こんにちは。YUKINOSUKEです。
夏の北海道といえば、湿度の低い爽やかな風、突き抜けるような青空、そして緑鮮やかなターフが美しい「札幌競馬場」ですよね。JRAの全10場の中でも、その開放感とリゾート気分は間違いなくNo.1だと私は思っています。本州の猛暑を逃れて、北の大地でサラブレッドの疾走を見る…まさに競馬ファンにとっての「夢の夏休み」です。
しかし、いざ「今年の夏は札幌へ行こう!」と具体的な計画を立て始めると、同時に多くの「不安」や「疑問」が湧き上がってくるのではないでしょうか。
「指定席の予約システムが複雑すぎて、どこを選べばいいか分からない…」
「せっかく北海道まで行くのに、抽選に外れて立ち見になったらどうしよう…」
「屋外のスマートシートって、もし雨が降ったらズブ濡れになるの?」
「スマホで馬券を買いたいけど、充電できるコンセントはあるのかな?」
その不安、痛いほど分かります。札幌競馬場の開催期間は、7月下旬から9月上旬までのわずか7週間程度しかありません。この短い期間に、地元の方だけでなく全国から観光客が殺到するため、特に札幌記念(GⅡ)などの重賞日は、「座席の確保=死活問題」となるほどの激戦が繰り広げられます。
インターネットで検索しても、「公式の座席表」は出てくるけれど、「実際に見やすいのはどこか」「雨に濡れないのは何列目までか」といった「現場のリアルな情報」まではなかなか見つかりませんよね。指定席選びを間違えると、北海道特有の変わりやすい天気(急な雷雨や西日)に翻弄され、楽しいはずの観戦が修行のようになってしまうリスクさえあります。
そこでこの記事では、私が実際に現地へ足を運び、公式情報だけでは分からない「座席ごとの環境差」や「予約の裏ワザ」を徹底的にリサーチしました。単なる設備の解説にとどまらず、チケット争奪戦を勝ち抜くための戦略や、パークウインズ期間中の超お得な活用法まで、北海道遠征の計画に役立つ情報を余すことなくシェアします。
この記事を読むことで、あなたは以下の点について具体的に理解を深めることができます。
- 札幌競馬場の全席種(A・B・スマートシート)における「視界」「雨リスク」「電源事情」のリアルな違い
- 初心者でも実践できる「先行抽選」から「キャンセル待ち」までの当選確率アップ戦略
- 現地で「しまった!」と後悔しないための、持ち物や服装、通信環境への対策
- レース開催外(パークウインズ)期間に、格安でVIP気分を味わうための裏活用ガイド
札幌競馬場の指定席の種類と特徴を完全解説
札幌競馬場の指定席は、リニューアルや近年の運用変更で少し複雑になっています。「高い席が良い席」とは限らないのが面白いところなんですよね。まずは、自分に合った席を見つけるために、各エリアの特徴をしっかり押さえておきましょう。
指定席料金と入場料の仕組みを理解する
- YUKINOSUKE
まず最初に頭に入れておきたいのが、お金の話です。「競馬場の席なんて、映画館みたいに一律料金でしょ?」と思っていると、予約画面を見て驚くことになります。実は、札幌競馬場の指定席料金は、開催日によって価格が変動するシステムになっているんです。
これは航空券やホテルのような「ダイナミック・プライシング」に近い考え方で、人気のある日ほど料金が高くなる仕組みです。例えば、普通の土曜日と、夏競馬の最大イベントである「札幌記念(GⅡ)」の日を比較すると、同じ席でも料金が全く異なります。具体的には、普段2,000円で座れるA指定席が、重賞の日には3,000円以上に跳ね上がることも珍しくありません。
「えっ、そんなに高くなるの?」と思うかもしれませんが、それでも朝から夕方まで快適な環境を確保できることを考えれば、コストパフォーマンスは依然として抜群だと私は思います。事前に予算感を把握しておくことで、「高いからやめよう」とならずに冷静に判断できるようになりますよ。
| 席種 | 一般開催日(目安) | 重賞日(目安) | コスパ評価 |
|---|---|---|---|
| A指定席 | 2,000円 | 3,000円〜 | 価格は高いが、空調・視界・快適性は最強。長時間滞在なら元は取れる。 |
| B指定席 | 1,500円 | 2,000円〜 | 適度な価格で臨場感を楽しめるバランス型。 |
| スマートシート(屋外) | 300円〜400円 | 600円〜1,000円 | 価格変動率は高いが、絶対額は安い。ワンコイン以下で席確保は破格。 |
| スマートシート(屋内) | 400円 | 800円〜 | 1,000円以下で天候リスクを回避できる「賢い選択」。 |
このように、特にスマートシートは数百円で利用できる日もあれば、倍額近くになる日もあります。それでも、場所取りのために開門前から並ぶ労力や時間を時給換算すれば、数百円のコストアップは誤差の範囲内と言えるでしょう。
「入場料」は指定席代に含まれている?
