こんにちは。YUKINOSUKEです。
競馬や競艇、競輪を楽しんでいると、せっかく予想が当たったのに払い戻し金が購入金額を下回ってしまうことってありますよね。いわゆるトリガミというやつですが、これを防ぎつつ利益をしっかり確保するために欠かせないのが合成オッズという考え方です。計算が難しそうと感じるかもしれませんが、今はエクセルや便利な無料アプリを使えば一瞬で算出できますし、シミュレーションも簡単です。この記事では、私が実際に実践している資金配分の方法や、リスク管理に役立つツールの使い方について、初心者の方にも分かりやすくお話ししていきたいと思います。
- 合成オッズの仕組みとリスクを管理する計算方法
- トリガミを完全に防ぐための具体的な資金配分テクニック
- エクセルやスマホアプリを使った効率的な実践手順
- 知識を深めるための書籍や競技別の攻略ポイント
合成オッズの買い方による資金配分戦略
ここでは、単なるギャンブルを「投資」に近づけるために私が意識している、合成オッズをベースにした具体的な資金配分のアプローチについて解説しますね。
基礎となる計算式と仕組みの理解
まずは、合成オッズという概念を根本から理解することから始めましょう。多くの人が「オッズ」と聞くと、新聞や投票画面に表示されている「単勝5.0倍」や「3連単100倍」といった個別の数字を思い浮かべると思います。しかし、私たちが複数の買い目を購入する場合、個別のオッズだけを見ていても、その勝負全体のリスクは見えてきません。
合成オッズとは、あなたが選んだ複数の買い目(バラバラの馬券)を、あたかも「1点の買い目」に束ねたと仮定した時の実質的なオッズのことです。これを理解することで、自分の買い方が「投資」として成立しているのか、それとも単なる「運任せの散財」になっているのかを、客観的な数字でジャッジできるようになります。
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合成オッズの本質的なイメージ
- 複数の馬券を「ひとつのパッケージ商品」として捉え直す数値。
- 「的中率(カバー率)」を足し合わせ、その逆数を取ることで算出される。
- 買い目を増やせば増やすほど的中率は上がるが、反比例して合成オッズは下がる。
計算のロジックを直感的に理解するために、オッズを「確率(パーセンテージ)」に変換して考えてみましょう。
オッズの逆数は、市場が予測している「その馬が勝つ確率(支持率)」を表しています。例えば、単勝2.0倍の馬は「50%勝つ」と思われており、4.0倍の馬は「25%勝つ」と思われているわけです。
もし、あなたがこの2頭の両方の単勝を買ったとします。
あなたの的中カバー率は、50%(A馬)+ 25%(B馬)= 75% となります。
つまり、レース全体の75%の結果をカバーしている状態です。では、この時のリターン(合成オッズ)はどうなるでしょうか?
合成オッズの計算プロセス
計算式:1 ÷(カバー率の合計)
今回の例で言えば、1 ÷ 0.75 = 1.33…倍 となります。
数学的な公式で書くと以下のようになります。
合成オッズ = 1 ÷(1÷オッズA + 1÷オッズB +…)
この計算結果が示す事実は衝撃的です。
単勝2.0倍と4.0倍という、そこそこ配当がつきそうな馬券を2点買ったつもりでも、合成オッズ(実質的な配当)で見るとたったの1.33倍にしかならないのです。
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これは、「的中率75%のガチガチの本命馬(単勝1.3倍)に1点賭けしているのと同じ状態」であることを意味します。もし、この合成オッズが1.0倍を下回っていたら、的中率が100%を超えている(理論上あり得ない=トリガミ確定)か、控除率(テラ銭)の壁を超えられない「負け確定」の勝負を挑んでいることになります。
買い目を増やすことによる合成オッズの低下具合を、以下の表でシミュレーションしてみましょう。
| 買い目点数 | 各オッズ(例) | カバー率(的中期待値) | 合成オッズ(実質配当) | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 1点 | 5.0倍 | 20% | 5.00倍 | ハイリスク・ハイリターン |
| 2点 | 5.0倍, 10.0倍 | 30% (20+10) | 3.33倍 | バランスが良い |
| 3点 | 5.0倍, 10.0倍, 20.0倍 | 35% (20+10+5) | 2.86倍 | まだ勝負できる |
| 5点 | 上記 + 30倍, 40倍 | 40.8% | 2.45倍 | 旨味が減ってくる |
| 10点 | さらに穴馬を追加… | 約55% | 1.80倍以下 | 危険水域(多点買いの罠) |
このように、私たちは「当てたい」という不安から買い目を増やしがちですが、その行為は「自らオッズを削り取っている」ことに他なりません。
多くの負けている人は、個々のオッズ(50倍や100倍)を見て「当たればデカイ」と夢を見ますが、プロは合成オッズを見て「この買い合わせでは、リスクに対してリターンが見合わない(期待値が低い)」と冷静に判断し、購入を見送る(ケンする)のです。
合成オッズの計算は、単なる資金配分のためのツールではありません。
自分の予想を「市場価値」という客観的な数値に変換し、「この勝負は割に合うのか?」を問いかけるための、最初にして最強のリスク管理フィルターなのです。
トリガミを防ぐ均等払い戻しの手法
合成オッズを学ぶ最大の動機、それはやはり多くのファンを悩ませる「トリガミ(的中したのに収支がマイナスになる現象)」からの脱却ではないでしょうか。せっかく予想が当たったのに、払い戻し画面を見て「あれ?減ってる…」と肩を落とす。この精神的なダメージは計り知れません。
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そこで、リスク管理の基本にして奥義とも言えるのが、欧米の投資家の間では「ダッチング(Dutching)」として知られる「均等払い戻し」という買い方です。
均等払い戻し(ダッチング)とは?
