こんにちは、大人の競馬場コンシェルジュのYUKINOSUKEです。
週末の競馬、楽しんでいますか?
パドックで馬の気配を見たり、新聞の予想印とにらめっこしたり、予想する時間って本当にワクワクしますよね。
でも、いざ馬券を買うときになって、「フォーメーションと流しの違いって何だろう?」とマークシートやスマホの投票画面の前で手が止まってしまった経験、ありませんか?
競馬場やWINS、あるいは自宅のソファでネット投票をしているとき、「とりあえずみんなが言っている流しで買ってみたけど、本当にこれが自分の予想に合った正解なのかな…」と不安に感じることもあるかもしれません。
せっかく一生懸命考えて「この馬とこの馬が来る!」という素晴らしい予想ができても、その予想を「どういう形で馬券にするか」という買い方を間違えてしまうと、すごくもったいない結果になってしまうんです。
例えば、せっかく当たったのに払い戻し金額が買った金額を下回ってしまう、いわゆる「トリガミ(ガミる)」になってしまったり。
あるいは、選んだ馬は全部上位に来ているのに、順番がちょっと違っただけで馬券としてはハズレになってしまって、めちゃくちゃ悔しい思いをしたり。
競馬を長く楽しんでいると、そんな苦い経験を何度もしてしまうものですよね。
馬券の買い方には、それぞれハッキリとした特徴と「こういう時に使うべき!」という得意なシチュエーションがあります。
レースの展開予想や、あなたの予算、そして「大きく当てたいのか、コツコツ当てたいのか」という狙いに合わせて使い分けることが、競馬を楽しみながら収支を安定させるための、とても大切なスキルなんですよ。
この記事では、競馬を始めたばかりの初心者さんや、今までなんとなく感覚で馬券を買っていたあなたに向けて、フォーメーション、流し、マルチといった、ちょっと専門用語っぽくて難しそうな買い方の基本的な違いを、どこよりもわかりやすく、そして超具体的に解説していきます。
ただ用語の説明をするだけではなくて、「どんなレースの時に」「どの券種で」「どうやって買うのが一番賢いのか」という、実践的なテクニックまでたっぷり詰め込みました。
読み終える頃には、あなたの頭の中にある素晴らしい予想を、一番効率よく、そして一番ワクワクする形で馬券に落とし込めるようになりますよ。
自分の予想にぴったりの買い方が選べるようになると、競馬の楽しさが今の何倍にも膨れ上がること間違いなしです。さっそく、一緒に学んでいきましょう!
- 競馬流しやマルチの基本的な仕組みと、それぞれのメリット・デメリットの特徴
- 競馬フォーメーションの柔軟な構造と、無駄をなくすメリット
- フォーメーションと流しの決定的な違いと、資金効率を劇的に変える使い方
- 券種ごと(馬連、3連複、3連単)の最適な買い方と、無理のない予算管理のコツ
馬券の買い方の基本概念
まずは、より複雑なフォーメーションの話に進む前に、馬券を組み立てる上で絶対に知っておきたい「基本中の基本」からお話ししていきますね。
競馬には、単勝(1着になる馬を当てる)や複勝(3着以内に入る馬を当てる)のように、1頭だけをシンプルに予想して当てる馬券もあります。
これらはとても分かりやすくて初心者さんにもおすすめなのですが、配当(オッズ)が低めになりがちですよね。
そこで多くの競馬ファンは、配当の妙味を求めて、馬連(1・2着になる2頭の組み合わせを当てる)や3連複(1〜3着になる3頭の組み合わせを当てる)のように、「複数の馬の組み合わせ」を当てる複合的な馬券をメインに買っていくようになります。
でも、組み合わせを当てる馬券は、当然ですが当てるのが難しくなりますし、買い目の点数も増えやすくなります。
その複数の組み合わせを、予算の範囲内で効率よく、しかも買い漏らしがないように買うための便利なテクニックが、「流し」や「マルチ」と呼ばれる買い方なんです。
ここをしっかり理解しておくと、無駄なお金を使わずに、本当に狙いたいところだけに資金を集中させて、賢く競馬を楽しめるようになりますよ。また、JRAが公式に定めている基本ルールを正しく知ることも、初心者を脱却するための大切なステップです。
(出典:JRA公式サイト『馬券のルール』)
それぞれの言葉の意味や、どういう時に使うと有利になるのか、具体例を交えながらじっくり見ていきましょう。
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予想は当たっているのに馬券で損をしてしまう…。そんな悔しい「トリガミ」を卒業し、無駄を省いて的確に利益を狙う「大人の買い方」を身につけるなら、鈴木和幸氏の馬券術が非常に参考になります。馬券の組み立てを基礎からしっかり学びたい方にぴったりのバイブルですよ!
