こんにちは。YUKINOSUKEです。
- 砂を被るのが苦手な血統と、内枠でも揉まれ強い血統の決定的な違い
- 馬場状態の変化によって激走するパワー型血統の具体的な見分け方
- JRAと地方競馬それぞれで求められる血統適性の違いと攻略法
- 2026年に注目すべき新種牡馬たちがダート戦線に与える影響
ダートの血統に関する基礎知識と特徴
ダート競馬を攻略する上で、血統の基礎知識を網羅的に整理しておくことは馬券の回収率アップに直結します。まずは、砂の抵抗に負けないパワーを持つ系統や、馬場状態による適性の変化など、基本となる特徴から深掘りしていきましょう。特に中央と地方では求められる資質が全く異なるため、その前提を理解することが大切です。
砂を被るのが苦手なタイプと揉まれて強い馬
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ダート競馬を予想する上で、私が最も重要視しているファクターの一つが「砂を被ること(キックバック)」への耐性です。芝のレースでも前の馬が跳ね上げる芝の塊(ボロ)を気にする馬はいますが、ダートの場合はその比ではありません。乾いたパサパサの砂ならまだしも、湿って固まった砂礫が顔面や目に当たると、馬にとっては相当な痛みとストレスになります。この「砂を嫌がるかどうか」という性格の根底には、実は血統が色濃く反映されているんですよね。
キックバック(砂を被ること)が馬に与える心理的ストレス
ダート戦をパドックやレース映像でじっくり観察していると、メンコ(覆面)を付けていたり、目の周りにブリンカーを装着している馬を多く見かけますよね。あれは、砂を被って戦意を喪失するのを防ぐための工夫なんです。私たちが想像している以上に、馬にとって砂を被る行為は致命的で、一度嫌な思いをすると「砂を被る=嫌なことが起きる」と学習してしまい、内枠に入っただけで走る気を無くしてしまう個体も少なくありません。この心理的なブレーキが、ダートにおける「人気馬の惨敗」や「穴馬の激走」を生む大きな要因になっているかなと思います。
「気分良く走りたい」米国型血統の攻略法
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砂を被ることを極端に嫌い、「常に先頭で風を切りたい」「誰にも邪魔されずに走りたい」というワガママ(?)な資質を強く伝えるのが、米国型血統の大きな特徴です。特にエーピーインディ系(シニスターミニスター、パイロなど)やミスプロ系(パピアノ系を含む)は、その傾向が顕著ですね。彼らはもともと、アメリカの硬く締まった土の馬場で、圧倒的なスピードを活かして押し切る競馬をルーツとしています。そのため、日本の深い砂で揉まれるようなタフな展開は本来の持ち味を殺してしまうんです。
私が馬券で狙い撃ちするのは、こうした米国型血統の馬が「内枠で砂を被って惨敗した直後の、外枠替わり」です。これはダートにおける鉄板の巻き返しパターンと言えます。前走の着順だけを見て「この馬は弱い」と判断するのは禁物。砂を被らずに、外からスムーズに加速できる条件が整った瞬間に、別馬のような脚を使ってくることがよくありますよ
【注意:米国型スピード馬の内枠入り】
人気を背負った米国型血統が1枠や2枠に入った際は、包まれて砂を被り、力を出し切れないまま終わるリスクを常に想定しましょう。特に若駒戦や牝馬限定戦では、精神的な幼さが残っていることが多く、この傾向が顕著に出やすいかなと思います。
揉まれて真価を発揮する日本流ダート血統
一方で、日本で独自に進化を遂げたダート血統の中には、他馬とぶつかり合うようなタフな展開こそが望ましいという、根性型の馬たちも存在します。その代表格がゴールドアリュール産駒です。父サンデーサイレンスのスピードを持ちつつ、母系のヌレイエフから受け継いだ強靭なパワーが、砂を被るストレスを跳ね除ける精神的な強さを支えています。彼らは内枠から馬群を割って伸びてくるような競馬もこなせますし、大型馬であっても一瞬の隙を突く器用さを持ち合わせている馬が多いですね。
また、ロベルト系(シンボリクリスエス、モーリスなど)もダートにおける「揉まれ強さ」ではトップクラスです。この系統は叩き上げの根性を持つ馬が多く、距離が伸びてスタミナが要求されるタフなレースほど、他馬が砂に怯む中でしぶとく伸びてきます。このように、血統によって「外枠から逃げなきゃダメな馬」と「馬群の中でも平気な馬」を見極めることが、ダート予想を的中させるための最短ルートと言えるかもしれません。
| 系統 | 代表的な種牡馬 | 砂被り耐性 | 推奨される枠順・展開 |
|---|---|---|---|
| 米国型APインディ系 | シニスターミニスター、パイロ | 極めて低い | 8枠などの外枠、単騎逃げ |
| 米国型ミスプロ系 | マインドユアビスケッツ | 低い | 外枠からのスムーズな先行 |
| 日本型サンデー系 | ゴールドアリュール | 高い | 枠順不問、馬群の中 |
| 欧州型ロベルト系 | シンボリクリスエス | 非常に高い | タフな内枠、スタミナ勝負 |
YUKINOSUKEのワンポイントアドバイス
馬の「馬体重」にも注目してみてください。砂を被るのが苦手な血統でも、500kgを超えるような超大型馬になると、パワーで砂の抵抗を物理的にねじ伏せてしまうことがあります。
最近の種牡馬ランキングを見ても、こうした「砂被り耐性」の有無が着順に大きく影響していることが分かります。例えば、現在のダート界で好成績を収めている馬たちの多くは、こうした血統的な特性を活かした戦略をとっていますね。(出典:JRA『データファイル:リーディングサイヤー』 https://www.jra.go.jp/datafile/ranking/jpn/index.html)
距離適性を見極めるためのダートの血統
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ダート競馬における距離適性を考える際、血統表の字面だけを追うのではなく、その裏付けとなる「馬体の構造(フレーム)」をセットで理解しておくと、予想の精度は劇的に跳ね上がります。私自身、パドックで馬を観察する際は、単に歩様の良し悪しを見るだけでなく、その馬の背中の長さや四肢のバランス、そして筋肉の付き方を血統的背景と照らし合わせるようにしています。実は、短距離に適した馬と長距離に適した馬では、物理的なエンジンの仕組みが根本から異なっているんですよね。