ここも初心者の方がよく混乱するポイントですが、指定席券の料金には、基本的に「競馬場の入場料(通常200円)」が含まれています。
つまり、2,000円の指定席を取った場合、当日に入場ゲートで別途200円を支払う必要はありません。指定席のQRコードをかざすだけで、そのまま入場できます。「指定席代+入場料」ではないので、計算する際はお得に感じますよね。
【超重要】「入場券」と「指定席」の二重取りトラブル
この記事で私が最も伝えたい注意点がここです。JRAのシステムには、「同一開催日の『入場券』と『指定席券』は重複して購入できない」という鉄の掟が存在します。
多くの人は、指定席の抽選に当たるか不安なので、保険として先に「入場券ネット予約(200円)」を確保してしまいがちです。気持ちは痛いほど分かります。しかし、これが後々大きなトラブルの種になります。
もし、先に入場券を持っている状態で、運良く指定席のキャンセル待ちや抽選に成功したとしましょう。喜び勇んで決済ボタンを押すと…画面には「エラー」が表示され、購入を完了することができません。
システムエラーの罠と回避手順
JRAのシステムは、一人のアカウントが同じ日に「入場権利」を2つ持つことを許容しません。もしこの状況に陥ったら、焦らず以下の手順を踏んでください。
- 指定席の決済画面でエラーが出たら、一度深呼吸する。
- すぐに「購入履歴・抽選申込履歴」のページへ移動する。
- 先に確保していた「入場券」の予約をキャンセルする。
- 急いで指定席のページに戻り、再度決済手続きを行う。
この「入場券のキャンセル」から「指定席の再決済」までの数分間が勝負です。特にキャンセル待ちで拾った席の場合、あなたがもたついている間に、タッチの差で他の人に席を奪われてしまうリスクがあります。これは私が過去に痛い目を見た実体験なので、皆さんは絶対に同じミスをしないでくださいね。
このルールに関しては、JRAの公式サイトでも注意喚起がなされています。不安な方は、事前に公式のルールにも目を通しておくと安心です。
結論として、指定席を本気で狙うなら、入場券の確保は「指定席が完全にダメだった後」でも遅くはありません(入場券も売り切れることはありますが、指定席よりは余裕があります)。システムの仕組みを正しく理解して、スマートにチケットを確保しましょう。![]()
![]()
座席表から選ぶおすすめ席と見え方
- YUKINOSUKE
座席選びで一番悩むのが「結局、どの位置からレースを見るのが一番楽しいの?」という点ですよね。札幌競馬場は他の巨大な競馬場(東京や京都など)に比べるとコンパクトな設計になっているため、基本的にはどの席からでもコースが近く、ハズレ席が少ないのが特徴です。
しかし、エリアによって「見える景色」「聞こえる音」「空気感」は全く別物です。私が実際に何度も現地で観戦して感じた、目的別のベストシートを深掘りして解説します。
1. 展開を読み解く「A指定席(3階)」
「馬券の収支にこだわりたい」「レースの全体像を把握したい」という理論派の方には、間違いなくスタンド3階のA指定席が最適解です。
この席の最大のメリットは、何と言っても「俯瞰(ふかん)の視点」です。地上レベルの席では、向こう正面(バックストレッチ)を走っている馬が重なってしまい、自分の買った馬がどこにいるのか分からなくなることがよくあります。しかし、3階席の高さがあれば、第4コーナーから直線に入ってくる馬群の隊列、騎手がスパートをかけるタイミング、そしてゴール板までの激しい攻防が手に取るように分かります。
また、A指定席エリアは基本的に落ち着いた客層が多く、周囲の怒号や喧騒も適度に緩和されます。「静かな環境で集中して新聞を読み込みたい」という方には、この上ない聖域となるでしょう。
2. 臨場感とホースマンの息遣い「B指定席(3階・4コーナー寄り)」
B指定席はA指定席と同じフロアにありますが、より第4コーナー寄りに位置しています。私は個人的に、この席が「最も競馬の面白さを凝縮している場所」だと思っています。
なぜなら、レースの勝負が決まるのは「第4コーナーのカーブ」だからです。騎手がムチを入れ始め、馬が加速して直線に向かっていく瞬間の「動き」を、真上から目撃できるのはこのエリアの特権です。
札幌名物「はなみち」が見える!
