き方をシミュレーションしておきましょう。福島競馬場は地方都市の競馬場らしく、車でのアクセスが主流ですが、それゆえの渋滞問題や、独自の絶品グルメなど、知っている人だけが得をするポイントがいくつかあります。私が実際に現地で体験した情報を交えて、快適に過ごすための攻略法を伝授します。
駐車場が満車になる時間とアクセスのコツ
- YUKINOSUKE
福島県は車社会ということもあり、福島競馬場へのアクセスはマイカー利用が圧倒的に多いのが特徴です。しかし、それゆえに発生するのが深刻な「駐車場争奪戦」です。
「田舎の競馬場だし、なんとかなるだろう」と甘く見ていると、レースが始まる前に駐車場難民となって精神力を削られることになります。私が長年の遠征で学んだ、駐車場のリアルな混雑状況と、賢い回避ルートを共有します。
公式駐車場の「9時の壁」と民間駐車場の「距離の罠」
まず、競馬場に隣接または近接しているJRA直営の公式駐車場ですが、ここは「開門(9:00頃)と同時に満車になる」と考えておいた方が無難です。特に七夕賞(7月)や福島記念(11月)といった重賞レース当日や、GⅠレースの場外発売日はさらに出足が早く、午前8時台には「満車」のプラカードが出されることも珍しくありません。
公式が満車になると、多くの人はスマホの地図アプリで「近くのコインパーキング」を探し始めますが、ここに大きな落とし穴があります。アプリ上で「空車」と表示されるタイムズやリパークの多くは、実は競馬場周辺ではなく、福島駅寄り(繁華街側)に集中しているのです。
検索でヒットする「タイムズ福島宮町」や「タイムズ福島新町」などは、競馬場から徒歩20分〜25分(約1.5km〜2.0km)も離れています。往復で40分以上歩くのは相当な体力消耗ですし、夏の炎天下や冬の寒風の中では地獄を見ます。距離を必ず確認してください。
最適解は「福島駅からのバス」利用
駐車場を探して知らない土地を彷徨ったり、遠くのパーキングから重い荷物を持って歩いたりするくらいなら、最初から車を諦めて公共交通機関(バス)を利用するのが、精神衛生上もっとも優れた「攻略法」です。
JR福島駅の東口からは、開催日に合わせて臨時バスが頻繁に運行されています。これを使えば、競馬場の正門前までドア・ツー・ドアで運んでくれるため、非常に快適です。
- 乗り場: JR福島駅東口バスターミナル 2番・3番乗り場
- 所要時間: 約15分
- 運賃: 大人250円(ICカード利用可)
バス利用の隠れたメリットは、「お酒が飲めること」と「帰りの出庫渋滞がないこと」です。車で行くと、メインレース終了後の駐車場から出るだけで30分以上かかることがザラにありますが、バスならそのストレスもありません。もし「どうしても車で行きたい」という場合は、あえて福島駅周辺の駐車場に車を停め(駅周辺なら駐車場は豊富です)、そこからバスで競馬場へ向かう「パーク&ライド」方式をとるのが、プロの立ち回りと言えるでしょう。
帰りのタクシーは「早めの予約」か「流し」を狙う
ちなみに、最終レース終了後はバス乗り場も長蛇の列になります。「バス待ちの列に並びたくない」という方は、タクシーを利用するのも手です。福島競馬場から福島駅までは、道路状況にもよりますが1,500円〜2,000円程度で移動できます。グループで割り勘にすれば、バス代と大きく変わらない金額で快適に帰還できますよ。
指定席エリアから近いおすすめグルメ
- YUKINOSUKE
指定席という「自分だけの拠点」を確保できたなら、荷物を置いて身軽な状態で競馬場グルメ(=場内メシ)の探索に出かけましょう。一般席での観戦だと、食事中もお尻の痛みを気にしたり、膝の上で不安定なトレーと格闘したりしなければなりませんが、指定席には「テーブル」があります。このテーブルに買ってきたグルメとビールを広げ、優雅に予想を楽しむ時間こそ、指定席観戦における至高の贅沢です。
福島競馬場のグルメは、スタンド1階の「ファストフードプラザ」に名店が集中しています。指定席のある4階・5階からは少し距離がありますが、エレベーターを使ってでも買いに行く価値のある「二大巨頭」をご紹介します。
【絶対王者】「鳥ぎん」のもつ煮は並んででも食え!