例えば、短距離戦で求められるのは、スタートから一気に加速するための爆発力と、脚の回転数を極限まで高める「ピッチ」の速さです。これに対し、中長距離では、一歩一歩を大きく効率的に運ぶ「ストライド」の大きさと、深い砂の抵抗を長時間受け流すためのスタミナが必須となります。これらの適性は、多くの場合、父や母系から受け継いだ骨格そのものに現れるため、馬体を見ることが血統を読み解くことの答え合わせになるわけです。ここでは、距離別にどのような血統的特徴と身体構造がリンクしているのか、より深掘りして解説していきますね。
ダート短距離(〜1400m)を支配する「正方形」のシルエット
ダートの短距離戦(主に1200mから1400m)を得意とする馬は、正姿勢で立たせた際に、シルエットが「正方形」に近く見えるのが最大の特徴です。これは胴が詰まっていて、かつ脚が相対的に短く、筋肉の密度が極めて高いことを意味しています。特にスタートダッシュを支える胸前や肩周りの筋肉が盛り上がっており、トモ(後ろ脚)の筋肉もパンパンに張っているようなタイプは、短距離向きの典型的な馬体と言えますね。
血統面では、ヘニーヒューズ、パイロ、ヨハネスブルグといった米国型の早期完成系がその代表格です。これらの系統は、回転の速い「ピッチ走法」を産駒に伝える能力が非常に高く、ゲートが開いた瞬間に一気にトップスピードに乗ることができます。また、2歳や3歳前半の限定戦において、他馬がまだ馬体の完成途上にある中で、圧倒的なパワーの差を見せつけて押し切ってしまうのがお決まりのパターンです。
YUKINOSUKEのパドック視点
短距離馬を見る時は、首の太さにも注目しています。首が太く短い馬は重心が低く、ダッシュ力が優れていることが多いんです。血統的にスピード型と分かっている馬が、パドックで首をグッと下げて力強く歩いていれば、短距離戦ではまず外せませんよ。
中長距離(1600m超)で真価を発揮する「長方形」の構造
一方で、1600m以上のマイルから2100mといった中長距離戦になると、馬体のシルエットは「長方形」へと変化します。胴に余裕があり、脚や背中がすらりと長く見えるタイプですね。こうした構造は、一歩の幅を広げる「ストライド走法」を可能にします。ダートの中長距離は、短距離ほどハイペースにはなりませんが、常に砂の抵抗という不可抗力を受け続けるため、エネルギー効率の良い大きな走りが、最後の直線での「もう一伸び」を生み出すんです。
この距離で圧倒的な存在感を放つのが、シニスターミニスターやエンパイアメーカーの産駒です。これらの種牡馬は、産駒にゆったりとしたフレームと、しぶとい持久力を継承させます。特にシニスターミニスター産駒は、若い頃は馬体が緩く見えることも多いのですが、使い込まれることで骨格がしっかりとし、古馬になってから本格化する傾向がありますね。また、エンパイアメーカー系は外枠から被せられずに、この大きなストライドを存分に伸ばせる展開になると、スタミナ勝負で無類の強さを発揮します。
芝転用馬の盲点と「つぶし」の利く万能血統
面白い現象として、芝で中長距離を走っていた馬がダートに替わる際、その「脚の長さ」が裏目に出ることがあります。芝では綺麗なストライドが武器になっても、ダートでは脚が長い分、深く柔らかい砂に脚を取られてしまい、空回り(ノメる状態)してしまうんです。いわゆる「芝馬がダートでバテる」理由の多くは、この構造的な不一致によるものかなと思います。
そこで注目したいのが、どのような馬場でも安定したパフォーマンスを出すキズナ産駒の牡馬やゴールドアリュール系です。キズナの産駒は、父ディープインパクト譲りの柔軟性を持ちつつ、母系から受け継いだ米国型の強靭なパワーが絶妙にブレンドされています。特に大型で馬格のある牡馬は、脚が長くてもそれを力で押し切るだけの筋力を持っているため、JRAの軽いダートから地方の深い砂まで、距離を問わず対応できてしまうのが強みです。
| 距離区分 | 主要血統 | 走法タイプ | 馬体シルエット |
|---|---|---|---|
| 短距離(〜1400m) | ヘニーヒューズ、ドレフォン、パイロ | ピッチ走法(回転重視) | 正方形(胴・脚が短い) |
| マイル(1600m) | ゴールドアリュール、パピアノ系 | スピード持続型 | バランス型 |
| 中距離(1800m〜) | シニスターミニスター、キズナ(牡) | ストライド走法(歩幅重視) | 長方形(胴・脚が長い) |
| 長距離(2100m〜) | エンパイアメーカー、ロベルト系 | スタミナ持続型 | 長方形(スマート、骨太) |
重馬場や不良馬場で激走するダートの血統
- YUKINOSUKE
雨が降って馬場に水分が含まれると、ダート戦の性質は一変します。砂が水を含んで泥状になり、さらに水分が増すと砂が固まって「脚抜き」が良くなるからです。この状態を私は「高速道路化したダート」と呼んでいます。こうなると、スタミナやパワーよりも、芝のレースに近いスピードと瞬発力が重要になります。道悪ダートで真っ先に狙いたいのは、オルフェーヴルやゴールドシップといったステイゴールド系の馬たちです。彼らは芝でも道悪に強いことで有名ですが、ダートの不良馬場でもその強靭なパワーをスピードに変換して、他を圧倒する伸びを見せることがよくあります。
ステイゴールド系がなぜ道悪ダートでこれほど強いのか。その理由は、彼らが持つ「強靭かつ柔らかい筋肉」にあるかなと考えています。特にオルフェーヴル産駒などは、収縮力の強い筋肉を持っているため、脚抜きが良くなりスピードが要求される馬場になっても、後半でバテずに驚異的な末脚を繰り出すことができるんですね。砂が固まって路面が安定することで、彼らの高い身体能力がロスなく推進力に変換されるわけです。重馬場のダート戦で、芝でも実績があるステイゴールド系が人気薄で出走していたら、それは絶好の「激走サイン」かもしれません。
水分含有率と「脚抜き」のメカニズム
そもそも、なぜ雨が降るとダートは速くなるのでしょうか。JRAの公式解説によれば、ダートの馬場状態は「良、稍重、重、不良」の4段階で区分され、砂に含まれる水分の割合(含水率)によって決まります。良馬場の砂は粒子がバラバラで、蹄が着地した瞬間に砂が逃げてしまうため、推進力を得るのに大きなパワーが必要です。しかし、水分を含むと砂同士がくっついて引き締まり、蹄が沈み込みにくくなります。これが「脚抜きが良い」という状態で、タイムが速くなる直接的な原因なんです。
豆知識:ダートの含水率
JRAではレース当日に含水率を測定し公表しています。一般的に含水率が10%を超えてくると、砂の抵抗が目に見えて減り、スピード自慢の血統が有利になる「軽馬場」へと変貌します。