札幌競馬場のユニークな特徴として、パドックから本馬場へ向かう地下馬道がなく、観客の目の前を通る「はなみち」が存在します。B指定席やその下のエリアからは、レースを終えて息を切らして戻ってくる馬や、悔しそうな表情を浮かべる騎手の姿を間近で見ることができます。この「ドラマの裏側」が見える点は、札幌競馬場ならではの醍醐味です。
3. 地響きと風圧を感じる「スマートシート(屋外)」
「テレビでは味わえない迫力を肌で感じたい!」という体験重視の方には、スマートシートの屋外席(特に1階前方)を強くおすすめします。
ここの魅力は、理屈抜きの迫力です。目の前をサラブレッドが時速60kmで駆け抜けていく時の「ドドドッ」という地響き、飛び散る芝の破片、そして騎手が馬に気合を入れる掛け声やムチの打撃音。これらがダイレクトに五感を刺激します。特にゴール前の席は、僅差の勝負になった時のスタンド全体の熱狂に包まれる感覚がたまりません。初めて競馬場に来る友人を連れて行くなら、このエリアが最も「競馬に来た!」という感動を与えられるはずです。
4. コスパと快適性のハイブリッド「スマートシート(屋内カウンター席)」
私が「これは発明だ!」と感動したのが、スタンド1階屋内にある「カウンター席」です。
通常の観客席は前の人の頭が視界に入って邪魔になることがありますが、このカウンター席は「ハイチェア(足の長い椅子)」が採用されており、目線が通常よりも高く設定されています。そのため、前の人を気にすることなくコース全体を見渡すことができるのです。屋内で空調が効いていて快適なのに、価格は手頃。まさに「安く、快適に、見やすく」というワガママな要望をすべて満たしてくれる、知る人ぞ知る名席です。
5. デートや「おひとり様」に最適な「スマートシート(屋内ソファ席)」
少し特殊なのが、同じく屋内にある「ソファ席」です。この席の最大の特徴は、隣の席との間にしっかりとした「パーティション(仕切り)」があることです。
- カップルで利用する場合:二人だけの半個室のような空間になり、周りを気にせず会話を楽しめます。
- 一人で利用する場合:隣の人と肘がぶつかるストレスがなく、プライベートスペースを確保できます。
注意点:テーブルがありません
ソファ席にはドリンクホルダーはありますが、新聞やマークカードを広げるための「テーブル(机)」がありません。そのため、ガッツリ予想をして書き込みたい人には不向きです。「ビールを飲みながらゆったり観戦したい」というリラックス派向けの席だと割り切って予約しましょう。
雨の心配がない屋内席と屋外席の比較
- YUKINOSUKE
北海道の夏といえば、梅雨がなくてカラッとした爽やかな気候…というイメージをお持ちではありませんか?実はこれ、半分正解で半分間違いなんです。近年の北海道は、本州のようなゲリラ豪雨に見舞われたり、台風の影響を受けたりすることが増えています。また、石狩平野特有の「変わりやすい天気」も相まって、朝は晴れていたのに昼過ぎから急に土砂降り、なんてことも珍しくありません。
指定席選びにおいて「屋根があるかどうか」は、当日の幸福度を決定づける最も重要なファクターです。ここで選択をミスすると、せっかくの観戦が修行のようになってしまいます。各エリアの「対雨性能」を徹底比較しましたので、リスクを正しく理解しておきましょう。
【鉄壁の守り】絶対に濡れたくないなら「屋内エリア」
「天気の心配を一切したくない」「髪型やメイクを崩したくない」という鉄の意志をお持ちの方は、以下の席種を選んでください。これらは物理的に雨を遮断できる構造になっています。
- スマートシート(屋内観覧席・1階):
完全に建物の中にあります。空調も効いているので、雨だけでなく真夏の日差しや湿気からも守られます。ガラス越しではなく、直接コースを見たい場合は外に出る必要がありますが、拠点が濡れないのは最大の強みです。 - A指定席・B指定席(3階):
ここは少し特殊で、前面がガラス張りで密閉されているわけではなく、コース側が吹き抜けになった「半屋内(オープンエア)」の構造です。しかし、スタンドの巨大な屋根がしっかりと上空を覆っているため、よほどの強風を伴う横殴りの雨でない限り、席まで雨が吹き込んでくることはまずありません。外気を感じながらも濡れずに済む、バランスの良いエリアと言えます。
【ハイリスク】覚悟が必要な「屋外エリア」
一方で、注意が必要なのが「開放感」を売りにしている屋外席です。晴れていれば最高ですが、雨が降ると環境は一変します。
- スマートシート(屋外・1階前方):
屋根のひさしが届かないエリアです。雨が降れば100%濡れます。 - テラステーブル:
完全な屋外です。パラソルなどが付いているわけではないので、雨天時は雨ざらしになります。
「少し濡れるくらいなら我慢すればいい」と思うかもしれませんが、競馬場には「傘をさしてはいけない」という厳しいルールがあることを忘れてはいけません。
屋外席の過酷な「レイン・マネジメント」
JRAの規定および観戦マナーとして、スタンド席での傘の使用は禁止されています。理由は2つあります。
- 視界の妨げ:傘をさすと、後ろの席の人がレースを全く見られなくなります。
- 馬への影響:馬は非常に臆病な生き物です。色とりどりの傘が開いたり閉じたりする動きや、雨粒が傘を叩く音に驚いて、レース中に暴れたり落馬事故に繋がったりする恐れがあります。
つまり、土砂降りの中でも傘は使えず、レインコートやポンチョを着て耐えるしかありません。現地で「濡れるから席を変えてほしい」と係員さんに詰め寄っている方をたまに見かけますが、これは一切対応してもらえませんし、雨を理由としたチケットの返金もありません。屋外席を予約する際は、この「ずぶ濡れリスク」を十分に許容した上でポチる必要があります。