競馬流しとは何か
まずは、馬券を買う上で一番よく使われると言っても過言ではない「流し」からです。
「競馬 流しとは(ながしとは)」一体どういう買い方なのか、できるだけシンプルにお伝えしますね。
流しというのは、あなたが「今日のレースは、この馬が絶対に3着以内に来る!」と、心から信じられる強い1頭の軸馬(本命馬)を決めて、その1頭から他の複数の候補馬(相手やヒモと呼ばれます)へ、扇を広げるように組み合わせて買う方法です。
券種によっては、軸馬を2頭決める「2頭軸流し」というのもありますが、基本は「1頭の絶対的な中心馬を決める」と考えてください。
流しの具体的な買い方と点数計算
もう少し具体的に、頭の中でイメージしてみましょう。
例えば、馬連(順不同で1着と2着を当てる馬券)を買おうとしています。
あなたは新聞やパドックを見て、「1番の馬が抜けて強い。絶対に連対する(2着以内に来る)」と確信しました。
でも、2着に来そうな馬が絞りきれず、2番、3番、4番の3頭が気になっています。
この時、1番を「軸」にして、2番、3番、4番を「相手」に指定して流し馬券を買うと、どうなるでしょうか。
自動的に、「1-2」「1-3」「1-4」という、1番が必ず絡む3つの組み合わせ(3点)が出来上がります。
もしこれが3連複の1頭軸流しだった場合は、1番を軸にして相手に2番、3番、4番を選んだとすると、相手同士の組み合わせも網羅されるので、「1-2-3」「1-2-4」「1-3-4」の3点になります。
流し買いのメリット
圧倒的に強い馬が1頭いるレースにおいて、少ない予算(点数を最小限に抑えながら)で、相手候補を広くカバーできるのが最大の強みです。
計算もすごくシンプルで分かりやすいですよね。
馬連やワイドの1頭軸流しなら、選んだ相手の数がそのまま購入点数になりますし、複雑な計算式を覚える必要もありません。
初心者の方が「複数の馬券を組み合わせる」という感覚を掴むのに、一番適している買い方かなと思います。
流しを買う時に絶対に気をつけたい「軸割れ」のリスク
ですが、この便利な流し馬券にも、一つだけ絶対に気をつけてほしい、とても怖いリスクがあるんです。
それは、「軸馬が飛んだら(指定した着順に来なかったら)一巻の終わり」だということです。
競馬用語ではよく「軸割れ」なんて言ったりしますね。
先ほどの例で言えば、相手に選んだ2番、3番、4番が、レースで1着、2着、3着を独占したとします。
予想としては「選んだ馬が全部来ている!」と大興奮する場面ですよね。
しかし、肝心の軸にしていた1番の馬が、スタートで出遅れたり、直線で前が壁になったりして4着に負けてしまったらどうなるでしょう。
残念ながら、「1-2」「1-3」「1-4」というあなたの馬券には「1番」が必ず含まれているため、どんなに相手が頑張っても、馬券はすべて外れ、ただの紙屑になってしまうんです。
これが流しの最もシビアなところです。
だからこそ、流しを買うときは「この馬、勝つかもしれないな」というフワッとした期待で軸を選ぶのは危険なんです。
「どんなにペースが遅くても、不利を受けても、確実に上位(連対や3着以内)に食い込んでくるだけの実力と安定感がある馬」を軸に選ぶこと。
これが流し馬券を成功させるための、とっても重要な鉄則なんですよ。
もし、「この馬は強いけど、ちょっと不安要素もあるな…」と思うなら、無理に流しにせず、後で説明する「ボックス」や「フォーメーション」を検討する柔軟性も大事になってきます。
競馬マルチとは何か
流しの仕組みが分かったところで、次は「競馬 マルチとは」何かについて説明しますね。
マルチは、初心者さんには少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、使いこなせるとめちゃくちゃ心強い武器になります。
マルチは、馬単(1着と2着を順番通りに当てる)や3連単(1着、2着、3着を順番通りに当てる)といった「着順までピタリと当てないといけない馬券」を買う時にだけ使える、とても便利なオプション機能のことです。
馬連や3連複、ワイドなどの「順番はどうでもいい馬券」には存在しない機能なので注意してくださいね。
順番違いの悲劇を防ぐ「着順の網羅」
先ほど解説した流し買いには、「軸馬の着順を固定してしまう」という弱点があります。
例えば、あなたが3連単を買うとします。
「1番の馬が絶対に勝つ!」と信じて、1番を【1着】の軸に固定した3連単流しを買いました。
レースが始まり、1番の馬は素晴らしい末脚で追い込んできたのですが、ゴール手前でほんの少しだけ届かず、ハナ差で2着に負けてしまいました。
相手に選んでいた馬が1着と3着に来ていたとしても、あなたの馬券は「1番が1着」という条件で買っているため、これは不的中になってしまいます。
「うわー!選んだ馬は全部来てるのに、順番が逆だった!」
競馬場で一番よく聞く悲鳴かもしれませんね。
こんな悔しい思いをしたくない、順番違いのリスクをカバーしたい!という時に登場するのが「マルチ」なんです。
マークシートを塗る時や、スマホの投票画面で「マルチ」という項目をオンにする(指定する)だけで、軸馬と相手馬の着順を入れ替えたすべてのパターンを、システムが自動的に網羅して買ってくれるんです。
つまり、3連単の1頭軸マルチなら、「軸馬が1着のパターン」「軸馬が2着のパターン」「軸馬が3着のパターン」のすべてを買うことになります。
これなら、軸馬が3着以内に入りさえすれば、あとは相手馬との順番がどう入れ替わっても見事的中!となるわけです。
実質的に、3連単という難しい馬券を、順番不問の3連複と同じような当てやすさに引き下げてくれる、ものすごく強力な魔法のような機能なんですよ。JRAの公式ページでも、このマルチの仕組みを図解入りで分かりやすく説明してくれています。
(出典:JRA公式サイト『「マルチ投票」について教えてください。』)
マルチの落とし穴:点数爆発と予算管理
「それなら全部マルチで買えばいいじゃないか!」と思うかもしれません。
確かに順番違いのリスクをなくせる最強の味方なのですが、絶対に忘れてはいけない注意点があります。
マルチ買いの最大の注意点
着順の全パターンを網羅して買うため、通常の流し買い(1着固定など)と比べて、購入点数が一気に膨れ上がります。予算の確保とトリガミへの警戒が必須です。
点数がどれくらい増えるのか、具体的な数字で見てみましょう。
例えば、3連単の1頭軸マルチで、相手に4頭(2番、3番、4番、5番)を選んだとします。
もしマルチを使わずに「1着固定の流し」で買っていれば、買い目は12点(1200円)で済みます。
しかし、ここでマルチを適用すると、
- 軸馬が1着のパターン(12点)
- 軸馬が2着のパターン(12点)
- 軸馬が3着のパターン(12点)
これらすべてを買うことになるので、総買い目は一気に3倍の36点(3600円)に増えてしまいます。
もし相手を5頭に増やせば、流しなら20点ですが、マルチなら60点です。
