こんにちは。YUKINOSUKEです。
競馬の馬券 上手な買い方について知りたいと考えているあなたは、きっと「もっと的中率を上げたい」「無駄な買い目を減らして回収率を高めたい」と願っているのではないでしょうか。実は馬券の買い方には、知っているだけで収支に大きな差が出るセオリーや、便利なツールを活用した効率的なアプローチが存在します。私自身も最初は適当に買って失敗していましたが、論理的な買い方を学んでからは競馬がより楽しく、奥深いものになりました。この記事では、初心者の方でも今日から実践できる具体的な戦略や考え方を、私の経験を交えて分かりやすく解説していきますね。
- 初心者でも失敗しにくい券種の選び方と特徴
- 資金をパンクさせないための予算管理と配分ルール
- 無駄なハズレ馬券を減らすフォーメーションの組み方
- データ分析に役立つおすすめアプリやツールの活用術
競馬の馬券の上手な買い方と種類の基本
馬券を上手に買うためには、まず「どの券種を選ぶか」という入り口が非常に重要です。闇雲に高配当を狙うのではなく、自分の予算や狙いに合わせた最適な戦略を立てることが、結果としてプラス収支への近道になりますよ。ここでは、各券種の特性を理解し、自分のスタイルに合った「武器」を見つけるための基礎知識を深掘りしていきましょう。
初心者におすすめの券種と特徴
競馬を始めたばかりの頃は、どうしてもニュースやSNSで目にする「100円が100万円になった!」というような、3連単の派手な万馬券(マンバケン)に心が奪われがちですよね。私自身も初心者の頃は、「せっかく賭けるならデカく当てたい」という欲に負けて、難解な3連単ばかりを買ってはハズレ馬券の山を築いていました。
しかし、断言させてください。上手な買い方の第一歩は、「当てやすい券種」で的中感覚を養い、資金を減らさない土台を作ることから始まります。いきなり最高難易度の3連単に手を出すのは、野球を始めたばかりの人がいきなりホームランを狙ってフルスイングし続けるようなものです。まずはヒット(的中)を積み重ねて塁に出る(資金を増やす)ことが、長く競馬を楽しむための鉄則です。
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特に私が初心者の方に強くおすすめしたいのが、「単勝」「複勝」「ワイド」の3つの券種です。これらは単に当てやすいだけでなく、主催者(JRA)の手数料にあたる「控除率(テラ銭)」が低く設定されており、私たち購入者にとって「数理的に最も有利なギャンブル」であるという隠れたメリットがあります。
それぞれの券種が持つ「武器」としての特性を、私の経験則も交えて詳しく解説していきますね。
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1. 単勝(Win):競馬の基本にして奥義
単勝は「1着になる馬」を当てる、最もシンプルかつ歴史ある馬券です。
- 最大の特徴: 控除率が約20%と、JRAの全券種の中で最も有利な設定(3連単は約27.5%)です。つまり、長期的に見れば購入者への還元率が一番高い「勝ちやすい券種」と言えます。
- YUKINOSUKEの視点: 単勝を買うということは、「どの馬が一番強いか」を真剣に考えることです。展開や騎手の心理を読む力が養われるため、相馬眼(そうばがん)を鍛えるのに最適です。オッズの変動も読みやすく、自分の予想が正しかった時の爽快感は格別ですよ。
2. 複勝(Place):鉄壁の防御と資金維持装置
複勝は「3着以内に入る馬(7頭以下のレースでは2着以内)」を当てる馬券です。
- 最大の特徴: 全券種の中で圧倒的に的中率が高く、リスクを極限まで抑えられます。配当は低めですが、JRAには「JRAプラス10」という制度があり、通常の計算で払戻金が100円(元返し)になってしまう場合でも、10円を上乗せして110円で払い戻してくれるケースが多いのが魅力です。
- YUKINOSUKEの視点: 私は複勝を「資金を減らさずにレースに参加し続けるための命綱」と捉えています。大勝ちはしにくいですが、コツコツ当てて資金を回転させる(キャッシュフローを維持する)能力は最強です。「今日は絶対に負けたくない」という日は、複勝転がしで遊ぶのも楽しいですよ。
ちなみに、複勝については、以下の記事でも詳しく解説しています。「1番人気の複勝」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
3. ワイド(Wide):攻防一体の万能型
ワイドは「3着以内に入る2頭の組み合わせ」を当てる馬券です。1着-2着、1着-3着、2着-3着のどの組み合わせでも的中となります。
- 最大の特徴: 的中判定が3通りあるため、馬連(1着-2着のみ)よりも当てやすく、複勝よりも配当が良いというバランスの良さが売りです。特に、「人気馬」と「穴馬」を組み合わせた時の破壊力は馬鹿にできません。
- YUKINOSUKEの視点: 私が中級者になってから一番お世話になっているのがこのワイドです。例えば「本命のA馬は堅いけど、相手に人気薄のB馬が突っ込んできそう」という時、馬連だとAが勝ってもBが3着ならハズレですが、ワイドなら的中になります。ダブル的中(選んだ3頭で決まるなど)を狙えるのも嬉しいポイントです。
ちなみに、ワイドについては、以下の記事でも詳しく解説しています。「競馬のワイド」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
3連単との難易度比較(18頭立ての場合)
参考までに、各券種の的中確率(ランダムに選んだ場合)を比較してみましょう。
- 複勝: 約16.7%(6回に1回当たる)
- 単勝: 約5.6%(18回に1回当たる)
- 3連単: 約0.02%(4896回に1回当たる)
これを見ると、初心者が3連単で勝負することがいかに無謀か分かりますよね。まずは確率の高い土俵で戦うことが、賢い投資家の第一歩です。
| 券種 | 狙い目と活用シーン | 初心者おすすめ度 |
|---|---|---|
| 単勝 | 「この馬が絶対に勝つ!」という確信がある時。 レース観戦を一番熱く楽しみたい時に最適。 |
★★★★★ |
| 複勝 | 「勝てるか分からないけど、掲示板(3着以内)は外さないだろう」という時。 穴馬狙いの保険としても優秀。 |
★★★★★ |
| ワイド | 「軸馬は決まったけど、相手が絞りきれない」時や、穴馬を絡めて配当を跳ねさせたい時。 | ★★★★☆ |
| 馬連 | 慣れてきて、1着・2着をある程度絞り込めるようになった時。 配当妙味も十分にある王道の券種。 |
★★★☆☆ |