【裏技】屋外でも濡れにくい「2階席」の存在
ここで一つ、覚えておくと役立つテクニックをご紹介します。屋外スマートシートの中でも、「2階席の後方列」は、狙い目なんです。
札幌競馬場のスタンドは、西側に位置しており、大きな屋根が2階席の上空まで張り出しています。そのため、2階席の後ろの方であれば、屋根の下に入る形になり、雨をしのげる可能性が非常に高いのです。
風向きと雨の関係
札幌競馬場の構造上、スタンドは西風や北風を背中でブロックする形になっています。札幌の夏は南風や東風が吹くこともありますが、西側から天気が崩れる場合、スタンドが防壁となって雨の吹き込みを防いでくれます。「屋外席がいいけど、濡れるのは怖い」という方は、倍率も比較的低い「スマートシート(屋外2階)」を滑り止めとして確保しておくのが、コストパフォーマンスと安全性を両立する賢い戦略ですよ。
もし雨予報が出ている日に観戦する場合は、高機能なレインポンチョや、荷物を守るための大きなゴミ袋(45L〜90L)を持参することをおすすめします。準備さえしていれば、雨の日の競馬もまた乙なものとして楽しめるはずです。具体的な雨対策グッズについては、競馬観戦の持ち物と防寒対策!冬も快適に楽しむ必需品リストの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
コンセントやモニターの有無と設備
現代の競馬ファンにとって、スマートフォンのバッテリー残量は、財布の中身と同じくらい重要な「生命線」ですよね。入場するためのQRチケット表示に始まり、レース情報の収集、オッズの確認、IPATでのネット投票、そしてレース映像のリプレイ確認やSNSへの投稿…。競馬場にいると、普段とは比べ物にならないスピードで充電が減っていきます。
「指定席を取ったんだから、コンセントとモニターくらい完備されているでしょ?」
そう思い込んで現地に行き、昼過ぎにはスマホが文鎮化して絶望する…。そんな悲劇を避けるために、札幌競馬場の設備事情を包み隠さずお伝えします。結論から言うと、「席のグレードによって天と地ほどの差がある」のが現実です。
【A指定席・B指定席】基本的には装備ありだが油断大敵
スタンド3階にある上級カテゴリーの「A指定席」と「B指定席」には、原則として各席(またはペア席)にコンセントが設置されています。また、テーブルには小型のモニターも付いているため、オッズやパドック映像を手元で確認することが可能です。
「じゃあ安心だね」と言いたいところですが、ここで油断してはいけません。私が実際に利用した経験や、フォロワーさんからの口コミによると、以下のような「現地あるある」が存在します。
- コンセントが緩い:多くの人が使ってきたためか、差し込み口が緩くなっていて、充電器がすぐに抜けてしまう席がある。
- モニターが小さい:設置されているのは小型の液晶モニターです。画質やサイズ感は最新のタブレットに劣るため、結局スマホでグリーンチャンネルWebなどを見たくなることがあります。
(出典:JRA公式サイト『札幌競馬場 指定席』)
【スマートシート】ここは「電源砂漠」です
最も注意が必要なのが、近年増設された「スマートシート」です。屋内・屋外を問わず、スマートシートには基本的にコンセントもモニターもありません。
特に「屋内スマートシート」を予約された方は要注意です。「屋内=快適な指定席=電源あり」というイメージを持ちがちですが、あくまで「観覧席(椅子)を確保しただけ」の状態に近いため、設備面はシンプルです。テーブルがない席(ソファ席など)も多いため、モバイルバッテリーを膝の上に置いて充電するスタイルになります。
| 席種 | コンセント | モニター | 備考 |
|---|---|---|---|
| A指定席 | ◯ | ◯ | 最も充実しているが、ケーブル持参必須。 |
| B指定席 | ◯ | ◯ | A席と同様。テーブル下にプラグがある場合も。 |
| スマートシート(全席) | ×(なし) | ×(なし) | モバイルバッテリーが絶対に必要。 |
| テラステーブル | ×(なし) | ×(なし) | 屋外のため電源確保は不可。 |
通信環境のリアル:Wi-Fi vs 5G
電源と同じくらい重要なのが「通信環境」です。札幌競馬場にはJRAが提供する無料Wi-Fi(JRA_Wi-Fi)が飛んでいますが、これに頼り切るのは危険です。
重賞レースの日などは数万人が一斉にアクセスするため、Wi-Fi回線がパンク状態になります。「アンテナは立っているのに、ページが読み込まれない」「投票ボタンを押した瞬間にグルグルしてタイムアウト」という、心臓に悪い現象が頻発します。
YUKINOSUKE流・通信確保のコツ
- キャリア回線(5G/4G)をメインにする:
最近は場内に5Gアンテナが整備され、以前より繋がりやすくなりました。Wi-Fiは切って、キャリア回線一本で勝負する方が安定します。 - 人が少ない場所へ移動する:
締め切り直前のスタンド内は電波が混線します。もし投票が通らない場合は、パドックの方へ少し移動したり、建物の奥(投票所の裏など)に行ったりすると、嘘のようにサクサク繋がることがあります。 - スクショを活用する:
入場用のQRコードや、絶対に見たいデータなどは、通信環境が良い場所にいるうちにスクリーンショットを撮って、オフラインでも見られるようにしておきましょう。
【最終手段】バッテリーを忘れたらどうする?
