こんにちは、YUKINOSUKEです。
「浦和競馬場って、なんか難しくない?」
競馬に少し慣れてきた頃、南関東競馬に手を出してみると、多くの人がこの「浦わの壁」にぶつかるんじゃないかなと思います。私も「直線、短すぎ!」とテレビの前で声が出ましたし、「なんでこんなに前が止まらないんだ!」と頭を抱えたことも一度や二度ではありません。
あの独特すぎるコース形態が、具体的にどうレース展開に影響していて、馬券データにはどんな傾向が出ているのか。「小回りは内枠有利」というセオリーは、浦和でも本当に通じるんでしょうか?
馬券のことだけじゃありません。最近リニューアルされて「屋根がなくなった」と話題のパドックは、以前と比べてどう変わったのか 。そして、浦和名物と名高い「黄色いカレー」は、一体どこの売店で食べられるのか 。そもそも南浦和駅からのアクセスは無料バスが良いのか 、それとも歩ける距離なのか… 。
いざ攻略しようとすると、コースのことから観戦ガイドまで、知りたいことが次から次へと出てきますよね。
この記事では、そんな浦和競馬場の「難解さ」と「楽しさ」を両立させる、知っておくべき特徴のすべてを、私なりの視点で徹底的に掘り下げてみました。
コース戦略のクセから、リニューアルされた施設情報、見逃せない競馬場グルメ、そして南浦和駅からのアクセス方法まで。馬券で勝ちたい人も、レジャーとして楽しみたい人も、この記事を読めば浦和競馬場を120%満喫できるようになるはずです。ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
- 浦和競馬場の「直線が短い」コースの秘密
- レース展開の基本的な傾向と「前有利」の理由
- 距離別の注意点と、なぜ1600mが難しいのか
- リニューアルされた施設や名物グルメ、アクセス情報
浦和競馬場 特徴:コースと戦略
- YUKINOSUKE
さて、ここからは浦和競馬の馬券戦略に直結する、最も重要な「コースの特徴」について深掘りしていきます。
もしあなたが「浦和競馬はどうも苦手だ」「予想が当たらない」と感じているなら、その理由は馬の能力分析以前に、このコースの強烈な「クセ」を掴みきれていないからかもしれません。
なぜ浦和は「難解」と言われるのか。なぜセオリー通りの予想が通用しにくいのか。その答えのほとんどは、浦和競馬場が持つ「物理的な仕様」に隠されています。
このセクションでは、1周1200m、ゴールまでの直線わずか220m という日本屈指のタイトなコースが、具体的にどのようなレース展開を生み出し 、どの枠順や脚質に影響を与えているのか 。そして、なぜ1600m戦が「日本一難しい」とまで言われるのか 、その理由をデータも交えながら、私なりに徹底的に解き明かしていきますね。ここの理解度が、馬券収支に直結すると言っても過言ではないですよ!