さらに「2頭軸マルチ(軸を2頭選んで、残りの1枠を相手に流す)」という買い方になると、着順の入れ替わりパターンがもっと複雑になるため、通常の流しのなんと6倍もの点数になってしまいます。
点数が増えるということは、それだけ馬券を買う予算がたくさん必要になるということです。
また、点数が多いということは「広く薄く買っている」状態なので、もし本命サイドのガチガチの人気馬で決着してしまった場合、当たったのに払戻金が馬券代を下回る「トリガミ」になってしまうリスクが非常に高くなります。
◆YUKINOSUKEのワンポイントアドバイス
マルチは「どうしても3連単で高配当を狙いたいけど、軸馬の勝ちきれないリスクも怖い」という時に使う、保険のようなものです。保険には高い掛け金が必要ですよね。だから、マルチを使う時は、相手候補を無駄に広げず、本当に来る可能性の高い3〜4頭に絞り込む勇気が必要です。お財布と相談しながら、ここぞという勝負レースで慎重に使うのが、大人の競馬の楽しみ方かなと思います。
競馬フォーメーションとは
さて、流しとマルチの基本をしっかり押さえたところで、いよいよここからが今日の本題とも言える「フォーメーション」のお話に入っていきます。
流しやマルチは、計算がシンプルで使いやすい反面、どうしても「すべての相手を同じように扱う」という、少し融通が利かないところがありますよね。
競馬を長くやっていると、「この馬は強いけど2着までかな」「この馬は勝たないけど3着になら突っ込んでくるかも」といった、馬ごとの細かい適性や能力の差が見えてくるようになります。
その、あなたの頭の中にある「細やかで立体的な予想」を、そのまま一切の妥協なく馬券の形に反映できるのがフォーメーションなんです。
最初は少しだけ複雑に聞こえるかもしれませんが、一度仕組みが分かってしまえば、もうフォーメーションなしでは馬券が買えなくなるくらい、競馬がもっともっと面白く、そして奥深くなりますよ。
一緒に、フォーメーションの構造を紐解いていきましょう。
フォーメーションの仕組み
「競馬 フォーメーションとは」一体なんなのか。
簡単に言うと、1着、2着、3着といった「列(着順の枠)」ごとに、自分が買いたい馬を自由に配置して、そこから生まれるすべての組み合わせを一括で買う手法のことです。
マークシートの「フォーメーション」と書かれた面や、スマホアプリのフォーメーション画面を見たことがありますか?
1頭目(1着)、2頭目(2着)、3頭目(3着)とそれぞれ選ぶ欄が分かれていて、そこに好きなだけチェックを入れられるようになっていますよね。
フォーメーションの一番の強みであり最大のメリットは、出走する馬たちの能力やレース展開に合わせて「列ごとにメリハリをつけて、馬を配置できること」にあります。
堅い決着による本命サイドの配当から、想定外の穴馬の台頭による大波乱の決着まで、一つの馬券の網で、無駄なく柔軟に対応できるのが特長なんですよ。JRAのFAQでも、フォーメーション投票は無駄な組み合わせを絞ることができる便利な方法として公式に紹介されています。
(出典:JRA公式サイト『「フォーメーション投票」について教えてください。』)
予想のグラデーションを馬券に反映する
競馬に出走する18頭の馬たちの実力は、みんな同じではありませんよね。
圧倒的な能力を持つ馬もいれば、そこそこの馬、展開の助けが必要な穴馬など、明確な「強さのグラデーション」が存在します。
だからこそ、馬券を買うときも、すべての候補馬を「相手」として平等に扱うのではなく、あなたの期待度や分析に合わせて「階層」を分けて配置するんです。
具体的にどうやって配置するのか、一般的なイメージを作ってみましょう。
- 1列目(絶対的中心): ここには、あなたが「今日のレースで絶対に3着以内に入る、あるいは確実に勝つ!」と信じている、一番信頼度の高い本命馬(◎)を置きます。点数を抑えるために1頭、多くても2頭に絞るのが基本です。
- 2列目(有力な対抗層): ここには、本命馬の次に強くて、展開次第では十分に上位争いができる対抗馬(◯や▲)のグループを置きます。大体2頭から4頭くらいが目安ですね。
- 3列目(ヒモ・大穴層): ここがフォーメーションの一番面白いところです!勝つだけの脚はないけれど、ペースが乱れたり前の馬がバテたりした時に、後ろからスッと3着に滑り込んでくるかもしれない「穴馬(△や☆)」のグループを置きます。ここは少し広めに、5頭から7頭くらい選んでも大丈夫です。
どうですか?
このように列を分けることで、「1着には絶対に来ないし、2着も厳しいだろうけど、3着ならひょっとするかも…」という、期待値は低いけど来たら配当が跳ね上がるような大穴の馬を、3列目だけにこっそりと忍ばせることができるんです。
流し買いでこの大穴を相手に選んでしまうと、その大穴が2着に来るという非現実的な組み合わせまで買わされて無駄な出費になってしまいますが、フォーメーションなら「3着のところだけ買う」というピンポイントな狙い撃ちができるわけです。
ボックスとの決定的な違い
フォーメーションの優秀さを理解するために、もう一つ別の買い方である「ボックス」と比較してみましょう。
馬券の買い方には、自分が選んだ複数の馬の「すべての順列・組み合わせ」を同一金額で買う「ボックス」という方法があります。
「このレース、有力馬が5頭いるけど、力が拮抗しててどれが勝つか、どれが2着になるか全く分からない!大混戦だ!」
そんな悩ましいレースでは、選んだ馬が上位を独占さえすれば、順番がどうなっても必ず的中するボックス買いは、精神的な安定をもたらすとても心強い味方になります。
実際に、荒れる重賞レースなどで上位人気から中穴まで5〜6頭のボックスを買って、見事高配当をゲットした経験がある方もいるかもしれませんね。
でも、このボックス買いには、長く競馬をやっていく上で致命的とも言える大きな弱点があるんです。
ボックス買いの罠:無軌道な点数増加とトリガミ
ボックス買いの最大のデメリット
選ぶ頭数をたった1頭増やすだけで、買い目の点数が爆発的かつ無差別に増加してしまうことです。それに伴い、当たっても損をするトリガミのリスクが激増します。
点数の増え方がどれほど恐ろしいか、3連単を例に見てみましょう。
・3連単 5頭ボックス = 60点
・3連単 6頭ボックス = 120点
たった6頭選んだだけで、1点100円でも12,000円の資金が必要になります。
点数がこのように無軌道に増えすぎると、レースの結果が「1番人気→2番人気→3番人気」のようなガチガチの堅い決着になった時に悲劇が起きます。
見事馬券は的中したものの、払戻金がたったの1,500円で、馬券代の12,000円から差し引くと10,500円の大赤字……。
これがボックス買いの恐ろしい「トリガミ」です。
さらに論理的に考えてみましょう。
ボックス買いというのは「選んだ馬のすべての組み合わせを無差別に買う」手法です。
つまり、あなたが「この6頭の中で、一番人気のA馬は強いけど、6番人気のF馬は展開が向かないと勝つのは無理だろう(でも3着ならあるかも)」と思っていたとします。
