こんにちは。YUKINOSUKEです。
北東北の雄大な自然に抱かれた「天空の競馬場」こと、岩手県の盛岡競馬場(OROパーク)。その開放感あふれるロケーションと、地方競馬では珍しい芝コースを備えた広大な施設は、全国の競馬ファンにとって一度は訪れたい憧れの地です。しかし、いざ「次の休みに遊びに行こう!」と計画を立て始めると、指定席の利用について意外なほど多くの疑問や不安に直面することはありませんか?
「地方競馬の指定席って、JRA(中央競馬)のように事前にネット予約をしないと入れないの?それとも当日の思いつきで行っても座れるの?」「料金は平日と休日で違うみたいだけど、具体的にいくらかかるの?」「デートや家族連れのグループ利用でも楽しめるような、きれいで快適な席はあるのかな?」など、事前にクリアにしておきたい情報は山積みですよね。
特に混乱を招きやすいのが、インターネット上に混在する新旧の情報のギャップです。検索してみると、2022年以前に書かれた「Wi-Fiがなくて不便だった」「電源がなくて困った」「設備が少し古かった」といった過去の口コミ情報が出てくる一方で、現在は大規模なリニューアルや通信インフラの整備が進んでおり、現地の状況は劇的に変化しています。古い情報を鵜呑みにして「なんだか不便そうだな」と敬遠してしまったり、逆に準備不足で現地に行ってから困ったりするのは非常にもったいないことです。
そこで今回は、実際に盛岡競馬場の指定席エリアを何度も利用し、その進化を肌で感じてきた私が、公式サイトの無機質な情報だけでは伝わりにくい「利用者目線のリアルな最新情報」を余すところなくまとめました。予約の要不要の判断基準から、知っている人だけが得をする料金の裏技、そして現地で快適に過ごすための必須アイテムまで、この記事さえ読めば一切の不安なく出発できる完全ガイドをお届けします。
- 2023年に導入されたWi-Fi環境や電源事情などのインフラ情報
- リニューアル後のきれいな座席の種類とコストパフォーマンス
- 通常開催日とビッグレース開催時で異なる予約・購入方法
- 工事期間やイベント時に発生する割引料金や注意点
盛岡競馬場の指定席ガイド!料金や設備を解説
盛岡競馬場の指定席は、単にレースを見るための場所から、快適に長時間滞在できるレジャー空間へと進化しています。まずは、気になる設備や料金体系の基本をしっかり押さえておきましょう。
デートにも使えるリニューアル後のきれいな座席
「競馬場の指定席」と聞いて、昭和の時代の薄暗い空間や、タバコの煙が充満しているような「鉄火場」のイメージを抱いているなら、その認識は今すぐアップデートする必要があります。
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盛岡競馬場の指定席エリア(3階)は、2022年10月に実施された大規模なリニューアル工事によって、劇的な変貌を遂げました。
私自身、リニューアル後に初めて足を踏み入れたときは、エレベーターを降りた瞬間に「えっ、ここは本当におしゃれなカフェか空港のラウンジではないのか?」と我が目を疑いました。全体的に温かみのある木目調のデザインで統一され、照明も落ち着いたトーンに調整されています。床には清潔なカーペットが敷き詰められており、かつての殺伐とした雰囲気は微塵も感じさせません。
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これなら、競馬場に馴染みのない女性や、清潔感を重視したいデートでの利用でも、自信を持ってエスコートできると断言できます。
このリニューアルで特に注目したいのが、利用シーンに合わせて最適化された座席の種類の豊富さです。中でもカップルやご夫婦に強くおすすめしたいのが、窓際に配置された「F席(ペア席)」です。
この「F」には、「Furniture(家具のような心地よさ)」や「First(最上級の空間)」といった意味が込められているそうで、その名の通り、従来のプラスチック製の硬い椅子とは座り心地が全く異なります。長時間座っていても疲れにくいクッション性の高いシートが採用されており、隣の席との間には適度なプライバシーを保つ仕切りやスペースが確保されています。「二人だけの世界」で、目の前に広がる岩手の山々とサラブレッドの競演を楽しめるなんて、ある意味でどんな高級レストランよりも贅沢なデートコースだと思いませんか?