| 3連単 | 展開が完全に読めて、着順までズバリ当てる自信がある時のみ。 基本的には「宝くじ」感覚のボーナス枠。 |
★☆☆☆☆ |
結論として、まずは「単勝+複勝」のセット買いを基本スタイルにすることをおすすめします。例えば、単勝500円、複勝1,000円といった具合に資金を配分すれば、もし1着にならなくても3着に入れば複勝で投資分をカバーできる(タダで遊べたことになる)ことが多いからです。
この「負けない戦い方」を身につけてから、徐々にワイドや馬連へとステップアップしていくのが、私が考える最短の「勝ち組」へのルートですね。
予算に合わせた資金配分のコツ
「予想には自信があるのに、なぜか手元にお金が残らない」「メインレースの前にお金を使い果たしてしまった」……そんな経験はありませんか?実は、競馬で負ける人の多くは、予想が下手なわけではなく、「資金管理(マネーマネジメント)」で失敗しているのです。
競馬は、当たる時もあれば外れる時もある「不確実性」の高いゲームです。どんなに優れたプロ馬券師でも、連敗することは日常茶飯事です。だからこそ、私たちに絶対に必要なのは、「不運な連敗が続いても、決してパンク(破産)しない資金配分」を徹底することです。ここでは、長く競馬を楽しみ、そして勝ち続けるための具体的な資金管理術を伝授します。
まずは1レース数百円から!「少額投資」のすすめ
競馬を始めたばかりの頃は、どうしても「大きく賭けて大きく勝ちたい」という欲が出てしまうものです。しかし、自分の予想スタイルが確立していない段階で高額な勝負をするのは、武器を持たずに戦場に行くようなものです。
幸いなことに、JRAの馬券は100円から購入可能です。これは世界的に見ても非常に手軽な設定です。まずは1レースあたりの予算を「500円〜1,000円」程度に設定し、少額で経験値を積むことを強くおすすめします。
YUKINOSUKE流・少額予算の配分例(予算1,000円の場合)
- プランA(手堅く楽しむ): 単勝300円 + 複勝700円
- プランB(少しリターンを狙う): 単勝200円 + ワイド4点×200円
- プランC(一発狙いの練習): 馬連5点×100円 + ワイド5点×100円
「たった数百円じゃ勝っても嬉しくない」と思うかもしれませんが、数百円単位で勝てない人が、数万円賭けて勝てるわけがありません。まずは少額で「プラス収支」を作る感覚を養いましょう。
(出典:JRA『はじめての方へ:馬券の種類』)
鉄壁の守り!「2%ルール」で破産を防ぐ
投資の世界には、伝説的なトレーダーたちが守り続けている「2%ルール」という鉄則があります。これは、「1回のトレード(勝負)で許容する損失額を、総資金(バンクロール)の2%以内に抑える」というものです。
これを競馬に応用すると、以下のような計算になります。
| 手持ちの競馬資金 | 1レースの上限額(2%) | 1日の上限額目安(10%程度) |
|---|---|---|
| 10,000円 | 200円 | 1,000円 |
| 30,000円 | 600円 | 3,000円 |
| 50,000円 | 1,000円 | 5,000円 |
| 100,000円 | 2,000円 | 10,000円 |
「5万円持っていて、1レース1,000円しか賭けられないの?」と感じるかもしれません。しかし、このルールの真価は「連敗への耐性」にあります。
もし2%ルールを守っていれば、仮に10連敗しても資金の約80%以上が残ります。逆に、1レースに資金の10%や20%を突っ込んでしまうと、たった数回の不的中で資金が底をつき、冷静な判断ができなくなります。資金が残ってさえいれば、次のチャンスで挽回できます。この「安心感」こそが、メンタルを安定させ、的確な予想を生む土台となるのです。
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絶対にやってはいけない「追い上げ(マーチンゲール法)」
資金管理において、最もやってはいけない悪手があります。それが「負けたら次は倍額賭ける」という、いわゆるマーチンゲール法(追い上げ投資)です。
「負けを取り返したい」という心理から、「さっき1,000円負けたから、次は2,000円賭けて取り戻そう。だめなら4,000円だ!」と考えるのは、破滅への特急券です。
追い上げが競馬で通用しない理由
- 資金の限界: 指数関数的に賭け金が増えるため、5〜6連敗しただけで数万円〜十数万円が必要になり、一般的の資金力ではすぐにパンクします。
- オッズの壁: 賭け金が大きくなると、自分の投票自体がオッズを下げてしまい(オッズ・インパクト)、期待した配当が得られなくなります。
- 控除率の存在: カジノと違い、競馬は約20〜25%の手数料が引かれるため、確率論的に不利な戦いを強いられます。
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負けた分を一気に取り返そうとするのではなく、「常に一定の金額(または資金に対する一定の比率)」で淡々と買い続けること。これが、感情に振り回されずに勝ち組へと近づくための、唯一にして最強の資金管理術です。
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ボックスとフォーメーションの使い分け
馬券を買う際、多くの人が直面するのが「どの馬を買うか」だけでなく「どう組み合わせるか」という悩みです。ここで登場するのが、JRAの投票システムにある「ボックス」と「フォーメーション」という2つの買い方です。
これらは単なるマークシートの塗り方の違いではなく、「リスクをどこまで許容するか」という投資スタンスの違いでもあります。それぞれのメリットとデメリットを正しく理解し、レースの展開や自信度に合わせて武器を持ち替えることが、上級者への第一歩ですよ。
ボックス買いの特徴と使い所
ボックス買いとは、選んだ馬の組み合わせを「すべて」購入する方法です。例えば、A、B、C、Dの4頭を選んだ「馬連ボックス」なら、A-B、A-C、A-D、B-C、B-D、C-Dの6点すべてを自動的に買うことになります。
こんな時におすすめ:
- 「この5頭が強そうだけど、どの馬が勝つかまでは絞りきれない」という大混戦のレース。
- オッズが割れていて、どの組み合わせが来ても高配当が期待できる「荒れるレース」。
- 「縦目(たてめ)」による不的中を絶対に避けたい時。
ボックス買いの最大のメリットは、「選んだ馬同士で決まれば必ず当たる」という安心感です。特に、軸馬を決めて流したのに、相手(ヒモ)同士で決まってしまって外れる「縦目」の悔しさを味わわなくて済むのは精神的に楽ですね。