しかし6頭ボックスを買うということは、「F馬が1着、A馬が2着」という、あなたが心の中では「ほぼあり得ない」と思っている期待値の低い組み合わせまで、強制的に買わされている状態なんです。
無駄を削ぎ落とすフィルターとしてのフォーメーション
ここで、いよいよフォーメーションが真の力を発揮します。
フォーメーションは、このボックス買いに内包されている「非現実的、あるいは期待値の低い無駄な買い目」をバッサリと削ぎ落とす、高性能なフィルターとして機能するんです。
ボックス買いでは「全部買う」という選択肢しかありません。
しかしフォーメーションを使えば、
2着候補:A馬、B馬、C馬、D馬(連対しそうな馬)
3着候補:A馬、B馬、C馬、D馬、E馬、F馬(3着ならある穴馬)
このように設定することで、「絶対に1着には来ない大穴のF馬」を3列目のみに配置することができます。
こうやってあり得ない組み合わせを意図的に排除することで、購入点数をボックス買いの半分以下、場合によっては3分の1以下に圧縮することが可能になるんです。
点数が減ればトリガミのリスクも減り、浮いたお金を本命の組み合わせに厚め(金額を増やして)に張ることもできます。
つまりフォーメーションは、流し買いの「軸を決めて点数を抑える経済性」と、ボックス買いの「複数の馬を広く網羅する安全性」の、両方の長所だけを抽出して作られた、極めて洗練されたハイブリッドな買い方なんですよ。
もう、ただ闇雲にボックスで買うのは卒業して、自分の予想をスマートにフォーメーションで組み立ててみませんか?
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フォーメーションと流しの違い
「結局のところ、フォーメーションと流しの違いって何なの?」
ここまで読んでくださったあなたは、きっとそんな疑問を抱いているのではないでしょうか。
どちらも「この馬が強い!」という中心となる軸馬を決めてから買う、という点ではすごく似ているように感じますよね。
でも、そこから先の「相手の選び方」や「馬券の組み立て方」の構造が、実は全く違うんです。
この2つの買い方の決定的な違いをしっかりと理解することが、初心者から中級者へ、そして馬券上手になるためのとても大きな一歩になりますよ。
分かりやすく、「買い目の柔軟性」と「資金効率」という2つの重要ポイントに絞って、徹底的に解説していきますね。
買い目の柔軟性を比較
結論からズバリ言ってしまうと、一番の違いは「買い目の柔軟性」にあるんです。
つまり、相手の馬をどれだけ自由に、自分の思い通りに配置できるかという点ですね。
まず「流し買い」について考えてみましょう。
流し買いは、構造として非常に「対称的」でフラットな形をしています。
軸馬を1頭(あるいは2頭)に固定した後は、2着の候補と3着の候補に対して「全く同じ馬たちのグループ」を自動的に当てはめるしかありません。
例えば、3連複の軸1頭流しで考えてみます。
あなたが1番を軸にして、相手に「2番、3番、4番、5番」の4頭を選んだとしますよね。
すると、2列目(2頭目)の枠にもこの4頭が入り、3列目(3頭目)の枠にも全く同じこの4頭が入る、という状態になります。
「3番は2着には来そうだけど、5番は3着にしか来ないな…」とあなたが予想の中で強弱をつけていたとしても、流し買いではその細かなニュアンスを買い目に反映させることができません。
すべての相手馬が、平等にすべての着順(枠)に割り当てられてしまうんです。
一方で「フォーメーション」はどうでしょうか。
フォーメーションは、とても「非対称」な構造を作ることができます。
「2列目はこの強い2頭だけにしておこう」「3列目は、さらに別の人気薄の穴馬を5頭ドバッと追加しよう」といったように、列ごとに全く違う馬を、全く違う頭数で自由に指定できるんです。
| 比較するポイント | 流し(ながし) | フォーメーション |
|---|---|---|
| 軸馬の設定 | 1頭または2頭に厳密に固定される。 | 1列目に複数頭を設定するなど、自由度がとても高い。 |
| 相手馬の配置 | 全ての相手枠(2着・3着など)に全く同じ馬が適用される。 | 列ごとに全く異なる馬、異なる頭数を細かく指定できる。 |
| 買い目の無駄 | 相手馬に強弱をつけられず、あり得ない組み合わせの無駄が生じやすい。 | 確率の低い組み合わせや不要な買い目を意図的に排除できる。 |
あなたの脳内にある「この馬は強い、あの馬は展開次第」という予想の濃淡やグラデーション。
それを、一切の妥協なくそのまま物理的な馬券の形(買い目)にできるのが、フォーメーション最大の魅力なんですよ。
競馬予想を極めていけばいくほど、この「柔軟性の違い」が武器になってくるのを実感できるはずです。
点数と資金効率の差
もう一つの大きな違い、そしてあなたのお財布に直結するシビアな問題が、「点数」とそれに伴う「資金効率」の差です。
実は、買い方をちょっと工夫するだけで、同じ予算でも狙える配当や網羅できる穴馬の数が劇的に変わってくるんです。
この違いを最も明確に体感できる、3連単の具体的な購入例を出して比較してみましょう。
あるレースで、あなたはパドックの気配や過去のデータから、「5番の馬がどう考えても抜けている。間違いなく1着になる!」と確信し、1着予想を5番に固定しました。
そして、2着や3着に入りそうな相手候補として、3番、7番、10番、14番の4頭をリストアップしたとします。
これを、通常の「1着軸流し」で買った場合どうなるでしょうか。
2着の枠と3着の枠には、自動的に先ほど選んだ同じ4頭(3番、7番、10番、14番)が割り当てられますよね。
計算式は「1頭×4頭×3頭(残りの馬)」となるため、買い目の総数は12点になります。1点100円なら1200円の投資です。
この12点の中には、「5番(1着)→3番(2着)→7番(3着)」や「5番(1着)→7番(2着)→3番(3着)」といった組み合わせがすべて含まれています。
でも、ここでもう一歩だけ、レース分析を深く掘り下げてみたとします。
「待てよ。相手に選んだ3番と7番は、確かに強いけど追い込み馬だから、展開的に良くても3着までじゃないか? 前残りの展開を考えると、2着に粘り込める有力候補は、先行力のある10番と14番の2頭だけだ」
あなたは、こんな結論に至ったとします。
流し買いでは、システム上この「気づき」を買い目に反映させることができません。
2着には来ないだろうと思っている3番と7番が、2着になる組み合わせ(つまりハズレ馬券)を、泣く泣く買わなければいけないんです。
しかし、この鋭い分析を「フォーメーション」を用いて買い目に反映させると、見事なまでに無駄を削ぎ落とせます。
- 1着:5番
- 2着:10番、14番 (※2着に来ない確率が高い3番と7番を排除)
- 3着:3番、7番、10番、14番
この構成で購入した場合、買い目総数はなんとたったの6点になります!