福島競馬場に来てこれを食べずに帰ることは、馬券を買わずに帰るのと同じくらい勿体ないことです。それが、1階ファストフードプラザにある「鳥ぎん」の『もつ煮』です。
ここのもつ煮は、競馬場グルメの枠を完全に超えています。特徴は、なんといっても「豚モツ特有の臭みが一切ない」こと。丁寧に下処理された白モツは、口の中でトロリと溶けるほど柔らかく煮込まれており、少し甘めの味噌ベースのスープが五臓六腑に染み渡ります。上に乗ったネギと七味唐辛子を混ぜて一口食べれば、もうビールが止まりません。
価格は昨今の物価高の影響もあり、2025年時点では1杯700円(大盛りは1,000円)となっていますが、その満足感はプライスレスです。ただし、超人気店ゆえに昼休みのピークタイム(11:30〜12:30頃)には30分以上の長蛇の列が発生します。
行列を回避するなら、「午前中の早い時間(10時台)」か「メインレース直前(15時過ぎ)」が狙い目です。指定席に着いたら、まずは荷物を置いてすぐに1階へ降り、もつ煮を確保してからゆっくり予想を始めるのが、勝利へのルーティンですよ。
【ビール泥棒】「肉の上杉」の米沢牛コロッケ
もつ煮だけでは物足りない、あるいは揚げ物でガッツリいきたいという方には、同じく1階にある「肉の上杉」がおすすめです。ここは隣県・山形の名産である「米沢牛」を使ったメニューを手軽に楽しめるお店です。
私のおすすめは、サクサクの衣の中に牛肉の旨味が詰まった「米沢牛コロッケ(250円)」と、肉汁があふれ出す「米沢牛メンチカツ(300円)」です。どちらも片手で食べられるサイズ感なので、パドックを見ながらの食べ歩きにも最適ですし、指定席に持ち帰ってビールのお供にするのも最高です。ちょっと贅沢をしたい時は、ジューシーな「米沢牛串」を頼んでみてください。口いっぱいに広がる脂の甘みが、外れた馬券の悲しみを癒やしてくれるはずです(笑)。
「1階まで降りるのは面倒…」という方、ご安心ください。実はA指定席・B指定席があるスタンド4階にも、中華料理の「精華苑」というお店があります。ラーメンや焼きそばなどの麺類が中心で、ここならエレベーター移動なしで温かい食事にありつけます。ただ、やはり「ザ・競馬場グルメ」を楽しみたいなら、1階への遠征を強くおすすめします!
円盤餃子や喜多方ラーメンも!キッチンカーをチェック
開催日によっては、スタンド周辺や馬場内の広場にキッチンカーが出店していることがあります。ここでは、福島市のソウルフード「円盤餃子」や、日本三大ラーメンの一つ「喜多方ラーメン」など、ご当地グルメを味わえるチャンスがあります。
特に餃子は、カリッと焼き上げられた皮とジューシーな餡が特徴で、冷めても美味しいのでテイクアウトにぴったりです。指定席の広いテーブルに、もつ煮、コロッケ、餃子を並べて「福島グルメ・フルコース」を開催できるのも、場所取り不要な指定席ならではの特権ですね。
これらのグルメ情報は変更になる場合があるため、お目当てのお店がある場合は事前に公式サイトのレストラン情報をチェックしておくと安心です。
(出典:JRA公式サイト『福島競馬場 レストラン・ファストフード』)
観戦を快適にする持ち物と便利アイテム
- YUKINOSUKE
指定席を確保したからといって、手ぶらで現地に行くと痛い目を見ることがあります。長時間の観戦を「ただの疲れるイベント」にするか、「快適で最高の思い出」にするかは、事前の準備にかかっています。私が長年の遠征経験から導き出した、福島競馬場攻略のための「三種の神器+α(アルファ)」をご紹介します。これさえあれば、あなたはもう立派な競馬旅のプロフェッショナルです。
①【視覚拡張】双眼鏡(8倍〜10倍推奨)
まず1つ目の神器は「双眼鏡」です。「スタンドからコースは見渡せるし、大型ビジョンもあるから不要では?」と思う方もいるかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。
4階・5階の上層階指定席から見る景色は絶景ですが、向こう正面(バックストレッチ)を走る馬は豆粒のように小さく見えます。双眼鏡があれば、勝負どころでの騎手の手綱さばき、馬の汗、そしてゴール後に検量室へ引き上げてくる時の表情まで、肉眼では決して見えないドラマを鮮明に捉えることができます。倍率は手ブレしにくい8倍から10倍程度のものがベスト。これがあるだけで、レースの解像度と没入感が劇的に向上します。