しかし、デメリットも強烈です。それは「買い目点数が爆発的に増える」ことです。以下の表を見てください。
| 選ぶ頭数 | 馬連ボックス点数 | 3連複ボックス点数 | 3連単ボックス点数 |
|---|---|---|---|
| 4頭 | 6点 | 4点 | 24点 |
| 5頭 | 10点 | 10点 | 60点 |
| 6頭 | 15点 | 20点 | 120点 |
| 7頭 | 21点 | 35点 | 210点 |
このように、頭数が1頭増えるだけで点数は跳ね上がります。また、ボックス買いは「来る可能性の低い組み合わせ」や「オッズが低すぎて旨味のない組み合わせ(ガチガチの本命決着)」も自動的に買ってしまうため、無駄なコスト(死票)が発生しやすいのが最大の欠点です。
フォーメーションの特徴と使い所
一方、フォーメーションは、1着候補(1頭目)、2着候補(2頭目)、3着候補(3頭目)をそれぞれ個別に指定して組み合わせる方法です。マークシートを塗るのが少し手間ですが、ネット投票ならスマホで直感的に操作できるので簡単です。
フォーメーションの真髄は、「自分の予想の解像度を買い目に反映できる」点にあります。
フォーメーションの思考例
「A馬は絶対に勝つ力がある(1着固定)。相手はB馬とC馬が有力だが、3着には人気薄のD馬も突っ込んでくるかもしれない」
このように、着順ごとに馬を配置することで、ボックス買いに比べて買い目点数を劇的に圧縮(節約)できます。無駄な馬券を買わずに済むため、その分1点あたりの投資額を増やしたり、トータルの投資額を抑えて回収率を高めたりすることが可能です。資金効率を重視するなら、間違いなくフォーメーションが最強のツールとなります。
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ただし、デメリットとして「展開のアヤ」に弱くなります。「1着固定にした馬が惜しくも2着だった」「3着にノーマークの馬が来た」といった場合、ボックスなら拾えていた当たりを取りこぼすリスクがあります。
私はこう使い分ける!実践テクニック
では、具体的にどう使い分ければよいのでしょうか。私は基本的に「フォーメーション」をメインに据えています。
なぜなら、競馬で勝ち続けるためには「無駄な投資を削る」ことが何より重要だからです。自分の予想に自信を持ち、「この馬は勝つ」「この馬は2着まで」という意思を買い目に込めることで、当たった時の利益(回収率)を最大化させています。
一方で、ボックスを使うのは以下のような「限定的なシーン」のみです。
- 3連複を買う時: 3連複は着順を問わないため、5頭ボックス(10点)などで手広く網羅して、人気薄同士の決着による高配当を待つ作戦が有効です。
- 難解なハンデ戦や短距離戦: 実力差が拮抗しており、展開ひとつで順位がガラッと変わるような「カオスなレース」では、あえて予想を放棄してボックスで網羅することがあります。
「予想に自信がある時はフォーメーション、自信がなく荒れそうな時はボックス」。この基準を持っておくだけで、無駄な買い目が減り、収支は確実に安定してきますよ。
より専門的なフォーメーションの解説については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。競馬のフォーメーションを極めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
3連単フォーメーションの最強の組み方
競馬ファンなら誰もが一度は夢見る「3連単の万馬券」。しかし、18頭立ての場合、その組み合わせ数は4,896通りにも及びます。この膨大な組み合わせの中からたった1つの正解を導き出すのは、至難の業です。
多くの人が陥りがちなのが、「当てたい」という不安から点数を広げすぎてしまうこと。特に「1頭軸マルチ(相手5頭流し=60点)」などは、的中率は上がりますが、配当が安い決着だと一瞬でトリガミ(購入額より払戻金が少ない状態)になってしまいます。これでは、リスクを背負って3連単を買う意味がありません。
私が長年の失敗からたどり着いた、資金効率と爆発力を兼ね備えた「最強のフォーメーション」は、メリハリを極限まで効かせた以下の形です。
YUKINOSUKE流:変則フォーメーション「1-2-6」の法則
「この馬は間違いなく勝つ!」という強力な本命馬(◎)がいる場合に発動する、わずか10点〜12点で万馬券も狙える黄金比率です。
- 1着(1頭): 絶対的な本命馬(◎)
- 2着(2頭): 対抗(○)、単穴(▲)などの実力上位馬
- 3着(6頭): 2着の2頭 + 穴馬(△・☆)を含む手広い網
この組み方の最大のポイントは、「2着を徹底的に絞り、3着を大胆に広げる」という点にあります。
競馬のレース映像を思い出してください。強い馬が勝つとき、2着にはそれなりに実力のある馬が来ることが多いですが、3着には「なぜ君が?」と思うような人気薄が突っ込んでくるケースが非常に多いのです。
具体的に計算してみましょう。
1着を1番、2着を2・3番、3着を2・3・4・5・6・7番(計6頭)とした場合、組み合わせは以下のようになります。
| 1着 | 1番(固定) |
| 2着 | 2番、3番(信頼できる相手) |
| 3着 | 2番、3番、4番、5番、6番、7番(ヒモ荒れ期待) |
| 点数 | 合計 10点 |
この10点買いなら、1,000円で夢が見られます。もし3着に人気薄の7番が飛び込んでくれば、1着・2着が人気サイドでも、3連単の配当は一気に跳ね上がります。これが「1-2-Many(3着手広)」の破壊力です。
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本命が絞りきれない時の「2-3-5」戦略
「Aという馬とBという馬、どちらが勝つか分からない」という一騎打ちムードの時は、無理に1着を絞らず、以下のような形をとります。
- 1着: A、B(2頭)
- 2着: A、B、C(3頭)
- 3着: A、B、C、D、E(5頭)
これは「AかBが勝つだろうが、Cが2着に割って入る可能性もある」という想定です。点数は増えますが、それでもマルチで買うよりは遥かに点数を抑えられます。
「来ない馬」を消す勇気が収支を変える
3連単で勝つための究極の思考法は、「どの馬が来るか」ではなく「どの馬が絶対に来ないか」を決めることです。
「怖くて消せない」とダラダラ買い目を増やすのが一番の悪手。1点100円でも、塵も積もれば山となります。「外れたら仕方ない」と割り切り、浮いた資金を次の勝負レースに回す。このサイクルを作れる人だけが、3連単という魔物を飼いならすことができるのです。
