こんにちは。YUKINOSUKEです。
2022年に弥富へ移転してピカピカに生まれ変わった名古屋競馬場ですが、新しくなったからこそ「指定席のシステムがよく分からない」「予約なしでも入れるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。特に初めて行く場合や、デートや子供連れで計画を立てているときは、現地の設備や座席からの見え方、食事の事情などが気になりますよね。私自身も最初は会員登録や入場方法に少し戸惑った経験があります。この記事では、そんな皆さんの不安を解消するために、実際に利用する視点で指定席の選び方や注意点を分かりやすくまとめました。
- 3階のプレミアムラウンジと2階有料席の違いや特徴
- 予約時の会員登録手順と絶対に注意すべき自動キャンセル規定
- デートや子供連れに最適な個室やペアシートの選び方
- 現地で快適に過ごすための持ち物やグルメ情報
- 名古屋競馬場の指定席の種類と選び方
- 名古屋競馬場の指定席の予約と準備
名古屋競馬場の指定席の種類と選び方
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新しくなった名古屋競馬場(愛称:金シャチけいばNAGOYA)のスタンドは、旧競馬場のイメージを完全に覆すほど現代的でスタイリッシュな施設に進化しています。指定席エリアは大きく分けて、VIP待遇が受けられる3階の「金シャチプレミアムラウンジ」と、手軽に利用できる2階の「有料席エリア」の2層構造になっています。
この2つのフロアは、単に階数が違うだけでなく、ターゲット層やサービス内容、そして料金体系がガラリと変わります。「せっかく指定席を取ったのにイメージと違った」という失敗を防ぐためにも、まずは自分の利用シーンに最適なエリアを見極めることが大切ですね。ここでは各エリアの座席スペックや、具体的な選び方のポイントについて深掘りしていきましょう。
料金設定と座席タイプの一覧
名古屋競馬場の指定席選びで最初にぶつかる壁が、少し複雑な料金システムと、似たような名前の座席が複数あることではないでしょうか。「エクセレントシート」という名称は2階にも3階にも存在しますが、その中身やサービスは天と地ほど違います。失敗しない席選びのために、まずは全体の料金構造と各シートのスペックを徹底的に解剖していきましょう。
3つの料金区分を理解しよう
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まず押さえておきたいのが、開催日や時間帯によって料金が3段階に変動する点です。これを知らずに行くと「公式サイトで見た値段と違う!」と驚くことになります。
- 標準料金:平日の通常開催など、最も基本的な料金設定です。
- 特定日料金:重賞競走(かきつばた記念、名古屋グランプリ等)当日や、年末年始、JRAのG1レース開催日(パークウインズ時含む)などに適用されます。通常時の約1.5倍〜2倍の設定になるため注意が必要です。
- 17時以降料金:ナイター開催日(金シャチけいばナイター)限定の割引設定です。夕方5時以降に入場する場合、標準料金の半額程度で利用できる超お得なシステムです。
全座席スペック・料金比較表
3階の会員制エリアと2階の一般エリア、それぞれの違いを一目で比較できるように詳細な表にまとめました。特に「付帯サービス」の違いにご注目ください。
| 階層・エリア | 座席名称 | 定員 | 標準料金 | 特定日 | 17時以降 | 主な設備・メリット |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3階 金シャチ プレミアム ラウンジ ※会員証必須 ※フリードリンク付 |
エクセレントシート | 1名 | 2,000円 | 3,000円 | 1,000円 | 全席モニター・コンセント完備。キャッシュレス投票タブレット有。個人的に最強コスパ席です。 |
| ゴールドルーム | 4名 | 8,000円 | 12,000円 | 4,000円 | 完全個室(ボックス席)。周囲を遮断できるプライベート空間。食事デリバリー対応。 | |
| プラチナルーム | 6名 | 12,000円 | 18,000円 | 6,000円 | ゴールドより広い最上級個室。接待や3世代家族での利用に最適。 | |
| 2階 有料席エリア ※会員登録不要 (予約時は必要) |
スタンダードシート | 1名 | 1,000円 | 1,500円 | 500円 | エリア内自由席。最も安価に「座れる権利」と「空調」を確保できます。 |
| エクセレントシート | 1名 | 1,600円 | 3,200円 | 800円 | 専用モニター付きの上級席。ただしフリードリンクは付きません。 | |
| ペアシート | 2名 | 3,000円 | 4,500円 | 1,500円 | 2名掛けベンチシート。専用モニター付き。カップル利用の定番。 |
3階「金シャチプレミアムラウンジ」の詳細解説
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私が個人的に最もおすすめしたいのが、この3階エリアです。利用には「金シャチプレミアムカード(入会金・年会費無料)」が必要ですが、それを補って余りあるメリットがあります。
3階エリア共通の特典
- フリードリンク飲み放題:コーヒー、お茶、ジュースなどの自動販売機が無料で利用できます。
- キャッシュレス投票:座席に備え付け、または貸出のタブレット端末で、席に座ったまま馬券が買えます。