万が一、モバイルバッテリーを忘れてしまった場合のサバイバル術もお伝えしておきます。札幌競馬場のスタンド1階、総合インフォメーション付近には、有料の充電コーナー(コイン式急速充電器など)が設置されている場合があります。
ただし、ここは「砂漠のオアシス」状態になるため、常に誰かが使っていて空きがないことも多いです。また、最近普及しているモバイルバッテリーのシェアリングサービス(ChargeSPOTなど)も、借りる人が殺到して「在庫切れ」になっているケースをよく見かけます。
結局のところ、「20,000mAhクラスの大容量モバイルバッテリーを自宅から持参する」のが、最強かつ唯一の解決策です。これさえあれば、コンセントのないスマートシートでも、友人の分まで充電してあげてヒーローになれますよ具体的なモバイルバッテリーについては、競馬のスマホ・PCバッテリー対策!充電切れを防ぐ装備と設定の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
パークウインズの指定席利用ガイド
「パークウインズ」という言葉を耳にしたことはありますか?これは、札幌競馬場でのレース開催期間外(秋〜春など)に、場外馬券売り場として施設を開放している状態のことを指します。「馬が走っていないのに行く意味あるの?」と思われるかもしれませんが、実はここ、知る人ぞ知る「最強の隠れ家スポット」なんです。
札幌市民の私としては、本開催の熱気も好きですが、このパークウインズ期間の「まったりとした贅沢な時間」こそ、札幌競馬場の真骨頂ではないかと密かに思っています。なぜそこまで推すのか、その理由を具体的な数字とともに解説します。
1. 驚愕のコストパフォーマンス:座席も駐車場も激安
パークウインズの最大の魅力は、価格破壊レベルの安さです。本開催時には確保することすら難しい指定席が、この期間は信じられない価格で提供されます。
特に注目すべきは「屋内スマートシート」です。通常は400円〜1,000円程度するこの席が、パークウインズ期間中はなんと「200円」で利用できるケースがほとんどです。たった200円で、空調の効いた屋内席を一日中確保でき、Wi-Fiも飛んでいて、きれいなトイレもすぐ近くにある…。正直、札幌市内のどのコワーキングスペースやカフェよりもコスパが良いと断言できます。
| 項目 | 本開催時(夏) | パークウインズ時(秋〜春) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 屋内スマートシート | 400円〜 | 200円 | ネット予約必須。破格の安さ。 |
| プレミアムボックス | – | 発売あり(2025年〜) | 4名定員のグループ席など。 |
| 駐車場料金 | 1,000円 | 500円 | JRA直営駐車場の場合。 |
| 入場料 | 200円 | 無料 | 原則無料(GⅠ当日など例外あり)。 |
さらに見逃せないのが「駐車場料金」です。夏競馬の期間中は1日1,000円かかりますが、パークウインズ期間中は半額の500円になります。車でアクセスしやすく、冬場の寒い時期でもドア・トゥ・ドアで快適に過ごせるのは、北海道民にとって大きなメリットですよね。
(出典:JRA公式サイト『札幌競馬場 アクセス・営業時間』)
2. グルメも健在!「大人の休日」を満喫する
「レースがない日は売店も閉まっているのでは?」という心配は無用です。札幌競馬場名物のグルメスポットは、パークウインズ期間中でも元気に営業しています(一部店舗を除く)。
- そば処「やなぎ家」:冷えた体に染み渡る温かいお蕎麦。
- 名代「牛めし」:ホルモンライスはここに来たら外せません。
- ターフパーク(冬期閉鎖あり):夏とは違う静かな景色を楽しめます。
目の前で馬が走る音は聞こえませんが、場内の巨大モニターや各所のテレビで、東京や京都で開催されているGⅠレースなどをリアルタイム観戦できます。ガラス張りのスタンドから、誰もいない真っ白な雪原(コース)を眺めつつ、遠く離れた競馬場の熱狂に浸る…そんな静と動が入り混じった大人の休日は、何とも言えない趣があります。
3. 注意点:予約ルールと開放エリア
最高に快適なパークウインズですが、利用にあたっていくつか注意点があります。
パークウインズ利用の鉄則
- 指定席は「ネット予約」が必須:
「今日は空いているだろう」と思って予約なしで行っても、指定席エリアには入れません(当日現金発売がない場合が多いです)。必ず事前にJRA指定席ネット予約サイトから確保してください。 - 開放エリアが限られる:
本開催時のように全フロアが開放されているわけではありません。例えば、上層階のA指定席やB指定席エリアは閉鎖され、1階・2階のスマートシートや一部のボックス席のみの販売となることが一般的です。 - 2025年からの変更点:
2025年からは、グループ向けの「プレミアムボックス」などがパークウインズ期間限定で発売されるなど、ラインナップが変わっています。予約画面で「どの席が空いているか」をしっかり確認しましょう。
読書をするもよし、仕事をするもよし、もちろん朝から晩まで競馬予想に没頭するもよし。200円の指定席券を握りしめて、オフシーズンの札幌競馬場を「自分だけの書斎」として使い倒してみてはいかがでしょうか。
札幌競馬場の指定席予約を成功させるコツ
さて、ここからが本番です。札幌競馬場の指定席、特に夏の開催期間中のチケットは争奪戦です。人気の席は発売開始とともに秒単位で売り切れてしまうことも珍しくありません。でも、諦めないでください。予約のシステムとスケジュール、そしてちょっとした「裏技」的な動き方を知っていれば、確保できる確率はグンと上がります。
抽選申し込みの流れと重要スケジュール
- YUKINOSUKE
指定席の予約は、全て「JRA指定席ネット予約」という公式サイトで行います。「行きたい日の前日に見ればいいや」なんて思っていたら大間違いです。人気の札幌開催、特に重賞シーズンのチケット争奪戦は、レース当日の「約2週間前」から静かに、しかし激しく始まっています。
予約のプロセスは大きく分けて3つのフェーズ(段階)があります。この流れを頭に入れておかないと、「気づいたら申し込み期間が終わっていた」という悲劇が起きます。私がいつもスマホのカレンダーに登録している「勝利のスケジュール」を共有しますね。
【フェーズ1】JRAカード会員限定「先行抽選」
最初の関門は、クレジットカード機能付きの「JRAカード」を持っている会員だけが参加できる先行抽選です。いわゆる「上級会員向けの優先枠」ですね。
- 申込期間:開催2週前の金曜日 12:30 〜 日曜日 23:00
- 結果発表:翌週の火曜日 夕方(17:00頃)
「年会費がかかるカードなんて…」と思うかもしれませんが、札幌記念のようなプラチナチケットを本気で取りたいなら、このカードは必須装備と言えます。最大のメリットは「先行で落ちても、次の一般抽選で敗者復活戦に挑める」こと。つまり、チャンスが2回あるんです。これだけで当選確率は単純計算で2倍(感覚的にはそれ以上)になります。
【フェーズ2】全会員参加可能「一般抽選」
ここが多くの人にとっての主戦場です。無料の一般会員も、先行抽選で涙を飲んだJRAカード会員も、全員がここで激突します。
- 申込期間:開催1週前の火曜日 12:30 〜 木曜日 11:30
- 結果発表:開催週の金曜日 夕方(17:00頃)
木曜日の「11:30」に注意!