(出典:JRA『馬場状態・含水率の測定方法』 https://www.jra.go.jp/keiba/baba/moist/)
米国型パワー系統と道悪の親和性
また、米国型の代表格であるクロフネやカジノドライヴ、スマートファルコンやヴァーミリアンの血を引く馬も、水分で固まった馬場は得意中の得意。元々アメリカのダートは日本の砂とは違い、土に近い非常に硬い馬場で行われるため、日本の道悪ダートは彼らのルーツに近い環境になるわけです。特にクロフネ産駒などは、稍重から重馬場にかけての勝率が良馬場時よりも跳ね上がる傾向にあります。これは、硬い地面を叩いて走る彼らの走法が、湿って固まった砂と完璧にマッチするからですね。
さらに、欧州型のパワー系統であるワークフォースやメイショウサムソン、ハービンジャー、アドマイヤムーンなども、道悪のダートで浮上してくる血統として知られています。これらの系統は、良馬場のダートでは時計の速い決着に対応できずスピード負けすることが多いのですが、他馬が泥を被って苦しむような過酷な重馬場になると、持ち前のタフさと精神力で相対的に有利になります。スピード決着というよりは「どれだけ失速しないか」という我慢比べのレースで、これらの欧州系パワーホースが穴をあけるシーンを私は何度も目撃してきました。
道悪でパフォーマンスを下げる血統の落とし穴
一方で、力の要る良馬場ではパワーで押し切れるものの、スピード決着になると分が悪くなるのがキンシャサノキセキやヨハネスブルグ、キングヘイロー、グラスワンダー、デュランダルの系統。これらは自分でペースを作れる良馬場では強いのですが、雨が降って時計勝負になると、絶対的なスピードや道悪での器用さが不足して人気を裏切って沈むこともあるので注意が必要かなと思います。特にキンシャサノキセキ産駒は、砂が舞い上がるような乾いた馬場でのピッチ走法が武器なので、砂が固まってしまうと長所が活きにくいのかもしれません。
| 馬場状態 | 狙いたい血統(種牡馬) | 苦戦しやすい血統(種牡馬) |
|---|---|---|
| 重・不良馬場 | オルフェーヴル、クロフネ、エンパイアメーカー | キンシャサノキセキ、キングヘイロー、デュランダル |
| 稍重(湿り始め) | ゴールドシップ、カジノドライヴ、メイショウサムソン | ヨハネスブルグ、グラスワンダー |
先行力と「泥被り」のリスク管理
もう一つ、道悪で見逃せないのが「先行力」の重要性です。馬場が固まると、後ろから追い上げる馬は前を走る馬が跳ね上げる泥をモロに被ることになり、視界が悪くなるだけでなく、物理的なダメージも受けます。そのため、逃げ・先行脚質を持つパワー型血統の粘り込みが、良馬場以上に決まりやすくなります。道悪のダートは「スピードのあるパワー血統」の先行馬。これを見つけるだけで、雨の日の的中率は格段にアップするはずです。泥を被るのを極端に嫌う馬にとって、道悪の内枠はまさに地獄。逆に、道悪での外枠先行は「勝利の黄金パターン」と言えますね。
私の経験上、雨の日のレースでは「過去に道悪で激走したことがあるか」という個別実績も血統と同じくらい重要です。血統的に向いていそうでも、個体として泥を被るのを嫌う性格だと、不良馬場では全く走らないこともありますから。
重・不良馬場の攻略まとめ
- ステイゴールド系(オルフェ、ゴルシ)のパワーをスピードに変換する能力に注目
- 米国型(クロフネ等)は固まった馬場がルーツに近く、適性が高い
- 欧州パワー系(ハービンジャー等)は時計の掛かる「泥仕合」で浮上する
- 先行馬が泥被りを避けられるため、良馬場以上に有利になる
雨の日のダートは、普段の「砂の抵抗」をベースにした予想を一度リセットし、「固まった地面でのスピード勝負」へと頭を切り替えるのがコツです。血統背景を知っていれば、突然の雨もむしろ大きなチャンスに変わるはずですよ。
※雨の日の馬場状態は刻一刻と変化します。最新の含水率や馬場発表については、必ず主催者発表のデータを確認しながら予想を楽しんでくださいね。
JRAと地方競馬で異なるダートの血統の選び方
- YUKINOSUKE
日本にはJRAの中央ダートと、NARの地方競馬という二つの大きな舞台がありますが、これを同じ「ダート」として一括りに予想するのは非常に危険です。私自身、初心者の頃は「ダートが得意な種牡馬ならどこでも走るだろう」と考えていましたが、実際には競馬場ごとに使われている「砂の性質」や「砂の厚さ」が全く異なり、求められる血統適性も180度変わってくることが分かりました。まずは、中央と地方でなぜこれほどまでに結果が分かれるのか、その構造的な違いから詳しく紐解いていきましょう。
JRAダート:スピードと「軽い砂」がもたらす高速決着
JRAのダートコースは、主に青森県産の海砂などが使用されており、粒子が細かく、比較的「軽い」のが特徴です。JRAの公式発表によると、現在すべての競馬場でダートの砂厚は9cmに統一されていますが、この厚さと砂の質が相まって、スピードが出やすい環境が整っています。特に東京競馬場のダート1600mや2100m、中京競馬場のダートコースなどは、直線での末脚勝負になりやすく、サンデーサイレンス系と米国型血統を組み合わせたような、いわゆる「芝的なスピード」を内包した血統が非常に有利になります。
具体的には、エーピーインディ系やミスプロ系といった、米国指向のスピード持続力に優れたタイプがJRAでは幅を利かせています。中央のレースでは「ダートの皮を被った芝血統」のような、瞬発力のある馬が能力だけで押し切れてしまうケースが多々ありますね。また、JRAのダートは馬場状態が「稍重」や「重」になるとさらに時計が速くなるため、スピードの絶対値がさらに重要視されるようになります。このあたりについては、以前書いた「競馬場のコース比較で勝つ!JRA・地方の特徴と馬券攻略法」でも触れていますが、中央ダートは「パワーよりもスピードの持続性」が最優先される舞台だと言えます。
地方競馬(NAR):深い砂と「パワーの絶対領域」
一方で、地方競馬の砂はJRAとは全く別物です。近年、大井競馬場や門別競馬場などで導入が進んでいる「オーストラリア産の白い砂」に代表されるように、地方競馬の砂は粒子が粗く、含水しても固まりにくい性質を持っています。さらに、砂の厚さもJRAより深く設定されている場が多く、馬にとっては一歩一歩に凄まじいパワーを要求される「タフな馬場」になります。この「深い砂」が曲者で、JRAで鳴らしたスピード自慢の馬たちが、直線で急に失速するシーンを何度も目撃してきました。