双眼鏡については、こちらの記事双眼鏡で競馬が変わる!おすすめの倍率と選び方を徹底解説で詳しく解説してますので合わせてお読み下さい。
②【生命維持】大容量モバイルバッテリー
2つ目は、もはや現代人の臓器の一部とも言える「モバイルバッテリー」です。特にコンセントのないスマートシート(1階〜3階)を利用する場合は、これがないと死活問題になります。
最近は馬券購入もスマホ(スマッピー投票やIPAT)、オッズ確認もスマホ、レースリプレイもスマホと、全ての工程でバッテリーを消費します。さらに競馬場は人が多く電波が不安定になりがちで、端末が電波を探そうとして普段以上に電池を食う傾向があります。「10,000mAh」クラスの大容量モデルを一つ鞄に入れておけば、友人やパートナーの分まで充電できてヒーローになれますよ。
③【疲労軽減】折りたたみクッション
3つ目は「折りたたみクッション」です。A指定席などの上級席は布張りのクッション性がある椅子ですが、スマートシートや一般席の椅子は硬質プラスチック製がほとんどです。
1日12レース、約6〜7時間をそこで過ごすと、後半にはお尻や腰が悲鳴を上げ始めます。100円ショップやアウトドア用品店で売っている簡易的な発泡素材のシートで構いません。これを一枚お尻に敷くだけで、翌日の疲れが嘘のように軽くなります。冷え対策としても有効ですので、春や晩秋の開催では特に重宝します。
④【プロの裏技】45Lのゴミ袋と赤ペン
ここからは「+α」のテクニックです。私が必ず持参するのが「45リットルのゴミ袋」です。これはゴミを捨てるためではありません。
- 雨対策: 突然の雨で屋外席が濡れた時、バッグごとゴミ袋に入れて口を縛れば、荷物を水没から守れます。
- 汚れ対策: 地面に荷物を直置きしたくない時、この袋を敷けばレジャーシート代わりになります。
また、デジタル投票が主流になった今でも、あえて「赤ペン」と「競馬新聞」を持つことをおすすめします。紙面に印を打ち込むというアナログな作業は、思考を整理するのに役立ちますし、何より「競馬場に来た!」という高揚感を高めてくれます。
⑤【通信環境】JRA無料Wi-Fiの設定準備
最後に通信環境について。福島競馬場の指定席エリアでは、JRAが提供する無料Wi-Fiサービス(SSID: Wi2premium など)が利用可能です。データ通信量を節約したい方はぜひ活用しましょう。
ただし、利用には「ゲストコード」の取得が必要です。現地で慌てないよう、事前に接続手順を確認しておくか、ブラウザのブックマークをしておくとスムーズです。
これらのアイテムを揃えておけば、天候の変化やトラブルにも動じず、目の前のレースに全神経を集中させることができます。準備万端で挑む週末の競馬は、きっと格別の体験になるはずですよ。
UMACAシートの場所と今後の変更点
最後に、少しマニアックですが、これから福島競馬場に行くなら絶対に知っておくべき「ある座席」の運命についてお話しします。それが、専用のICカードを使ってキャッシュレス投票ができる「UMACA(ウマカ)シート」です。
この席は、わざわざ券売機に並ぶことなく、自席に設置されたタッチパネル端末で優雅に馬券が買えるという、まるで馬主や来賓になったかのような気分を味わえる特別なエリアです。しかし、そんなUMACAシートに重大な変更が迫っています。
スタンド3階にある「投票端末付き」の特別席
現在、福島競馬場のUMACAシートは、スタンド3階のAエリアの一部に設置されています。通常のスマートシートとは異なり、各座席に自分専用の投票用端末が備え付けられているのが最大の特徴です。
マークシートを塗る必要もなければ、締め切り直前に券売機へダッシュする必要もありません。オッズを見ながら画面をタッチするだけで購入完了。さらに、このエリアにはコンセントも完備されているため、スマホの充電を気にせずデジタル競馬に没頭できる、隠れた高スペック席でもあります。
【重要】2025年秋で運用終了!最後の体験はお早めに
非常に便利なUMACAシートですが、JRAの公式発表によると、残念ながら2025年の第3回福島競馬(11月開催)をもって運用が終了することになりました。
背景には、スマホで購入できる「スマッピー投票」や「JRAアプリ」の普及があります。わざわざ専用端末を使わなくても、誰もが手元のスマホでキャッシュレス投票ができる時代になったため、設備としての役割を終えたということでしょう。