ここで一番やりがちなミスが、締め切り時間の勘違いです。「木曜日中なら大丈夫だろう」と思ってお昼休みに申し込もうとすると、11:30で受付が終了していて絶望します。午前中のうちに申し込みを完了させるクセをつけておきましょう。
また、この期間中の水曜日(お昼12時頃)には、JRAの公式サイトで「中間発表(申込倍率)」が公開されます。「A指定席が5倍、スマートシートが0.8倍」といった数字が見られるので、倍率が低い席に狙いを変更するなどの戦略的撤退も可能です。
【フェーズ3】スピード勝負「残席先着発売」
抽選で運悪く「ご用意できませんでした」というメールが届いても、まだ試合終了ではありません。抽選で売れ残った席や、当選したのに入金されなかったキャンセル席が放出される、早い者勝ちのステージが待っています。
- 発売開始:開催週の金曜日 17:00 〜 利用当日 15:00
- 戦い方:クリック戦争(F5アタック)
金曜日の17:00ジャストは、日本中の競馬ファンがアクセスするためサーバーが非常に重くなります。ログインすらできなくなることが多いので、16:50頃にはログインを済ませて待機し、時報とともに更新ボタンを押すのがセオリーです。
YUKINOSUKEのスケジュール管理術
私はGoogleカレンダーに以下の予定を繰り返し設定で入れています。これさえあれば忘れません。
- 2週前の金曜 12:30:先行申込開始(JRAカード)
- 1週前の火曜 12:30:一般申込開始
- 1週前の水曜 12:00:中間倍率チェック
- 今週の金曜 17:00:残席先着ダッシュ&当落確認
各抽選ステージの詳細なルールや、最新の申し込み期間については、必ずJRAの公式サイトで一次情報を確認するようにしてください。
抽選倍率の傾向を知り当選を狙う
札幌競馬場の指定席争奪戦、特に「札幌記念(GⅡ)」や「ワールドオールスタージョッキーズ」が開催される週の競争率は、凄まじいものがあります。A指定席などの人気エリアは、倍率が数倍から時には数十倍に達することもあり、運だけで勝ち抜くのは至難の業です。
正直なところ、何の戦略もなく正面から挑むと、高い確率で抽選結果のメールを開いた瞬間に「ご用意できませんでした」という無慈悲な文字を目にすることになります。ここでは、私が実践している「全落ち(一つも席が取れない状態)」を回避するための具体的なエントリー戦略を伝授します。
1. 「第3希望」まで使い切る分散投資テクニック
JRAの予約システムでは、抽選申し込み時に「第1希望」から「第3希望」まで座席を選択することができます。ここで多くの初心者がやってしまうミスが、「第1〜第3希望まで、すべてA指定席や屋内スマートシートで埋めてしまう」というパターンです。
人気席は第1希望の段階でほぼ定員に達するため、第2・第3希望で同じような高倍率エリアを選んでいても、回ってくるチャンスはまずありません。そこで有効なのが、株式投資のような「リスク分散」の考え方です。
| 希望順位 | NGな申し込み例(全滅リスク大) | 推奨する申し込み例(確保優先) |
|---|---|---|
| 第1希望 | A指定席(3階) | A指定席(3階) ※夢を見る枠 |
| 第2希望 | B指定席(3階) | スマートシート(屋内) ※現実的な快適枠 |
| 第3希望 | スマートシート(屋内) | スマートシート(屋外2階) ※最強の滑り止め |
2. 「屋外2階席」が最強の滑り止めになる理由
私が「狙い目」として強く推したいのが、スマートシートの「屋外2階席」です。なぜここを第3希望(滑り止め)に選ぶべきなのか、論理的な理由が3つあります。
- 倍率のエアポケット:多くの人は「一番見やすいA指定席」か「一番迫力がある屋外1階(ゴール前)」、あるいは「安くて快適な屋内1階」に集中します。屋外2階は「中途半端」と思われがちで、倍率が低くなる傾向があります。
- 屋根の恩恵:前のセクションでも触れましたが、札幌競馬場の屋外2階席後方は、大きな屋根の下に入るため、多少の雨なら凌げます。
- 俯瞰(ふかん)視点:1階席よりも視点が高いため、実はレース展開が非常に見やすいエリアです。
「まずは競馬場に入る権利(指定席)を確保すること」が何より重要です。屋外2階席を保険として押さえておくことで、心の余裕が全く違ってきますよ。