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トイレなどの水回り設備も非常にきれいに改修されています。「トイレが汚いから行きたくない」というパートナーの不安も、今の盛岡競馬場なら完全に解消できます。
また、ご家族連れや友人グループでの利用において、革命的とも言えるのが「G席(グループ席)」の存在です。こちらはファミレスのボックス席や、居酒屋の個室をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
大きなテーブルを囲むようにソファや椅子が配置されており、テイクアウトした「ジャンボ焼き鳥」や「ホルモン煮込み」などの盛岡競馬場グルメを広げて、ピクニック気分で宴会を楽しむことができます。半個室のようなパーティションで区切られているため、周囲の視線を過度に気にする必要がありません。小さなお子様がいて「他のお客さんに迷惑をかけないか心配」というファミリーにとっても、このG席はまさに救世主と言えるエリアです。
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このように、単に「座って見る場所」から「快適に過ごすための居住空間」へと進化したのが、現在の盛岡競馬場の指定席です。デートスポットとして、あるいは休日の家族サービスの場として、OROパークの指定席は間違いなく期待以上の体験を提供してくれるはずです。
(出典:岩手県競馬組合『盛岡競馬場3階指定席リニューアル! 10月2日よりオープンします』)
指定席エリアのWi-Fi事情と接続方法
「地方競馬の指定席はネットが繋がりにくい」「山の上にあるから電波が入らないのでは?」といった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際、少し前の旅行サイトや個人のブログ(特に2022年以前のもの)を見ると、「Wi-Fiがない」「JRAと違って通信環境が貧弱」といった辛辣な口コミが散見されます。
しかし、声を大にしてお伝えしたいのは、「その情報はもう古い」ということです。盛岡競馬場では、2023年10月7日から、スタンド内にフリーWi-Fi「OROPark-WiFi」が正式に導入されました。これは単なる「あるだけ」のWi-Fiではなく、3階の指定席エリア全域(R席、F席、G席、パーティールーム含む)を完全にカバーする強力な通信インフラです。私自身、実際に現地でノートパソコンを開いてスピードテストを行ってみましたが、高画質のレース映像をストリーミング再生しても全く止まることなく、快適に視聴できました。
この変化は、現代の競馬ファンにとって革命的です。これまでは自分のスマホのデータ通信量を気にしながらオッズを確認したり、レース映像を見たりする必要がありましたが、今は容量無制限で使い放題です。YouTubeで予想家のライブ配信を見ながら馬券を買ったり、SNSに現地の「映え写真」をリアルタイムで投稿したりと、楽しみ方の幅が格段に広がりました。
接続方法も非常にシンプルで、ユーザーフレンドリーです。指定席エリア内の壁や柱に掲示されているポスターに、SSIDとパスワードが大きく記載されています。お手持ちのスマホやタブレットのWi-Fi設定画面からSSID「OROPark-WiFi」を選択し、掲示されているパスワードを入力するだけで、誰でも無料で利用可能です。
ただし、一点だけ覚えておいていただきたい仕様があります。それは、セキュリティの観点から「1回の接続時間は60分」という制限が設けられている点です。60分経過すると自動的に切断されますが、これは「1日60分まで」という意味ではありません。切断されたら、再度接続操作を行えば、何度でもすぐに使い続けることができます。「1時間ごとに繋ぎ直す」という一手間さえ惜しまなければ、実質無制限で高速インターネットを利用できる環境が整っています。
Wi-Fi接続のポイント
- SSID:OROPark-WiFi
- パスワード:場内のポスターや掲示板で確認してください。
- 制限時間:1回60分(回数無制限で再接続可能)
- エリア:3階指定席のほか、1階・2階のアトリウムや一般席でも利用可能。
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この通信環境の整備により、平日の昼間に指定席を確保し、美しい景色を眺めながらリモートワークをこなす……なんていう優雅な「ワーケーション」的な使い方も十分に現実的になりました。ぜひ、タブレットやPCを持ち込んで、自分だけの快適な競馬ライフを楽しんでみてください。
(出典:岩手県競馬組合『盛岡競馬場スタンド内にフリーWi-Fiを設置しました!』)
ちなみに、競馬場のWi-Fiについては、以下の記事でも詳しく解説しています。「競馬場のWi-Fi」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
コンセントはある?持参すべき必須アイテム
Wi-Fi環境が劇的に改善された一方で、電源(コンセント)事情については、まだ「発展途上」というのが正直なところです。JRA(中央競馬)の新しい指定席などでは、全席にUSBポートやコンセントが完備されていることが当たり前になりつつありますが、地方競馬である盛岡競馬場では、まだそこまでの設備改修は完了していません。
現時点での公式サイトのフロアガイドや、私自身の現地での実体験、そして最新のユーザー口コミを総合しても、「指定席の各座席に、自由に使えるコンセントは設置されていない」と認識しておくのが正解です。「指定席料金を払うんだから、電源くらいあるだろう」という思い込みで、充電ケーブルだけを持っていくと、現地で途方に暮れることになります。
なぜバッテリー切れが「致命的」なのか?