- 快適な空調と静寂:2階よりも落ち着いた雰囲気で、大人の社交場といった趣です。
特に「3階エクセレントシート(2,000円)」は、自分専用のモニターでオッズやレース映像を確認しながら、コンセントでスマホを充電し、ドリンクを飲みながら予想に没頭できるという、まさに至れり尽くせりの環境です。2階のエクセレントシート(1,600円)との差額はわずか400円。ドリンクを2〜3杯飲めば元が取れてしまう計算になります。
2階「有料席エリア」の使い分け
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一方、2階エリアにも独自の良さがあります。最大のメリットは「気軽さ」と「ライブ感」です。
- スタンダードシート(1,000円): この席は「指定席」というよりも「エリア内自由席」という扱いに近いです。席の場所が固定されていないため、気分に合わせて移動したり、パドックを見に行ったりとアクティブに動きたい方に適しています。「とりあえず荷物を置いて座れる場所を確保したい」というニーズには最適解でしょう。
- 2階エクセレントシート(1,600円): 3階との違いに注意が必要ですが、こちらは「会員登録なしで当日ふらっと行って、モニター付きの良い席に座りたい」という場合に重宝します。3階は会員証の発行手続きが必要なため、その時間を短縮したい場合はこちらが選択肢に入ります。
- ペアシート(3,000円/2名): 1人あたり1,500円で専用モニター付きの席に座れるため、カップルや友人同士ならコスパは悪くありません。2人だけの空間で予想を相談し合えるのは、この席ならではの楽しみ方です。
ナイター割引を賢く活用しよう
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表にも記載しましたが、ナイター開催日の17時以降は料金が劇的に安くなります。これを活用しない手はありません。
例えば、仕事終わりに同僚と4人で「ゴールドルーム」を借りたとします。通常なら8,000円ですが、17時以降なら4,000円。つまり1人あたり1,000円で、完全個室かつフリードリンク付きのVIP体験ができてしまうのです。居酒屋に行くよりも圧倒的に安く、エンタメ性の高い夜を過ごせる裏ワザとして、ぜひ覚えておいてください。
特定日についての補足
JRAのG1開催日(日本ダービーや有馬記念など)や、名古屋競馬の重賞日は「特定日料金」が適用されます。特に2階エクセレントシートは通常1,600円が3,200円へと倍増するなど、上げ幅が大きい席もあるので注意が必要です。正確な特定日カレンダーは必ず公式サイトで確認してください。
(出典:名古屋競馬オフィシャルサイト『有料席ネット予約』)
各エリアからのレースの見え方:俯瞰の戦略眼と直線のライブ感
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指定席を確保する上で、「レースがどう見えるか」は最も重要な要素の一つです。新しくなった名古屋競馬場は、コース全体を視野に入れやすく、旧競馬場時代と比較してスタンドが極めてコンパクトに設計されています。これにより、どのエリアにいても馬場との距離感が非常に近く、迫力が増していますが、階数による視覚体験の違いは劇的です。観戦スタイルや予想のアプローチに応じて、最適な観戦エリアを選択することが、新名古屋競馬場での楽しみ方を決定づけます。
3階ラウンジ:全体を見渡す「俯瞰(ふかん)の美学」と戦略的観戦
3階に位置する金シャチプレミアムラウンジは、完全なガラス張りの屋内エリアであり、快適性を最優先する観戦者に向けられています。
視界の特徴:パノラマビューによる戦略分析
ここからの眺めは、トラック全体を見下ろすような高角度のパノラマビューになります。特に、向こう正面から3〜4コーナーにかけて馬群がどのように動き、どの騎手が仕掛け、どの馬が脚を溜めているかといった、レース全体の展開と戦術を把握するのに最適です。馬群のイン・アウトの進路選択や、騎手の細かな手綱さばきまで冷静に分析できるため、「データと映像を照らし合わせながら予想を深めたい」戦略派のファンに強く推奨されます。
環境の特徴:究極の快適性と静謐な空間
最大のメリットは、空調が完璧に管理されている点です。真夏の猛暑日や真冬の極寒の日でも、室温を気にすることなくTシャツや薄手のニット一枚で快適に過ごせます。また、ラウンジ内は静謐な環境が保たれており、室内に設置された専用の大型モニターでオッズやリプレイ、実況音声をクリアに聞くことができます。
ただし、ガラス越しとなるため、蹄が砂を蹴る音や、騎手のかけ声といった「生の音響による迫力」は外部に比べて大幅にマイルドになります。これはメリットでもありデメリットでもありますが、熱狂よりも冷静な判断を求める観戦スタイルには最適です。
2階・屋外エリア:迫力を肌で感じる「ライブ感」と五感に訴える臨場感
一方、2階の有料席エリアおよびその前方に広がる屋外ベンチ席は、競馬場ならではの「ライブ感」と「臨場感」を追求するエリアです。
視界の特徴:アイレベルに近い直線の攻防
2階席や屋外エリアでは、ゴール前の攻防をより低いアングル、ほぼアイレベルに近い視点から捉えることができます。馬が目の前を轟音とともに駆け抜ける際のスピード感と、地面を揺らす振動は、3階の眺めとは比べ物にならない迫力です。最後の直線で一気に加速する際の砂煙や、騎手の身体が前のめりになる躍動感を、視覚だけでなく体全体で感じ取ることができます。
五感で楽しむ音響と熱気