UMACAシート運用終了のスケジュール
- 終了時期: 2025年第3回福島競馬(11月8日〜11月24日予定)の開催終了をもって廃止
- 今後の予想: 端末が撤去され、通常の「屋内スマートシート」として再編される可能性が高いです。
(出典:JRA公式サイト『福島競馬場 指定席』)
運用終了まで残りわずか。「一度は専用端末がある席で、プロの相場師みたいな気分で馬券を買ってみたかった」という方は、このラストチャンスを逃さないでください。端末が撤去された後、コンセント設備がそのまま残るのか、それとも撤去されてしまうのかは現時点では未定ですが、福島競馬場の歴史の1ページが変わる瞬間に立ち会えるのも、ファンとしては感慨深いものがあります。
福島競馬場の指定席を予約して楽しもう
- YUKINOSUKE
ここまで、福島競馬場の指定席について、席種ごとのスペック比較から、知る人ぞ知る予約の裏技、そして現地で絶対に味わうべき絶品グルメまで、かなりディープな情報をお伝えしてきました。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
改めてお伝えしたいのは、「座席選びは、その日の戦果(満足度)を決定づける最初のレースである」ということです。「屋内か屋外か」という環境の違い、「コンセントがあるかないか」というインフラの差、そして「駐車場をどう確保するか」というロジスティクス。これら全ての要素を天候や同行者に合わせてシミュレーションできた人だけが、当日の福島競馬場を120%楽しむことができます。
指定席という「最強の拠点」を持つ意味
数千円の指定席料金を「高い」と感じる方もいるかもしれません。しかし、私はこれを「快適な時間と心の余裕を買う投資」だと考えています。
一般席(立ち見やベンチ)での観戦は、常に場所取りのプレッシャーとの戦いです。トイレに行くのにも荷物が気になり、グルメを買いに行けば元の場所に戻れる保証はありません。しかし、指定席という「自分だけの城(拠点)」さえ確保してしまえば、それらのストレスから一瞬で解放されます。
- パドックへの往復が自由自在: 馬の気配や発汗具合をじっくり観察し、ギリギリまで予想を練り上げることができます。
- グルメを優雅に堪能: 行列必至の「鳥ぎん」のもつ煮も、テーブルに広げてビールと共にゆっくり味わえます。
- 会話が弾む: 友人と隣同士の席で、レース展開や騎手の騎乗について熱く語り合う時間は、何物にも代えがたい思い出になります。
最後に確認!YUKINOSUKE流・勝利へのチェックリスト
これから福島競馬場へ向かうあなたのために、最後にこれだけは押さえておいてほしいポイントをリストアップしました。出発前の最終確認に使ってください。
福島遠征・最終チェックリスト
- 天候チェック: 雨予報なら「屋外スマートシート」は回避するか、完璧な雨装備(ポンチョ・タオル・ゴミ袋)を準備する。
- 電源確保: スマートシートならモバイルバッテリーは必須。A・B・C指定席なら充電器を忘れずに。
- 予約の壁: 「月曜18時」のキャンセル席放出を狙う準備はできているか?
- 足回りの確保: 駐車場は「遠い・満車」が基本。バス利用やタクシー相乗りも選択肢に入れる。
- グルメの予習: 「鳥ぎん」は午前中かメイン直前に攻める計画を立てる。
愛馬が駆け抜ける瞬間を、その目で
福島競馬場は、コースとスタンドの距離が近く、馬の息づかいや蹄の音がダイレクトに響いてくる素晴らしい競馬場です。春の穏やかな陽気、夏の熱狂、そして晩秋の澄んだ空気。季節ごとに違う表情を見せてくれるのも魅力の一つです。
ぜひ、ご自身の観戦スタイルにぴったりの席を見つけて、目の前を疾走するサラブレッドたちの迫力を肌で感じてください。もし現地で、4階A指定席のモニターを食い入るように見つめながら、赤ペンを片手にブツブツと独り言を言っている男がいたら、それは私かもしれません(笑)。
それでは、福島の地で、皆様の競馬ライフが最高のものになることを願っています。良い週末を!YUKINOSUKEでした。(出典:JRA公式サイト『福島競馬場 トップページ』)
また競馬観戦の必需品については、こちらの記事競馬観戦の持ち物と防寒対策!冬も快適に楽しむ必需品リストで解説していますので参考にして頂ければと思います。









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