現代の競馬観戦において、スマートフォンのバッテリー残量は「軍資金」と同じくらい重要です。
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- キャッシュレス投票:SPAT4や楽天競馬などで馬券を買う場合、スマホが落ちれば馬券が買えません。
- レース映像の視聴:Wi-Fiを使って高画質でライブ配信を見れば、電池はみるみる減っていきます。
- SNSと撮影:「天空の競馬場」は映えスポットの宝庫。写真や動画を撮りまくると消耗が激しいです。
さらに、盛岡競馬場ならではの注意点として「気温の低さ」が挙げられます。盛岡は山の上にあり、平地よりも気温が低くなる傾向があります。リチウムイオンバッテリーは寒さに弱く、特に晩秋から冬場の開催では、驚くほどのスピードで充電が減っていく現象(電圧低下)が起こり得ます。「さっきまで50%あったのに、メインレース前に突然電源が落ちた!」なんていう悲劇は、北国の競馬場では珍しい話ではありません。
そのため、盛岡競馬場へ行く際は、最低でも10000mAhクラス(スマホを2〜3回フル充電できる容量)のモバイルバッテリーを持参することを強くおすすめします。
「場内にレンタル充電器(充レンなど)があるのでは?」と期待される方もいるかもしれませんが、設置場所が限られていたり、全て貸し出し中だったりするリスクを考えると、不確定要素に頼るのは危険です。プロの競馬ファンとして、電源は「現地で探す」のではなく「自分で持ち込む」。これが、OROパークを最後まで余裕を持って楽しむための鉄則です。
(出典:岩手県競馬組合『盛岡競馬場 スタンド各階のご紹介』)
ちなみに、モバイルバッテリーについては、以下の記事でも詳しく解説しています。「モバイルバッテリー」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
入場料が含まれる平日と休日の料金設定
盛岡競馬場の指定席を利用する上で、予算を立てるために絶対に知っておかなければならないのが、その独特な「変動料金システム」です。映画館や一般的なスタジアムのように「いつ行っても料金は一律」というわけではありません。開催日(レースが行われる日)のパターンによって、大きく分けて3つの価格設定が存在します。
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まず基本となるのが、「平日(通常開催)」と「土日祝(または重賞開催日)」の違いです。平日は集客を促進するために比較的リーズナブルな価格に設定されていますが、多くのファンが訪れる土日や祝日、そして「ダートグレード競走」と呼ばれるビッグレースが開催される日は、需要に応じて料金が少し上がります。
例えば、最もスタンダードな「R席」を見てみましょう。平日は1,200円ですが、土日祝になると1,500円になります。カップルに人気の「F席(ペア)」も、平日の2,000円から土日祝は3,000円へと変動します。「高くなる」と言っても、JRAのG1開催日の指定席が数千円から1万円近くまで跳ね上がるのと比べれば、盛岡競馬場の変動幅は非常に良心的で、許容範囲内だと感じる方が多いのではないでしょうか。
| 座席タイプ | 平日料金 (通常開催) |
土日祝料金 (重賞日含む) |
場外発売日 (J-PLACE時) |
|---|---|---|---|
| R席 (1名) | 1,200円 | 1,500円 | 1,000円 |
| F席 (ペア) | 2,000円 | 3,000円 | 1,500円 |
| G席 (4名) | 3,000円 | 4,500円 | 2,000円 |
そして、ここが私が皆さんに一番お伝えしたい「お得ポイント」なのですが、盛岡競馬場の指定席券には、基本的に当日の入場料(200円)が含まれているケースがほとんどです(※ネット予約の手数料や特定のイベント時を除く)。
通常、競馬場に入るには入場ゲートで200円を支払う必要がありますが、指定席券を購入すればこの入場料が実質的に免除されます。つまり、平日のR席(1,200円)を購入した場合、入場料200円分を差し引くと、実質的な席代はたったの1,000円ということになります。冷暖房完備、Wi-Fi使い放題、専用の席が確保されてこの価格なら、カフェでコーヒーとケーキを注文して居座るよりも遥かにコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
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💡 J-PLACE(場外発売)の日が狙い目!