流し買いで12点だったものが、フォーメーションのフィルターを通すだけで、購入点数(投資金額)をきっちり半分に減らすことができるんです。
これがどれだけ凄いことか分かりますか?
さらに、ここからが馬券の面白いところです。
もしあなたに「最初と同じ12点(1200円)までなら予算がある」という場合。
フォーメーションで削減して浮いた6点分の余力を利用して、3着の列に新たな大穴の馬(例えば、全く人気の無い1番、8番、11番など)を多数追加することができるんです。
同じ1200円の投資でも、流し買いは「来ないかもしれない無駄な馬券」を買っているのに対し、フォーメーションは「来たら数十万の超大穴馬券」をカバーできている状態になります。
総点数(使うお金)は同じでも、フォーメーションの方が圧倒的に幅広い穴馬をカバーし、トリガミのリスクヘッジと超高配当狙いを両立させることができるわけです。
◆YUKINOSUKEのワンポイントアドバイス
まとめると、流しは「軸が決まった後の不確実な展開を、フラットに広く捉える手法」です。何も考えずにサクッと買えるのが良いところですね。
対してフォーメーションは「展開ごとの馬の適性や確率の違いを見極めて、無駄を削ぎ落としながら利益を極限まで最大化する戦略的な手法」と言えます。
最初は流し買いでも十分競馬を楽しめますが、回収率を100%以上にしたい、もっと戦略的に勝ちたい!とステップアップを望むなら、絶対にフォーメーションの考え方を身につけてほしいなと思います。
券種別の最適な使い分け
ここまで読んで、フォーメーションの優れた仕組みと、流し買いとの決定的な違いがすっかり理解できたと思います。
「なるほど!それならこれからは全部の馬券をフォーメーションで買えば完璧だね!」
そう思っていただけたなら、書き手として本当に嬉しいです。
ただ、実はもう一つだけ知っておいてほしい実践的なお話があるんです。
それは、フォーメーションは万能なツールではありますが、適用する券種(馬連なのか、ワイドなのか、3連複なのか、3連単なのか)の的中条件によって、その「戦略的な意味合い」と「最適な陣形(組み方)」が大きく変わってくるということです。
剣には剣の、弓には弓の戦い方があるように、馬券にも券種ごとのセオリーがあります。
レースの状況に合わせて、一番しっくりくる券種とフォーメーションの形を選べるようになるのが、競馬マスターへの近道ですよ。
馬連やワイドでの戦略
まずは、初心者の方にも比較的当てやすく、競馬の基本とも言える馬連やワイドのお話からしていきましょう。
馬連(1・2着の馬を順不同で当てる)やワイド(3着以内に入る2頭の組み合わせを当てる)は、選ぶ馬が「2頭」の組み合わせを当てる馬券ですよね。
これらの券種でフォーメーションを組むときは、基本的に「1列目(1頭目)」と「2列目(2頭目)」に複数の馬を配置して購入する形態をとります。
軸が確固たる場合は無理にフォーメーションを使わない
まず大前提として、「この馬は絶対に3着以内に来る!」という、信頼度が抜群に高い軸馬が1頭だけハッキリしている状況だとします。
この場合、実は無理に複雑なフォーメーションを組む必要はありません。
シンプルに「ワイド流し」や「馬連流し」を選択するのが、最も無駄がなく、資金効率の良い買い方になります。
余計な組み合わせを買わない分、1点あたりの投資額を厚くして、リターンを大きくする戦略が正解ですね。
有力馬が複数いて軸が決めきれない時の「ワイドフォーメーション」
では、フォーメーションが真価を発揮するのはどんな状況でしょうか。
それは、「有力な馬が2〜3頭いて、どれも強そうだから軸を1頭に決めきれない!」という、ちょっと悩ましい混戦模様の時です。
特に「ワイド」という券種において、このフォーメーションがものすごく強力な武器になります。
ワイドは「3着以内に入る2頭を当てればいい」という性質上、人気馬同士の決着だと配当が数百円にしかならず、当たっても全然嬉しくない…ということがよく起こりますよね。
逆に、上位人気馬と下位人気馬(穴馬)の組み合わせ、あるいは穴馬同士の組み合わせが的中すると、数千円から万馬券といった高い回収率をもたらしてくれます。
そこで、こんな風にフォーメーションを組んでみるんです。
- 1列目: 1〜3番人気の有力馬を2〜3頭配置する。
- 2列目: 6番人気以下の気になっている穴馬を広く4〜5頭配置する。
こうすることで何が起きるか分かりますか?