選んだ買い目のうち、どれが的中しても「払い戻し金額」が一定になるように、オッズに応じて資金配分(傾斜)を変えて投票する手法のこと。オッズが低い本命には多額を、オッズが高い穴には少額を投じることで、利益を均一化します。
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私がまだ競馬初心者の頃は、オッズの強弱を考えずに「とりあえず3連複ボックス、全部100円!」という買い方ばかりしていました。するとどうなるか。50倍の穴目が来た時はガッツポーズですが、5倍の本命サイドで決まった時は「1,000円使って500円バックか…」と、当たったことへの喜びよりも損をした悔しさが勝ってしまうのです。
この「勝っても負けてもモヤモヤする状態」を完全に解消するのが、均等払い戻しの最大の効能です。
具体的な計算プロセスと資金配分例
では、実際にどのように資金を配分するのか、具体的な数字を使って見ていきましょう。計算式自体は少し複雑に見えますが、ロジックは非常にシンプルです。
【シチュエーション設定】
予算10,000円で、以下の2点の馬券を買いたいとします。
- 買い目A:オッズ 4.0倍(本命)
- 買い目B:オッズ 10.0倍(対抗)
もしこれを5,000円ずつ均等に買うと、Aが的中した場合は20,000円(+10,000円)ですが、Bが的中した場合は50,000円(+40,000円)となり、結果に大きなブレが生じます。これを均等払い戻しで計算すると、以下のようになります。
| 買い目 | オッズ | 計算上の比率 | 推奨購入額 | 的中時の払い戻し |
|---|---|---|---|---|
| 買い目A | 4.0倍 | 71.4% | 7,100円 | 28,400円 |
| 買い目B | 10.0倍 | 28.6% | 2,900円 | 29,000円 |
| 合計 | – | 100% | 10,000円 | 約28,700円 |
いかがでしょうか。4倍のAが来ても、10倍のBが来ても、払い戻しは約28,700円(利益は約18,700円)でほぼ一定になります。このように資金に強弱をつけることで、「どの目が来ても同じ勝利」という状態を作り出すのです。
※実際の計算では100円単位(または10円単位)で丸めるため、払い戻し額には多少の誤差が出ます。これを手計算で行うのは骨が折れますが、後述するアプリや投票サイトの機能を使えば「予算を入力してボタンを押すだけ」で一瞬で完了します。
均等払い戻しがもたらす3つの「投資的メリット」
この手法を取り入れることで、あなたのベッティングスタイルは「ギャンブル」から「投資」へと劇的に変化します。その理由は大きく3つあります。
メリット1:精神的な安定(メンタル管理)
レースを見ている最中、「安い方が来たらどうしよう」という不安から完全に解放されます。どの目が来ても利益が確定しているため、純粋に「当たれ!」と応援することに集中できます。このメンタルの余裕は、次のレースの予想精度を保つためにも非常に重要です。
メリット2:資金管理の徹底と「損切り」
均等払い戻しの計算をすると、「あれ、これだけ買っても利益が1,000円しか出ないぞ?」と気づく場面が出てきます。これは合成オッズが低すぎるサインです。均等買い(一律購入)をしていると気づきにくい「利益率の低さ」が可視化されるため、「今回は見送ろう」あるいは「買い目を絞ろう」という冷静な判断(損切り)が事前にできるようになります。
メリット3:トリガミの完全排除
これが最大の目的ですが、的中=プラス収支が確定するため、無駄な的中(ぬか喜び)がなくなります。特に点数が多くなりがちな3連複や3連単のフォーメーションにおいて、安め決着でのマイナスを防ぐ最強の盾となります。
唯一のデメリットと向き合う
しかし、物事には必ず裏面があります。均等払い戻しにも明確なデメリットが存在します。それは「高配当が的中した時の爆発力を捨てることになる」という点です。
アップサイド(上振れ)の放棄
先ほどの例で言えば、オッズ10倍のBに均等に5,000円賭けていれば50,000円の払い戻しでしたが、均等払い戻しでは29,000円に留まります。「大穴が来たのに、配当が本命と同じなんてつまらない!」と感じる方もいるでしょう。
ここは価値観の分かれ道です。「一撃必殺の夢」を追うのか、「長期的な資産形成」を目指すのか。私は、長く相場で生き残るためには、一回の大勝ちよりも「負けない戦いを続けること」の方が遥かに重要だと考えています。そのため、基本戦略としてはこの均等払い戻しを採用し、よほどの勝負レースに限って傾斜配分(ボーナス狙い)に切り替えるスタイルを推奨しています。
利益を最大化する資金配分の傾斜
前項で解説した「均等払い戻し(ダッチング)」は、いわば負けないための守りの盾です。しかし、私たちが公営競技に挑む本当の理由は、守りに入ることではなく、リスクを背負ってでも資産を増やすことにあるはずです。そこで、私がここぞという勝負レースで採用している攻めの戦略、それが「傾斜配分(メリハリ配分)」です。
これは文字通り、資金配分に意図的な偏り(傾斜)をつけて、本命が的中した時の利益を最大化する手法です。「どの買い目が来ても同じ利益」という安心感を捨てる代わりに、読み通りの展開になった時の爆発力を手に入れる。まさに投資家としての腕が試される買い方と言えます。
「元返し」と「厚張り」の黄金比率
傾斜配分を実践する際、私は買い目を明確に以下の2つの役割に分類します。
- 本命(軸・Main): 絶対の自信があり、利益を叩き出したい買い目。
- 抑え(ヒモ・Insurance): 自信は劣るが、万が一の抜け目を防ぐための保険。
