社会福祉士国家試験受験資格取得を得るために受講した社会福祉士短期通信科で、私が実際に提出したレポートになります。
現代社会と福祉②
課題:福祉政策における政府・市場・国民の役割 評価点70点
こちらのレポートに関しては、参考資料を活用しつつ私が実際に生活相談員として勤務をしながら実際に体験してきた内容をまとめたものになります。
評価点としては70点を頂き、国民については概ねまとまっているが、政府・市場についてはもう少し深められると良かったとの講評を頂きました。
レポート本文
福祉政策における政府の役割としては、①政治的役割②経済的役割③社会的役割④文化的役割があげられる。政府は社会福祉の実施主体となり社会福祉協議会や社会福祉法人と連携し地域住民や行政との協力のもと、地域福祉を推進していくために必要な基盤整備を行なう。政策面に関しては複数ある行政主体の調整、政策そのものに置いては経済的効率と社会的公正を両立する実用的な福祉政策が極めて重要となる。その上で様々な生活課題を解決するために公的な福祉サービスを適切に運営する役割も担わなければならない。また基本的人権の保障も重要である。人として生まれてきた以上は、誰もが自由、平等であり幸せを求める権利があるという事を忘れてはならない。
市場の役割としては、人々が日常生活を安心して暮らす事ができる状態を整える事である。ただし市場には、社会全体の所得の不平等や格差が生じたとしてもこれを是正する機能はないため、時にひずみが発生するケースが考えられる。ひずみが生じた際にそれを補完する役割を政府が担う事になる。例をあげると低所得者への所得再分配、市場の失敗の是正、政府の失敗の是正があげられる。政府の対応としては、公共の福祉に反しない限り最低限の再分配を除き市場には介入しない事が求められる。日本国憲法の中でも効率化原則を採用するという価値観を示しているため、何も異常がない場合は市場に任せるべきである。
最終的にどのような生活を望むかの判断は人々に任せ政府は選択が自由にできる環境を整える事、政府の失敗や市場の失敗を取り除く事が重要である。
次に国民の役割としては、自分達の暮らす街づくりに積極的に参加する姿勢が求められる。1人1人が地域社会を支える構成員の一員である事を自覚し、身近な地域福祉活動やボランティア活動に参加するなど、地域福祉の主体者としての実践が求められる。今までのように行政や専門職がやってくれるという認識を捨て、自分達の街は自分達でつくるという強い意識を持たなくてはならない。基本的な福祉ニーズは公的な福祉サービスで対応という原則を残しつつ、その上で共同社会として高齢者や障害者等の健康や生活を支える福祉活動の担い手として、また子供達を犯罪から守りいじめや虐待のサインに気付く発見者としての役割も期待される。個人が主体的に関わり、支え合う共助の姿勢を日頃から意識しながら生活する事が大切である。
最後に福祉政策を行なう際に最も重要な事は、政府と行政と国民が三位一体となって力を合わせる事である。1人1人が相手の事を思いやれるような福祉政策を行なっていかなければならないと感じる。
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