1列目の人気馬同士の組み合わせ(配当が安くて美味しくない買い目)を買わずに済むんです。
本命同士のガチガチの決着に対する「過剰投資(安目買い)」を避けつつ、人気馬が1頭馬券に絡み、もう1枠にヒモ荒れで穴馬が飛び込んでくるという、一番美味しい高配当のパターンだけを戦略的に網羅することができるんですよ。
ワイドのオッズの歪みを突く、とても賢い買い方と言えます。もしワイドの払戻しの仕組みや基本について改めて確認したい方は、JRAの公式解説も併せてチェックしてみてくださいね。
(出典:JRA公式サイト『ワイド(競馬用語辞典)』)
3連複の黄金パターン
続いては、中級者から上級者まで絶大な人気を誇る券種、3連複です。
3連複は、1着〜3着に入る3頭の組み合わせを「順不同」で当てる馬券ですよね。
順番まで当てなければいけない3連単に比べれば的中確率は格段に高く、精神衛生上も良いです。それでいて、3頭を選ぶ必要があるため難易度は適度に高く、万馬券も頻繁に出るので配当妙味も抜群に大きいんです。
実は、この3連複という券種こそ、フォーメーションという買い方の特性と最も親和性が高く、相性抜群だと言われています。
競馬の着順における統計的傾向
3連複フォーメーションを組む上で、絶対に知っておくべき競馬の「統計的傾向」があります。
それは、「1着や2着には、スピードやスタミナに秀でた実力のある上位人気馬が入りやすい一方で、3着には能力差が表れにくく、展開の紛れで人気のない穴馬が絡む確率が相対的に高い」という事実です。
考えてみれば当然のことなんです。
勝つためには自ら動いて前を捕まえたり、後続を突き放したりする「圧倒的な力」が必要ですが、3着ならどうでしょう。
前の馬同士が激しく競り合ってバテてしまったところを、後方でじっと脚を溜めていた人気薄の馬が、漁夫の利のようにスッと滑り込んでくる。
こんな展開、競馬を見ていると毎週のように目にしますよね。
3連複のフォーメーションは、この「着順による不確実性の勾配(違い)」を最大限に利用します。
列が進むごとに、配置する馬の頭数を増やしていく「ピラミッド型」のフォーメーションを組むことが、長期的な資金効率を高め、回収率をプラスにするための絶対的な定石とされているんです。
王道の黄金パターン「1-3-5」とリスクヘッジの「2-4-7」
では、具体的にどんな陣形を組めばいいのか。代表的な黄金パターンを2つ紹介しますね。
「1-3-5」構成の論理(基本型)
・1列目:最も信頼できる絶対的な軸馬を「1頭」だけ置く。(点数の爆発を防ぐ要)
・2列目:現実的な対抗候補となる馬を「3頭」配置する。(過不足なく上位をカバー)
・3列目:最も不確実性の高い3着枠に、ヒモとなる穴馬を含めて「5頭」を広く配置する。
この「1-3-5」の形は、買い目の点数を最小限(10点前後)に抑えつつ、3着に思わぬ大穴が飛び込んでくる波乱の展開を、網を張ってしっかり捉えるのに適しています。
1日競馬を楽しむなら、まずはこの形をベースに考えるのがおすすめです。
「2-4-7」構成の論理(リスクヘッジ型)
・1列目:軸候補となる強い馬を「2頭」配置する。
・2列目:対抗馬を「4頭」配置する。
・3列目:穴馬をたっぷり「7頭」配置する。
先ほどの「1-3-5」における最大のリスクは、たった1頭選んだ絶対的軸馬が出遅れたりして4着以下に敗れた瞬間、他の列の馬がどれだけ完璧に走っても、馬券がすべてパーになってしまう点にあります。
その「軸割れ」のリスクを低減し、保険をかけたのがこの「2-4-7」構成です。
1列目に軸候補を2頭配置することで、「どちらか1頭でも3着以内に来れば、的中条件の第一関門をクリアできる」という安心な状態を作ります。
さらに2列目、3列目と手広く設定することで、想定外の展開にまで対応します。
買い目の点数は増える(30〜40点程度)ものの、同じ頭数をボックスで買う(35点)と比較すれば無駄がなく、高い的中率と回収率のバランスを保つことができる、まさに大人の戦術です。
陥りがちな罠に注意!