単勝1点買いで死票を減らす工夫
競馬で回収率が伸び悩んでいる人の多くが、無意識のうちに大量生産してしまっているものがあります。それが「死票(しひょう)」です。
死票とは、馬券の構造上、レース結果がどうあろうと「絶対に的中することのない買い目」のことを指します。少し厳しい言い方になりますが、ハズレが確定している買い目にお金を払うのは、投資効率の観点から見ると、最初からお金を捨てているのと変わりません。
例えば、あなたが「単勝」を5点(5頭分)買ったとしましょう。競馬では、同着という極めて稀なケースを除き、勝つ馬は1頭だけです。つまり、5点買った時点で、そのうちの4点はレースが始まる前から「ハズレ確定」の運命を背負っているのです。これが死票の正体です。
なぜ「多点数買い」はジリ貧になるのか
多くの初心者の方は、「当たる確率を上げたい」「外れるのが怖い」という心理から、ついつい買い目を広げてしまいがちです。いわゆる「保険」をかけたがる心理ですね。
しかし、競馬は控除率(手数料)が引かれるマイナスサムゲームです。その中で利益を出し続けるには、当たった時の利益率を最大化しなければなりません。無駄な保険(死票)にお金を使えば使うほど、的中した時の利益が相殺され、気づけば「当てているのに儲かっていない」という状態に陥ります。
そこで私が強くおすすめしたいのが、究極の効率化である「単勝1点買い」という戦略です。
1点買いの定義とマインドセット
「自分が最も勝つと思う1頭」だけに資金を全額集中させる買い方です。中途半端な押さえ馬券は一切買いません。外れたら潔く負けを認める代わりに、当たった時のリターンを最大化します。
究極の効率化!「1点買い」の破壊力をシミュレーション
では、実際に「分散投資(多点数買い)」と「集中投資(1点買い)」で、どれくらい収支に差が出るのかを見てみましょう。予算は同じ1,000円、オッズ10倍の穴馬が勝ったケースで比較します。
| 比較項目 | Aさん(分散投資派) | Bさん(1点買い派) |
|---|---|---|
| 買い方 | 不安なので、本命を含む5頭の単勝を 各200円ずつ購入(計5点) |
本命1頭の単勝のみを 1,000円購入(計1点) |
| 投資額 | 1,000円 | 1,000円 |
| 的中時の払戻金 | 200円 × 10倍 = 2,000円 | 1,000円 × 10倍 = 10,000円 |
| 純利益 | プラス 1,000円 | プラス 9,000円 |
| 死票のコスト | 800円(ハズレ馬券4枚分) | 0円 |
いかがでしょうか。同じ予想で同じ馬を当てているにもかかわらず、利益には9倍もの差がついています。Aさんは、せっかく素晴らしい穴馬を見つけ出したのに、その利益の大半を他のハズレ馬券(死票)の購入費で食いつぶしてしまっているのです。
一方、Bさんは死票がゼロなので、オッズの爆発力をダイレクトに受け取ることができます。「1点買い」は的中率こそ下がりますが、回収率を劇的に向上させるための最強のメソッドなのです。
- YUKINOSUKE
芸能界きっての勝負師・キャプテン渡辺氏の哲学
この「1点買い」や「極限まで点数を絞る」というスタイルを提唱し、実際に数々の高配当を的中させているのが、お笑い芸人のキャプテン渡辺さんです。彼の著書やコラムでの発言「馬券は買い方が9割」は、多くの競馬ファンの目を開かせました。
彼の哲学はシンプルです。「来るか来ないか分からない馬にお金を使うくらいなら、来ると信じた馬にその分を上乗せする」。もし外れたとしても、それは予想が間違っていただけのこと。中途半端に保険をかけてガミる(トリガミになる)より、納得のいく負け方を選ぶほうが、長期的にはスキルアップに繋がります。
怖さを克服する「単・連・ワイド」の複合買い
とはいえ、「いきなり単勝1点だけにするのは怖すぎる…」と感じる方も多いと思います。私も最初はそうでした。そこでおすすめなのが、1点買いの思想を残しつつ、リスクをヘッジする複合買いです。
おすすめ:単・連・ワイドの1点セット
軸馬(◎)が決まったら、以下の3点をセットで購入します。
- 単勝: ◎(1点)
- 馬連: ◎ー○(対抗馬への1点)
- ワイド: ◎ー○(または◎ー穴馬への1点)
この買い方なら、本命馬が勝てば単勝が的中しますし、もし2着や3着に惜敗しても、馬連やワイドでカバーできる可能性があります。重要なのは、「それぞれを1点に絞る」ことです。これなら合計3点(300円〜)で済みますし、死票も最小限に抑えられます。
「無駄な馬券を買わない」という意識を持つだけで、あなたの馬券収支は劇的に改善するはずです。まずは次のレースから、勇気を持って「消し」の判断をし、買い目を削ぎ落としてみてください。
(出典:JRA『馬券の種類』)
回収率を重視した勝ち方の法則
競馬で「勝つ」というのは、的中率(当たる回数)を上げることではありません。どれだけ外れても、最終的に手元に残るお金が増えている状態、つまり「回収率(投資額に対するリターンの割合)を100%以上にすること」こそが勝利の定義です。
これを履き違えて「とにかく当てたい」という思考でいると、いつまで経っても収支はプラスになりません。極端な話、10回中9回外しても、最後の1回でそれまでの負けを取り返してお釣りがくれば、その日は「勝ち」なのです。
実際、プロの馬券師でも的中率は20〜30%程度だと言われています。それでも彼らが利益を出し続けられるのは、徹底して「期待値の高い馬券」だけを買い、回収率を高める戦略を取っているからです。ここでは、私が痛い目を見ながら学んだ、回収率を劇的に改善するための鉄則を4つ紹介します。
1. 「見(ケン)」をする勇気を持つ
「せっかく競馬場に来たんだから」「メインレースだから」といって、全レース買っていませんか?実はこれが、初心者が陥る最大の罠です。
「見(ケン)」とは、馬券を買わずにレースを見送ること。
これは消極的な態度ではなく、資金を守るための立派な「投資判断」です。自信のないレースや、圧倒的1番人気が強すぎてオッズが1.1倍しかないような「妙味のないレース」にお金を投じるのは、リスクばかりでリターンが見合いません。
【見送るべきレースの例】
- 新馬戦やハンデ戦など、不確定要素が多くて予想の根拠が薄いレース
- オッズが低すぎて、当たってもリスクに見合わないレース
- 自分の予想ロジックで「買いたい馬」が見つからないレース
「買わない=損をしない」ということです。無理に勝負せず、自分が自信を持って勝負できるレースが来るまで資金を温存する。この我慢ができるかどうかが、勝ち組への分水嶺になります。
2. 人気馬を過信せず「期待値」を追う
新聞の◎印や、オッズの人気順を信じすぎていませんか?