地方競馬で真価を発揮するのは、ゴールドアリュール系、ロベルト系(シンボリクリスエスやモーリス)、キングマンボ系(ホッコータルマエなど)といった、地力をじりじりと絞り出すようなパワー特化型の血統です。特に大井や川崎、船橋といった南関東の競馬場では、JRAの軽い砂ではスピード負けしていた馬が、血統的なパワーを活かして突然の開花を見せることがあります。これは、スピードよりも「最後まで砂を蹴り続ける筋持久力」が勝負を決めるからです。「中央で時計不足だった馬が、地方の重い砂でこそ輝く」という逆転現象は、ダート血統を読み解く上で最も美味しいポイントの一つですね。
知っておきたい!砂の産地と公表データ
2025年より、JRAでは公式ホームページにて「クッション砂の産地割合」を公表するようになりました。良質な砂の確保が難しくなってきた背景から、従来の青森県産に加えて新潟県産などがブレンドされるようになり、競馬場ごとの「砂の質」の違いがより鮮明になっています。最新のデータはJRAの公式サイトで確認できますよ。
(出典:JRA『馬場状態・馬場構造の解説:ダートコースの砂について』 https://www.jra.go.jp/keiba/baba/dirt/)
交流重賞の罠:JRAのトップスターがなぜ地方で負けるのか
JRAの強豪が地方へ乗り込む「地方交流重賞」は、血統の適性差が最も顕著に出る舞台です。JBCクラシックや帝王賞などで、単勝1倍台のJRA馬がコロッと負けることがありますが、その多くは「血統的な砂への適応力」が原因です。例えば、スピード持続力に長けたエーピーインディ系の馬は、JRAの軽い砂では無敵でも、地方の深い白い砂ではそのスピードが削がれ、最後はスタミナ切れを起こすことがあります。逆に、地方の重賞を勝ちまくるシニスターミニスター産駒などは、使い込むほどに力強さが増す晩成型のパワーを秘めており、交流戦では常に注意が必要な血統です。
このように、中央ではスピード、地方ではパワーという明確な使い分けを意識するだけで、無駄な馬券を減らすことができるかなと思います。
| 項目 | JRA(中央競馬) | NAR(地方競馬) |
|---|---|---|
| 砂の性質 | 青森県産など(細かくて軽い) | 豪州産白砂など(粗くて重い) |
| 砂の厚さ | 一律9cm(高速仕様) | 10cm以上(場により変動・タフ仕様) |
| 有利な血統 | 米国型スピード、サンデー系 | ゴールドアリュール、ロベルト、キングマンボ |
| 求められる力 | スピードの持続力、瞬発力 | 砂を蹴り上げるパワー、底力 |
| 狙い目馬 | 芝でも走れそうな快速馬 | 馬格のある、タフなスタミナ馬 |
JRAと地方の血統攻略3箇条
- JRAは「時計」を見よ!:米国型ミスプロ系やストームバード系など、速いラップを刻める血統が主役。
- 地方は「馬格と底力」を見よ!:ゴールドアリュールやホッコータルマエ産駒など、深い砂に負けない大型のパワー型を。
- 交流戦は「砂替わり」を疑え!:JRAのスピード馬が「白い砂」でパフォーマンスを落とす瞬間こそが最大の穴場。
結論として、中央と地方では全く別の競技が行われていると考えるのが正解です。中央のスピード決着で苦労しているパワー自慢の馬が、地方の深い砂に足を踏み入れた瞬間に見せる豹変ぶり……これこそがダート血統予想の醍醐味であり、私が競馬を辞められない理由でもありますね(笑)。
芝から転向して成功するダートの血統の傾向
- YUKINOSUKE
私がダート予想をしていて、最もアドレナリンが出る瞬間。それは、「芝で頭打ちになった良血馬が、満を持してダートに矛先を向けてきた時」です。世間一般的には「芝でスピードが足りなかったからダートへ回された」というネガティブな、いわゆる「都落ち」のような捉え方をされがちですが、血統背景を深く読み解くファンにとっては、これこそが札束の山に見える絶好の「買い」の合図になります。いわゆる「ダートへのつぶしが利くかどうか」は、種牡馬の現役時代のイメージ以上に、その馬が持つ筋肉の質や母系の構成によって科学的に説明がつくものなんです。
最近のデータで、この「転向初戦」の期待値が極めて高いのがドレフォンやキタサンブラックの産駒たちです。特にドレフォンは、自身が米国のダート短距離G1を制したエリートということもあり、産駒に非常に強力な砂への適応力を伝えます。実は、ただパワーがあるだけでなく、砂を蹴り上げる際の「収縮力の強い筋肉」を遺伝させているのが成功の秘訣かなと思いますね。一方で、キタサンブラック産駒は、父の芝での実績からは想像しにくいかもしれませんが、500kgを超えるような大型馬が多く、その雄大な馬格から繰り出される推進力が、深いダートの砂をものともしない圧倒的なパワーへと変換されるんです。こうした「隠れた砂適性」を見抜くことが、高配当への第一歩になります。
「つぶしが利く」種牡馬の圧倒的成功率とその理由
具体的にデータを見てみると、種牡馬によってダート転向後の成功率には驚くほどの格差が存在します。芝種牡馬の中で、ダートへの適性が極めて高いトップクラスの顔ぶれを確認しておきましょう。成功率が高いということは、それだけ芝からの条件変更で激走する「お宝馬」が眠っている可能性が高いということでもあります。
| 順位 | 種牡馬名 | つぶし成功率 | 特徴・激走のメカニズム |
|---|---|---|---|
| 1 | ドレフォン | 約45% | 米国ダートのスピードとパワーを供給。圧倒的な砂適応力。 |
| 2 | キタサンブラック | 約38% | 大型馬が多く、母系のパワーを上手く引き出す。 |
| 3 | キングカメハメハ | 約36% | 万能性の極致。ミスプロ系の底力がダートで爆発。 |
| 4 | キンシャサノキセキ | 約35% | 短距離の回転力がダートの先行力に直結する。 |
| 4 | ディープインパクト | 約35% | 身体能力の高さでカバー。母系が米国型なら期待大。 |
ドレフォンのつぶし成功率が4割を超えているのは驚異的ですよね。また、ディープインパクト産駒が意外にも35%もの成功率を誇っている点も見逃せません。これは、父の身体能力がずば抜けているため、母系に米国型のパワー血統が入っている場合、砂の抵抗を能力だけでねじ伏せてしまうからかなと思います。こうした馬が転向初戦で「芝で負け続けているから」と低評価を受けている時こそ、私たちの出番です。特に阪神のタフなコースなどは血統の差が出やすく、阪神競馬場ダート1800mの過去10年データでも、特定の血統が条件変更で激走するパターンが散見されます。