直線が短いタイトなコース
浦和競馬場の最大の特徴は、なんといってもその圧倒的なコンパクトさです。
コースはダートのみの左回りで、1周の距離がわずか1200m 。これは南関東4競馬場(浦和、船橋、大井、川崎)の中で最短の距離です。
そして、馬券戦略に最も大きな影響を与えるのが、ゴールまでの直線距離。第4コーナーを回ってからゴール板まで、なんと220mしかありません 。
この数値がいかに特異か、他の南関東の競馬場と比較してみると一目瞭然です。
| 競馬場 | 1周距離 | 直線距離(ゴールまで) |
|---|---|---|
| 浦和 | 1200m | 220m |
| 川崎 | 1200m | 300m |
| 船橋 | 1400m | 308m |
| 大井(外回り) | 1600m | 386m |
(出典:地方競馬全国協会「地方競馬総合ガイドブック〈浦和競馬場〉」 ほか)
川崎競馬場も同じ1周1200mですが、直線は80mも長い300mが確保されています 。浦和は「1周が短く、かつ直線も極端に短い」という、日本でも屈指のタイトなコースなんです。直線距離が220mという根本的な物理的制約は変わっていません。したがって、浦和のレース展開を支配する基本原則は、改修後も健在です。直線距離が220mしかない、ということは…
もうお分かりですね。「逃げ・先行馬」が圧倒的に有利になります 。
後方で脚を溜める「差し馬」や「追込馬」が、いざスパートをかけてトップスピードに乗ろうとする頃には、もうゴール板が目の前、なんてことが日常茶飯事です 。普通の競馬場ならトップスピードで駆け抜ける「助走区間」が、浦和には物理的に存在しないんですね。
テレビで見ていても、第4コーナーを回った時点で前にいる2〜3頭が、そのままの体勢でゴールになだれ込むシーンを本当によく見かけます。
差し・追込馬狙いの注意点
もちろん、例外もあります。差し・追込馬が勝つパターンは、「最後の直線で一気に加速する」タイプではなく、「長い時間加速できるようなタイプ」の馬です 。
直線に入る遥か手前、第3コーナーあたりからロングスパートを開始し、スピードを維持したままコーナーを回り切り、最後の直線に入る時点では既に先行馬群に取り付いている、という「マクリ」戦法ですね。ただ、これは馬のスタミナとコーナリング性能にかなりの能力が要求されるため、安易に後方からの馬を狙うのは危険かなと思います。
馬券戦略の基本は、やはり「いかに楽に前に行ける馬を見つけるか」、これに尽きますね。
1400mの枠順データ
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「小回りで直線が短いなら、セオリー通り内枠が有利なんでしょ?」
競馬の格言にもあるように、私も最初はそう思っていたんです。内側をロスなく回れる馬が有利なはず、と。ですが、浦和のコース特徴を調べていて、一番「おや?」と思ったのが、この1400mの枠順データなんです。
浦和1400mは最もレース数が多い主要距離なんですが 、その枠順データ()を見ると、一般的な競馬のセオリーが必ずしも通用しない、浦和ならではの「クセ」がはっきりと浮かび上がってきます。
まずは、そのデータをご覧ください。
| 枠番 | 勝率 | データ数 |
|---|---|---|
| 1枠 | 7.3% | (23/313) |
| 2枠 | 8.9% | (28/315) |
| 3枠 | 10.4% | (33/317) |
| 4枠 | 12.7% | (40/315) |
| 5枠 | 8.1% | (38/467) |
| 6枠 | 10.9% | (56/512) |
| 7枠 | 8.5% | (47/550) |
| 8枠 | 9.3% | (53/572) |
※データ出典:nankankeiba.com
このデータ を見て、どう思いますか? セオリー通りなら1枠の勝率が一番高くなりそうですが、なんと、最も勝率が低いのが1枠(7.3%)で、逆に最も高いのが4枠(12.7%)なんです。
なぜ1枠(最内)の勝率が低いのか?