JRAの過去の膨大なデータを見ると、1番人気の馬が勝つ確率は約30%〜32%程度、3着以内に入る確率(複勝率)でも約60%強しかありません。
つまり、「1番人気でも、3回に2回は負ける」というのが競馬の現実なのです。
裏を返せば、多くの人が「強い」と信じている1番人気が飛ぶ(馬券圏外になる)レースを見抜ければ、配当は一気に跳ね上がります。これを狙うのが「期待値を追う」という考え方です。
もちろん、強い馬は強いですが、過剰に人気している馬(実力以上に売れている馬)を疑い、逆に「実力があるのにオッズが甘くなっている馬」を探す癖をつけましょう。世間の評価と、あなたの評価の「ズレ」こそが利益の源泉です。
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3. 「トリガミ」と「合成オッズ」を意識する
「よし!当たった!」と喜んで払い戻しを見たら、購入金額より少なかった……。
いわゆる「トリガミ(ガミる)」は、回収率を下げる最大の要因です。
これを防ぐために必ず覚えておいてほしいのが合成オッズの計算方法と活用術です。
合成オッズとは?
複数の買い目を購入した際、そのセット全体の実質的なオッズのことです。
例えば、1,000円を使って5点の馬券を買い、どれが当たっても払い戻しが2,000円になるなら、合成オッズは「2.0倍」です。
もしこれが「1.0倍」を切っているなら、当たっても損をする状態(トリガミ)です。
買い目を広げすぎると、どうしても合成オッズは下がります。私は馬券を買う前に必ず計算し、「合成オッズが最低でも2.0倍〜3.0倍以上」にならなければ、勇気を持って買い目を削るか、そのレース自体を見送るようにしています。
4. 勝負レースに資金を集中させる
「とりあえず全レース1,000円ずつ」というような均等買いは、負ける人の典型的なパターンです。
上手な買い手は、資金配分に強弱(メリハリ)をつけています。
- 自信度Cのレース: 買わない(見)、または100円〜500円で穴狙い
- 自信度Bのレース: 通常の予算(例:1,000円)
- 自信度Aの勝負レース: 予算の3倍〜5倍(例:3,000円〜5,000円)
このように、資金管理(バンクロールマネジメント)を徹底し、勝てる確率が高いと判断したレースに資金を厚く張ることで、トータルの回収率を大きく引き上げることができます。
注意: 自信があるからといって、全財産を賭けるような無謀な勝負は絶対にNGです。あくまで「2%ルール」などの範囲内で、強弱をつけることが大切ですよ。
これら4つの法則は、知っているだけでは意味がありません。今週末のレースから、「この馬券はトリガミになっていないか?」「このレースは本当に勝負すべきか?」と自問自答しながら、実践してみてくださいね。
ツールで実践する競馬の馬券の上手な買い方
現代の競馬予想において、データやツールを使わない手はありません。かつては競馬新聞と赤ペンが主流でしたが、今はスマホアプリやPCソフトを上手に活用することで、情報の精度を高め、馬券購入の手間を減らすことができます。ここでは、私が実際に使って効果を感じたツールとその活用法をご紹介します。
ネット投票アプリのおすすめ活用術
競馬場やウインズに行かなくても、スマホひとつで馬券が買える現代。しかし、単に「買える」だけではアプリを使いこなしているとは言えません。勝利への鍵は、「手のひらにある膨大な情報を、いかに締め切り直前の判断に活かせるか」にあります。
昔なら競馬新聞と赤ペンを持ってパドックを走り回らなければ得られなかった情報が、今ではアプリを使えば自宅のソファで寝転がりながら、しかもリアルタイムで手に入るのです。これを使わない手はありませんよね。
私が実際にインストールして使い倒している「三種の神器」とも呼べるアプリと、それぞれの具体的な活用シーンを徹底解説します。これらを組み合わせることで、予想の精度は格段に向上しますよ。
- YUKINOSUKE
1. 情報収集の最強ツール「netkeiba(ネットケイバ)」
まず、週初めからレース前日までの予習に欠かせないのが、国内最大級の競馬情報サイトのアプリ版である「netkeiba」です。
このアプリの凄さは、なんといっても「データベースの網羅性」と「集合知の活用」にあります。
- 過去データの深掘り: 「この馬は冬の時期に走るのか?」「休み明けの成績はどうなのか?」といった細かいデータを、数タップで過去何年にもわたって遡れます。新聞ではスペースの都合で省略されてしまう情報を拾えるのが強みです。
- 世論の把握(逆張り戦略): 多くのユーザーの予想印が集計されているため、「世間がどの馬を本命視しているか」が一目で分かります。私はこれを逆手に取り、「実力の割に人気がない馬(過小評価)」や「過剰に人気している危険な馬」を見抜く材料にしています。
2. 直前情報のスペシャリスト「JRA-VAN スマホアプリ」
そして、レース当日のパドックから発走直前までに真価を発揮するのが「JRA-VAN」です。これはJRAの公式データを利用したアプリで、私は有料会員になって使っていますが、その価値は十分にあります。
YUKINOSUKE流:JRA-VANの必殺活用術
私が最も重宝しているのは、「パドック動画」と「オッズ変動」の確認です。