表の一番右にある「場外発売日」の安さに気づきましたか?これは、盛岡競馬場でレースが行われていない日、つまりJRA(中央競馬)の馬券のみを発売している日のことです。この日は、R席が1,000円、F席(ペア)に至っては1,500円という破格の安さになります。静かな環境で、大画面モニターを使ってJRAのレースを予想したいという地元の方にとっては、まさに知る人ぞ知る「穴場スポット」なのです。
このように、行く日によって料金が変わることを理解しておけば、「今日は平日だから少しリッチにF席にしよう」とか、「週末だからみんなでG席を割り勘してお得に使おう」といった戦略的な使い方ができるようになります。ぜひカレンダーをチェックして、一番お得なプランを立ててみてください。
(出典:岩手県競馬組合『盛岡競馬場 指定席エリア』)
OROパークの絶景を楽しめる3階席の魅力
盛岡競馬場が、ファンから親しみを込めて「天空の競馬場」や「OROパーク(オーロパーク)」と呼ばれる最大の理由。それは、他の競馬場では決して味わえない、圧倒的なロケーションの美しさにあります。市街地から少し離れた丘陵地に位置しているため、3階の指定席エリアに足を踏み入れると、目の前にはまるでパノラマ写真のように、岩手の雄大な山並みと広い空が広がります。
指定席エリアがあるスタンド3階は、コース側が「全面ガラス張り」の構造になっています。これがもたらす恩恵は、単に景色が良いというだけではありません。北東北に位置する盛岡競馬場は、春先や晩秋の開催では平地よりも気温が低く、冷たい風が吹き荒れることも珍しくありません。しかし、このガラスの要塞の中にいれば、外が吹雪いていようと、真夏の炎天下であろうと関係ありません。空調の効いた快適な室内で、ホットコーヒーを片手に優雅にレース観戦ができるのです。まさに「自然の厳しさ」をシャットアウトし、「景色の美しさ」だけを享受できる特等席と言えるでしょう。
また、競馬予想を本気で楽しみたい方にとっても、3階席からの眺望は大きな武器になります。盛岡競馬場は地方競馬で唯一「芝コース」を併設しており、コース全体の高低差(アップダウン)が激しいことでも知られています。1階の一般席やラチ沿い(コース柵のそば)からでは、向こう正面(バックストレッチ)を走る馬が遠すぎて見えにくかったり、高低差による駆け引きが分かりづらかったりすることがあります。
しかし、視点の高い3階席からなら、コース全体を俯瞰(ふかん)することができます。「あそこで騎手が仕掛けたな」「坂を登りきったところでペースが落ちたな」といったレースの機微が手に取るように分かるのです。ビギナーの方こそ、全体が見渡せるこの席を利用することで、競馬というスポーツのダイナミックさと戦略性をより深く理解できるはずです。
💡 意外と知られていない「パドック」の特権
実は、3階の指定席エリアには「パドックを見下ろせる専用観戦エリア」も設置されています(※屋内・ガラス越し)。通常、パドックで馬の状態を見てから馬券を買い、レースを見るためにスタンドに戻る…という移動は、階段の上り下りもあってかなり体力を消耗します。しかし、3階指定席なら、自分の席から数歩移動するだけで、真上から馬の歩様や気配をチェックできるのです。雨の日でも濡れずにパドック診断ができるこの動線の良さは、一度体験するともう一般席には戻れないほどの快適さです。
美しい景色に癒やされ、天候に左右されず、レース展開もパドックもしっかりチェックできる。これだけの条件が揃っている場所は、全国の競馬場を見渡してもそう多くはありません。「天空の競馬場」の真価を味わうなら、間違いなく3階指定席がベストチョイスです。
種類豊富な各指定席の定員と特徴を比較
「どの席を選べばいいの?」という方のために、用途に合わせて選べる座席のスペックを詳細にまとめました。特に注目していただきたいのが、グループ席を利用した際のコストパフォーマンスの良さです。
| 座席タイプ | 定員 | 主な特徴・設備 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| R席 (シングル/ペア) |
1〜2名 | 最もスタンダードな指定席。モニターやコンセントは基本なしだが、机と椅子は確保されている。 | 一人で集中したい方 費用を抑えたい方 馬券検討に没頭したい方 |
| F席 (ペア席) |