母系の確認は鉄則!「母ダート馬」がもたらす恩恵
種牡馬の資質以上に、実は決定的な要因となるのが「母馬の現役時代の適性」です。データによれば、母がダートで勝ち星を挙げていた場合、その産駒がダートで勝ち上がる確率は、母が芝馬であった場合に比べて普遍的に高いことが証明されています。これは、ダートに必要な蹄の形状や繋ぎの角度、あるいは砂を被っても怯まない精神力などが母系から強く遺伝する傾向にあるからですね。
例えば、父がエピファネイアのような「芝特化型」に見える馬であっても、母がダートで5勝を挙げた猛者であれば、その産駒はダートで一変する可能性を十分に秘めています。一口馬主をされている方の間でも、母がダート馬の募集馬は芝馬に比べて募集価格が抑えられやすく、それでいてダートで堅実に稼いでくれるため、「非常にコストパフォーマンスが良い狙い目」として重宝されています。「父は芝、母はダート」という配合の馬が、芝で数戦して結果が出ずにダートへ替わってきた時。これは、血統のパズルがカチッと嵌まる瞬間と言えるでしょう。こうした配合の妙は、JRAが公開している公式データでも、年度ごとの種牡馬成績として裏付けられています。 (出典:JRA『データファイル:リーディング情報』 https://www.jra.go.jp/datafile/leading/)
転向初戦で疑うべき「芝特化型」血統の罠
逆に、どんなに芝で輝かしい実績があっても、ダートに替わった途端にパフォーマンスを著しく下げる「ダートつぶしが利かない」血統も存在します。これらを知っておくことは、無駄な馬券を買わないための最強の防御策になります。代表的なのが、アドマイヤムーンやハービンジャー、ノヴェリストといった系統です。
注意:ダート転向で苦戦しやすい種牡馬
- アドマイヤムーン(成功率:約2%)
- ハービンジャー(成功率:約5%)
- ノヴェリスト(成功率:約6%)
- エピファネイア(成功率:約14%)
これらの系統は、芝の道悪やタフな馬場には強くても、ダート特有の「砂の粒子を弾き飛ばす瞬発的なパワー」が不足している馬が多いかなと感じます。特にハービンジャー産駒は、欧州的なスタミナはあってもダートでは加速が鈍く、人気を裏切ることが多々あります。
特にエピファネイア産駒は、芝では現役トップクラスの成績を残していますが、ダート転向時の成功率は14%程度と低迷しています。これは、彼らの持つ高い瞬発力や柔軟性が、砂の上ではかえって「滑り」の原因になり、パワーが空回りしてしまうからではないかと分析しています。こうした「芝の王道血統」がダートに転向してきて1番人気に支持されている時は、勇気を持って消し、あるいは評価を下げることが、回収率向上への大きな鍵となります。ダートは芝以上に、「走るべくして走る血統」がはっきりしている世界。だからこそ、事前の血統チェックがそのまま的中への近道になるんです。
馬券攻略に役立つダートの血統と回収率の秘密
ダート血統の知識をただ知っているだけではもったいない!ここからは、実際の馬券でどうやって利益を出すか、具体的なデータに基づいた回収率向上のための戦略をお話しします。2025年の最新トレンドも含めて、実践的な狙い目をまとめていきますね。特に新しい種牡馬の台頭が激しい今の時期こそ、先手を取って稼ぐチャンスです。
回収率100%を超えるダートの血統と条件
血統を学ぶ最大のメリットは、大衆が気づいていない「期待値の高い条件」を見つけ、盲点となっている馬を拾い上げることにあります。競馬のオッズは、多くのファンが持つ「イメージ」によって形成されますが、ダート戦においてはそのイメージと実態が乖離する瞬間が多々あります。私が特に注目しているのが、芝での華々しい実績がある種牡馬の「隠れたダート適性」です。
例えば、2025年のダート戦線において、驚異的な数値を叩き出しているのがモズアスコット産駒です。父は欧州の怪物フランケル、自身も芝のG1を制していますが、その血にはダートでも通用する強靭なパワーが内包されています。実際のデータを見ると、モズアスコット産駒のダート成績は、2025年に単勝回収率が109.7%を記録し、2026年の年明けから2月時点に至っては単勝回収率が154.6%という、凄まじい期待値を示しています(出典:競馬ラボ『モズアスコットの種牡馬成績』)。これは、ファンが「芝馬の産駒だからダートは半信半疑」と評価を下げている間に、適性の高い個体が人気以上に激走している証拠かなと思います。
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また、古典的ですが今なお有効なのが「ゴールドアリュール産駒×2〜4歳×前走6着以下」というパターンです。この血統は、ダートの絶対王者としての地位を築いてきましたが、産駒は非常に感受性が強く、一度リズムを崩したり砂を被って嫌気が差したりすると、能力に関係なく二桁着順まで大敗することがあります。しかし、能力の底を見せていない若駒のうちであれば、得意の「外枠」に替わったり、スムーズに先行できる条件が整った瞬間に、驚くほどあっさりと巻き返します。回収率を意識するなら、近走の着順が良い馬を追いかけるのではなく、こうした「血統的な理由で惨敗していた馬が、好走条件に合致した瞬間」を狙い撃つのが一番です。
回収率を底上げする「期待値」狙いの鉄則
- 人気種牡馬(ヘニーヒューズ等)の「内枠」は、オッズに見合わないリスクがあるため、敢えて評価を下げる勇気を持つ
- 「初ダート」のドレフォン産駒やキタサンブラック産駒は、適性の高さから複勝回収率が安定しやすい
- 前走大敗した米国型種牡馬(パイロ、シニスターミニスター)が、包まれにくい外枠を引いた時は絶好の穴条件
データに基づけば、特定の種牡馬は得意な競馬場も明確です。例えば中山ダート1200mにおけるヘニーヒューズは、もはや「鉄板」とも言える安定感を見せますが、それゆえに単勝配当が低くなり、長期的な回収率では100%を超えにくいというジレンマがあります。そこで私が推奨したいのが、期待値の代替案です。中山の短距離なら、外枠に入ったパイロ産駒や、高いスピード持続力を持つマインドユアビスケッツ産駒を狙うことで、ヘニーヒューズ産駒を負かした際の爆発的なリターンを得ることが可能になりますよ。このように、血統を知ることは「単に当てる」ためだけでなく、「どの馬が不当に評価されているか」を見抜くための強力な武器になるかなと思います。
| 種牡馬名 | 狙い目の具体条件 | 回収率の傾向・特徴 |
|---|---|---|