具体的な資金管理のロジックは非常にシンプルです。まず、「抑え」の買い目に対して、的中した時に投資総額(予算)がそのまま戻ってくる金額(元返し)を割り当てます。そして、残った予算のすべてを「本命」の買い目に投入するのです。
このアプローチをとることで、「抑えが来ても損はしない(プラスマイナスゼロ)」という安全地帯を確保しつつ、本命が来た時には合成オッズの理論値を遥かに超えるリターンを得ることが可能になります。
海外のプロも使う「ボーナスベッティング」
この手法は、海外のスポーツベッティングの世界では「ボーナスベッティング」や「フリーベット(Free Bet)」に近い概念として知られています。保険(Insurance)で元本を死守し、浮いた資金をボーナスとして本命に全突っ込みする。非常に理にかなった攻撃的なスタイルです。
【実践シミュレーション】均等買いvs傾斜配分
では、具体的な数字を使って、その威力を比較してみましょう。予算10,000円で、以下の2点の馬券を買うケースを想定します。
- 本命A:オッズ 4.0倍(自信度:高)
- 抑えB:オッズ 10.0倍(自信度:低・保険)
- YUKINOSUKE
| 項目 | 均等払い戻し(守り) | 傾斜配分(攻め) |
|---|---|---|
| 資金配分 | Aに7,100円 / Bに2,900円 | Aに9,000円 / Bに1,000円 |
| A的中時 | 払戻:28,400円 利益:+18,400円 |
払戻:36,000円 利益:+26,000円 |
| B的中時 | 払戻:29,000円 利益:+19,000円 |
払戻:10,000円 利益:±0円(元返し) |
| 特徴 | どちらが来ても安定して儲かる | 本命が来れば利益は約1.4倍に跳ね上がる |
この表を見ていただければ一目瞭然ですね。傾斜配分を行うことで、本命Aが的中した時の利益が、均等買いに比べて大幅にアップしています。一方で、抑えBが来た場合は利益が出ませんが、投資金は全額回収できるため「負け」ではありません。
「せっかく抑えが当たったのに利益がないのは寂しい」と感じるかもしれません。しかし、プロの視点では「期待値の高い本命のオッズを、期待値の低い抑えのために希釈してはいけない」と考えます。自信があるなら、その自信を金額に反映させるべきなのです。
傾斜配分を使うべきタイミング
もちろん、全てのレースでこの買い方をするわけではありません。私が傾斜配分のスイッチを入れるのは、以下のような条件が揃った時です。
傾斜配分のGOサイン
- 自信度S級の軸が存在する:「この馬(選手)が勝つ確率は極めて高い」と確信できる時。
- オッズの歪みを感じる:本命の実力に対して、オッズが不当に美味しくついている時。
- 抑えが「事故待ち」の穴馬である:「基本来ないだろうが、来たら事故」というレベルの馬券に厚く張る必要はありません。
逆に、大混戦で「どの馬が勝ってもおかしくない」という状況や、荒れるレースの予兆がある場合は、素直に均等払い戻しを選びます。自分の予想スタイルやその日のバイオリズムに合わせて、資金配分のギアを自在に切り替えられるようになると、収支の安定感と爆発力の両方を手に入れることができます。
ちなみに、払い戻し金の計算ルールやオッズの仕組みについては、JRA(日本中央競馬会)などの公式サイトで正確な定義が公開されています。基礎を理解しておくことで、より精度の高い資金配分が可能になります。
皆さんも、次は「なんとなく均等」ではなく、「意志のある傾斜」で勝負してみてはいかがでしょうか。本命が突き抜けた時のあの快感は、一度味わうと病みつきになりますよ。
損益分岐点となる目安とシミュレーション
「合成オッズの計算方法は分かったけど、結局何倍あれば勝負していいの?」
これは私がブログの読者さんから最も多くいただく質問のひとつです。結論から言うと、個人の予想精度(的中率)によって変わるものの、私が長年の経験則から導き出した一つの明確な基準は「合成オッズ3.0倍〜4.0倍」です。ここを一つのボーダーラインとしてシミュレーションを行うことを強く推奨しています。
なぜ「3.0倍」が黄金の基準なのか
理由は単純な確率論です。合成オッズと、損益分岐点(収支をプラスマイナスゼロにするために必要な勝率)は逆数の関係にあります。
- 合成オッズ2.0倍なら、2回に1回(勝率50%)当てないと負ける。
- 合成オッズ3.0倍なら、3回に1回(勝率33%)当てればトントン。
- 合成オッズ4.0倍なら、4回に1回(勝率25%)当てればトントン。
公営競技において、常に「2回に1回(50%)」を当て続けるというのは、プロの予想家でも至難の業です。しかし、「3回に1回(33%)」なら、しっかり予想すれば十分に達成可能なラインだと思いませんか? だからこそ、私は「現実的な的中率でプラス収支を残せるライン」として3.0倍を死守するようにしているのです。
以下に、合成オッズごとの難易度と、私の実戦的な評価をまとめました。ご自身の予想スタイルと照らし合わせてみてください。
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| 合成オッズ | 必要な的中率 (損益分岐点) |
YUKINOSUKEの評価・推奨アクション |
|---|---|---|
| 1.5倍以下 | 67%以上 | 【危険水域】 よほどの鉄板レース以外は「見送り(ケン)」推奨。直前オッズの変動でマイナス収支に転落するリスクが極大。 |
| 2.0倍前後 | 50%以上 | 【上級者向け】 2回に1回当てる自信がある時のみGO。競艇のイン逃げ鉄板レースなどで狙うゾーンだが、事故リスクへのリターンが薄い。 |