2名 | ゆとりあるペア席。テーブル幅が広く、隣席との間隔も広い。少しリッチな気分を味わえる。 | カップル、ご夫婦 ゆったり派の友人同士 デート利用の方 |
| G席 (グループ4) |
3〜4名 | テーブルを囲むボックス席仕様。ファミレスのボックス席のような配置で会話が弾む。 | 家族連れ 友人グループ 女子会利用 |
| G席 (グループ8) |
5〜8名 | 半個室の大型ボックス。大人数で専有できるスペースとしては競馬場内でも貴重。 | 職場の仲間 サークル活動 親戚の集まり |
料金の面で特筆すべきは、G席の安さです。例えば、土日祝に「G席(グループ4)」を4,500円で借りたとします。これを4人で割れば、なんと一人あたり約1,125円です。これで入場料込み、空調完備、専用テーブル付き、Wi-Fi使い放題です。映画館に行くよりも安く、丸一日遊べるわけですから、コストパフォーマンスは最強クラスと言って良いでしょう。学生グループの旅行などでも、ぜひ活用してほしい賢い遊び方です。
盛岡競馬場の指定席を予約・購入する攻略法
「行ってみたら満席だった…」なんて事態を避けるために、チケットの入手方法やタイミングについてもしっかり予習しておきましょう。実は、行く日によって「買い方」が全く異なります。
予約は必要?当日のチケット購入の流れ
「盛岡競馬場の指定席を利用したいけれど、ネットで予約しなくても大丈夫?」 「JRA(中央競馬)の指定席予約サイトを見ても、盛岡競馬場の名前が出てこない…」
そんな疑問をお持ちの方、ご安心ください。結論から申し上げますと、通常の開催日であれば、事前のネット予約は一切不要(というか、できません)です。
JRAの競馬場では、指定席ネット予約が完全に主流となっていますが、盛岡競馬場を含む地方競馬の多くの開催日では、依然として「当日、現地の窓口での先着順販売」というアナログなスタイルが基本です。スマホの操作に慣れていない方や、当日の天気や気分で急に行きたくなった方にとっては、むしろこの「行けば買える」システムの方がありがたいかもしれません。
当日の購入手順と販売場所
では、実際に現地に着いてからどのような流れで席を購入するのか、最も損をしないスムーズなルートを解説します。ここで間違えやすいのが「入場券」と「指定席券」の関係です。
📍 最も重要なポイント:まずは「入場ゲート」へ!
指定席券は、盛岡競馬場の入口である「入場ゲート」の窓口で販売されています。
以前の記事で触れましたが、指定席券の料金には「当日の入場料(200円)」が含まれていることがほとんどです。そのため、自動券売機で200円の入場券を買って入場してしまうのではなく、有人窓口へ直行し、「指定席を利用したいです」と伝えるのが正解です。
| STEP 1 | 盛岡競馬場に到着したら、入場ゲート(正門)の指定席発売窓口へ向かう。 |
|---|---|
| STEP 2 | 希望の席種(F席、G席など)と人数を伝える。空席状況は窓口のモニター等で確認できる場合が多いです。 |
| STEP 3 | 代金(現金のみの場合が多いので注意!)を支払い、指定席章(チケットや通行証)を受け取る。 |
| STEP 4 | そのまま入場し、エスカレーターまたはエレベーターで3階へ。入口でスタッフにチケットを提示してエリア内へ。 |
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絶対に座りたい人のための「先着順」攻略法
「予約不要」ということは、裏を返せば「早い者勝ち」だということです。平日の開催であれば、お昼過ぎに行っても席に余裕があることがほとんどですが、土日祝日や、注目馬が出走する日は状況が一変します。
特に競争率が高いのが、以下の2つのシートです。
- G席(グループ席):数が少ない上にコスパが最強であるため、地元の常連グループや家族連れが真っ先に確保しにきます。開門と同時に売り切れることも珍しくありません。
- F席の最前列:ゴール板の前や、コース全体が見渡せるベストポジションは、やはり人気があります。
これらの「特等席」を確実に確保したい場合は、開門時間(通常は10:00〜11:00頃、日によって異なります)に合わせて到着し、列に並ぶくらいの気合いが必要です。「絶対にG席で宴会をしたい!」という幹事さんは、寝坊厳禁です。
もし満席だったら?午後からの来場は?