これは、浦和1400mのスタート地点に大きな理由があります。スタートは、第4コーナーの入口付近に設けられています 。
つまり、スタートしてからわずかな直線(ホームストレッチの一部)を走っただけで、すぐに第1コーナーのタイトなカーブに突入することになります。
このレイアウトが、最内の1枠にとって大きな罠(わな)になるんですね。
1枠の最大のリスク:包囲網
最内の1枠は、スタートで少しでも出遅れたり、二の足が遅かったりすると、外からスピードに乗った馬たちに一気に包囲されてしまいます。こうなると、身動きが取れなくなる(「砂を被る」「窮屈になる」)リスクが非常に高いんです。
ポジションを取りに行こうにも、すぐにコーナーが来るため行き場を失いやすく、馬群の中でやる気をなくしてしまうケースも少なくありません。内枠有利どころか、スタート次第では「詰み」になりかねない、ハイリスクな枠だと言えます。
4枠と6枠(中枠)が「スイートスポット」な理由
一方で、データ上最も勝率が高い4枠(12.7%)や、次に高い6枠(10.9%) といった中枠はどうでしょうか。
これらの枠は、内の馬(1〜3枠)の出方を見ながら、自分たちの進路を選べる「選択肢の広さ」があります。
包まれるリスクを避けつつ、スムーズに加速でき、1周1200mのコースで最も有利とされる「逃げ馬の直後」や「2〜3番手のインコース」といった絶好の先行ポジションを確保するのに、まさに最適な「スイートスポット」なのかもしれません。
もちろん、7枠や8枠といった外枠も「包まれる」リスクは低いですが、今度はスタート直後からコーナーでずっと外々を回らされる距離的なロスが大きくなるデメリットがあります。1周1200mのタイトなコースでこれは結構痛いですよね。
浦和1400mの枠順戦略
結論として、浦和1400mは「内枠が有利」なのではなく、「先行馬が有利」という大原則(前セクション参照)はそのままに、「1枠はリスクが高い」「4枠・6枠が最も競馬をしやすい」と考えるのが良さそうです。
「浦和1400mは、内枠絶対有利ではない」…むしろ「スムーズに先行できる中枠が有利」というのは、馬券を組み立てる上で絶対に覚えておいて損はないデータだと思います。
1600mが難しい理由
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浦和競馬場には、数々のベテランジョッキー、それも中央競馬の騎手さえもが「日本一難しいスタート地点」と評する、とんでもないコースがあります 。
それが、1600m戦です。
1400m戦が「データ上、中枠が有利」 という分析だとしたら、この1600m戦は「物理的構造上、内枠が絶対有利」という、まったく異なるロジックが支配するコースです。
なぜそんなに難しいのか? 理由はただ一つ、その特殊すぎるスタート地点にあります。浦和1600mのスタートゲートは、なんと「第3コーナーのカーブの途中」に設置されているんです 。
ゲートが開いた瞬間に起こること
想像してみてください。通常、スタートは直線に向かって切られますが、ここではゲートが開いた瞬間、馬はすでに「左に曲がっている」状態です。
騎手は、馬を真っ直ぐダッシュさせる(=前方の第4コーナーに向かう)と同時に、急激な左カーブを曲がるための操作(=内側の柵に向かう)を要求されます。これは騎手も馬も本当に大変だと思います。スタート直後から、全人馬が内側に殺到する、非常にシビアなポジション争いが強制的に発生するわけです。
枠順が「絶対」である理由
この特殊なスタート地点により、浦和1600m戦では、馬の能力以上に「枠順」が勝敗の大部分を決めてしまうと言っても過言ではありません。
外枠(特に8枠)の絶望的な不利
外枠(例えば8枠)の馬は、スタート直後からゴールまで、ずっとコースの外側を走らされることになります。内側の馬より物理的に何十メートルも長い距離を走る羽目になり、これは勝利がほぼ不可能と言えるほどの致命的なハンデキャップです。
2019年にスパイラルカーブが導入され 、コーナーが回りやすくなったとはいえ、この根本的な距離ロスはどうにもなりません。
内枠(特に1枠、2枠)の絶大なアドバンテージ
逆に、内枠(特に1枠、2枠)を引いた馬は、それだけで絶大なアドバンテージを得たことになります。スタートさえ五分に出て、内側のラチ沿いに取り付くことができれば、最短距離を最小限の労力で進むことができます。他の馬が外で苦労している間に、楽に先行ポジションを確保できるんです。