| モズアスコット | ダート短距離(1400m以下) | 2025年単勝回収率100%超。芝のイメージで人気控えめ |
| ゴールドアリュール | 2〜4歳の若駒、外枠、前走着外 | 精神的なムラを逆手に取った巻き返し狙い |
| シニスターミニスター | 中長距離、外枠からスムーズな先行 | 自身のリズムを重視するタイプ。包まれない枠で激走 |
| ドレフォン | 初ダート、または稍重・重馬場 | 適性の高さで複勝圏内が堅く、軸としての信頼度が高い |
短距離戦で狙いたいスピード型のダートの血統
ダート短距離(1200m〜1400m)という舞台は、芝のレース以上に「ゲートセンス」と「二の脚の速さ」が勝負を分けます。一度ポジションを悪くして砂を被ってしまうと、短距離の短い直線では挽回が難しいため、血統的に「早期からスピード全開で走れる資質」を持っているかどうかが極めて重要になります。この分野での絶対的な王者は、依然としてヘニーヒューズです。彼の産駒は仕上がりが非常に早く、ゲートをスッと出て好位を確保できる操縦性の高さが魅力ですね。しかし、近年その牙城を脅かしているのが、より芝的な瞬発力を兼ね備えたドレフォンの存在です。
ドレフォン産駒は、ヘニーヒューズ産駒よりも一歩鋭い「芝的な加速力」を持っており、特にJRAの軽いダートや速い時計が出る馬場状態では無類の強さを発揮します。短距離戦では「ピッチ走法」と呼ばれる、脚の回転数を速めて走るタイプが有利に働きます。馬体構造で言えば、胴が短く詰まっていて、肩回りやトモ(後肢)の筋肉が盛り上がった、いわゆる「正方形のシルエット」をした馬ですね。こうした馬はスタートからトップスピードに乗るのが速く、血統的にはヨハネスブルグやキンシャサノキセキ、ミッキーアイルといった、芝のスプリント戦でも活躍できるような快速血統がその資質を供給しています。
さらに、2025年に産駒がデビューする新種牡馬たちが、この短距離戦線の勢力図をさらに塗り替えようとしています。私が特に注目しているのが、ミスチビアスアレックスとフィレンツェファイアです。ミスチビアスアレックスは、米国のダート7ハロンG1を5馬身半差で圧勝したInto Mischiefの後継で、その血統構成はケンタッキーダービー馬オーセンティックとも共通する、現代米国スピードの結晶です。「Into Mischief系×母父スパイツタウン」という配合は、1400m以下のダートにおいて圧倒的な爆発力を伝える可能性が高いかなと見ています。また、フィレンツェファイアも米国のダート短距離で重賞9勝を挙げたタフな快速馬で、特に脚抜きの良い道悪ダートでのパフォーマンス向上が期待されます。
短距離血統を狙う際の「芝適性」の考え方
ダート短距離、特に1200m以下のレースでは、芝でも通用するようなスピード血統がそのまま押し切ってしまうケースが多々あります。京都ダート1400mのように「芝スタート」のコースでは、その傾向がさらに顕著です。父ディープインパクト系や母父フジキセキといった、芝のスピードを補完する配合を持つ馬がいたら、ダート専業血統よりも優先して狙ってみる価値がありますよ。
短距離戦はとにかく一瞬の判断が勝負を分けるため、血統的な背景から「早期から動けるスピード」を持っているかどうかを最優先に考えましょう。私が過去に分析した「東京競馬場ダート1300mの攻略データ」や、特殊なコース形態を持つ「京都ダート1400m攻略ガイド」でも、こうしたスピード型血統の優位性は明確に示されています。2025年以降、ミスチビアスアレックス産駒などの参入により、ダート短距離のタイムはさらに高速化していくでしょう。血統表からそのスピードの源泉を読み解くことが、的中への最短ルートになるはずです。
短距離血統の馬体チェックポイント
短距離で狙いたい血統馬が、以下の馬体特徴を備えていれば信頼度はさらにアップします。
- クビが太く短い: ゲートからのダッシュを支える筋肉が発達している証拠。
- 胴が詰まっている: シルエットが正方形に近く、脚の回転(ピッチ)を上げやすい。
- 前胸の筋肉: 地面を力強く蹴り出し、二の脚でハナを奪うためのエンジンが備わっている。
中長距離で真価を発揮するパワー系のダートの血統
1800mや2100mといったダートの中長距離戦では、短距離戦のような瞬発的なスピード以上に、「バテない持久力」と「砂の抵抗に負けない筋力」が求められる過酷な世界です。この距離区分で私が最も信頼しているのは、やはりキズナ産駒の牡馬ですね。キズナ自身は芝の日本ダービー馬ですが、産駒、特に牡馬に関してはとにかく馬格が立派。500kgを超えるようなパワフルな馬がダート中距離を我が物顔で走っている姿をよく見かけます。
特に母系にエーピーインディやストームキャットといった米国型のスピードとパワーを内包している配合は、現代におけるダートの血統の最強パターンの一つと言っても過言ではありません。実際に、JRAのレーティングデータや3歳ダート戦線の実績を見ても、中長距離路線で活躍する馬には「サンデー系×米国型」の構成が目立ちます。特に非根幹距離(1700mや1900m、2100mなど)でのスタミナ勝負において、その底力が発揮されますね。
(出典:JRA『データファイル:JRA重賞・JpnI競走のレーティング』 https://www.jra.go.jp/datafile/ranking/jyusyo/index.html)
晩成の怪物シニスターミニスターとしぶとい米国血統
また、根強いファンが多いシニスターミニスターも中長距離では絶対に無視できません。この系統の最大の特徴は、使い込まれることで良化する「晩成傾向」にあります。キャリアを重ねるごとに砂への対応力が磨かれ、3歳の頃は芝の未勝利戦で大敗していたような馬が、4歳、5歳になってからダート2000mを超えるような長距離戦で突然覚醒し、重賞を制覇するようなケースを私は何度も見てきました。スタミナが要求されるタフな展開になればなるほど、この血統が持つ「他馬がバテても止まらない」粘り強さが活きてきます。
中長距離戦は、前半のポジション争いよりも向こう正面からのロングスパート合戦になることが多いため、溜めてから長く良い脚を使えるエンパイアメーカー系やマジェスティックウォリアー系の存在感が際立ちますね。これらは一瞬の加速力は控えめですが、バテそうでバテない「しぶとさ」が最大の武器。特に、阪神ダート1800mのような最後の直線に急坂が待ち受けるタフなコースでは、この持久力が決定的な差となります。具体的なコース別の血統攻略については、以前の記事「阪神競馬場ダート1800m攻略データ|血統を完全網羅」でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ダート中長距離攻略の核心ポイント