「朝イチで行くのは無理…」という方も諦める必要はありません。最も席数が多いスタンダードな「R席(シングル/ペア)」であれば、土日の午後に行っても空いているケースが多々あります。
また、窓口で「今の時間はどの席が空いていますか?」と聞けば、親切に教えてくれます。仮に指定席が満席だったとしても、盛岡競馬場の一般席(1階・2階)は屋内エリアが充実しており、十分に快適に観戦できます。まずは気軽に窓口で聞いてみる、というスタンスで問題ありません。
(出典:岩手県競馬組合『盛岡競馬場 指定席エリア』)
南部杯などのビッグレースは事前抽選に注意
ここまで「予約不要」「当日窓口へ行けばOK」と解説してきましたが、このルールが根底から覆される「特異日」が存在します。それが、岩手競馬が全国に誇るG1級競走「マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)」や、地方競馬の祭典「JBC」が盛岡で開催される日です。
これらのビッグレース開催日は、岩手県内のみならず、首都圏や関西圏からも熱狂的な競馬ファンが大挙して押し寄せます。そのため、混雑緩和と公平性の観点から、指定席の販売方法が「完全事前抽選制(プレオーダー)」に変更されるのが通例となっています。
⚠️ 最も危険な落とし穴
「地方競馬だから、G1の日でも朝早く行けばなんとかなるだろう」という甘い考えは捨ててください。ビッグレース当日は、指定席券の当日窓口販売は原則として行われません。
過去の事例(2022年JBC、2024年南部杯など)を見ても、指定席は事前にネットで購入し、当選した人しか座ることができませんでした。知らずに当日現地に行って「席がない!」と絶望し、人波に揉まれながら一日中立ち見を強いられる……という悲劇が毎年のように起きています。
JRAの予約サイトとは違う?「チケットペイ」の罠
さらに注意が必要なのが、利用する予約システムです。普段JRA(中央競馬)の指定席をネット予約している方は、「JRAの公式サイトから予約すればいいんでしょ?」と思いがちですが、ここにも罠があります。
盛岡競馬場のビッグレースの指定席抽選は、多くの場合、JRAのシステムではなく「チケットペイ(TicketPay)」などの外部プレイガイドサイトを通じて行われます。つまり、JRAのカード会員であっても、別途こちらのサイトへの会員登録が必要になるケースがほとんどです。
- 抽選申込の時期:レース開催日の約1ヶ月前〜3週間前頃に開始されることが多いです。期間が短いため、うっかり見逃すとアウトです。
- 座席の選択:基本的に「席種(F席、G席など)」のみ選択可能で、個別の座席位置(何列目の何番など)までは指定できない「自動割り当て」になることが一般的です。
- 手数料:チケット代金に加え、システム利用料や発券手数料(数百円程度)が別途加算されます。
絶対に席を確保するためのアクションプラン
もしあなたが、「今年の南部杯は絶対に指定席で見たい!」と計画しているなら、以下の行動をカレンダーに登録しておくことを強くおすすめします。
- 2ヶ月前:岩手競馬公式サイトの「ニュース・お知らせ」を週に1回はチェックし始める。
- 1ヶ月前:「指定席券発売要項」が発表されたら、即座に販売サイト(チケットペイなど)の会員登録を済ませる。
- 抽選期間中:忘れずに申し込みを完了させる。グループで行く場合は、代表者がまとめて申し込む必要があるのか、個別に申し込むのか、要項を熟読する(重複申込で無効になるリスクを避けるため)。
また、転売防止の観点から、当日の入場ゲートで「顔写真付き身分証明書」による本人確認が実施される場合もあります。せっかくチケットが当選しても、免許証などを忘れて入場を断られるケースも想定されますので、当日の持ち物リストには必ず身分証を加えておきましょう。
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「備えあれば憂いなし」。年に一度のビッグイベントを最高の環境で楽しむために、情報収集だけは怠らないようにしてください。
(出典:岩手県競馬組合『10月14日(祝・月) 南部杯当日の盛岡競馬場指定席券発売について』)
指定席の工事割引料金を賢く活用しよう
これは、ガイドブックにはあまり載っていない、いわば「裏技」的な攻略法です。盛岡競馬場では、設備の老朽化に伴う改修工事やメンテナンスが不定期で行われます。その際、指定席からの眺望や一部のサービスに制限が出る場合があるのですが、その「お詫び」として、指定席料金が期間限定で大幅に値下げされることがあるのです。
直近で最も衝撃的だったのが、2024年の11月中旬から年末にかけて実施された「馬場内大型映像装置(大型ビジョン)」の改修工事期間です。この期間中、指定席からはレースの実況映像やオッズが表示される大型ビジョンが見えない(または放映休止)というデメリットが発生しました。