したがって、浦和1600m戦を予想する際は、まず出走表の「枠順」を確認することが最優先です。私の感覚では、予想の優先順位は「1. 枠順(1枠・2枠が最優先)、2. 馬の能力・脚質」と、逆転させて考えるべきレースだと思っています。
どれだけ能力が抜けている馬でも、8枠を引いた瞬間に評価を大きく下げる必要がありますし、逆に能力は少し足りなくても、1枠を引いた人気薄の先行馬は、それだけで「買い」の候補に入れるべきです。これが浦和1600mの「難しさ」であり、「面白さ」だと私は思いますね。
得意な騎手と厩舎データ
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さて、ここまで浦和競馬場のコースがいかにタイトで、前有利 で、枠順のクセが強いか を見てきました。
1周1200m 、直線220m という物理的な制約は、馬の能力だけで勝負が決まらない「騎手の腕」が非常に重要になることを意味します。特に勝負所となる第3コーナーでの「仕掛けどころの攻防」 は、浦和を知り尽くしたジョッキーの真骨頂が発揮される場面です。
当然、そうした特殊なコース形態に合わせた調整(仕上げ)が得意な厩舎も存在します。ここでは、馬券戦略に直結する「人」と「チーム」のデータを見ていきましょう。
注目騎手(2024-2025年データ)
まずは、浦和競馬場での勝利数が突出している騎手たちです。最新のリーディング情報(2024-2025年) を見ると、特定の騎手に勝ち星が集中している傾向が見て取れます。
| 順位 | 騎手名 | 1着 | 2着 | 3着 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 笹川 翼 騎手 | 68 | 57 | 38 |
| 2 | 野畑 凌 騎手 | 45 | 29 | 23 |
| 3 | 福原 杏 騎手 | 42 | 30 | 41 |
| 4 | 山中 悠希 騎手 | 32 | 17 | 16 |
※データ出典:nankankeiba.com
1位の笹川 翼騎手は大井所属ですが、浦和でも圧倒的な成績を残していますね 。もはや競馬場を問わず、南関東全体で信頼できるトップジョッキーと言えそうです。
そして注目すべきは、2位の野畑 凌騎手と3位の福原 杏騎手です 。福原騎手は2019年のデータでも年間62勝を挙げる など、長年にわたって浦和のコースを知り尽くしているスペシャリストです。表を見ると、1着(42回)や2着(30回)だけでなく、3着の回数が41回と非常に多い のが特徴的。これは、3連複や3連単の馬券を買う上で、軸馬として非常に信頼できるデータかなと思います。
他にも、浦和所属のジョッキーには岡田 大騎手や中島 良美騎手など、コースを知り尽くした騎手たちがいます 。こうした「浦和を知る」騎手が人気薄の先行馬に乗っている時は、特に注意が必要ですね。
注目厩舎(2019年データ)
騎手以上に、厩舎(きゅうしゃ=馬を管理・調教するチーム)の傾向は、競馬場ごとに色濃く出ることがあります。
2019年のデータと少し古いものにはなりますが 、その「差」があまりにも圧倒的だったので、これは今も傾向として強く残っている可能性が高いと私は考えています。
浦和競馬場の圧倒的リーディング厩舎(2019年データ )
- 1位: 小久保 智 厩舎 = 146勝
- 2位: 平山 真希 厩舎 = 48勝
- 3位: 小澤 宏次 厩舎 = 44勝
見てください、この差を。2位の厩舎に約3倍の差をつける146勝 というのは、もはや「得意」というレベルを超えています。「浦和競馬を勝つための明確な方法論(ノウハウ)を持っている」としか思えません。
浦和の馬券を予想する際は、まず「小久保 智厩舎」の馬がいないかを出走表でチェックする、というのは今でも非常に有効なセオリーの一つだと思います。
データに関するご注意
もちろん、騎手や厩舎のデータは日々変動しますし、騎手の乗り替わりや馬のコンディションによっても結果は大きく変わります。これらの情報はあくまで「こういう傾向が強いんだな」という参考の一つとして活用してくださいね。
最終的には、これらのデータ傾向に加えて、当日の馬場状態(砂の深さや乾き具合)、パドックでの馬の気配、オッズなどを総合的に見て、ご自身の判断で馬券を購入することが何より大切です!