フォーメーションを使い始めると、どうしても「点数を減らすこと」自体が目的になってしまいがちです。予算をケチるあまり、3列目を2〜3頭に絞りすぎてしまうケースをよく見かけます。
しかしこれでは、3連複の最大の旨味である「想定外の3着穴馬」をカバーできず、本末転倒になってしまいます。3列目は思い切って広げる勇気を持ってくださいね。
3連単のマイパターン
さあ、最後は全競馬ファンの夢であり、最も難易度の高い券種「3連単」です。
1着、2着、3着の順番を完璧にピタリと当てなければならないため、その難しさは桁違いです。
しかしその分、当たった時のリターンは破壊的で、平均配当はなんと12万円以上とも言われています。
100円が12万円になるんですから、夢中になる人が多いのも頷けますよね。
3連単の場合、着順の概念があるため、単なる軸流しやボックスでは対応できない、極めて複雑で緻密な展開予想が必要になります。
その予想を精密な買い目に落とし込むための「最強のツール」が、他でもないフォーメーションなんです。
点数爆発を防ぐための「マイパターン」を持とう
3連単の恐ろしいところは、選ぶ馬をちょっと増やしただけで、瞬く間に買い目点数が天文学的に増加していくところです。
あれもこれもとマークシートを塗っているうちに、「えっ、これ全部で200点(2万円)もあるの!?」と発券機の前で青ざめるのは、競馬あるあるの一つです。
そんな事態を防ぐために、あらかじめ点数が決まっている「自分の鉄板パターン(マイパターン)」を頭の中にいくつか用意しておくことが、強く推奨されます。
レースの状況に合わせて、型にはめていくイメージですね。
| パターンの名称 | レースの状況設定 | 構成(1着-2着-3着) | 点数の目安(重複含む) |
|---|---|---|---|
| 実力断然パターン | 圧倒的な1番人気がいて、逆転は不可能だと判断できる堅いレース。 | 1頭 - 2頭 - 6頭 | 10点 |
| 一騎打ちパターン | 勝ち馬候補が2頭おり、最後の直線で激しい競り合いが予想されるレース。 | 2頭 - 2頭 - 5頭 | 10点 |
| 三強パターン | 有力馬3頭のうち、展開次第でどの2頭が勝ち負けしてもおかしくないレース。 | 2頭 - 3頭 - 7頭 | 20点 |
| 四強パターン | 重賞などに多い、有力馬4頭が拮抗している混戦レース。 | 2頭 - 4頭 - 7頭 | 30点 |
これらのパターンを活用すると、点数を劇的に削減できます。
例えば、「実力がずば抜けている馬が1頭、それに次ぐ対抗馬が2頭、それ以外はどんぐりの背比べ」というレースがあったとします。
この場合、「実力断然パターン」を使い、1着に圧倒的実力馬を固定、2着に対抗馬2頭、3着にヒモ穴馬を多数配置します。
これをもし「1着軸流し」で購入してしまうと、2着候補と3着候補の馬をすべて相手枠で混同して選ぶことになり、点数が42点や50点にまで膨れ上がってしまいます。
しかし、フォーメーションで確率の高い箇所(2着は絶対にこの2頭のどちらかだ、という部分)だけをギュッと絞り上げることで、点数を約4分の1の10点前後にまで削減できるんです。
また、3連単において流しやボックス買いに「ちょっと気になった穴馬」を追加すると、期待値の極めて低い組み合わせ(例えば、穴馬同士の1・2着決着など)まで余計に買わざるを得なくなり、資金効率が著しく低下します。
しかし、3連単フォーメーションであれば、「この穴馬は3着にしか来ないから、3着予想の列のみに追加しよう」というピンポイントの指定ができます。
少ない点数を維持したまま、効率的に「宝くじ」のような超高配当を狙い撃つことが可能になる、これこそが3連単フォーメーションの真骨頂なんですよ。
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買い目点数の計算と予算管理
フォーメーションの戦略的なメリットは、もう十分に伝わったかと思います。
「よし、次の土曜日は絶対にフォーメーションで勝負するぞ!」と意気込んでいただいているかもしれませんね。
ただ、このフォーメーション戦略を実際にやってみようとした時、多くの初心者さんがぶつかる最大の壁、障壁があるんです。
それが、「買い目点数の計算がややこしい!」という問題です。
流し買いやボックス買いであれば、一定の簡単な掛け算の公式に当てはめれば容易に求められますよね。
でも、フォーメーションでは各列に指定した馬の「重複」が発生するため、単純な掛け算だけでは正しい点数が出せないんです。
最後に、この計算の仕組みと、無理のない予算管理の方法についてお話ししておきますね。
重複計算の仕組みと注意点
なぜ、フォーメーションの点数計算はそんなに難しいのでしょうか。
その理由は、計算の過程で「物理的にあり得ない組み合わせ(重複)を排除する」という、面倒な減算処理が必要になるからです。
現実の競馬のレースを想像してみてください。
同じ1番の馬が、同時に1着でゴールして、かつ同時に2着でもゴールするなんてことは、分身の術でも使わない限り絶対にあり得ませんよね。
連複系(3連複など)の重複相殺ルール
まず、着順を問わない連複系の馬券(3連複など)における重複排除のルールを見てみましょう。
大原則として、「連複系の馬券においては、順列(並び順)が異なっても、組み合わせとして同じ馬が含まれていれば、それは同一の1点として計算される」という決まりがあります。
例えば、あなたが3連複フォーメーションで、以下のようにマークシートを塗ったとします。
- 1頭目(1列目): 1番
- 2頭目(2列目): 2番、3番
- 3頭目(3列目): 2番、3番、4番、5番
この構成を見た時、単純に掛け算をして「1×2×4=8点だ!」と思ってしまうかもしれません。
でも、よく見てください。
もし2頭目で「2番」が選ばれた場合、3頭目にも同じ「2番」が入る組み合わせ(1番-2番-2番)は、現実にはあり得ないので除外されます。
さらに、1頭目が1番、2頭目が2番、3頭目が3番の「1番-2番-3番」という組み合わせと、1頭目が1番、2頭目が3番、3頭目が2番の「1番-3番-2番」という組み合わせ。
これは順番が違うだけで、3連複においては全く同一の当たり馬券として扱われます。
したがって、この重複分は相殺されて1つの買い目(1点)として集約されるんです。
結果として、このフォーメーションから生成される有効な買い目は「1-2-3」「1-2-4」「1-2-5」「1-3-4」「1-3-5」の計5点のみとなります。
8点だと思って資金を用意していたら、実際は500円で済んでしまった、ということになるわけです。
3連単における重複計算の困難さ
連複系ならまだマシなのですが、これが「着順が意味を持つ」連単系の馬券(特に3連単)になると、事態はもっとややこしくなります。
3連単においては「1着1番-2着2番-3着3番」と「1着1番-2着3番-3着2番」は、全く別の買い目としてカウントされるため、先ほどのような順列の相殺は起こりません。
各列に同一馬の被り(重複指定)が一切ない、純粋な構成(1着は1番のみ、2着は2・3番のみ、3着は4〜7番のみ、など)であれば、「1着の頭数 × 2着の頭数 × 3着の頭数」の掛け算で簡単に計算できます。
しかし、実戦で馬券を組み立てていると、「本命の1着候補が、最後の最後で差されて僅差で2着に敗れる展開」をリスクヘッジとして想定することが多々あります。
つまり、1着列と2着列の両方に、同じ有力馬を指定するケースが頻繁に発生するんです。
例えば、「1着:1番・2番、2着:1番・2番・3番・4番、3着:3番〜8番」と指定した場合を考えてみてください。
馬番1と2が1列目と2列目に被り、馬番3と4が2列目と3列目に被っています。
この場合、単純な掛け算(2×4×6=48点)から、同一馬が1着と2着に同時に入るといった不可能な組み合わせの数を、数学的に引き算していかなければなりません。
この計算を手作業でやると、
「えーと、1番が1着の時、2着は2,3,4の3通りで、3着は…」と、一つ一つ指折り数える羽目になります。
結果としてこのフォーメーションの正しい買い目数は32点となるのですが、レース発走直前のパドックを見てから締め切りまでの限られた数分の間に、こんな複雑な減算処理を暗算で瞬時に正確に行うなんて、人間の認知能力の限界を超えていますよね。
便利な自動計算ツール
「えー、計算そんなに難しいなら、やっぱりフォーメーションはやめておこうかな…」
なんて、どうか思わないでください!