- 動画で調子を見極める: レース締め切りの約15分前にアップされるパドック動画を必ずチェックします。「馬体のツヤ」「発汗の量」「歩様の気合」など、数字には表れない生きた情報を直前で仕入れます。
- 投票連携が神機能: アプリ内の出馬表に予想印(◎○▲)を打つと、そのデータを持ったまま「ネット投票画面」へ遷移できます。買い目をいちいち入力し直す手間が省けるため、締め切り1分前でも焦らずに投票できるのです。
3. 快適な投票と想い出管理「JRA公式アプリ」
最後に、ベースとなるのが「JRA公式アプリ」です。非常に動作が軽く、シンプルに馬券を買いたい時に重宝します。
特に気に入っているのが「馬券メモリアル」機能です。ネット投票だと味気ない電子文字だけの履歴になりがちですが、この機能を使うと、的中した馬券をまるで現地の券売機で買ったような「画像データ」として保存できます。「あの時の万馬券」をスマホのアルバムに残せるのは、ファンとして嬉しい機能ですよね。
また、指定席の予約や、競馬場内でのQRコード投票(スマホで買い目を作って自販機にかざす機能)もこのアプリが担っています。
【まとめ】3つのアプリを使い分ける最強ルーティン
これら3つのアプリは、どれか1つを使うのではなく、役割分担をさせて併用するのが賢い使い方です。私の週末のルーティンを表にまとめました。
| タイミング | 使用アプリ | 具体的なアクション |
|---|---|---|
| 週中〜前日 | netkeiba | コラムやニュースを読み込み、過去データから「買える馬・消す馬」の粗選びをする。世間の評価(予想オッズ)と自分の評価のズレを確認する。 |
| 当日直前 | JRA-VAN | パドック動画で馬の気配を最終確認。馬体重の増減を見て、大幅な変動があれば評価を修正する。オッズを見ながら買い目を決定。 |
| 投票・管理 | JRA公式 / JRA-VAN | 連携機能を使ってスムーズに投票。的中したら「馬券メモリアル」で画像を保存し、SNSで友人に自慢する(笑)。 |
このようにアプリを使いこなすことで、「前日予想では買えなかった穴馬」をパドックで見つけたり、逆に「危険な人気馬」を直前で回避したりすることが可能になります。
これは、新聞だけで予想していた時代には不可能だった、現代ならではの「情報戦の勝ち方」と言えるでしょう。まだ使っていないアプリがあれば、ぜひ導入して週末の武器にしてみてください。
(出典:JRA『JRAアプリ』)
ちなみに、ネットで競馬については、以下の記事でも詳しく解説しています。「ネットで競馬を楽しみたい!」という方は、ぜひチェックしてみてください。
データ分析に役立つJRA公式ツール
スマホアプリでの予想に慣れてきて、「もっと深く分析したい」「他人とは違う視点で予想したい」と思い始めたあなたに、私が自信を持っておすすめするのがPC専用ソフト「JRA-VAN TARGET frontier JV(ターゲット)」です。
正直に言いますと、私が「ただの競馬ファン」から「回収率を意識した投資家」へと変わるきっかけになったのが、このツールとの出会いでした。多くの競馬評論家やプロ馬券師、そして勝ち組と呼ばれるベッターたちがこぞって愛用している、いわば「現代競馬における最強の武器」です。
このソフトの凄いところは、単にJRAの公式データを見られるだけでなく、過去数十年分の膨大なレースデータを自由自在に切り取り、集計し、分析できる点にあります。これを使うと、新聞やアプリの印を眺めているだけでは絶対に見えてこない「お宝データ」が次々と発掘できるんです。
TARGETを使うと、こんな「事実」が一瞬で分かります
- 種牡馬の適性分析: 「この種牡馬の産駒は、中山芝2000mの重馬場に限って勝率が30%を超えている」といったニッチな血統傾向。
- 人間関係の相性: 「ルメール騎手と木村哲也調教師のコンビは、単勝回収率が100%を超えている(ベタ買いでも儲かる)」といった黄金ライン。
- コースと枠順のバイアス: 「新潟千直(直線1000m)の外枠有利は有名だが、実はこの時期だけは内枠の回収率が高い」といった季節変動データ。
- 前走データの深掘り: 「前走で上がり3ハロン(ラスト600m)が最速だった馬が、今回のコースに替わった時の好走確率」などのシミュレーション。
「感覚」を「数値」に変える快感
例えば、あなたが「この馬、なんとなく強そうだな」と感じたとします。TARGETを使えば、その「なんとなく」が正しいかどうかを過去のデータと照らし合わせて検証できます。
もしデータが「勝率5%」と示していれば、それは危険な人気馬かもしれません。逆に、世間が見向きもしないオッズ50倍の馬でも、データが「複勝率60%」を示していれば、それは絶好の狙い目(穴馬)になります。このように、「主観的な予想」を「客観的な根拠」に変換できるのが、このツールの最大のメリットです。
独自の指数「ZI値」や「PCI」で展開を読む
TARGETには、予想をサポートする独自の指標も搭載されています。
- ZI値(全日本的な指数): 前走の着順や着差、対戦相手のレベルなどを総合的に数値化したもの。新聞の印に惑わされず、馬の純粋な能力比較に使えます。
- PCI(ペースチェンジ指数): レースのペース配分(前半と後半のラップタイム比)を数値化したもの。「この馬はスローペースからの瞬発力勝負に強い」「消耗戦になると脆い」といった、脚質の適性を数字で判断できます。
導入のハードルは高い?