浦和競馬場 特徴:施設とグルメ
さて、ここまで「コースのクセ」や「枠順の有利不利」といった、少し頭を使う馬券戦略の話が続きましたね。お疲れ様でした!
「浦和は難しい」と連呼してしまいましたが、実は私が浦和競馬場を推す最大の理由は、攻略の難しさよりも、競馬場としての「居心地の良さ」と「面白さ」にあるんです。
かつての浦和といえば、正直なところ「古くて、ちょっと鉄火場のような雰囲気」があったのは否定できません(笑)。しかし、2019年に行われた大規模なリニューアル工事を境に、そのイメージは劇的に変わりました 。
「馬が近い 空が広い 笑顔がいっぱい」
これは浦和競馬場のキャッチコピーなんですが 、決して大げさではありません。
コンパクトな敷地ゆえに、パドックやコースと観客席の距離が驚くほど近く、目の前を駆け抜ける馬の迫力や、騎手の掛け声まで聞こえてきそうな臨場感は、南関東4場の中でも随一だと思います。
また、住宅街のど真ん中に位置しているため 、まるで近所の公園に遊びに来たような、のんびりとした「地域密着型」の空気が流れているのも特徴です。
ここが変わった!新旧の融合
2019年に生まれ変わった「2号スタンド」は、明るく清潔感があり、家族連れや女性ファンでも入りやすい快適な空間になりました 。
その一方で、「3号スタンド」や屋外の「広域売店」エリアには、昔ながらの昭和レトロな雰囲気が色濃く残っています 。
最新の快適さと、古き良き競馬場のノスタルジー。この2つを同時に楽しめるのが、現在の浦和競馬場の大きな魅力なんです。
ここからは、リニューアルで賛否両論(?)を巻き起こしたパドックや、浦和でしか見られない驚きの光景、そして絶対に食べておきたい名物グルメなど、馬券を離れても楽しめる「お楽しみ要素」について、たっぷりとご紹介していきますね。
(出典:浦和競馬 公式サイト)
2023年リニューアルのパドック
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競馬観戦の華といえば、やはりこれから走る馬たちを間近でチェックできる「パドック」ですよね。浦和競馬場のパドックは、2023年(令和5年度)に大規模なリニューアルが行われ、その姿を大きく変えました 。
以前の浦和パドックを知っている方にとっては、ちょっとした衝撃だったかもしれません。最大の変化は、あの特徴的だった「屋根がなくなった」ことです 。
これについては、ファンの間でも賛否両論あるみたいですね。私個人の感想としては、一長一短、トレードオフかなと思っています。
屋根なしパドックのメリット・デメリット
- メリット: 屋根がなくなったことで圧倒的な「開放感」が生まれました。自然光が降り注ぐため、馬の毛ヅヤや筋肉の陰影がよりはっきりと確認しやすくなり、特にカメラで写真を撮るファンにとっては、明るくて撮影しやすい最高の環境になったと思います。
- デメリット: 以前のパドックが持っていた「雨の日や真夏の日差しが厳しい日でも快適に見られる」という大きな利点は失われてしまいました 。天候が悪い日は、雨具の準備や日差し対策が必須になりますね。
ただ、リニューアルしても絶対に変わっていない、素晴らしい点が一つあります。
それは、浦和競馬場の伝統である「馬との距離の近さ」です 。
ガラス越しではなく、柵一枚を隔てたすぐ目の前を競走馬が周回します。手が届きそうなほどの距離で、馬の荒い鼻息や、踏みしめる蹄の音、筋肉の躍動をダイレクトに感じられるのは、コンパクトな浦和ならではの最大の魅力だと私は思います。
また、以前は道路と並行に作られていたパドックですが、リニューアルによってレイアウトが変更され、少し斜めに配置されるようになりました 。これにより、どの位置からでも馬が見やすくなっています。
新しくなったビジョン(モニター)も見やすく整備されており、馬券検討に没頭できる環境は整っています。ぜひ現地で、この生まれ変わったパドックの臨場感を味わってみてください。(出典:浦和競馬 公式サイト「コース・パドック」)
馬が公道を横切る珍しい動線
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これは浦和競馬場でしか見られない、おそらく日本で最もシュールで、かつワクワクする光景かもしれません。競馬ファンならずとも、このシーンを見るためだけに足を運ぶ価値があると思います。
