社会福祉士国家試験受験資格取得を得るために受講した社会福祉士短期通信科で、私が実際に提出したレポートになります。
地域福祉の理論と方法②
課題:地域診断の重要性と内容及び留意点 評価点75点
こちらのレポートに関しては、参考資料を活用しつつ私が実際に生活相談員として勤務をしながら実際に体験してきた内容をまとめたものになります。
評価点としては75点を頂き、地域住民の主体的参加を重視しているのは良いが、意義等についてはもう少しまとめる必要があるとの講評を頂きました。
レポート本文
地域診断が必要かつ重要である大きな理由としては、地域ごとに様々な特性があるからである。地域の特性や強みを把握する事により、地域の良いところや悪いところが明確になり課題解決にも繋がっていくと感じる。また地域住民主体の地域づくり、地域住民に福祉活動へ関心を持ってもらうためにも、専門職だけの考え方や思いのみで進めるのではなくニーズの把握、分析、見立てに基づいて地域への支援目標、計画作成、コミュニティーワーク等の流れの中で地域アセスメントを行なう事を意識しなければならない。
具体的な方法としては、地域の社会資源を把握する事である。社会資源とは支援に利用可能な人、物、財源、情報の事である。地域で暮らす人々の生活範囲の社会資源の把握はもちろんであるが情報共有等で連携していく組織や団体、サービスや活動、そこに関わる人材等の把握も必要となる。
その他にも地域住民との座談会やアンケート調査を行なう事も方法の一つである。特に直接地域住民からの意見に触れる機会は貴重であるため、意見に寄り添いつつ、状況によっては現場を確認に行き自分の目で現状を確認する事も大切である。現場を確認した上で再度住民との話し合いを行なえば言葉に説得力が生まれ、例え問題が全て解決に至らなかったとしても住民が受ける印象は変わるはずである。
留意点としては、社会資源の担当者との連携が求められる。そのため担当者と直接会い、お互いに顔と名前が一致するように関係を構築する必要がある。
また地域アセスメントに関しては、実施だけが目的ではなく地域全体の力を高めていくために行なうものでもあるため、住民参加の促進やネットワークづくり、新たなサービスの開発等の支援を行いながらアセスメントを展開していく事が大切である。その中で、どのように地域アセスメントをするかを検討しながら、必要に応じて繰り返して実施していく事が重要である。
地域アセスメントに限らず何事に対しても1人で行なう事には限界があるため、地域一丸となって力を合わせる事が重要である。その中でもやはり地域住民の参加、協力は欠かせないものであるため日頃から良好な関係を築く努力も必要であると感じた。昔ながらの地域特性を生かしつつ新しい可能性を付け加えていくといったように状況に応じた柔軟な対応が求められる。アセスメントを繰り返しながら試行錯誤を繰り返す事、地域住民と共に考えながら粘り強く取り組む事が大切だと感じる。
コメント