しかし、岩手競馬組合が打ち出した対応策は、ファンにとって驚くべきものでした。なんと、指定席料金を最大で「半額」にするという措置が取られたのです。
| 座席タイプ | 通常料金 | 工事期間料金 | 割引率 |
|---|---|---|---|
| R席 | 1,000円 | 500円 | 50% OFF |
| F席 (ペア) | 1,500円 | 1,000円 | 33% OFF |
| G席 (グループ4) | 2,000円 | 1,000円 | 50% OFF |
| G席 (グループ8) | 3,000円 | 1,500円 | 50% OFF |
ご覧ください。最もスタンダードなR席に至っては、ワンコインの500円です。入場料込みでこの価格ですから、実質300円で暖房の効いた専用席が手に入ることになります。さらに衝撃的なのが、定員8名の「G席(グループ8)」です。通常でも安い3,000円が1,500円になり、8人で割れば一人あたり約187円という、駄菓子のような価格設定になりました。
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「デメリット」を「メリット」に変える逆転の発想
多くの人は「ビジョンが見えないなら不便だから行かない」と考え、この期間の客足は遠のきがちです。しかし、賢い競馬ファンであるYUKINOSUKEの読者の皆様には、これを「千載一遇のチャンス」と捉えていただきたいのです。
なぜなら、先ほど解説した通り、現在の盛岡競馬場には強力なフリーWi-Fi「OROPark-WiFi」が完備されているからです。
- ビジョンが見えない? → スマホやタブレットでYouTubeのライブ配信を見れば解決します。手元の画面の方が高画質で見やすいことさえあります。
- オッズが分からない? → ネット投票アプリを見れば、ビジョンより詳細なリアルタイムオッズが手に入ります。
- 実況が聞こえない? → 場内放送は通常通り流れていますし、イヤホンで配信を聞けば臨場感もバッチリです。
つまり、デジタルデバイスを使いこなせる現代のファンにとっては、「ビジョンが見えない」ことは致命的な欠点にはなり得ないのです。むしろ、「いつも通りの快適な環境(席・電源・Wi-Fi・暖房)を、半額以下のコストで利用できる」というメリットだけが残ります。
浮いたお金で、盛岡競馬場名物の「ジャンボ焼き鳥」を追加で注文したり、メインレースの軍資金に回したりすれば、満足度は通常開催日よりも高くなるかもしれません。こうした工事情報は、岩手競馬公式サイトの「ニュース・お知らせ」欄にひっそりと掲載されます。「〇〇改修工事に伴う…」というタイトルを見つけたら、それは割引のサインかもしれません。
これから冬のシーズンやシーズンオフ明けには、こうしたメンテナンスが行われる可能性が高いです。訪問日が決まったら、必ず公式サイトのニュースをチェックして、「お得な期間」に重なっていないか確認する癖をつけましょう。
(出典:岩手県競馬組合『盛岡競馬場馬場内大型映像改修に伴う3階指定席ご利用の方へのおしらせ』)
盛岡競馬場で役立つ便利グッズ紹介
指定席での観戦をより快適に、そしてトラブルなく楽しむために、私YUKINOSUKEが実際に盛岡競馬場へ遠征する際に必ずカバンに入れている「四種の神器」をご紹介します。現地の環境を知り尽くしているからこそ推奨できる、実用性重視のアイテムばかりです。
- YUKINOSUKE
1. 大容量モバイルバッテリー(必須レベル:★★★★★)
前述の通り、盛岡競馬場の指定席には、自由に使える電源コンセントが基本的にありません。Wi-Fiが整備されて快適になった分、スマホの使用頻度は上がり、バッテリーの減りも早くなっています。
一応の救済措置として、場内にはモバイルバッテリーのレンタルサービス「充レン」のスタンドが設置されています(1台330円〜)。しかし、週末の午後など混雑時には「全て貸出中」で借りられないリスクも十分に考えられます。また、広い場内でレンタルスタンドを探し回る時間はもったいないですよね。
そのため、自分のスマホを最低でも2回はフル充電できる、10000mAhクラスのモバイルバッテリーを持参するのが最も確実な正解です。これがあれば、最終レース後の払い戻し確定まで、余裕を持って戦い抜くことができます。
2. 双眼鏡・オペラグラス(必須レベル:★★★★☆)
「3階席は見晴らしが良いから不要では?」と思うかもしれませんが、実は逆です。見晴らしが良いからこそ、双眼鏡があるとその楽しさが倍増します。
盛岡競馬場のコースは地方競馬屈指の広さを誇り、最後の直線も長いです。3階席からゴール板までの距離や、向こう正面の攻防を肉眼だけで詳細に追うのは、視力が良くても限界があります。8倍〜10倍程度の双眼鏡があれば、騎手のムチを入れるタイミングや、馬の表情まで手に取るように分かります。