通常、競走馬がレースの準備をする「装鞍所(そうあんじょ)」と、ファンにお披露目をする「パドック」は、競馬場の敷地内で直結しているのが当たり前です。しかし、住宅街の中に作られたコンパクトな浦和競馬場では、そのスペースが確保できませんでした。
その結果、どうなったかというと…
なんと、装鞍所がパドックから「公道(一般道)」を挟んだ向かい側に設置されてしまったのです 。
そのため、これからレースに出走する馬たちは、パドックへ向かうために公道を横断しなければなりません 。生活道路のアスファルトの上を、サラブレッドがカッポカッポと歩いていく。この「日常」と「非日常」が交差する瞬間こそが、浦和競馬場の隠れたハイライトなんです。
必見!「馬の横断」はこう行われる
- 交通規制: 馬が通る時間になると、多数の警備員さんが笛を吹き、通行する車や自転車、歩行者を一時的に止めます。まるで「馬専用の踏切」が突然現れるような感覚です。
- 可動式の柵: 安全を確保するため、道路を横切る形で白い専用のラチ(柵)が手際よく設置されます 。これが「馬道」の完成です。
- 至近距離での遭遇: 厩務員さんに引かれた馬たちが、目の前を堂々と渡っていきます。パドックやコース内とは違い、同じ地面の高さ(アイレベル)で馬を見るため、その大きさや迫力がダイレクトに伝わってきます。
特に、パドックに向かう馬(これから戦う馬)と、レースを終えて帰っていく馬がすれ違うタイミングなどは、ドラマチックなシャッターチャンスです。
ただし、ここはあくまで公道であり、馬は非常に敏感な生き物です。見学する際は、大きな声を出したり、カメラのフラッシュを焚いたりして馬を驚かせないよう、マナーを守って静かに見守ってあげてくださいね。
名物グルメ:黄色いカレー
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お待たせしました、浦和競馬場のグルメといえば、コレを外すわけにはいきません。
浦和競馬場の代名詞ともいえるのが、里美食堂(さとみしょくどう)の「黄色いカレー」です !
最近は「スパイスカレー」や「本格欧風カレー」が流行っていますが、ここのカレーはそれらとは対極にあります。昭和の家庭や給食で出てきたような、小麦粉でとろみをつけた、あのノスタルジックな味わいを求めて来場するファンも多いんですよ。
名物「黄色いカレー」はここで食べられる!
| 店舗名 | 里美食堂(さとみしょくどう) |
|---|---|
| 場所 | 2号スタンド 1F |
| 価格 | カレーライス 650円 |
| 特徴 | 鮮やかな黄色いルー、ポッテリとした粘度、辛さ控えめの素朴な味 |
特徴は、その名の通り目が覚めるような「黄色」です。
具材はシンプルで、豚肉と玉ねぎが中心。スプーンですくうと「ポテッ」と落ちるような粘度の高いルーは、口に入れると出汁の風味とカレー粉の香りが優しく広がります。辛さはほとんどなく、子供からお年寄りまで安心して食べられる味ですね。
そして、この黄色いカレーに欠かせないのが、カウンターでセルフサービスで乗せる「福神漬け」と、真っ赤な「紅しょうが」です。黄色いルーに赤い薬味が映えて、まさに「ザ・食堂のカレー」というビジュアルが完成します。
里美食堂が入っている2号スタンドはリニューアルされて綺麗になりましたが 、このカレーの味だけは変わらず、浦和の歴史を伝え続けてくれています。レースの合間に、この一杯で昭和にタイムスリップしてみるのも、浦和競馬場ならではの粋な楽しみ方ですよ。
3号スタンドの老舗グルメ
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2019年にリニューアルされたピカピカの2号スタンドも快適で素晴らしいですが、私(YUKINOSUKE)が個人的に「これぞ浦和!」と感じるのは、昔ながらの「昭和感」が色濃く残る3号スタンドや広域売店(屋外)のエリアです 。
ここには、長い間競馬ファンのお腹を満たしてきた老舗の売店が、今も元気に営業しています。おしゃれなカフェもいいですが、煮込みの匂いが漂うこの雰囲気こそ、地方競馬の醍醐味だと思いませんか?