屋外エリアでは、遮るものがないため、五感をフル活用した観戦が可能です。特に、蹄の音、馬の荒い息遣い、そして勝負どころで飛び交う騎手たちの鋭いかけ声や、決定的な瞬間に「ビシッ」と入るムチの音は、鳥肌が立つほどの臨場感をもたらします。馬体から発せられる熱気や、汗の匂いといった、レースの緊迫感を構成する要素を肌で感じたいファンにとっては、この2階以下のエリアが最高の舞台となります。
パドックとの連動:馬との距離ゼロの体験
新名古屋競馬場は、パドックがスタンドのすぐ裏手(2階エリアの動線直近)に配置されており、アクセスが極めてスムーズです。この新しいパドックは、楕円形でフェンスが低めに設計されているため、観客と馬との距離が非常に近く、まるで馬に「触れられるのでは」と感じるほどです。馬の体つき、歩様のリズム、発汗具合など、レース前の重要な情報を細部まで観察できるため、直感的な予想を重視するファンにとっては最高の撮影スポットであり、情報収集の場となります。
予約なしで購入できる当日券:通常開催日の利便性と特別開催日の戦略的攻略法
「急な空き時間を活用したい」「ネット予約の手続きや会員登録を避けたい」といった、より柔軟な観戦スタイルを望む方々にとって、当日券の存在は非常に重要です。新名古屋競馬場では、特定の席種について、予約なしでの当日販売を積極的に実施しています。
通常開催日における指定席確保の実情
結論として、平日開催や、名古屋競馬場独自の重賞がない通常の土日開催日においては、当日券を購入して指定席を確保できる可能性は極めて高いです。特に2階の有料席エリア(個別ブース席など)や、3階の金シャチプレミアムラウンジにおいても、入場後の時間帯を選ばなければ席に余裕があるケースが多く見られます。筆者が平日に訪れた際も、予約の手間なく、空調完備のラウンジ席を確保できました。予約の手間をかけたくない方や、まずは一度雰囲気を体験したい方には、通常開催日を狙っての来場をおすすめします。
当日券の購入導線と販売場所
当日券の購入は、以下の2つの場所で行われます。利用可能な席種や販売状況によって、購入場所が限定されることがあるため、現地でのアナウンスに注意が必要です。
- 指定席発売所(入場門付近): メインの販売窓口です。開門直後から混雑することがあります。
- 3階 金シャチプレミアムラウンジ入り口受付: 3階ラウンジ専用の当日券を販売している場合があります。入場後に直接3階へ向かい、残席を確認しながら購入するルートです。
注意点として、販売は基本的に現金または指定された決済方法のみとなるため、事前に確認しておきましょう。
特別開催日における当日券購入のリスクと対策
当日券での入場を検討する上で、最も警戒すべきは「特別開催日」です。
高リスクな開催日
JRAのG1レース(特に日本ダービー、有馬記念など)が開催され、場外発売が非常に賑わう日や、名古屋グランプリ、かきつばた記念、東海ダービーといった名古屋競馬場独自のビッグレース開催日は状況が一変します。これらの日は、朝の開門時刻と同時に当日券を求める長蛇の列が発生し、午前中の早い段階、特に開門から1〜2時間で指定席が「満席」となってしまうケースが頻繁に発生します。
事前予約の推奨
これらのビッグレース日を確実に快適な指定席で楽しみたい場合は、ネットでの事前予約(もしあれば)を利用することが必須戦略となります。当日券はあくまで残席に依存するため、リスクを避けるためにも、事前に開催カレンダーを確認し、混雑予想日を把握しておくべきです。
満席時の戦略的攻略法:「13時自動キャンセル」の活用
もし午前中に指定席が満席で確保できなかった場合でも、諦めるのは早すぎます。新名古屋競馬場では、未着席の事前予約席を再販売する独自のルールが存在します。
「13時自動キャンセル」ルールの詳細
これは、事前予約や購入がされていながら、レース開催日の13時の時点でまだ入場または着席確認ができていない席(特に3階ラウンジや一部の2階席)を、システムが自動的にキャンセル(解放)する仕組みです。多くの地方競馬場で見られる、予約席の無断キャンセル対策として導入されています。
再販売を狙うタイミング
これらのキャンセルされた席は、13時以降に改めて「当日券」として発売所に再放出されます。そのため、もし午前中に満席で断られたとしても、13時を少し過ぎた頃に指定席発売所、または3階ラウンジ受付を再度訪れることが賢明な戦略となります。
午後からゆっくり参戦する方、あるいは午前中に席を確保できなかったが、午後のメインレースを快適に見たい方は、この再販枠を狙ってみてください。再販情報は場内アナウンスや指定席発売所の掲示板で告知されることが多いので、こまめに確認しましょう。
子供連れに最適な個室とファミリールーム:プライベート空間と充実の親子向け設備
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近年、地方競馬場は単なるギャンブル施設から、家族で一日中楽しめるレジャー施設へと進化しています。特に新名古屋競馬場は、そのモダンで清潔な設計から、小さなお子様連れのファミリー層にとって非常に優しい環境を提供しています。しかし、子供連れの親御様にとって、「周囲への配慮」「プライバシーの確保」「乳幼児対応設備」は施設選びの最重要課題です。名古屋競馬場は、これらのニーズに応える充実したプライベート空間と設備を備えています。
周囲を気にせず過ごせる究極のプライベート空間「ゴールドルーム」(個室)
小さなお子様連れのファミリー層に最も強力に推奨できるのが、3階の金シャチプレミアムラウンジ内に設置されている「ゴールドルーム」です。これは、定員4名までの完全予約制・完全個室となっており、他の席種とは一線を画す価値を提供します。