| 3.0倍前後 | 33%以上 | 【推奨ゾーン】 ここが基本のターゲット。適度なリスクとリターンのバランスが取れており、連敗しても資金パンクしにくい。 |
| 5.0倍以上 | 20%以上 | 【穴党向け】 的中率は下がるが、一撃の回収力が高い。資金管理(バンクロール)に余裕があるなら積極的に狙いたい。 |
投票直前の「オッズ急落」をシミュレーションに組み込む
シミュレーションにおいて最も注意すべきなのが、「今見ているオッズは、確定オッズではない」という点です。
近年はAIによる自動投票が普及しており、締め切り1分前〜締め切り瞬間に大量の資金が投入されることが常態化しています。これにより、投票ボタンを押した時は「合成オッズ3.0倍」だったのに、レースが終わってみたら「2.2倍」に下がっていた、という現象が頻発します。
特に地方競馬や競艇の一般戦など、売上規模(パイ)が小さいレースではこの傾向が顕著です。そこで私は、独自のリスク管理ルールとして「9掛け(0.9倍)シミュレーション」を徹底しています。
YUKINOSUKE流「9掛け」ルール
表示されている現在の合成オッズに「0.9」を掛けて、それでも目標ライン(例えば3.0倍)を超えているか確認する。
- 現在3.0倍 × 0.9 = 実質2.7倍 → 見送り、または買い目を削る
- 現在3.5倍 × 0.9 = 実質3.15倍 → 投票GO
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この「安全率(マージン)」を持たせておくことで、不測のオッズダウンによる「意図しないトリガミ」をほぼ防ぐことができます。厳しい基準に見えるかもしれませんが、投資の世界では「悲観的に準備して、楽観的に実行する」のが鉄則です。
「買いすぎ」を可視化するプロセス
最後に、具体的なシミュレーションの流れをご紹介します。これは私がレース直前に行っている「買い目の断捨離」プロセスそのものです。
シミュレーション実例
- 初期選択:「当たりそうな馬券」を素直に選ぶ。
(例:3連単フォーメーション 24点 → 合成オッズ 1.8倍)
※このままではリスクが高すぎる! - 第1段階カット:「来たら事故」と割り切れる薄いヒモを削る。
(例:24点 → 12点へ削減 → 合成オッズ 2.6倍)
※まだ目標の3.0倍には届かない…。 - 最終決断:オッズがつかない「本命サイド(ガチガチの目)」をあえて捨てる、または本命サイドのみ厚く張って点数を極限まで絞る。
(例:12点 → 6点へ厳選 → 合成オッズ 3.8倍)
※目標クリア!ここで初めて投票ボタンを押す。
このように、合成オッズは「GOサイン」を出すためだけでなく、「勇気ある撤退(買い目を削る作業)」を強制的に行わせるためのツールとして機能します。「合成オッズが低い=市場参加者の多くがそれを買っている」ということです。他人と同じ馬券を買っていても、長期的には控除率(テラ銭)の分だけ負けていきます。
シミュレーションの結果、どうしても合成オッズが上がらない(1.5倍〜2.0倍程度にしかならない)場合はどうするか? 答えは簡単です。「そのレースは買わない(ケンする)」。これこそが、合成オッズシミュレーションが教えてくれる最強の投資戦略なのです。
リスク管理に不可欠な買い目の絞り込み
合成オッズを活用する最大のメリットは、計算結果そのものよりも、その計算過程で「買いすぎ(オーバーベット)」という致命的なミスに気づけることにあります。私たち馬券ファンは、どうしても「外れること」を極端に恐れます。その結果、3連単のフォーメーションやボックス買いなどで、「念のための抑え」や「保険のヒモ」を次々と追加してしまいがちです。
しかし、そうやって点数が30点、60点と膨れ上がった買い目の束を合成オッズというフィルターに通すと、驚くべき事実が判明します。なんと、合成オッズが1.2倍や1.0倍ギリギリまで低下していることが多々あるのです。これは、「万が一の的中」を拾うために、「利益の源泉」をドブに捨てているのと同じ状態なんですよね。
心を鬼にして行う「買い目の断捨離」
合成オッズが目標値(私の場合は3.0倍〜4.0倍)に届かない時、私は心を鬼にして「買い目の断捨離」を行います。これは単に点数を減らす作業ではなく、自分の予想の純度を高める作業です。具体的には、以下の3つのステップで不要な買い目を削ぎ落としていきます。
- YUKINOSUKE
YUKINOSUKE流・断捨離の3ステップ
- ステップ1:トリガミの根源を断つ(人気サイドの削除)
まずオッズの低い順に買い目を見ます。「この組み合わせはオッズが5倍しかないが、本当に5回に1回以上の確率で来る自信があるか?」と自問します。もし「他の人気馬も怪しいし、そこまで信頼できない」なら、思い切って消します。低配当の買い目は、合成オッズを劇的に下げる最大の要因だからです。 - ステップ2:ノイズの除去(確率の低い穴の削除)
次に、オッズが高すぎる買い目を見ます。「この万馬券のヒモ馬、来る確率は1%未満じゃないか?」と冷静に判断します。夢を買うのではなく投資をするなら、奇跡に近い確率はノイズとして処理すべきです。 - ステップ3:券種の変更(代用馬券の検討)
どうしても買い目を絞れない(あれもこれも来そう)という場合は、3連単という券種自体がそのレースに適していない可能性があります。そんな時は、潔く「馬連」や「ワイド」、あるいは「単勝」に切り替えます。点数を絞って単勝1点にした方が、結果的に合成オッズ(期待値)が高くなるケースは往々にしてあります。
断捨離による合成オッズの変化シミュレーション
実際に買い目を絞り込むことで、合成オッズ(期待リターン)がどのように改善するかを見てみましょう。以下は、あるレースで3連単フォーメーションを組んだ際のシミュレーションです。