3. 水曜日の「中間発表」を見て戦略を変える
意外と知られていないのですが、JRAの公式サイトでは、一般抽選期間中の「水曜日のお昼12時頃」に、その時点での申し込み倍率(中間発表)が公開されます。
もし、あなたが申し込もうとしている席がすでに「10倍」を超えていて、隣のブロックや似たような条件の席が「1.2倍」だったとしたらどうしますか?こだわりを捨てて倍率の低い方に変更するだけで、当選確率は劇的に上がります。このデータを見ずに闇雲に突っ込むのは、目隠しをして馬券を買うようなものです。
JRAカード会員の「ステージ制」の壁
JRAカード会員には、過去の来場回数(当選回数)に応じて当選確率がアップする「ステージ制」が存在します。ヘビーユーザーほど有利になる仕組みなので、一般会員やライトユーザーが人気席で彼らと真っ向勝負をするのは分が悪いです。だからこそ、倍率の低い穴場エリアや第3希望を駆使する戦略が不可欠なのです。
諦めずにキャンセル待ちを狙う方法
「先行抽選も一般抽選も、全部外れてしまった…もう今回は立ち見確定か…」
と、諦めてしまうのはまだ早いです!実は、指定席予約を熟知しているベテラン勢の間では、「抽選が終わってからが本当の戦い(情報戦)」だと言われています。
JRAの予約システムには、キャンセルされた席が大量に在庫に戻ってくる「特定のタイミング」が存在します。これは、キャンセル料の発生ルールや、人間の心理(予定の確定や天候への懸念)と密接に連動しています。この法則を知っているだけで、満席表示(×)だったプラチナチケットが、突然空席(△)に変わる瞬間を狙い撃つ「スナイパー」になれるのです。
【ゴールデンタイム①】月曜日の17:00〜18:00(最大級の放出波)
一週間の中で、最も多くの空席が復活するのがこの時間帯です。これには明確な理由があります。
- ルールの背景:指定席の「無料キャンセル期限」が、利用する週の月曜日18:00に設定されているため。
- キャンセルする人の心理:「とりあえず仲間内で重複して取っておいた分」や「行けるか微妙だったけど確保していた分」を、キャンセル料がかかる前に手放そうとする心理が働きます。
特に締め切り直前の17:30〜17:59は、驚くほどの勢いで席が戻ってきます。この30分間だけはスマホやPCの前に張り付き、予約画面をこまめにリロード(更新)し続けてください。A指定席などの人気エリアでも、ポロっと拾える確率が最も高い「確変タイム」です。
(出典:JRA公式サイト『特定商取引法に基づく表示(キャンセル規定)』)
【ゴールデンタイム②】木曜・金曜の夜(お天気由来の放出)
週末の天気予報の精度が上がってくるこの時期は、天候によって空席状況が激変します。
- 雨予報の場合:札幌競馬場に「傘マーク」がついた瞬間、スマートシート(屋外席)のキャンセルが一気に増えます。「雨なら行きたくない」というライト層が手放すからです。逆に言えば、カッパなどの雨対策が万全な人にとっては、良席を確保する絶好のチャンスとなります。
- 晴れ予報の場合:逆にキャンセルは出にくくなりますが、急な予定変更などでポツポツとは空きます。
【ゴールデンタイム③】利用前日の22:00〜23:00(ラストチャンス)
ここが正真正銘、最後の戦場です。指定席のシステム上、利用日前日の23:00を過ぎると、一切のキャンセル操作ができなくなります。
「20%ルール」の壁
月曜18:00以降のキャンセルには「席料の20%」の手数料がかかります。例えば2,000円の席なら400円です。
多くの人は「400円払うのは悔しいから、ギリギリまで様子を見よう」と考えます。しかし、23:00を過ぎると100%(2,000円)が無駄になってしまうため、「22:45〜22:59」の15分間に、最後の決断として駆け込みキャンセルを行います。
この時間帯は、「手数料を払ってでも損切りしたい」という緊急度の高いチケットが放出されます。サーバーへのアクセスも集中しますが、諦めずに更新ボタンを押し続けた人だけが、奇跡のチケットを手にすることができるのです。
スナイパーへの助言
キャンセル待ちで席を見つけた時は、コンマ1秒を争う早押し勝負になります。ログイン状態が切れていないか常に確認し、もし空席(△)を見つけたら、座席位置の確認などは飛ばして、反射的に「確保」ボタンを押す訓練をしておきましょう。迷っている時間は1秒もありませんよ!