「画面が数字だらけで難しそう…」と思うかもしれません。確かに最初は操作に戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば「これ無しでの予想なんて考えられない」という状態になります。
利用には「JRA-VAN データラボ」への会員登録(月額2,090円程度)が必要ですが、最初の1ヶ月は無料でお試しができます。
月額料金がかかることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、無駄な馬券を減らし、的中率を高めるための「必要経費」と考えれば、決して高くはありません。むしろ、根拠のない馬券で数千円を溶かすくらいなら、データ分析に投資して「勝てる根拠」を手に入れる方が、長期的には賢い選択だと私は確信しています。
PCをお持ちの方は、ぜひ一度インストールして、その圧倒的な情報量に触れてみてください。あなたの競馬観がガラリと変わるはずですよ。
- YUKINOSUKE
オッズの歪みを見抜く思考法
競馬で勝ち続けている人(=回収率100%超えの人)と、負け続けている人。この両者の決定的な違いは、予想の精度だけではありません。実は、「オッズ(配当)をどのように捉えているか」という思考のプロセスに大きな差があるのです。
上手な馬券購入者は、オッズを単なる「当たった時のボーナス」とは見なしません。彼らはオッズを「市場の評価(人気)」と「真の実力(勝率)」のズレを発見するための指標としてシビアに監視しています。このズレこそが、私がここでお伝えしたい「オッズの歪み」の正体です。
なぜ「強い馬」と「売れる馬」は違うのか
日本の競馬は「パリムチュエル方式」といって、私たちファンの投票総数によってオッズが変動する仕組みを採用しています。つまり、オッズは「どの馬が勝つか」という客観的な確率ではなく、「どの馬が人気か」という主観的な投票結果に過ぎないのです。
ここに「歪み」が生まれるチャンスがあります。例えば、以下のようなケースを見てみましょう。
- 過剰人気(オッズが低い): 「ルメール騎手が乗るから」「テレビで特集されていたから」「馬名が可愛いから」といった理由で、実力以上に馬券が売れてしまい、オッズが美味しくない状態。
- 過小評価(オッズが高い): 「前走は不利があって負けただけなのに、実績がないと判断された」「地味な騎手への乗り替わり」といった理由で、実力があるのに嫌われて、オッズが高止まりしている状態。
私たちは、前者のような「妙味のない馬」を買い目から外し、後者のような「期待値の高い馬」を狙い撃つ必要があります。「この馬は強いけど、単勝1.5倍ならリスクに見合わないから買わない(見送り)」「この馬は人気薄だけど、勝つ確率は10%くらいありそうだ。単勝20倍つくなら期待値はプラスだ(買い)」といった冷徹な判断こそが、投資としての競馬には不可欠なのです。
勝つための必須ツール「合成オッズ」の正体
では、複数の買い目を買う場合、その期待値をどうやって計算すればいいのでしょうか?ここで登場するのが、プロ馬券師も愛用する「合成オッズ」という概念です。
少し数学的な話になりますが、これを理解すると世界が変わります。合成オッズとは、複数の買い目を「1つの馬券」としてセットで見た時に、実質的に何倍のオッズになるかを示す指標です。
合成オッズの計算式
合成オッズ = 1 ÷(1÷オッズA + 1÷オッズB + …)
【例】同じ金額を賭ける場合
- 買い目A(5.0倍)と、買い目B(10.0倍)の2点を買うとします。
- 1÷5.0=0.2、1÷10.0=0.1
- 0.2+0.1=0.3
- 1÷0.3 = 約3.33倍
つまり、AとBのどちらが当たっても、投資額に対して「約3.3倍」のリターンになる計算です。
もし、あれもこれもと買い目を広げすぎて、この合成オッズが「1.2倍」程度になってしまったらどうでしょう?的中率は上がるかもしれませんが、リスクを背負ってわずか20%の利益しか出ないことになります。これでは、一度の不的中で利益が吹き飛んでしまいますよね。これを「トリガミ予備軍」と呼びます。
合成オッズを使った「見(ケン)」の判断基準
私は、馬券を買う前に必ずこの合成オッズを確認(今はアプリが自動計算してくれます!)し、以下のルールを自分に課しています。
YUKINOSUKE流・合成オッズの鉄則
- 合成オッズが2.0倍〜3.0倍未満の場合: 買いすぎのサイン。自信のない買い目を削るか、資金配分(傾斜)をして本命サイドの利益を確保できないか検討する。
- 合成オッズが2.0倍を切る場合: リスクリワードが悪すぎるため、原則として「見(ケン)」をする。買わずにレースを見るのも立派な戦略。
- ターゲットゾーン: 合成オッズ3.0倍以上(できれば4.0倍以上)を目指して買い目を絞る。
「せっかく予想したのに買わないのはもったいない」と思うかもしれません。しかし、JRAのデータによると、1番人気馬の勝率は約32%程度です。つまり、最も強いとされる馬でも3回に2回は負けるのが競馬です。低い合成オッズで勝負し続けることは、長期的には資産を減らす行為に他なりません。
(出典:JRA-VAN『人気別成績』)
「オッズの歪み」を見つけ、合成オッズで「利益の確保」を確認してから投票ボタンを押す。このワンクッションを挟むだけで、あなたの馬券収支は劇的に改善するはずです。感情ではなく、数字で判断する癖をつけていきましょう。
より専門的なオッズの歪みの解説については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。オッズの歪みを極めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- YUKINOSUKE
参考になる書籍で学ぶ馬券術
ネット上の予想記事やSNSの速報は非常に便利ですが、もしあなたが本気で「勝ち組」への階段を上りたいのであれば、体系的にまとめられた書籍から学ぶことを強くおすすめします。ネットの情報は「点の情報(今日のこのレースの予想)」になりがちですが、書籍には著者が何十年とかけて培った「線の情報(一生使える思考法や哲学)」が凝縮されているからです。ここでは、私の馬券ライフを劇的に変えた、絶対に読んでおくべきバイブルとそのエッセンスを紹介します。
キャプテン渡辺氏の『神の馬券術』に見る「死票」の排除
まず、私が最も感銘を受け、今の買い方のベースとなっているのが、お笑い芸人でありながらプロ顔負けの馬券師としても知られるキャプテン渡辺さんの著書『神の馬券術』(KADOKAWA)です。テレビ東京「ウイニング競馬」での大胆な一点勝負をご存知の方も多いと思いますが、あの買い方は単なるパフォーマンスではなく、極めて論理的な確率論に基づいています。
この本で語られる最大のエッセンスは、「死票(しひょう)を徹底的に嫌う」という美学です。
死票とは?