3階の屋内席からパドックを見下ろす際にも、双眼鏡は大活躍します。馬体の張りや発汗具合をズームでチェックできれば、予想の精度も上がるかもしれません。
3. 小銭入れ・コインケース(必須レベル:★★★★☆)
最近はキャッシュレス投票が普及していますが、競馬場という場所はまだまだ「現金」が主役です。特に、盛岡競馬場のグルメを楽しむなら、小銭と千円札は必須アイテムです。
名物の「ジャンボ焼き鳥」をはじめとする屋台村のグルメや、売店での軽食、そしてマークカードでの馬券購入など、財布を出し入れする機会は頻繁にあります。その都度、鞄から長財布を取り出すのは防犯上もあまり良くありませんし、単純に面倒です。ポケットに入るサイズの小銭入れに、その日の軍資金と食費を入れておけば、フットワーク軽く場内を散策できます。
4. 羽織るもの・ブランケット(必須レベル:★★★☆☆)
盛岡競馬場は「天空の競馬場」の名の通り、山の上に位置しています。そのため、市街地よりも気温が低く、特に朝晩は冷え込むことが多いです。
指定席エリアは屋内なので空調は効いていますが、全面ガラス張りの構造上、どうしても「窓際(コース側)の席」は外気の影響を受けやすくなります。冬場はガラス面から冷気が降りてくる(コールドドラフト現象)ことがありますし、逆に夏場は空調が効きすぎて肌寒いと感じる場所もあります。
そのため、夏でも薄手のパーカーやカーディガン、冬場なら厚手のストールやひざ掛けなど、体温調節がしやすいアイテムを一枚持っていくことを強くおすすめします。快適な室温を自分で作れるかどうかが、長時間の滞在における疲労度を大きく左右します。
これらのアイテムを揃えておけば、初めての盛岡競馬場でも「ベテランファン」のような顔をして、余裕を持って一日を過ごせるはずですよ。
ちなみに、競馬観戦におすすめのアイテムについては、以下の記事でも詳しく解説しています。「競馬観戦をもっと楽しみたい!」という方は、ぜひチェックしてみてください。
盛岡競馬場の指定席で最高の休日を過ごす
今回、改めて盛岡競馬場の指定席エリアについて深掘りしてきましたが、私自身もその進化のスピードと快適性の向上には驚かされるばかりです。かつての地方競馬場にあった「古くて入りにくい」「鉄火場のような雰囲気」というイメージは、完全に過去のものとなりました。
現在の盛岡競馬場(OROパーク)は、その愛称である「天空の競馬場」の名にふさわしい、洗練されたマウンテンリゾートのようなレジャー施設へと生まれ変わっています。2023年に導入された「OROPark-WiFi」と、2022年のリニューアルで清潔になった座席、そして窓の外に広がる岩手の雄大な山々。これらが組み合わさることで、単なるギャンブルの場を超えた、現代人にとっての「至福のサードプレイス」が完成しているのです。
あなたのスタイルに合わせた「特等席」を選ぼう
記事の中でご紹介した通り、盛岡競馬場の指定席は多種多様です。最後に改めて、シチュエーション別のおすすめスタイルを整理しておきましょう。
| ❤️ デート・ご夫婦 | 迷わず「F席」へ。 映画館に行くよりも会話が弾み、景色の良いカフェに行くよりも刺激的な体験が共有できます。清潔なトイレやゆったりしたシートは、パートナーへの最高のエスコートになるはずです。 |
|---|---|
| 🍻 仲間・家族 | コスパ最強の「G席」へ。 居酒屋やカラオケに行くよりも開放的で、一日中遊んでもお財布に優しいエンターテインメント空間です。テーブルを囲んで盛岡グルメを広げれば、そこはもうプライベートな宴会場です。 |
| 💻 ソロ・本気予想 | 機能的な「R席」へ。 誰にも邪魔されず、Wi-Fiと電源(モバイルバッテリー)を駆使してデータ分析に没頭できる、自分だけの書斎のような聖域です。 |
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画面越しでは味わえない感動を現地で
最近はネット投票が便利になり、自宅でも競馬は楽しめます。しかし、現地に行かなければ決して味わえない「空気」があります。3階席から見下ろすパドックの馬の息遣い、ゲートが開いた瞬間の静寂、4コーナーから直線に向く時の地鳴りのような蹄の音、そしてゴール前の大歓声。
指定席という確実な「拠点」を確保することで、それらの臨場感を、混雑や疲れといったストレスから解放された状態で、余裕を持って味わうことができます。「たかが席、されど席」です。数百円〜数千円の投資で、休日の質は何倍にも跳ね上がります。
ぜひ次の休みは、モバイルバッテリーと少しの好奇心を持って、盛岡競馬場の指定席へ足を運んでみてください。きっとそこには、あなたがまだ知らない、とびきり贅沢でエキサイティングな「天空の休日」が待っています。
- YUKINOSUKE
それでは、OROパークでお会いしましょう!
















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