【豊かな老後を送るために】高齢者向けの施設や住まいの特徴について

福祉の仕事

ここでは高齢者向けの施設や住まいを高齢者施設で係長を勤めている私が説明していくよ。これを読んでもらえれば高齢者の住まいってどんな種類があってどんなサービスを実施しているかについて知る事ができるよ。

 

そして、現在親の介護で悩んでいる人これから親の介護を控えているけどどうしたらいいかわからないそんな人達の力になる事ができると思うので参考にして頂ければ幸いです。

高齢者向け施設の種類

①特別養護老人ホーム

介護が必要な人が入る施設。

②介護老人保健施設

病気やけが等で入院をしていた高齢者が、退院後に自宅に戻って生活ができるように主にリハビリを行なう施設

③認知症グループホーム

少人数で共同生活をする施設。認知症に人のケアに特化している。

④ケアハウス

自宅での生活を送るには不安があるが、自立した生活をしたい人向けの施設。

⑤有料老人ホーム

介護付きや住宅型がある高齢者が入る施設。

⑥サービス付き高齢者向け住宅

サ高住とも呼ばれる高齢者向け施設。

主な6つの施設の特徴を簡単にまとめてみたよ。次は各施設の特徴について詳しく説明していくよ。月額料金については、北海道の料金を基準としているよ。

特別養護老人ホーム

特養と呼ばれていたり特老とも呼ばれている施設。

  • 月額料金の目安 8万円~13万円
  • 介護保険施設であり、要介護認定者で『要介護3』以上の人が対象である。
  • 食事や入浴、排せつ等の日常的な介護が受けられる。
  • 特徴としてユニット型と従来型がある。
  • ユニット型→全個室である。1ユニット10人程度。従来型→多床室である。一部屋の中に複数のベッドがある。

※料金の内訳としては、介護サービス費、食費、住居費で構成されている。入居者の要介護度や収入、利用する居室によって金額が異なる

ユニット型は少人数のため、家庭的な雰囲気の中で生活ができるという良い面もあるけど、逆に人が少なすぎて寂しいと感じる入居者もいるようだね。

介護老人保健施設

老健とも呼ばれる施設。

  • 月額の料金の目安 8万円~14万円
  • 介護保険施設
  • 病院と自宅の中間的な施設との位置づけである。
  • 医療や介護、看護、リハビリ、栄養管理等のサービスを提供し、退院後の在宅復帰に向けて支援する。
  • 複数の専門職を配置。主な専門職としては医師、相談員(介護福祉士)、看護師、介護士、リハビリの職員(理学療法士、作業療法士)である。
  • 食事や入浴等の日常生活を送る事ができるように、専門職の指導を受けながら訓練する。
  • 基本の入所期間は3ヶ月程度である。

※費用の内訳としては、居住費、食費他に介護保険の自己負担分である。

老健はずっと生活を続けられる施設ではないんだね。在宅復帰や他の施設に移る等、退所後について考えておく必要があるんだね。

認知症グループホーム

主にグループホームと呼ばれている施設。

  • 月額費用の目安 12万円~15万円
  • 認知症との診断を受けている。
  • 要介護認定で『要支援2』以上の人が入居できる。
  • 5~9人を1ユニットし、1~3ユニットで構成されている。
  • 少人数であるため、家庭的な雰囲気の中で共同生活を送る事ができる。

※費用の内訳としては、家賃、食事代、水道光熱費、介護保険の自己負担分がかかる。またおむつ等の日用品は実費となる。

グループホームは、介護保険上は在宅サービスにあたるんだね。認知症の人の割合は、2025年には高齢者の5人に1人になると推計されているんだね。

ケアハウス

軽費老人ホームとも呼ばれている。

  • 月額料金の目安 7万円~12万円
  • 老人福祉法に基づく施設。
  • サービス費用は、入居者の前年度の収入によって決まるため、低所得者ほど費用は安い
  • 施設数は少ないが、定額で利用できるのが特徴。年金生活者でも入りやすいため人気がある。
  • 身体の不安や家庭の事情等で、自宅での生活が困難な60歳以上の人が入居できる。
  • 自立した生活を大切にしている施設である。
  • 入居後に介護が必要な状態になれば、外部の介護事業所と契約をして介護サービスを受けることも可能である。
  • 一般型』と『介護型(特定型)』がある。介護型の指定を受けている施設では職員が介護にあたる。

※費用の内訳としては、生活費(食費、光熱費)、居住費(家賃)、サービス提供費等である。

現在は、新規でケアハウスを開設しようとした場合、介護型(特定型)しか開設できない状況となっているんだね。一般型が増えないのはこのためなんだね。

有料老人ホーム

  • 月額料金の目安 介護付き10万円~35万円 住宅型8万円~20万円
  • 老人福祉法に基づく施設
  • 介護付き』『住宅型』『健康型』があり、全室個室となっている。
  • 60歳以上の高齢者が入居して、食事の提供や洗濯掃除等の家事、食事や入浴、排せつの介助、健康管理のいずれか1つ以上のサービスを提供する施設。
  • 介護付きは、施設が介護保険の事業者(特定施設入居者生活介護)の指定を受けている。介護が必要な入居者に職員や委託先の介護事業所が介護サービスを提供する。
  • 住宅型は、施設による介護サービスの提供はない。介護が必要になった時は、外部の事業者と契約をすることで介護サービスを受けることができる。
  • 健康型は、介護が必要となった場合は契約を解除し退去することが前提となる。

月額費用の内訳としては、家賃や食費、管理費、サービス費等になるけど施設によって異なるんだね。

サービス付き高齢者向け住宅

サ高住とも呼ばれている施設。

  • 月額料金の目安 9万円~38万円
  • 高齢者住まい法に基づいている賃貸住宅。
  • 安否確認と生活相談の二つのサービスを提供している。
  • 施設によって範囲は異なるが、おおむね60歳以上で要介護者から自立した人まで入居は可能である。
  • 高齢者が住みやすいように段差が無い等、配慮されてはいるが一般的な賃貸住宅に近い造りになっている。

月額の費用の内訳としては、家賃、共益費、食費等で内容の差によって費用も大きく異なるんだね。

まとめ

高齢者向けの施設や住まいを紹介してきましたが本当に沢山ありますね。一番大切な事は、その人の状態や事情に合わせた住まいを選ぶことなんですよね。

私がケアハウスの相談員として勤務していた時も『ここで生活できなくなったらどうしたらいい?』という質問を本人や家族からよくされていました。困った時は、役所の窓口やケアマネジャー等に相談し、専門知識のある人の意見を聞くのが一番良いと思います。

老後の生活が豊かなものになるように、自分に合った施設を選んでください。

 

 

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