| 戦略 | 点数 | 合成オッズ | 評価 |
|---|---|---|---|
| A:不安だから手広く抑える (1頭軸マルチなど) |
60点 | 1.4倍 | 危険 的中率は高いが、当たっても利益が薄く、外れた時のダメージが甚大。長期的に負ける典型的なパターン。 |
| B:期待値の低い目を削る (本線+少数の抑え) |
24点 | 2.8倍 | 標準 まずまずのライン。的中率と回収率のバランスが取れている。 |
| C:自信のある目だけで勝負 (本線のみ) |
8点 | 5.2倍 | 推奨 的中率は下がるが、当たった時のリターンが大きい。トータルの収支をプラスにしやすい投資家の買い方。 |
多くの人は戦略Aを選びたがりますが、投資として成功するのは間違いなく戦略Cです。戦略Cを選べるようになるには、「外れること」への恐怖を克服し、「期待値の低い馬券を買ってしまうこと」こそが最大のリスクであるというマインドセットへの転換が必要です。
(出典:JRA-VAN Target frontierJV 使い方マニュアル「合成オッズの利用」)
究極の選択:「見(ケン)」をする勇気
そして、どれだけ買い目を絞っても合成オッズが基準(例えば2.5倍や3.0倍)に届かないことがあります。その時に下すべき判断は一つしかありません。「このレースは見送る(ケンする)」ことです。
「せっかく予想したのにもったいない」と思う気持ちは痛いほど分かります。しかし、合成オッズの計算は、買うためのツールであると同時に、「勝てない戦場から撤退するための損切りツール」でもあります。「今のオッズ構造では、どう買ってもリスクに見合わない」と判断して投票を見送れるようになった時、あなたは感情で動くギャンブラーから、理知的な投資家へと進化しているはずです。
無理に買わなければ、資金は減りません。その資金を、次の「合成オッズが高い(期待値が高い)レース」に全投入するために温存しておく。これが、公営競技で生き残るための鉄則だと私は確信しています。
便利なツールを活用した合成オッズの買い方
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理論は理解できても、締め切り5分前の緊迫した状況で電卓を叩いて計算するのは現実的ではありません。ミスを誘発する原因にもなります。ここでは、私が実際に現場や自宅で頼りにしているツールや、効率的な学習リソースを紹介します。
エクセルを使った自作シートの計算方法
現場ではスマホアプリが便利ですが、自宅でじっくり予想を練り上げる時や、レース後に「なぜ負けたのか」を検証する際には、やはりエクセル(Excel)やGoogleスプレッドシートが最強のツールになります。アプリではブラックボックス化されている計算プロセスを自分で構築することで、数字の裏側にあるロジックを深く理解できるからです。
「エクセルで計算なんて難しそう…」と身構える必要はありません。実は、たった一つの関数を覚えるだけで、プロ顔負けの分析シートが作れてしまうんです。それが「SUMPRODUCT(サムプロダクト)関数」です。
魔法の関数「SUMPRODUCT」とは?
通常、合成オッズを算出するには、「①各オッズの逆数(勝率)を出し」、「②それをすべて足し合わせ」、「③その合計をさらに逆数にする」という3段階の面倒な手順が必要です。しかし、SUMPRODUCT関数を使えば、この工程をたった一つのセルで完結させることができます。
これだけ覚えればOK!基本の計算式
例えば、セルB2からB5に買いたい馬券のオッズが入力されているとします。その場合、合成オッズを出すための数式は以下の通りです。
=1/SUMPRODUCT(1/B2:B5)
※注意:範囲内に「空欄」や「0」が含まれているとエラー(#DIV/0!)になるため、オッズが入力されているセル範囲だけを正確に指定するか、IF関数でエラー処理を組み込むのがコツです。
【実践】最強の資金配分シートを作ろう
では、私が実際に使っているシートの構成を再現してみましょう。以下の表のように入力するだけで、予算に合わせた最適な購入金額が自動で弾き出されるようになります。
| A列(買い目) | B列(オッズ) | C列(推奨購入額) | D列(払戻見込) | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 予算設定 | 10,000 | (円) | |
| 2 | 1-2-3 | 5.0 | ¥4,300 | ¥21,500 |
| 3 | 1-2-4 | 8.0 | ¥2,700 | ¥21,600 |
| 4 | 1-2-5 | 15.0 | ¥1,400 | ¥21,000 |
| 5 | 1-2-6 | 25.0 | ¥900 | ¥22,500 |
| 6 | 合成オッズ | 2.14 | 合計:¥9,300 |
この表を作るための計算式は以下の通りです。
- 合成オッズ(B6セル):
=1/SUMPRODUCT(1/B2:B5) - 推奨購入額(C2セル):
=$B$1 * (1/B2) * $B$6
(意味:予算 × その買い目の的中確率 × 合成オッズ) - ※C列は100円単位にするために
ROUND関数やFLOOR関数を組み合わせるとより実践的です。
「数字のパズル」で買い目を磨き上げる
この自作シートの真骨頂は、単なる計算ではなく「シミュレーション(What-if分析)」ができる点にあります。
例えば、上記の表で合成オッズが「2.14倍」と出たとします。「これではリスクに見合わないな…せめて3倍は欲しい」と思った時、あなたならどうしますか?