- 馬格を重視:500kg以上の大型馬であればパワー不足を補いやすい
- 配合の妙:母系に米国型のパワー(A.P. Indy等)を持つサンデー系牡馬が最強クラス
- 成長曲線:シニスターミニスター産駒やカジノドライヴ産駒は、古馬になってからの激走を警戒
| 種牡馬 | 得意な距離範囲 | 馬券的な狙い目・特徴 |
|---|---|---|
| キズナ(牡馬) | 1800m〜2100m | 母父米国型の大型馬。JRA中距離での安定感が抜群。 |
| シニスターミニスター | 1800m〜2400m | キャリア15戦以上の古馬。深い砂の地方交流でも強い。 |
| マジェスティックウォリアー | 1700m〜2100m | 叩き良化型。速い時計の出る馬場や、大敗からの巻き返し。 |
| エンパイアメーカー | 1700m〜2100m | 外枠からスムーズに運べる中長距離戦。母父米国型が理想。 |
ダート中長距離は、一見すると地味な消耗戦に見えますが、血統的な適性がはっきりと出やすい条件でもあります。短距離でスピード不足だった馬が、このカテゴリーに替わって適性を爆発させる瞬間を、血統の背景から読み解くのが競馬予想の醍醐味かなと思います。
2025年注目の新種牡馬とダートの血統トレンド
2025年のダート界における血統トレンドは、まさに「歴史的な転換点」を迎えていると言っても過言ではありません。その最大の要因は、2024年から本格始動した「ダート三冠」路線の整備により、これまで芝を目標にしていたような超良血馬たちが、最初からダートの頂点を目指す構造に変わったことです。この大きな潮流の中で、私たちが最も注目すべきなのは、三冠馬コントレイルの産駒デビューと、ダートの絶対王者クリソベリルが送り出す初年度産駒たちの動向ですね。
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まず、無敗の三冠馬であるコントレイルについてですが、世間的には「芝の王者の後継」というイメージが強いかなと思います。しかし、血統表を深く読み解くと、その本質には濃厚な「砂の適性」が隠されていることが分かります。彼の祖母であるFolklore(フォークロア)は、米国のダートG1であるBCジュヴェナイルフィリーズを圧勝した名牝。さらに母のロードクロサイトも現役時代のキャリアのほとんどをダートで過ごしており、その血統構成には米国ダートのスピードの源泉であるFappianoの3×4クロスが組み込まれています。私自身、コントレイル産駒が芝だけでなくダートでも「怪物級」の馬を出す可能性は極めて高いと見ています。実際に、コントレイルの初仔であるバーンフライが父ゴールドアリュールでダート3勝を挙げていることからも、この牝系のダート適性は折り紙付きと言えるでしょう。
次に、ゴールドアリュールの正統後継者として期待がかかるクリソベリルです。彼の産駒は、父から受け継いだ強靭なパワーに加え、母クリソプレーズ(マリアライトやリアファルの母)から受け継いだ高いスタミナを兼ね備えています。初期の傾向としては、晩成型で使い込みながら良化するタイプが多いかなという印象ですが、ひとたび本格化すれば、JRAの軽い砂から地方の深い砂までこなす「万能型ダートエリート」として、リーディング上位を賑わす存在になるはずです。2025年の新種牡馬リーディングにおいても、これら日本を代表する血統が激しい争いを繰り広げています。
2025-2026年 新種牡馬ダート攻略の注目馬
- ミスチビアスアレックス: Into Mischief直子。米国ダート短距離のスピードをそのまま伝え、JRAの未勝利戦から爆発的な勝ち上がりを見せています。
- フィレンツェファイア: 6歳秋まで重賞9勝を挙げたタフさが売り。水分を含んだ「足抜きの良い馬場」で特にパフォーマンスを上げる傾向があります。
- コントレイル: ディープインパクトのスピードと母系のダート適性が融合。芝からの転用初戦は絶好の狙い目になるかもしれません。
また、近年のダートG1トレンドとして、「サンデーサイレンス系(特にディープ系)×米国型スピード血統」の配合が、フェブラリーステークスのような高速決着において圧倒的な強さを見せています。2025年のダート三冠を賑わせたナルカミやナチュラルライズといった馬たちの血統背景を見ても、単なるパワー型ではなく、芝並みのスピードを持続させる構成が主流になっています。このような最新の血統トレンドを把握しておくことは、馬券の回収率を安定させるために欠かせないポイントですね。
最新のリーディング情報や種牡馬ごとの詳細なデータについては、JRAの公式発表を併せて確認することで、より精度の高い予想が可能になります。 (出典:JRA『データファイル:リーディング情報』 https://www.jra.go.jp/datafile/ranking/jpn/index.html)
| 種牡馬名 | 父系統 | 得意距離の予測 | 道悪適性 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| コントレイル | ディープインパクト系 | 1600m〜2000m | 高い | 母系は米国ダートの名門。芝ダート両用。 |
| クリソベリル | ゴールドアリュール系 | 1800m〜2400m | 標準 | スタミナ豊富。地方の深い砂に最適。 |
| ミスチビアスアレックス | ストームキャット系 | 1000m〜1400m | 非常に高い | Into Mischiefのスピード。仕上がりが早い。 |
| ポエティックフレア | サドラーズウェルズ系 | 1400m〜1800m | 高い | 欧州の底力。パワーが要求される馬場で。 |
最後に、こうした新種牡馬の産駒を狙う際は、育成現場での評価も重要なヒントになります。例えば、ノーザンファームなどの大手牧場で「背中の感触が良い」と絶賛される馬は、ダートへの適応力も高いことが多いです。血統の字面だけでなく、馬体重の推移や馬体の完成度とセットで分析することで、2025年の「ダート戦国時代」を勝ち抜くことができるかなと思います。特定のコースでの具体的な血統攻略については、阪神競馬場ダート1800mの過去10年攻略データなどの記事もぜひ参考にしてみてください。新しい血統の波をいち早く掴んで、皆さんの予想に役立てていただければ嬉しいです!