馬券を買った瞬間に「絶対に当たらないことが確定している部分」のこと。例えば、単勝を5点買った場合、勝つのは1頭だけなので、残りの4点(購入額の80%)はレース結果を待たずにハズレが確定しています。これを「死票」と呼びます。
多くの人は「当てたい」という不安から、ついつい保険の押さえ馬券を何点も買ってしまいます。しかし、キャプテン渡辺氏は「買った時点で負けが確定している馬券にお金を使うな」と説きます。1点に絞れば、外れる確率は上がりますが、当たった時の爆発力(回収率)は最大化されます。彼の提唱する「馬券は買い方が9割」という言葉は、予想力以上に「資金をどう配分するか」というマネジメント能力が勝敗を分けることを教えてくれます。
また、「納得のいく負け方をする」というメンタルセットも重要です。多点数買いをしてガミったり、なんとなく買った馬で外れたりするよりも、「この馬が来なければ仕方ない」と割り切れるまで絞り込んで負けた方が、次の予想に活きる反省ができるのです。
「稼ぐメンタル」とギャンブルの行動経済学
次におすすめしたいのが、同じく芸人界きっての勝負師、じゃい(インスタントジョンソン)さんの著書『稼ぐメンタル』(KADOKAWA)です。彼はWIN5で数千万円単位の配当を何度も的中させていますが、その秘訣は予想の技術以上に「ブレない心」にあります。
競馬で負け続ける人の最大の敵は、JRAでも馬でもなく、「自分自身の心理的バイアス」です。行動経済学や心理学の視点から競馬を見ると、私たちが陥りやすい罠が手に取るように分かります。
| 心理的バイアス | 競馬における具体例と対策 |
|---|---|
| サンクコスト効果 (コンコルド効果) |
「ここまで3万円負けたから、最終レースで取り返さないと損だ」と感じ、無謀な穴狙いをしてしまう心理。過去の損失(サンクコスト)は未来のレース結果には無関係です。「今のレースの期待値」だけを冷静に判断する訓練が必要です。 |
| 確証バイアス | 本命にしたい馬がいると、「調子が良い」「コース適性がある」といった都合の良い情報ばかりを集め、「出遅れ癖がある」などの不都合な情報を無意識に無視してしまう心理。あえて「この馬が負ける理由は何か?」という反証を探すプロセスを取り入れましょう。 |
| ハロー効果 | 「有名なルメール騎手が乗るから」「ディープインパクト産駒だから」というだけで、過剰に評価してしまう心理。実力以上に人気してオッズが下がるため、期待値は低くなりがちです。ブランドに惑わされず、数字と事実を見ることが大切です。 |
じゃいさんの哲学で特に響くのは、「人と違うことをしなければ勝てない」という点です。競馬はオッズ(他人の投票)との戦いですから、大衆心理と同じ行動をしていては、控除率の壁(約20〜25%の手数料)を超えて利益を出すことはできません。「人が買わない時に買い、人が群がる時には見送る」。言葉にすると簡単ですが、これを実行するための強靭なメンタルを養うには、こうした書籍から「勝者の思考回路」をインストールするのが一番の近道です。
- YUKINOSUKE
知識は「オッズの歪み」を見抜くレンズになる
これらの本を読むと、週末の競馬新聞の見え方がガラリと変わります。「あ、この馬は過剰人気しているな(確証バイアスが働いているな)」「ここはオッズが割れているから単勝の期待値が高いな」といった具合に、感情ではなく論理で馬券を選べるようになるのです。
たった1,000円〜2,000円程度の書籍代で、数万円、数千万円分の損失を防ぎ、利益を生み出す考え方が手に入ると思えば、これほどコストパフォーマンスの良い投資はありません。テクニックだけでなく、ぜひ「馬券師としてのマインドセット」も本から学んでみてください。
(出典:KADOKAWA『神の馬券術 年間収支をプラスに変える43の奥義』)
競馬の馬券の上手な買い方まとめ
ここまで、競馬の馬券 上手な買い方について、基礎的な券種の選び方から、プロも実践する資金管理、そして現代競馬に不可欠なデジタルの活用術まで、幅広く解説してきました。長い記事にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
おそらく、この記事を読み始めた頃と今とでは、競馬に対する「見え方」が少し変わっているのではないでしょうか?
単に「どの馬が来るか」を当てるゲームから、「いかにしてリスクを管理し、期待値を積み上げていくか」という投資的な視点へと、意識がシフトしていれば、それが第一歩です。
最後に、あなたが明日からの競馬ライフで「勝ち組」へと近づくために、今日からすぐに実践できる重要なアクションプランを、もう一度整理しておきましょう。
- YUKINOSUKE
明日から実践!YUKINOSUKE流・5つの鉄則
- 基本への回帰:「単勝・複勝」を軽視しない
派手な3連単の的中画面に惑わされてはいけません。プロほど、控除率(テラ銭)が低い単勝や複勝の価値を理解しています。まずはこの2つで「狙った馬がちゃんと来る」という的中感覚と、資金が減らない安心感を養ってください。 - 鉄壁の資金管理:「2%ルール」でメンタルを守る
どんなに自信があっても、1レースに全財産を賭けるような真似は絶対にNGです。1レースの損失許容額を総資金の2%以内に抑えることで、連敗しても市場から退場させられない「防御力」が身につきます。 - 意思のある買い目:「死票」を徹底的に排除する
「面倒だからボックス買い」は卒業しましょう。1点1点の買い目に「なぜこの目を買うのか?」「なぜこの目は消すのか?」という明確な理由を持ってください。フォーメーションや1点買いを駆使して、無駄なハズレ馬券(死票)にお金を払わないことが、回収率向上の最短ルートです。 - 武器を持つ:直前情報とデータを味方につける
スマホアプリや分析ツールを活用し、オッズの歪みや当日の気配(パドック、馬体重)を予想に組み込んでください。丸腰で戦場に行くのではなく、最新の武器を持って戦うのが現代のスマートな買い方です。 - 最強の戦略:「見(ケン)」をする勇気
これが最も難しく、かつ最も効果的な戦略です。「自信がない」「オッズが安すぎる」と感じたら、勇気を持って購入を見送ってください。お金を減らさないことは、勝つことと同義です。
競馬というゲームにおいて、「絶対に当たる必勝法」は残念ながら存在しません。生き物であるサラブレッドが走る以上、不確定要素は常にゼロにはならないからです。
しかし、「負けにくい買い方」や「トータルで勝つための戦略」は確実に存在します。それは運任せのギャンブルから、確率と論理に基づいた「戦略的な投資」へとご自身のスタイルをステップアップさせることです。
私自身も、何度も失敗し、痛い目を見ながらこれらのルールを身につけました。だからこそ、皆さんには遠回りをせず、賢く競馬を楽しんでほしいと願っています。競馬は週末の楽しみであり、一生続けられる素晴らしい知的ゲームです。焦って一度に大金を稼ごうとせず、一歩ずつ着実に、ご自身のペースで楽しんでいきましょう!
(出典:JRA『競馬初心者講座』)
まずは今週末のレースから、今回紹介した「単勝1点買い」や「2%ルール」を、少額からで構いませんので、ぜひ試してみてくださいね。あなたの週末が、今まで以上にエキサイティングで、そして実りあるものになることを心から応援しています!
- YUKINOSUKE
















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