防音性とプライバシーの徹底
ゴールドルームは壁と強固な扉で完全に仕切られているため、防音性は非常に高く、小さなお子様が興奮して声を出したり、ぐずったりしても、周囲の観客に迷惑をかける心配がありません。これにより、親御様はストレスなく、レース観戦と子育てを両立させることが可能です。室内には専用のモニターと、快適なソファ、テーブルが完備されており、まさに自宅のリビングのようにリラックスした状態で競馬を楽しめます。
多様な利用シーン:食事や休憩の拠点として
デリバリーサービスを利用して食事を注文すれば、家族やグループだけのプライベートな食事空間として利用できます。また、お子様が疲れた際の昼寝や、授乳、着替えなどの一時的な休憩スペースとしても機能するため、長時間滞在する際の「安全基地」としての価値は計り知れません。個室の窓からは3階ならではの俯瞰的なレースビューが確保されており、快適性と観戦性能が両立しています。
グループ利用に特化した「ファミリールーム」
ゴールドルームよりも大人数、あるいは複数家族でのグループ利用を想定している方には、「ファミリールーム」が用意されています。これは、一般の指定席とは異なる、グループ利用に特化した半個室またはボックス席に近い設計となっており、ゆったりとしたスペースが確保されています。
中京競馬場(JRA)など他場のファミリールームと混同されがちですが、名古屋競馬場のファミリールームは、広々としたテーブルと椅子配置で、大人数での予想検討や、子供たちが教材を広げたりするスペースも確保しやすいのが特徴です。
充実の場内子供向け設備と乳幼児対応
指定席以外にも、名古屋競馬場は場内全体で子供連れへの配慮がなされています。
イベントスペースとふれあいエリア
競馬開催日には、スタンド周辺の広場やエリアで、子供向けの遊具や縁日形式のイベントが開催されることがあります。また、地方競馬ならではの魅力として、ポニーや引退した競走馬とのふれあいイベント、乗馬体験(特定日のみ)が企画されることもあり、競馬に興味を持ちにくいお子様でも楽しめるアトラクションが用意されています。これにより、親御さんがレース観戦に集中している間、お子様が飽きずに過ごすための場所が確保されます。
清潔なサニタリー設備
トイレ設備は最新式で、広く清潔な多目的トイレが各階に完備されています。特に重要なのは、おむつ替えシートやベビーチェアが設置された専用のスペースが充実している点です。これにより、乳幼児連れでもおむつ替えや授乳場所を探して苦労することが大幅に軽減され、安心して来場できる環境が整っています。
結論として、名古屋競馬場は「ゴールドルーム」という最高のプライベート空間から、場内の充実した子供向け設備に至るまで、ファミリー層が一日中快適に過ごすためのインフラを整備しており、初めての競馬場体験にも最適です。
デートに推奨されるペアシートとナイター競馬:洗練された空間での大人のレジャー
競馬場デートは、かつてのような男性的なイメージから脱却し、現代では「スポーツ観戦」と「洗練されたレジャー」を兼ね備えたデートスポットへと進化しました。特に移転後の新名古屋競馬場は、その清潔感とモダンな設備により、初めて競馬場を訪れるカップルや、普段使いのデートコースとしても自信を持って推奨できる場所となっています。
2人の距離を縮める推奨座席の選択肢
デートでの快適性、プライバシー、そして観戦のしやすさを考慮すると、以下の3つの席種が特に推奨されます。
王道の選択肢:2階の「ペアシート」
最もオーソドックスで、会話の弾みやすいのが2階エリアに設けられた「ペアシート」です。これは2人掛けのベンチシートタイプで、中央に小型のテーブルが付属しています。座席間隔もゆとりを持って設計されているため、隣り合わせで座りながらも、互いに邪魔をせずに競馬新聞やスマートフォンを広げられます。
ここでは、「どの馬が気になる?」「この名前面白いね」といった気軽な会話を楽しみながら、リラックスしたムードでレースを共有するのに最適です。観戦の迫力も近く、ゴール前の興奮を分かち合うことで、自然と二人の距離が縮まるでしょう。
プライバシー重視なら:「プレミアムボックス」または「テーブル席」
周囲の視線を気にせず、もう少し落ち着いた空間で過ごしたいカップルには、2階または3階にある「プレミアムボックス」や「テーブル席(定員3〜4名)」を2人で利用する選択肢も検討できます。これらの席は、区画が明確に仕切られた半個室のような作りになっており、より「2人だけの世界」に浸りやすくなっています。デリバリーで軽食やドリンクを頼み、まるでカフェのような感覚で過ごせます。
記念日やサプライズには:3階「ゴールドルーム」(完全個室)
誕生日や特別な記念日といったアニバーサリーでの利用であれば、3階の金シャチプレミアムラウンジにある「ゴールドルーム」(完全個室)を奮発する価値があります。防音性も高く、人目を気にせずお祝いの会話や、特別なムードを演出できます。競馬に詳しくない相手でも、ラグジュアリーな空間に感動してくれること間違いなしのサプライズに最適です。
デートのクライマックス:ナイター競馬の幻想的な世界
新名古屋競馬場でのデートにおいて、最もロマンチックで「非日常」を演出できるのが、「金シャチけいばナイター」として親しまれるナイター開催です。ナイターは昼間とは全く異なる魅力を持っています。
光と影が織りなす美しさ
日が完全に暮れた後、コースに設置された強力なカクテル光線(照明)が点灯すると、コースの砂(ダート)は白く浮かび上がり、馬体はコントラストを際立たせて躍動します。この光と影が織りなす幻想的なシーンは、競馬への知識がない方でも、視覚的な美しさとして強く感動を覚えます。「夜のスポーツ観戦」という特別な体験は、昼間の賑やかさとは違った、落ち着きと洗練された雰囲気を提供します。