3号スタンドの個性派店舗
3号スタンドの売店は、街の飲食店と比べてもかなりリーズナブルな価格設定が魅力です 。
- COCKPIT(コックピット): ここはちょっと珍しいお店です。なんと、競馬場ではあまり見かけないパスタ(ミートソース・ナポリタン)が食べられます 。さらに、埼玉名物のモツ煮が入った「パンチうどん・そば」や「冷奴」といった、お酒のアテにぴったりのメニューも揃っているのが面白いところです 。
- 辰巳屋(たつみや): 指定席フロアの入口前にある売店です。おでん、モツ煮、おにぎりといった「ザ・競馬場グルメ」の王道が揃っています 。手軽に小腹を満たすには最適なお店ですね。
屋外のディープスポット「広域売店」
そして、入場門を入って左側にある屋外エリア、通称「広域売店」も忘れてはいけません。ここは、昼間から赤ら顔のオジサマたちが楽しそうに杯を交わしている、浦和で最もディープで人情味あふれるエリアです 。
ここの特徴は、「優駿(ゆうしゅん)」という名前のお店がなぜか4軒も並んでいること 。
「優駿」の激安グルメ
- 全品ほぼ150円: フライ各種(串カツ、アジフライなど)、おでん、焼きとり、おにぎりが、なんと1つ150円という驚きの安さで売られています 。
- 変わらない味と雰囲気: どの「優駿」で買ってもメニューはほぼ同じというのもご愛敬 。ベテランの店員さんが気さくに話しかけてくれるアットホームな雰囲気も、ここならではのスパイスです。
- 看板の謎: お店の看板に書かれた「フライ」の文字。よく見ると、「イ」の文字が逆向き(鏡文字)になっているお店があるんです 。行ったらぜひ探してみてください(笑)。
新旧グルメの共存
2号スタンドには、先ほど紹介した「黄色いカレー」の里美食堂や、指定席入口には新しい「韓国料理店」なども入っています 。
リニューアルされた新しい店舗で快適に食事をするもよし、3号スタンドや広域売店で昭和の熱気を感じながら激安グルメをつまむもよし。新旧のグルメが共存し、その日の気分や懐事情に合わせて選べるのが、今の浦和競馬場の懐の深さですね。
南浦和駅からのアクセス方法
浦和競馬場は、南関東4競馬場(浦和・船橋・大井・川崎)の中でも、トップクラスにアクセスが良い競馬場です。なにしろ、その立地は住宅街のど真ん中 。周辺にマンションや一軒家が立ち並ぶ、非常に珍しいロケーションにあります。
遠方から来る場合でも、都心からのアクセスは抜群です。主なアクセス拠点は、JR京浜東北線・武蔵野線が乗り入れる「南浦和駅」となります。
浦和競馬場へのアクセス手段まとめ
| 手段 | 出発地 | 所要時間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 無料シャトルバス | JR南浦和駅 (東口) | 約5分 | 最も一般的でおすすめの方法。開催日は頻繁に運行しています 。 |
| 徒歩 | JR南浦和駅 (東口) | 約15分 | 道は平坦で歩きやすいです 。 |
| 徒歩 | JR浦和駅 (東口) | 約15分 | 浦和駅からも徒歩圏内です 。 |
| 路線バス | JR南浦和駅 (東口) | – | 国際興業バス「浦和競馬場」停留所下車 。 |
| 自動車 | 浦和I.C. / 川口西I.C. | 10〜15分 | 周辺に有料駐車場あり 。 |
(出典:浦和競馬 公式サイト「アクセス」)
一番のおすすめは「無料シャトルバス」