ここで、B5の「オッズ25倍」の買い目の数値を削除してみるのです。すると、合成オッズのセルが瞬時に再計算され、数値が跳ね上がる様子を確認できます。
「この抑え馬券を削ると、本命の配分がこれだけ増えるのか!」「逆に、この穴馬を足しても合成オッズはそこまで下がらないな」といった具合に、買い目を足したり引いたりしながら、パズル感覚で最適解を探る作業。これこそが、ギャンブルを投資へと昇華させるトレーニングになります。自分の予想の「甘さ」や「欲」が数字として突きつけられるので、最初は痛みを伴いますが、これを繰り返すことで現場での即断即決力が劇的に向上しますよ。
スマホで手軽に使えるおすすめの無料アプリ
理論は完璧に理解していても、実際の投票現場――特に締め切り5分前のあの独特な緊張感の中で、電卓を叩いて計算するのは至難の業です。私自身、昔はマークシートと電卓を両手に持ってパニックになり、計算ミスをして「当たったのにトリガミ」という悲劇を何度も経験しました。
しかし、今は「スマホアプリ」という最強の武器があります。現在は多くの投票アプリや計算特化アプリが登場しており、これらを活用することで、誰でもプロ並みの資金配分を瞬時に行うことが可能です。ここでは、私が普段から愛用している「神アプリ」とその具体的な活用術を深掘りしてご紹介します。
【投票機能一体型】WINTICKETや楽天Kドリームス(競輪・オート)
まず、競輪やオートレースを楽しむ方に強くおすすめしたいのが、投票機能と資金配分機能が一体化した公式系アプリです。これらは「計算」から「投票」までアプリ内で完結するため、締め切り1分前でも冷静に対処できます。
特に私が愛用しているのが「WINTICKET(ウィンチケット)」や「楽天Kドリームス」です。これらのアプリには、標準で非常に優秀な「資金配分モード」が搭載されています。
ここが凄い!投票アプリの自動配分機能
- 自動計算:買い目をカートに入れた後、「資金配分」ボタンを押すだけで、予算に合わせて自動的に金額を振り分けてくれます。
- モード選択:「予算内で配分(均等払い戻し)」だけでなく、「目標払戻金額から逆算」や「1点あたりの利益確保」など、戦略に合わせた配分が可能です。
- 合成オッズ表示:楽天Kドリームスなど一部のアプリでは、選択した買い目の合成オッズがリアルタイムで画面に表示されます。「あ、今合成オッズ1.5倍しかない」と気づけるため、無謀な投票を未然に防げます。
使い方は本当にシンプルです。「予想した買い目をタップ」→「資金配分を選択」→「予算を入力」→「投票」。これだけで、最適なトリガミ防止策が完了します。
【計算特化型】BoatOdds(競艇・ボートレース)
次に、ボートレース(競艇)です。ボートレースはオッズの変動が非常に激しく、またイン逃げ中心でオッズが低くなりがちなため、よりシビアな計算が求められます。
そこで私が「これがないと生きていけない」レベルで頼りにしているのが、Androidユーザー向けの「BoatOdds」という無料アプリです(iPhoneユーザーの方は「ボートレース収支管理」などの類似アプリで代用可能です)。
このアプリの最大の長所は、「オッズデータの自動取得機能」にあります。一般的な計算機アプリだと、オッズを一つひとつ手入力しなければならず、入力ミスや時間のロスが発生します。しかしBoatOddsなら、開催場とレースを選ぶだけで最新のオッズを自動で引っ張ってきてくれます。
BoatOddsでの実践フロー
- アプリを開き、買いたいレース場を選択する。
- 2連単や3連単のオッズ一覧が表示されるので、買いたい目をタップして選択する。
- 画面下の「計算」タブを開き、総予算(例:5,000円)を入力する。
- 「計算実行」を押すと、どの目が来ても払戻金が均等になるように100円単位で配分してくれる。
さらに、「この本命だけは厚く買いたい」という場合は、その買い目の配分比率を手動でロックし、残りの資金を他の買い目に均等配分するといった高度な使い方も可能です。まさに、合成オッズ理論を具現化したようなアプリと言えるでしょう。
自分に合ったアプリの選び方
アプリストアには数多くの計算アプリが存在しますが、選ぶ際の基準として私は以下の3点を重視しています。
| 重視するポイント | 解説 | 推奨タイプ |
|---|---|---|
| データ連携機能 | オッズを手入力しなくて良いか。入力ミスは致命的なので、自動取得機能は必須級です。 | BoatOdds、公式投票アプリ系 |
| カスタマイズ性 | 「均等買い」だけでなく、「本命厚め」「穴は元返し」などの傾斜配分が直感的にできるか。 | 収支管理系アプリ、エクセル自作シート |
| スピード | 起動から計算完了までのタップ数。現場では1秒を争うため、UIのシンプルさが命です。 | WINTICKET、Odds Park |
「計算が面倒だから」という理由で、適当に1,000円ずつ流して買っていませんか? その「適当」が、長期的には数十万円の損失に繋がっている可能性があります。まずは無料のアプリをインストールし、次のレースで「資金配分ボタン」を一度押してみてください。「あ、こんなに綺麗に利益が揃うんだ!」という感動を味わえるはずです。
なお、これらのアプリ機能のベースとなっている理論については、楽天Kドリームス公式の解説ページ(出典:楽天Kドリームス『合成オッズを活用して投票をもっと快適に』)などでも詳しく紹介されていますので、仕様を深く理解したい方は一度目を通しておくと良いでしょう。
競馬や競艇に競輪ごとの競技別攻略法
- YUKINOSUKE
合成オッズという「武器」の使い方は、戦うフィールド(競技)によってガラリと変わります。なぜなら、それぞれ出走する数も違えば、配当の付き方(オッズの歪み方)も全く異なるからです。ここでは、私が長年の実戦を通じて導き出した、各競技ごとの「合成オッズ攻略メソッド」を詳細にシェアします。
競馬(Keiba):3連単フォーメーションと「見送り」の美学
最大18頭立てで行われる競馬は、公営競技の中で最も組み合わせ数が多く、オッズのばらつき(ボラティリティ)が大きいのが特徴です。そのため、合成オッズを高め(4.0倍〜5.0倍以上)に設定しやすい反面、的中率を担保するためにどうしても買い目点数が増えてしまうジレンマがあります。