大人のリラックスタイム
ナイター開催時は、昼間の暑さや喧騒が和らぎ、夜風に当たりながらゆったりと観戦できます。スマートカジュアルな服装でおしゃれをして、屋外席やテラス席でクラフトビールやカクテルを傾けながらレースを眺めるスタイルは、まさに都会の大人のデートとして理想的です。特に冬場は空気が澄んで照明が映えるため、防寒対策をしっかりとして臨むことをおすすめします。
指定席エリアの食事とグルメ事情:名古屋めしの集積地としての魅力
競馬観戦の満足度を高める上で、フードサービスとグルメの充実は不可欠な要素です。新名古屋競馬場は、名古屋という立地を活かし、「名古屋めし」を中心とした地域グルメの宝庫となっており、長時間の滞在を飽きさせない食の体験を提供しています。特に指定席エリアの利用者は、混雑を避けた快適な環境でこれらのグルメを堪能することが可能です。
名古屋競馬場の絶対的エース「めしやん」のどて煮
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名古屋競馬場のグルメを語る上で、2階に位置するメインレストラン「めしやん」の存在は欠かせません。この店は、場内屈指の人気を誇り、特に名物メニューは来場者全員に一度は試していただきたい逸品です。
名物「どて煮丼」の深み
「めしやん」のどて煮は、八丁味噌をベースとした濃厚で甘辛いタレで、牛スジやモツといった部位を時間をかけてじっくり煮込んだものです。この深みのある風味と、とろけるような食感の具材を白米の上にたっぷりと乗せた「どて煮丼」は、まさに名古屋のソウルフードを体現しています。濃厚な味噌の風味は観戦中のビールやハイボールとの相性が抜群で、エネルギー補給と至福の瞬間を提供してくれます。
テイクアウトの利便性
「めしやん」では、どて煮丼以外にも、分厚い味噌カツ、特製焼きそば、カツサンドなど、幅広い定番メニューが提供されています。これらのメニューの多くはテイクアウト(持ち帰り)に対応しており、混雑しているレストラン内で時間を費やすことなく、指定席に持ち帰ってレースを眺めながらゆっくりと食事を楽しむ「通」のスタイルが推奨されます。
多様性を担保するキッチンカーと売店の活用
「めしやん」以外にも、名古屋競馬場は日替わりで楽しめる多様なフードオプションを提供しています。
日替わりキッチンカーの魅力
スタンド周辺の広場やイベントスペースには、日替わりで多種多様なキッチンカーが出店します。これらのキッチンカーでは、地元のB級グルメから、本格的なステーキ串、揚げたての唐揚げ、流行のスイーツ、クレープなど、バラエティ豊かなメニューが提供されます。入場後すぐにキッチンカーのラインナップをチェックし、その日の限定メニューを探すことが、競馬場での楽しみの一つとなっています。
場内の軽食・売店
スタンド内には、他にも軽食やスナック、各種アルコールを提供する売店が点在しています。特に、レース間隔が短く、さっと済ませたい時には、手軽に買えるホットスナックやサンドイッチなどが重宝します。
3階プレミアムラウンジ利用者の特権サービス
3階の金シャチプレミアムラウンジの利用者には、さらに快適な食のサービスが提供されています。
フリードリンクサービス
3階ラウンジ利用料金には、コーヒー、紅茶、緑茶、各種ジュースなどのソフトドリンクが飲み放題となる「フリードリンク」サービスが含まれています。これにより、観戦中に何度も飲み物を購入しに売店へ行く手間が省け、食事や休憩時の満足度が大幅に向上します。
デリバリー注文サービス(個室限定)
特に「ゴールドルーム」などの個室利用者向けには、座席に備え付けられたタブレット端末から、場内レストランの食事を直接デリバリー注文できるサービスが提供されています。これは、混雑する売店やレストランに一切並ぶことなく、自分の席で食事を受け取れるVIP待遇のサービスであり、レースを中断することなく食事を楽しみたい場合に非常に有効です。
ちなみに、名古屋競馬場のグルメについては、こちらの記事名古屋競馬場グルメ完全ガイド!キッチンカーとレストラン攻略でも詳しく解説しています。「名古屋競馬場のグルメ」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
名古屋競馬場の指定席の予約と準備
ここまでは座席の魅力についてお伝えしてきましたが、ここからは「実際にどうやって予約するのか」「当日までに何を準備すべきか」という実用的な部分を解説します。特に「自動キャンセル」のルールを知らないと、当日泣きを見ることになるので、ここだけはしっかり読んでくださいね。
指定席のネット予約方法と会員登録:快適な観戦に向けた事前準備
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新名古屋競馬場(けいば)の指定席を確実に確保し、当日スムーズに入場するためには、公式サイトが提供する「ネット予約システム」の活用が不可欠です。このシステムを利用することで、混雑を避け、希望の席種を確実に押さえることができます。
ネット予約の戦略的利用と予約開始日時
指定席の予約受付は、基本的に利用日の6日前からスタートします。ビッグレースや週末のJRA場外発売が重なる開催日は、人気席種(特に3階ラウンジの個室や窓際の席)は予約開始と同時に競争率が高まる傾向があります。
スムーズな予約のための戦略