安心してください、今の時代、こんな面倒な計算を自力で、しかも暗算でやろうとする必要は全くありません。
JRAの公式サイトや、いろいろな競馬予想会社のアプリ、ウェブサイトで「フォーメーション組合せ数計算ツール」といった機能が、誰でも無料で使えるようになっています。
テクノロジーに頼るのが現代競馬の正解
これらの自動計算システムを使えば、あなたが「買いたい馬」のチェックボックスをポチポチとタップしていくだけで、面倒な重複分をすべて自動的に排除した正確な購入点数が、一瞬で表示されます。
本当にワンタップです。
馬券を買う上で大切なのは、点数の計算式を暗記することではありません。
「どの馬を、どの列に配置すれば、最も利益が出る(期待値が高い)か」という、本質的な予想の組み立てに、あなたの貴重な思考力と時間を集中させることです。
計算のパズルはすべてコンピューター(スマホ)に委ねてしまいましょう。
これが、現代競馬における最も合理的でストレスフリーなアプローチです。
そして最後に、予算管理について一つだけお伝えしておきます。
フォーメーションやマルチは、一度仕組みを覚えるとパズルみたいで楽しくなってしまい、あれもこれもと欲張って馬を選んでしまいがちです。
気づけば、とんでもない点数(金額)になっていて、お財布が空っぽに…なんていう失敗は、誰もが一度は通る道です。
競馬は、ギャンブルであると同時に、素晴らしいスポーツでありエンターテインメントです。
当たった時の飛び上がるような喜びも大切ですが、資金が尽きてしまって来週のレースが買えなくなってしまっては、元も子もありませんよね。
「このレースは堅実に行きそうだから、点数を絞った流しで勝負しよう」
「ここは荒れる気配がプンプンするから、少し予算を割いて3連複フォーメーションで広く構えてみよう」
このように、レースごとの不確実性や自分の予算状況に応じて、買い方を冷静に使い分けられるようになるのが、本当の意味での「大人な競馬の楽しみ方」かなと思います。
自分のルールと無理のない予算管理をしっかり心がけて、末長く、健全でワクワクする競馬ライフを送ってくださいね。
馬券の買い方よくある質問(FAQ)
Q1. 競馬を始めたばかりの初心者です。まずは流しとフォーメーション、どちらから始めるべきですか?
A. まずは「流し(ながし)」から始めて、馬券を組み立てる感覚を掴むのが圧倒的におすすめです。流しは「今日のレースはとにかくこの馬が強い!」という絶対的な軸馬を1頭だけ見つければ、あとは気になる相手を選ぶだけなので、考え方がとてもシンプルで迷いが少なくなります。まずは馬連やワイドの流しで「軸馬と相手候補の関係性」に慣れてください。そして、「もう少し無駄な買い目を減らしたいな」と感じるようになってから、より細かい設定ができるフォーメーションにステップアップしていくと、スムーズに上達できると思いますよ。
Q2. フォーメーションで買っているのですが、当たっても「トリガミ(赤字)」になりやすい気がします。何がいけないのでしょうか?
A. それは、おそらく不安から「列ごとの馬の頭数」を選びすぎている(点数が増えすぎている)のが原因かもしれません。フォーメーションの最大の強みは「無駄な買い目、あり得ない組み合わせを意図的に削れること」にあります。ガチガチの人気馬ばかりを1列目も2列目も3列目もすべての列に配置してしまうと、的中したとしても配当が低く、結局馬券代を下回るトリガミになりやすくなります。1列目や2列目は「本当に強い馬」だけにしっかりと絞り込み、3列目にだけ手広く穴馬を入れるといった、買い目の「メリハリ」をつけることを意識してみてくださいね。
Q3. 点数が増えるという「マルチ買い」ですが、一体どんな状況の時に使うのが一番効果的ですか?
A. マルチが一番効果を発揮するのは、「この馬は能力が高く、絶対に3着以内に突っ込んでくる実力はあるけれど、後ろから行く差し馬なので、展開によっては前を捕まえきれず、1着には届かず2着や3着に取りこぼすかもしれない…」という不安がある時です。マルチなら順番が入れ替わっても的中にできるため、強烈な保険になります。ただし、おっしゃる通り点数が跳ね上がるので、相手馬を3〜4頭以内に厳選できる、自信のあるレースでのみ使うのが予算をパンクさせないコツかなと思います。
Q4. 3連単のフォーメーションで、一番資金効率が良く、おすすめの買い方のパターンはありますか?
A. レースの状況にもよりますが、最も資金効率が良いのは、圧倒的に強い馬が1頭いる時の「1頭-2頭-6頭」のような、1着を1頭にビシッと固定するパターンです。これなら点数を極力抑えつつ、ヒモ荒れの高配当を狙えます。もし「有力馬が複数いて、どうしても1着が絞りきれない」というレースの場合は、無理に3連単にこだわらず、着順不問の「3連複フォーメーション」に切り替えるのも、リスク管理と資金効率の面でとても有効で大人な戦術ですよ。
※本記事で紹介した買い方や点数の計算はあくまで一般的な目安であり、レースの状況によって最適な選択は異なります。正確なルール、馬券の種類、およびオッズや払戻金の詳細については、必ずJRA(日本中央競馬会)などの主催者公式サイトをご確認ください。また、馬券の購入は自己責任となります。熱くなりすぎず、ご自身の予算の範囲内で無理なく楽しみ、最終的なご判断はご自身で行うようお願いいたします。
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