私が競馬で合成オッズを活用する際、最も重視しているのが「3連単フォーメーションの圧縮」です。例えば、軸馬を1頭決めて相手5頭に流すと、マルチなら60点、1着固定でも20点になります。このまま均等買いをすると、合成オッズは間違いなく2.0倍を切ります。これではリスクリワードが合いません。
そこで、以下のような基準で容赦なく買い目を削ぎ落とします。
- 1着候補の厳選:「2着ならあり得るけど、勝つまでは厳しい」という人気馬は、勇気を持って2着・3着付けのみにする。
- ヒモの断捨離:「オッズが100倍以上あるから一応押さえておくか」という思考を捨てる。その100円が合成オッズを押し下げる原因です。
- オッズカット:合成オッズ計算機にかけて、オッズが低すぎる(期待値が低い)組み合わせは、たとえ的中しそうでも買い目から除外する。
YUKINOSUKE流・競馬の撤退ライン
計算後の合成オッズが「3.0倍」を下回る場合、私はそのレースの投票を見送ります(ケンします)。特に1番人気が飛んだ時に配当が跳ね上がる「穴狙いの均等買い」こそが、競馬における合成オッズ戦略の真骨頂だと考えています。
(出典:JRA-VAN Target frontierJV 使い方マニュアル「合成オッズの利用」)
ちなみに、三連単の狙い方については、当ブログ内の記事競馬の三連単確率|0.02%の真実と勝つための戦略でも詳しく解説しています。「三連単」を攻略したい方は、ぜひチェックしてみてください。
競艇(Boat Race):イン逃げ鉄板レースにおける「2点・4点の法則」
6艇で行われる競艇は、他の競技に比べて的中させやすい反面、オッズが極端に低くなる傾向があります。特に1号艇のイン逃げが決まる確率は全国平均で50%を超え、本命決着の3連単オッズは10倍を切る(4倍〜8倍)ことも珍しくありません。
この環境下で「合成オッズ」を維持するのは至難の業です。もし安易に8点も買ってしまえば、合成オッズは1.0倍を割り込み、当たっても損をする「ガミ」が確定します。競艇における合成オッズ戦略は、「恐怖に打ち勝つ絞り込み」に尽きます。
| 買い目点数 | 平均オッズ(本命) | 合成オッズ目安 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 8点 | 8.0倍 | 1.0倍以下 | 論外(購入不可) |
| 6点 | 8.0倍 | 1.3倍 | 危険(旨味なし) |
| 4点 | 8.0倍 | 2.0倍 | ギリギリ許容範囲 |
| 2点 | 8.0倍 | 4.0倍 | 推奨(勝負駆け) |
私は競艇で勝負する際、「2点、多くても4点」まで絞り込めないレースには手を出さないと決めています。「1-2-3」と「1-2-4」のどちらも捨てがたいなら、オッズを見て期待値が高い方「1点」に絞るか、資金配分でどちらかが来てもトントンになるよう調整し、本線で利益を出す「傾斜配分」を徹底します。競艇は「あれもこれも」と保険をかけた瞬間に負けが確定する、シビアな競技だと心得てください。
競輪(Keirin):ライン戦(3分戦)を利用した「面」の資金配分
競輪が他の競技と決定的に違うのは、「ライン」というチーム戦の要素があることです。レースの展開はラインごとの争いになりやすく、結果も同じラインの選手同士(スジ)で決まるか、別々のラインの選手(スジ違い)で決まるかに大別されます。
この特性を合成オッズに応用すると、非常に面白い戦略が立てられます。それは「ライン単位でのパッケージ購入」です。
- スジ決着(本命サイド):同じラインの選手(例:1番車と2番車)で決まる買い目。的中率は高いがオッズは安い。
- スジ違い(穴サイド):ラインが千切れたり、別ラインが突っ込んできたりする買い目。的中率は下がるがオッズは跳ねる。
例えば、3つのラインが争う「3分戦」で、あるラインが有利だと予想したとします。この時、そのラインのスジ決着(1-2, 2-1)だけでなく、3着に別ラインの有力選手が紛れ込むパターン(1-2-全など)もまとめて購入します。
競輪アプリの資金配分機能を使えば、この「スジ」と「スジ違い」が混在した買い目リストを一瞬で整えてくれます。私はよく、本命のスジ決着は「利益確保」の設定にし、事故的なスジ違いの高配当は「一発逆転のボーナス」として少額を配分する買い方をします。9車立てで配当が割れやすい競輪だからこそ、合成オッズを使って「手堅く拾いつつ、あわよくば高配当」という網を張る戦略が機能しやすいのです。
理論を体系的に学べるおすすめの本
- YUKINOSUKE
ここまでWeb記事として合成オッズの計算方法やツールの使い方を解説してきましたが、もしあなたが「一時的な勝ちではなく、一生モノの投資スキルを身につけたい」と本気で考えているなら、Webの断片的な情報だけでなく、書籍を使って体系的に学ぶことを強くおすすめします。
Webの情報はどうしても「点」になりがちですが、書籍は著者の思考プロセスを最初から最後まで追体験できる「線」の学習ツールです。特に、合成オッズという概念は、単なる計算式ではなく「ギャンブルにおける哲学」そのものですから、その背景にある理論を深く理解することが、応用力を養う近道になります。
亀谷敬正氏の『血統ビーム一発レッスン』シリーズ
まず、私がバイブルのように何度も読み返しているのが、カリスマ血統予想家である亀谷敬正さんの著書です。彼の代名詞である「血統ビーム」は、単に血統の良し悪しを語るものではなく、「大衆心理の盲点(バイアス)を突いて、期待値の高い馬券を買う」という投資理論が根底にあります。
特に、今回のテーマである合成オッズを学ぶ上で絶対に外せないのが、電子書籍『血統ビーム 一発レッスン vol. 2』です。この巻のサブタイトルはズバリ、「フォーメーションと合成オッズを使いこなして効率的に馬券で儲ける方法」となっています。
この本で学べること
- なぜ、ほとんどの人が「買い方」で損をしているのか
- 合成オッズを用いた「トリガミ防止」と「利益最大化」の黄金比率
- 3連複や3連単のフォーメーションを組む際の、具体的な点数絞り込みロジック