学習におすすめの書籍とダートの血統まとめ
ダートの血統について詳しくお話ししてきましたが、この奥深い世界をさらに体系的に学びたいという方も多いかなと思います。私自身、最初はネットの断片的な情報だけで予想していましたが、一冊の本との出会いで視界がパッと開けた経験があります。まず手に取ってほしいのが、亀谷敬正さんの著書「勝ち馬がわかる血統の教科書」です。この本が素晴らしいのは、単なるデータの羅列ではなく、「なぜこの血統がこのコースで走るのか」という論理的な裏付けを、私のようなファンにも分かりやすく解説してくれる点です。例えば、サンデー系の柔軟さがダートのパワーとどう融合するかといった歴史的な背景まで知ることができ、予想の「根拠」を強固にしてくれます。
さらに実践的な情報を求めるなら、「パーフェクト種牡馬辞典」も手元に置いておきたい一冊ですね。この本は、知らない新種牡馬が出てきた際や、特定の血統同士の相性(ニックス)を調べるための辞書として非常に優秀です。特に2025年は新種牡馬の参入が激しいため、母方の血統まで深掘りして「砂適性の有無」を判断する際に、この圧倒的な情報量が大きな武器になります。また、馬場状態をより深く理解したいなら、小島友実さんの「馬場のすべて教えます」もおすすめ。ダート砂の産地(青森県産や新潟県産など)がレースに与える影響といったマニアックな知識まで網羅されており、血統と馬場をリンクさせて考える力が養われます。
YUKINOSUKEの愛読書リスト
- 勝ち馬がわかる血統の教科書:血統の論理的思考を身につけるためのバイブル
- パーフェクト種牡馬辞典:ニックスや新種牡馬のデータ確認に最適
- 馬場のすべて教えます:砂の産地や路盤の構造を学べる稀有な一冊
- 穴パターン事典(メシ馬 著):血統を馬券的妙味に変換する思考が学べます
さて、ここまで長くお話ししてきましたが、ダートの血統は知れば知るほど面白く、そして馬券的なチャンスが転がっている世界です。2025年は「ダート三冠」の創設や全日本的な体系整備によって、ダート路線の注目度はかつてないほど高まっています。以前お伝えした阪神競馬場ダート1800mの攻略データや、東京競馬場ダート1300mの分析記事でも触れましたが、特定のコースには特定の血統が驚くほど正確にフィットします。枠順の有利不利、砂の深さ、距離、そしてJRAと地方競馬の差……これらの複雑なパズルを解き明かす鍵は、常に血統の中に隠されていると言っても過言ではありません。
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2025年以降のダート攻略に向けた総括
最後に、この記事の内容を振り返りつつ、私たちがこれからどうダート血統と向き合っていくべきかについて、ポイントを表にまとめてみました。2025年の競馬を勝ち抜くための「自分なりの指針」を作る参考にしてくださいね。
| 攻略の視点 | 具体的な重要チェック項目 | 2025年のトレンド |
|---|---|---|
| 馬場適性 | 砂の含水率、重・不良馬場でのスピード適性 | 米国型×芝スピード血統の融合 |
| 枠順・展開 | 砂被りの耐性、先行力の有無 | 外枠の米国型による「気分屋」激走狙い |
| 中央 vs 地方 | 砂の深さ、パワーかスピードかの判断 | 地方交流重賞でのゴールドアリュール系の底力 |
| 新勢力 | コントレイル産駒やクリソベリル産駒の動向 | 初年度産駒の砂適性見極めが収支の鍵 |
現在のダート戦線では、2025年の年度代表馬に輝いたフォーエバーヤングのような世界レベルの馬も登場し、血統理論はさらなるアップデートを迫られています。最新の種牡馬データやランキング推移については、(出典:JRA公式サイト『JPNサラブレッドランキング』)などの一次情報も併せてチェックすることをおすすめします。客観的なデータと、自分自身で学んだ血統の感覚を組み合わせることが、的中への最短距離になるかなと思います。
最後に大切なこと
血統は馬券を当てるための強力な「武器」になりますが、決して万能な魔法ではありません。レース当日のパドックでの気配、急な馬場状態の変化、そして何より競走馬自身の健康状態など、多角的な視点を忘れないようにしたいですね。正確な出走表や最新の公式成績などは、必ずJRA(日本中央競馬会)や地方競馬(NAR)の公式サイトで最終的な確認を行ってください。
競馬は、自分が信じた血統の馬が直線で力強く砂を蹴り上げて抜け出してくる瞬間が、何よりも代えがたい快感です。この記事が、皆さんの馬券検討の助けになり、週末の競馬ライフがより豊かなものになれば、私(YUKINOSUKE)としてもこれほど嬉しいことはありません。馬券は余裕を持った資金計画のもと、節度を持って自己責任で楽しみましょう。皆さんに素晴らしい的中が舞い降りることを、心から願っています!以上、ダートの血統に関するまとめでした。
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