希望の席種を確保するためには、予約開始時刻を事前に把握し、開始直後にアクセスすることが重要です。特に、名古屋グランプリやかきつばた記念といった重賞日や、ゴールデンウィーク、年末年始などの特別開催日は、予約開始とともに即座に満席になるリスクがあるため、予約開始6日前のチェックを忘れないようにしましょう。
会員登録の必須性と具体的なメリット
ネット予約システムを利用するには、事前に公式サイトでの無料会員登録が必須となります。この一手間を惜しまないことが、当日の体験の快適性を劇的に高めます。
「金シャチプレミアムカード」の優位性
会員登録の中でも、特に3階の金シャチプレミアムラウンジ利用者向けの「金シャチプレミアムカード」に登録(連携)することで、数多くのメリットを享受できます。
- 入場・決済の簡略化: 会員カードや連携したツールをかざすだけで、入場料や指定席料金の支払いがスムーズに行えるようになり、当日窓口での煩雑な手続きや現金取引の手間が大幅に削減されます。
- 来場ポイント制度: 来場するたびにポイントが蓄積され、貯まったポイントはオリジナルグッズや場内サービス券、景品などと交換可能です。定期的な来場者にとって大きなモチベーションとなります。
- 情報提供: 重賞情報やイベント情報、予約状況の先行案内など、会員限定の重要な情報を受け取ることができます。
【重要警告】決済方法に関する厳重な注意点(現金必須の原則)
現代においてキャッシュレス決済が主流となりつつありますが、名古屋競馬場の一部サービス、特に指定席料金の支払いに関しては、以下の点に厳重な注意が必要です。
現地での支払いは「現金のみ」が原則
ネット予約自体はシステムを通じて行いますが、当日現地の窓口や発券機で最終的な指定席料金を支払う際、「現金のみ」の取り扱いとなるケースが非常に多いです(これは地方公営競技のシステム仕様や会計上の都合によるものです)。
「PayPayやクレジットカードで支払えるだろう」と安易に考え、財布に現金が入っていない状態で来場すると、指定席料金の支払いができず、せっかく予約した席に入れないという事態に陥りかねません。場内にATMがない場合や、混雑時にATMを探す手間を考慮すると、指定席料金と軍資金を合わせた十分な現金を事前に用意していくことを強くおすすめします。
指定席予約における「自動キャンセル(No-Showペナルティ)」の厳格な適用ルール
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新名古屋競馬場の指定席をネット予約システムを通じて確保した場合、最も注意すべき、そして最もシビアなルールが、この「自動キャンセル(No-Showペナルティ)」です。これは、予約した席を当日無断で利用しないことへのペナルティとして設けられた時間制限であり、このルールを破ると、せっかく事前予約した席を問答無用で失うことになります。
予約席の有効期限:発券(引き換え)が必須
指定席の予約は、単に決済を済ませただけでは完了せず、当日指定された時間までに来場し、座席の発券手続き(予約チケットの引き換え)を完了させることが義務付けられています。この発券期限を過ぎると、システムが自動的に予約を取り消し、その席は「空席」として当日券販売枠に再放出されます。
自動キャンセルが発動する具体的な時刻
キャンセルが発動する時刻は、開催形態によって厳格に定められています。この時間を1分でも過ぎると、予約は無効となります。
- 昼間開催の場合: 当日 13時00分まで
- ナイター開催(金シャチけいばナイター)の場合: 当日 18時00分まで
このルールが引き起こす「悲劇のシナリオ」
この時間制限は、来場者が陥りやすい典型的なミスを狙い撃ちにします。例えば、競馬場の熱心なファンであれば「メインレース(通常は15時〜16時台)だけをゆっくり見たいから、14時頃に到着すれば十分だろう」と考えがちです。しかし、予約が13時に自動キャンセルされる昼間開催の場合、到着した時にはすでに予約席が他のお客様の当日券として再販売されてしまっているという事態が発生します。
特に金シャチプレミアムラウンジなどの人気席種は、キャンセル発生直後(13時過ぎ)に当日券を求めていた他の観戦者によってすぐに確保されるため、一度失った席を取り戻すことはほぼ不可能です。
危機回避の鉄則:遅延が判明した際の緊急連絡ルート
渋滞、公共交通機関の遅延、急な会議など、やむを得ない事情で上記の締め切り時刻に間に合わないことが判明した場合は、絶対に無断遅刻をしてはいけません。以下の手順を迅速に実行することで、予約を保持してもらえる可能性が高まります。
必須の対応:事前連絡
締め切り時刻(13時または18時)を過ぎることが事前に分かった場合は、必ずその時間前に名古屋競馬場の指定席担当部署(または代表番号)へ電話連絡を入れてください。
その際、「予約番号」「氏名」「到着予定時刻」を明確に伝え、「交通事情等で〇時〇分頃に到着予定だが、席を確保しておいてほしい」旨を依頼します。事前に連絡さえすれば、窓口担当者の判断で席を一時的にホールドしてもらえるケースがほとんどです。無断遅刻は即キャンセル対象ですが、連絡を入れるという「ひと手間」が、予約の権利を守る生命線となります。
Wi-Fi、電源、キャッシュレス投票:現代の競馬観戦を支えるデジタルインフラ
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現代の競馬予想は、もはや紙の競馬新聞と鉛筆だけでは完結しません。リアルタイムのオッズ変動、過去のレース映像の確認、専門家のSNS情報収集、そして複雑なデータ分析には、安定した通信環境と確実な電源供給が不可欠です。新名古屋競馬場は、これらのデジタルニーズに応える最新のインフラを指定席エリアに完備しています。