この本の中で亀谷さんは、「予想とは『儲かる確率の高い馬』を見つける作業であり、馬券購入とは『その確率を利益に変換する作業』である」といった趣旨のことを説かれています。「予想は当たっているのに、なぜか収支がプラスにならない」という方は、まさにこの「変換作業(=買い方)」にバグがある可能性が高いです。合成オッズを使って、どうやってリスクをコントロールし、リターンを確保するか。その具体的な手順が図解入りで解説されているので、読んだその日から実践に移せる即効性があります。
(出典:亀谷敬正 オフィシャルサイト「血統ビーム一発レッスンvol. 2」)
じゃい氏の『勝ち方がわかる 馬券の教科書』
もう一冊、私が衝撃を受けたのが、お笑い芸人でありながらプロ顔負けの馬券師として知られるインスタントジョンソン・じゃいさんの著書、『勝ち方がわかる 馬券の教科書』(監修:亀谷敬正)です。
じゃいさんは、WIN5で数千万円単位の払い戻しを何度も的中させていることで有名ですが、彼の馬券術は決して「運」や「直感」頼みではありません。徹底的な「期待値主義」に基づいています。彼は著書の中で、「オッズの歪み」を見つけることの重要性を説いています。
例えば、本来なら単勝10倍の実力がある馬が、なぜか人気がなくて単勝50倍で放置されている。こういった「美味しい状態(期待値が高い状態)」を見抜く目と、それを逃さず捉えるための資金配分。これこそが勝つための条件だと言います。合成オッズの計算は、まさにこの「期待値がプラスかどうか」を客観的に判断するためのツールとして機能します。
投資家脳への切り替え
じゃいさんの本を読むと、レースを見る目が「どの馬が勝つか?(ファン目線)」から、「どの馬券を買えば儲かるか?(投資家目線)」へとガラリと変わります。的中率よりも回収率を重視する、プロの思考回路をインストールするには最適な一冊です。
読書と実践のサイクルを回そう
これらの本を読むことで、「なぜ合成オッズが必要なのか」という根本的な理由が腹落ちするはずです。理論がわかれば、面倒に感じていた計算作業も、「利益を守るための必須業務」として前向きに取り組めるようになります。
おすすめの学習フローは以下の通りです。
- 書籍を読んで、プロの「資金配分ロジック」を理解する。
- エクセルやアプリを使って、実際に過去のレースでシミュレーションしてみる(エア馬券)。
- 週末のレースで、少額から実践投入し、結果を振り返る。
このサイクルを回すことで、知識は確かな技術へと昇華されます。本気で勝ち越したいなら、ツールだけでなく、こうした「先人の知恵」も積極的に取り入れてみてください。きっと、週末の景色が変わって見えるはずですよ。
ちなみに、競馬本については、当ブログ内の記事競馬の本おすすめ13選!初心者から血統派まで目的別に解説でも詳しく解説しています。「競馬本」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
投資成功に導く合成オッズの買い方まとめ
ここまで、合成オッズという「武器」を使って、公営競技をギャンブルから投資へと昇華させるための具体的な手法をお話ししてきました。最後に、これまでの重要ポイントを再確認しつつ、明日から実践できるマインドセットとして体系化しておきましょう。
私たちが目指すべきゴールは、単にレースを当てることではなく、「長期的に資金を増やし続けること」です。そのために、合成オッズという指標をどのように日々の投票行動に落とし込むべきか、以下の4つの柱を心に刻んでください。
- YUKINOSUKE
【勝ち組への4つの鉄則】
- 視点の転換:バラバラの買い目を「仮想的な1点買い」として捉え直し、リスクとリターンを客観的な数字で評価する。
- 戦略の使い分け:メンタルを安定させ「負けない戦い」をするなら均等払い戻し、勝負所で「資産を跳ねさせる」なら傾斜配分を選択する。
- 勇気ある撤退:合成オッズが基準値(例:1.5倍〜2.0倍)を下回る場合は、どんなに自信があっても「見送り(ケン)」をして資金を守る。
- テクノロジーの活用:エクセルや計算アプリをフル活用し、計算などの作業時間をゼロにし、思考時間を最大化する。
合成オッズを意識し始めると、多くの人が最初にぶつかる壁があります。それは「買いたい馬券が買えなくなる」というジレンマです。
「あの穴馬も怖いから押さえたい」「この人気馬も消せない」……人間の心理として、不安要素を消すために買い目を広げたくなるのは当然のことです。しかし、そこで感情のままに買い足していくと、合成オッズは無情にも1.2倍、1.1倍へと低下していきます。この数字は、「あなたはハイリスク・ローリターンの泥沼に足を踏み入れていますよ」という警告信号なのです。
「見えない勝利」を掴み取る
計算機が弾き出した「合成オッズ1.2倍」という数字を見て、冷静に「割に合わない」と判断し、購入ボタンを押さずにスマホを閉じる。その数分後、実際にそのレースが荒れて、買おうとしていたガチガチの本命馬券が外れる。
この時、あなたは「外れ馬券にお金を払わずに済んだ」という大きな勝利を手にしています。的中した時の快感はありませんが、資産は確実に守られました。この「見えない勝利」の積み重ねこそが、年間収支をプラスにするための最大の秘訣です。
また、ツールを使うことの重要性も、単なる「計算の手間が省ける」以上の意味があります。アプリやエクセルに数字を打ち込むというワンクッションを置くことで、熱くなった頭を冷やし、「投資家としての冷静な自分」を取り戻す儀式になるからです。
「なんとなく」の投票から卒業し、全てのベットに「合成オッズ◯倍だから勝負する」という明確な根拠を持って挑む。その姿勢を貫けば、競馬、競艇、競輪といった公営競技は、運任せのギャンブルから、あなたの資産を形成する頼もしいパートナーへと変わるはずです。
ぜひ、次回のレースでは、投票ボタンを押す前に一度立ち止まり、合成オッズをチェックしてみてください。そのひと手間が、あなたの「買い方」を劇的に変え、賢く、したたかに利益を積み上げる第一歩となることをお約束します!
- YUKINOSUKE














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