初めて行く方に一番のおすすめは、やはり南浦和駅の東口から出ている無料シャトルバスを利用する方法です 。
駅前のロータリー付近から発車し、約5分ほどであっという間に競馬場の正門前に到着します。何より無料なのが嬉しいですし、開催日はひっきりなしに往復しているので、待ち時間もそれほど気になりません。
天気が良い日は「徒歩」もアリ
もし天気が良くて、「競馬場の雰囲気を楽しみながら向かいたい」という場合は、歩いて行くのもアリだと思います。
南浦和駅(東口)から徒歩で約15分 。また、JR「浦和駅」(東口)からでも同じく徒歩約15分ほどで到着できます 。道中は普通の住宅街を抜けていく感じになりますが、レース新聞を片手に歩いているファンも多いので、道に迷うことは少ないはずですよ。
お車での来場について
駐車場も完備されていますが、開催日(特に重賞レースの日)は周辺道路が混雑したり、駐車場が満車になったりする可能性があります。初めての方は、電車の利用が無難かもしれませんね。
総まとめ:浦和競馬場 特徴
- YUKINOSUKE
ここまで、浦和競馬場の特徴をディープに掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか?
正直、これほど「個性が強すぎる」競馬場は、日本中探してもそうそうないと思います(笑)。
最後に、今回ご紹介した絶対に押さえておくべきポイントを、馬券戦略面と観戦面で整理しておきますね。これだけ頭に入れておけば、次回の浦和開催は間違いなく今まで以上に楽しめるはずです!
【馬券攻略の重要ポイント】
- 直線220mの衝撃: 日本一短い直線 。とにかく「前に行ける馬(逃げ・先行)」が圧倒的に有利 。差し・追込馬は「マクリ」ができる馬以外は割引が必要。
- 魔の1600m戦: スタート地点が第3コーナー途中という特殊設定 。外枠(特に8枠)は致命的に不利。逆に内枠(1・2枠)は無条件で評価を上げるべき。
- 1400mの枠順セオリー: 「小回り=内枠有利」を盲信しない。1枠は包まれるリスクあり。スムーズに先行できる中枠(4枠・6枠)が狙い目 。
【観戦・グルメの必修ポイント】
- 日本一近いパドック: 屋根がなくなって開放的になった空間で、手が届きそうな距離の馬体をチェック 。
- 公道を渡る馬: 浦和名物。レースの合間に、一般道を横断する競走馬の行進を必ず目撃する 。
- 黄色いカレー: 里美食堂で、昭和レトロな「あの味」を体験する 。お土産話のネタにも最適。
浦和競馬場は、馬券的には「難解」で頭を悩ませるコースですが、一歩スタンドに出れば、住宅街ならではののんびりとした空気が流れる「癒やし」の空間でもあります。
この「馬券の難しさ(激しさ)」と「観戦の楽しさ(緩さ)」が同居しているギャップこそが、私が浦和競馬場を推す最大の理由かもしれません。キャッチコピーの「馬が近い 空が広い 笑顔がいっぱい」 というのも、このコンパクトな競馬場の魅力を実によく表していると思います。
ぜひこの記事で紹介した特徴を武器に、一筋縄ではいかない浦和競馬の攻略にチャレンジしてみてください。そして、的中した馬券を片手に食べる黄色いカレーの味を、ぜひ現地で味わってきてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。YUKINOSUKEでした!
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