スタンド全館で利用可能な無料Wi-Fi環境
通信インフラの心配は無用です。新名古屋競馬場のスタンド棟では、全館で高品質な無料Wi-Fiサービスが提供されています。これにより、来場者は自身のデータ通信量を気にすることなく、心ゆくまで情報収集や映像確認に没頭できます。
SSIDと速度の安定性
Wi-FiのSSIDは「kinshachikeiba」で提供されており、簡単なパスワード入力だけで利用開始できます。特筆すべきは、その通信速度の安定性です。混雑時でも、高画質のレース映像のリプレイ確認や、データ分析ツールへのアクセスなど、容量の大きな通信が必要な作業においてもストレスを感じることは少ないレベルを維持しています。これにより、レース直前のオッズ急変や、馬体重発表後のデータ更新に迅速に対応することが可能です。
競馬場のWi-Fiについてはこちらの記事競馬場のWi-Fi徹底解説!接続方法や繋がらない時の対策でも詳しく解説しています「競馬場のWi-Fi」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
電源設備の確保:階層で異なる利便性
モバイルデバイスのバッテリー残量は、長時間の競馬観戦における最大の懸念事項の一つです。電源設備に関しては、3階ラウンジと2階エリアで利便性に大きな差があります。
3階ラウンジ:デジタル予想の最適地
3階の金シャチプレミアムラウンジは、電源環境において圧倒的な優位性を誇ります。すべての座席にコンセント(電源タップ)が完備されているため、スマートフォンの充電はもちろん、ノートPCを持ち込んで専門的なデータマイニングや予想シミュレーションを長時間行うヘビーユーザーにも最適です。電源を気にせず、一日中デジタルツールを活用した予想に集中できます。
2階エリア:モバイルバッテリーは必須
一方、2階の有料席エリアや一般ベンチ席には、基本的に個別のコンセントは設置されていません。2階席を利用する場合は、データ通信や映像視聴でバッテリーを消耗することを前提とし、大容量のモバイルバッテリーを持参することが観戦の必須条件となります。充電が必要になった際、場内の数少ない共有充電スポットを探す手間を避けるためにも、自己完結できる準備が必要です。
モバイルバッテリーについては、こちらの記事競馬のスマホ・PCバッテリー対策!充電切れを防ぐ装備と設定でも詳しく解説しています「モバイルバッテリー」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
3階ラウンジ特権:座席からのキャッシュレス投票システム
3階金シャチプレミアムラウンジの利便性を象徴するのが、座席に備え付けられた専用のタブレット端末です。
投票の効率化と快適性
このタブレット端末を通じて、マークカードを記入する手間も、券売機に並ぶ手間もなく、座席にいながらにしてキャッシュレス投票を行うことができます。オッズを確認し、即座に投票までを完結できるため、レースの合間の限られた時間内で、投票のプロセスにおけるストレスがゼロになります。特に混雑するビッグレース開催日には、この「並ばない投票」の快適さは計り知れず、一度このスタイルに慣れると、従来のマークカード方式には戻れなくなるほどの体験を提供します。
観戦を極限まで快適にするための必需品と服装ガイド
- YUKINOSUKE
長時間の競馬観戦を快適に、そして集中して楽しむためには、事前の準備が重要です。名古屋競馬場は施設が新しくなりましたが、屋外エリアの利用や、スムーズな投票プロセスを考慮すると、いくつか持参すべきアイテムや適した服装があります。長年の競馬場通いでたどり着いた、「名古屋競馬場観戦セット」とも言うべき、必携アイテムとドレスコードのアドバイスを紹介します。
必携品&デジタルツールを支える便利グッズリスト
1. 現金(特に小銭)
最も重要なアイテムです。指定席料金の当日支払いは「現金のみ」となる場合が多く、馬券購入も基本的に現金が必要です。また、場内の自販機や一部の屋台(キッチンカー)では小銭が重宝します。場内ATMを探す手間や時間を浪費しないよう、指定席料と軍資金を含め、必要な現金を事前に用意していくことが鉄則です。
2. 大容量モバイルバッテリー
現代の競馬予想はスマートフォンやタブレットに依存しており、充電切れは致命的です。特に2階の有料席や屋外エリアにはコンセントがほぼありません。無料Wi-Fiを利用してオッズ確認やライブ映像視聴を行うとバッテリー消費が激しいため、残量を気にせずデジタル予想に集中するために、大容量のモバイルバッテリーは「命綱」として持参してください。
3. 双眼鏡(オペラグラス)
新名古屋競馬場はコースが近いとはいえ、向こう正面や最終コーナーの攻防、最後の直線でのムチの入り方などを詳細に確認するには双眼鏡が非常に有効です。特に3階席からの俯瞰的な観戦スタイルを好む方にとっては、馬の顔の向きや騎手の細かな動きを把握するための必須アイテムとなります。
双眼鏡については、こちらの記事双眼鏡で競馬が変わる!おすすめの倍率と選び方を徹底解説でも詳しく解説しています「双眼鏡」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
4. ウェットティッシュ/アルコール消毒液
競馬新聞やマークカードを触ると手が汚れやすく、また「めしやん」などのグルメを楽しむ際にも手を清潔に保つために非常に便利です。特に屋外エリアを利用する場合は、砂埃対策としても役立ちます。
快適性とTPOを考慮した服装・ドレスコード
1. 歩きやすい靴(スニーカー推奨)
