社会福祉士国家試験受験資格取得を得るために受講した社会福祉士短期通信科で、私が実際に提出したレポートになります。
相談援助の理論と方法2
課題:集団(グループ)を活用した相談援助の有効性 評価点75点
こちらのレポートに関しては、参考資料を活用しつつ私が実際に生活相談員として勤務をしながら実際に体験してきた内容をまとめたものになります。
評価点としては75点を頂き、全体的にまとめられてはいるが、課題のねらいをもう一度確認し学び直してほしいとの講評を頂きました。
レポート本文
集団援助技術とはグループを活用した相談援助である。
集団援助技術は、援助者がグループを媒体として、グループのメンバー同士の相互作用を意図的に活用していく援助実践である。グループワークで活用する手段をグループワークの援助媒体という。内容としては、援助者とメンバーとの対面的援助関係、メンバー間の相互作用、プログラム活動、社会資源の活用があげられる。これらの中でも特に重要となるメンバー間の相互作用とプログラム活動は、グループワーク特有の援助媒体であるため、特質を十分に理解して活用していく事が求められる。
原則としては、個別性を認識する事。あるがままを受け入れる事。問題解決の過程に参加する事。意見の対立や葛藤の解決を援助しケースに応じてメンバー構成を変更する事。決まりや制限を設ける事。共同で問題解決を行なう事。メンバーの成長について定期的なモニタリングを行なう事があげられる。
目的としては、お互いに共感し合う事。メンバーが持つ経験を共有させる事により課題の解決を図り、個人の力を伸ばしていく事。気付く力、洞察力を身に付ける事があげられる。その中でも特に重要なのがコミュニケーション能力を養い対人関係のスキルを上げる事である。具体的な内容としては、人の話を聴く事。自分の意見を言う事。他人の意見を受け入れる事。自分の意見を主張する事があげられる。またグループワークはグループで活動するが、問題に対して集団力学を活用して解決する事も目的としている。
留意点としては、グループワークにおいて援助者は、グループの中心となるのではなく、グループ活動を支援する立場でなくてはならない。グループワークを行なっていく中で時に意見がぶつかり合う事や課題や葛藤が生まれる事が考えられるが、その意見をうまくまとめ、グループ自らが解決できるように導く事も求められる。またメンバー間での衝突や不平・不満を防ぐために決まりを作りメンバー同士が円滑に活動を行なえるような状況を作るのも援助者の役割となる。援助者には、グループの過程を見守るとともに、適切な仲介を行い成長の助けとなるようにサポートを行わなければならない。グループワークで得た情報に関しては、外部に漏らさないように注意しなければならない。
今後は専門の援助者による意図的なグループワークを必要とする場面が増えていくと思われる。グループ内の相互作用を活用しつつグループワークの技術をより一層高めていく必要があると感じる。
コメント