観戦に役立つ便利アイテムと必需品
- YUKINOSUKE
札幌競馬場での一日を最高のものにするか、それとも「もう帰りたかった…」という苦い思い出にするか。その分かれ道は、事前の「持ち物準備」にかかっていると言っても過言ではありません。
現地は想像以上に過酷です。直射日光、急な雨、硬い椅子、そして電波混雑。これらに立ち向かうために、私がいつも装備している「三種の神器」+αの必須アイテムをご紹介します。これさえあれば、当日のストレス値が劇的に下がりますよ。
【三種の神器】これがないと詰みます
まずは、どの席に座るにしても(特にスマートシートの方は)絶対に持っていくべき3つのアイテムです。
1. 大容量モバイルバッテリー(20,000mAh推奨)
しつこいようですが、何度も言わせてください。スマートシートにはコンセントがありません。
競馬場では、オッズ確認、IPAT投票、レース動画の視聴、X(旧Twitter)での情報収集と、スマホをフル稼働させます。さらに、屋外は画面輝度を最大にしないと見えないため、バッテリーの減りが尋常ではありません。5,000mAh程度の小型バッテリーでは、メインレースまで持たないこともあります。
私はいつも競馬観戦の持ち物リストでも紹介している、20,000mAhクラスのものを持ち歩いています。これなら自分の分だけでなく、充電が切れて焦っている友人のスマホも救出してあげられるので、感謝されること間違いなしです。
2. 高機能なレインポンチョ
「雨が降ったら傘をさせばいい」という考えは捨ててください。JRAのルール上、スタンド席での傘の使用は禁止されています。
そこで必要なのがレインコートですが、コンビニで売っている半透明の簡易的なものはおすすめしません。通気性が悪くてすぐに蒸れますし、丈が短くて座ると膝や荷物が濡れてしまうからです。アウトドアブランドが出している「ポンチョタイプ(リュックごと被れるもの)」を用意しましょう。これなら荷物も守れますし、座席に座った時にテントのように下半身を覆えるので快適です。
3. QRチケットのスクリーンショット
これは物理的なアイテムではありませんが、現代の競馬観戦において最も重要な準備です。
重賞開催日の入場ゲート付近は、数万人のスマホが通信しようとするため、キャリア回線ですら繋がりにくくなる「パケ詰まり」が発生します。「ゲート前まで来たのに、ネットが繋がらなくてチケットが表示できない!」とパニックになっている人を毎回見かけます。
家を出る前、Wi-Fi環境にいるうちに、必ず入場用QRコードをスクリーンショットで保存してください。 JRAの公式案内でも、混雑緩和のために事前のスクショ保存が推奨されています。これさえあれば、オフライン状態でもサッと入場できます。
公式ルールの確認
JRA公式サイトでは「QRチケットはスクリーンショット等でも入場いただけます」と明記されています。安心して保存しておきましょう。
【盲点】意外と忘れがちな「現金」と「クッション」
スマホ決済が普及した今でも、競馬場はまだまだ「現金社会」の側面が残っています。
- 現金(小銭):場内の売店や自動販売機の一部、そして何より「マークカード投票機」は現金が必要です。場内にATMはほとんどありません(あっても長蛇の列です)。軍資金と飲食代は、多めに現金で用意しておきましょう。
- 折りたたみクッション:スマートシートや屋外席の椅子は、硬いプラスチック製です。ここに朝から夕方まで座り続けると、お尻と腰が悲鳴を上げます。100円ショップで売っているような薄いものでも構わないので、一枚敷くだけで疲労度が段違いです。
欲しい商品をご自宅orお近くの店舗までお届け!ワッツオンラインショップ ![]()
【季節対策】北国の夏をナメてはいけない
最後に、札幌ならではの気候対策です。「北海道=涼しい」というイメージがありますが、近年の札幌は30度を超える真夏日も普通にあります。
- 日焼け止め・サングラス:札幌の夏の日差しは強烈です。特に西日が差し込む時間帯は、目を開けているのも辛いことがあります。
- 薄手の羽織るもの:一方で、日が陰ったり風が強かったりすると、急激に体感温度が下がります。半袖一枚で行くと夕方に凍えることになるので、ウインドブレーカーやカーディガンを一枚カバンに入れておくと安心です。
札幌競馬場の指定席で快適な観戦体験を
- YUKINOSUKE
最後までお読みいただき、ありがとうございます。ここまで、札幌競馬場の指定席について、座席の種類から予約の裏技、そして当日の必需品まで、かなりディープな情報をお伝えしてきました。
札幌競馬場の開催期間は、7月下旬から9月上旬までのわずか7週間ほど。この短い期間に、日本中から競馬ファンや観光客が殺到します。だからこそ、札幌の指定席は単なる「座る場所」ではありません。あの北の大地ならではの開放感、美しいサラブレッドの姿、そして数万人の歓声を、ストレスフリーな環境で味わい尽くすための「権利」なのです。
確かに、人気日の予約は激戦ですし、設備の古さや雨のリスクなど、現地に行ってみないと分からない落とし穴もたくさんあります。何も知らずに行くと、「雨でずぶ濡れになった」「スマホの充電が切れた」「席がなくて一日中立ちっぱなしだった」という苦い思い出になってしまうかもしれません。
勝負は「準備」で決まる
しかし、この記事を読んだあなたはもう違います。「どの席が雨に強いか」「いつキャンセルが出るか」「何を持っていけばいいか」を知っています。この「情報の差」こそが、当日の快適さを決定づける最大の要因です。
たとえ抽選に外れてしまったとしても、諦めずに月曜の夕方や前日の夜にキャンセル待ちを狙ってみてください。粘り強く画面を更新し続けた人だけが、プラチナチケットを手にすることができます。そして、もし指定席が取れたなら、当日は少し早めに競馬場へ向かいましょう。朝の澄んだ空気の中で見るパドックや、グルメを楽しむ余裕も生まれるはずです。
スマートシートという選択肢が増え、以前よりも安く、手軽に指定席を利用できるチャンスは広がっています。ぜひ、あなたにぴったりの席を見つけて、夏の札幌競馬場で最高の思い出を作ってくださいね!
この記事が、あなたの素敵な競馬ライフの一助になれば本当に嬉しいです。それでは、また現地のターフでお会いしましょう!







コメント