新スタンドはコンパクトですが、パドックとスタンド、食事処、投票所といった主要エリアを行き来することで、意外と歩数を稼ぎます。また、屋外エリアやパドック周辺は地面が土や舗装路で、混雑時は踏みつけられるリスクもあります。ヒールや革底の靴は避け、疲れにくいスニーカーやフラットシューズなど、歩きやすい靴を選んでください。
2. 体温調節しやすい服装(重ね着)
競馬場内の温度差に対応するため、重ね着(レイヤード)できる服装が最適です。
- 3階ラウンジ: 空調が完璧に効いていますが、夏場は冷房が強すぎると感じることがあります。薄手のカーディガンやパーカーといった羽織るものを携帯して、冷え対策をしましょう。
- 2階/屋外エリア: 特に冬場やナイター開催時は風が直接当たるため、予想以上に冷え込みます。風を通しにくいアウターや帽子、マフラーなどを準備してください。夏場は日差し対策として、帽子やサングラスも役立ちます。
3. ドレスコードの解釈:「スマートカジュアル」推奨
厳格なドレスコードは設けられておらず、Tシャツやジーンズ、ポロシャツといったカジュアルな服装で入場を断られることはありません。しかし、3階の金シャチプレミアムラウンジは、ホテルのロビーや空港ラウンジのような落ち着いた、やや高級感のある雰囲気です。
周囲の雰囲気に馴染み、自分自身も気分良く過ごすためには、清潔感を意識した「スマートカジュアル」が推奨されます。具体的には、シワのないシャツ、チノパン、清潔なデニムなどが望ましいです。極端にラフな部屋着(ジャージ)、穴あきTシャツ、ビーチサンダルなどは、快適性や安全性の観点からも避ける方が賢明です。
競馬観戦のアイテムについてはこちらの記事競馬観戦の持ち物と防寒対策!冬も快適に楽しむ必需品リストでも詳しく解説していますので合わせてお読み下さい。
名古屋競馬場指定席の総括:快適性、利便性、戦略的利用法の総まとめ
新しく生まれ変わった名古屋競馬場(金シャチけいばNAGOYA)の指定席は、単なる観戦場所ではなく、快適性、情報収集の効率性、そしてプライベートな空間を追求した上質なレジャー空間へと進化を遂げました。これまでの解説内容を総括し、ご自身の観戦スタイルに最適な選択を導くための最終的なチェックリストを提供します。
選択の鍵となる3つの視点
1. 快適性と費用対効果(コスパ)を重視するなら「3階ラウンジ」
3階の「金シャチプレミアムラウンジ」は、入場料にプラス1,000円〜2,000円程度の投資で、フリードリンク、空調完備の快適な環境、全席コンセント、そして座席からのキャッシュレス投票という現代的なデジタルインフラが手に入ります。特に長時間の滞在や、データ分析を重視する「戦略派」にとって、これほどの設備がこの価格帯で提供されているのは、地方競馬場の中でも破格のコストパフォーマンスと言えます。
2. 迫力と臨場感を求めるなら「2階・屋外エリア」
馬の息遣いや蹄の砂を蹴る音、騎手のかけ声といった「ライブ感」を五感全てで体感したい場合は、2階の有料席や屋外エリアが最適です。アイレベルに近い視点から繰り広げられるゴール前の攻防は、3階の俯瞰的な眺めでは得られない熱狂と興奮を提供します。パドックとの距離も近く、馬のコンディションを間近でチェックできる利便性も魅力です。
3. プライバシーと特別な体験なら「個室・ペアシート」
デートや家族サービスといった特別な利用シーンでは、プライベートな空間を確保できる席種が強力な武器となります。2階の「ペアシート」はカジュアルなデートに、3階の「ゴールドルーム」や「ファミリールーム」は、周囲を気にせずゆったり過ごしたいファミリー層や、記念日の利用に最適です。
【最終警告】予約時・来場時の最重要ルール再確認
快適な指定席体験を確実にするため、予約システムの厳格なルールは必ず遵守してください。特に「自動キャンセル」のルールを知らずに予約席を失うケースが最も多発しています。
- 予約・会員登録: ネット予約には事前の会員登録が必須です。スムーズな入場やポイント付与のメリットも大きいため、必ず済ませておきましょう。
- キャンセル時間厳守: 昼間開催は13時00分まで、ナイター開催は18時00分までに、必ず現地で発券手続きを完了させてください。遅れる場合は、必ず事前に競馬場へ電話連絡を入れることが、予約を保持するための唯一の手段です。
- 決済手段: 当日現地での指定席料金支払いは「現金のみ」となる場合が多いため、必要額の現金を多めに用意しておくことが不可欠です。
結び:進化した名古屋競馬場での非日常体験
個人的な結論として、数千円という追加費用で得られる3階のエクセレントシートまたは個室の快適性と利便性は、他のレジャーと比較しても非常に高い価値があります。電源、空調、フリードリンク、デリバリー注文といったサービスが提供する「ストレスフリー」な環境は、競馬観戦の質を劇的に向上させます。
進化した「金シャチけいばNAGOYA」の指定席で、愛知のグルメを楽しみ、デジタルツールを駆使して予想を楽しみ、そして最後の直線の迫力を満喫する、最高にエキサイティングな休日をぜひお過ごしください。
- YUKINOSUKE
※本記事の情報は執筆時点のものです。施設の料金、ルール、サービス内容は情勢やイベント内容によって変更される場合があります。正確な最新情報は、必ず名古屋競馬場(金シャチけいばNAGOYA)の公式サイトおよび現地で直接ご確認ください。馬券の購入は、経済状況を考慮し、無理のない範囲でお楽しみください。














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