岩手競馬の聖地、水沢競馬場への旅を計画している皆さん、あるいは週末のレースを少しでも快適に楽しみたいと考えている皆さん、こんにちは。YUKINOSUKEです。
「水沢競馬場 指定席」と検索してこのブログにたどり着いたということは、きっと皆さんは今、いくつかの「不安」や「切実な疑問」を抱えているのではないでしょうか。
「真冬の水沢は極寒だと聞くけれど、指定席なら本当にコートを脱いで快適に過ごせるのか?」
「当日ふらっと行っても座れる席はあるのか、それとも事前予約が必須なのか?」
「コンビニでチケットは発券できるの? 入場料は別払い?」
その気持ち、痛いほどよく分かります。
- YUKINOSUKE
私自身、初めて水沢の指定席を利用しようと思った時、公式サイトの無機質な情報だけでは細かい現地のニュアンスが掴めず、戸惑った経験があるからです。特に近年は、一部座席のリニューアルが行われたり、ビッグレース時にネット予約システム(TicketPay)が導入されたりと、仕組みが少しずつ複雑になっています。
この記事では、いち競馬ファンとして私が実際に現地へ足を運び、肌で感じた「生の情報」を余すところなくシェアします。単なる座席のスペック紹介にとどまらず、混雑時のリアルな立ち回り方や、知っている人だけが得をする料金の仕組み、そして観戦のお供に欠かせない絶品グルメまで、ガイドブックには載っていない利用者の視点で徹底的に解説していきます。
せっかくの競馬場での一日を、寒さや準備不足で台無しにしてほしくありません。この記事を読み終える頃には、皆さんの不安は「楽しみ」へと変わり、まるで何度も通っている常連さんのように、スマートに指定席を使いこなす準備が整っているはずです。さあ、一緒に水沢競馬場の魅力を深掘りしていきましょう。
- 当日券の購入フローと混雑時の予約テクニックが分かります
- リニューアルされた座席の種類と自分に合った席の選び方が見つかります
- 指定席を利用する際の実質的な料金とお得なポイント制度を理解できます
- 現地のグルメ情報や冬の観戦に必須の持ち物を把握できます

水沢競馬場の指定席に関する料金や予約方法
まずは、最も気になるチケットの入手方法と料金体系について解説します。水沢競馬場は、ふらっと行って座れる気軽さと、事前の準備が必要なケースがはっきりと分かれているのが特徴です。ここでは、当日券の買い方から、平日と休日で変わる料金の仕組み、そして絶対に座りたい日のための予約戦略まで、失敗しないためのノウハウを詳しくお伝えします。
当日券の購入場所やコンビニ発券の手順
水沢競馬場の指定席は、重賞レース開催日などの一部の超混雑日を除いて、基本的に「当日販売」がメインです。「今日は天気が悪いから、屋内の指定席に避難しようかな」とか、「予想外に混んできたから、後半のレースはゆっくり座って見たい」といった具合に、その場の状況に合わせて柔軟に利用できるのが地方競馬の醍醐味ですね。私自身、平日の開催日であれば、お昼過ぎにふらっと到着しても、余裕でR指定席(シングル)を確保できた経験が何度もあります。
当日券はどこで買う?具体的な売り場と販売開始時間
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当日券を購入する場所は、主に以下の2箇所になります。
- 入場ゲート付近の販売窓口・券売機
最も確実なのがこちらです。競馬場に到着したら、入場ゲート(正門)にある有人窓口、または指定席券対応の券売機を探してください。ここで指定席券を購入すれば、そのチケットが入場券の代わりにもなります。 - メインスタンド3階・指定席エリア入口のカウンター
とりあえず一般入場(200円)で中に入った後、「やっぱり指定席に行きたい!」と思った場合は、直接メインスタンドの3階へ向かってください。指定席エリアの入り口に専用の受付カウンターがあり、空席があればそこで購入して入場することができます。
販売開始時刻は通常、開門と同時(第1レース発走の約1時間〜1時間半前)に設定されています。人気の席(ゴール板過ぎの席や、テーブルが広いペア席など)を確保したい場合は、開門前から並ぶのがセオリーですが、平日であればそこまで焦る必要はありません。
なお、施設や料金に関する正確な情報は、必ず公式の案内を確認するようにしましょう。(出典:岩手競馬『水沢競馬場 観戦エリアのご紹介』)
「コンビニで当日券は買える?」という誤解
ブログの読者さんからよくいただく質問に「コンビニのマルチコピー機で、今日の指定席券は買えますか?」というものがあります。結論から言うと、通常の開催日において、コンビニでいきなり当日券を買うことはできません。
映画のチケットやテーマパークのパスポートのように、「当日ふらっとコンビニに立ち寄って発券し、そのまま入場する」というシステムは採用されていません。基本的に現地での「現金購入」になりますので、お財布の中身を確認してから向かうようにしてください。
唯一の例外:「TicketPay(チケットペイ)」を利用する場合
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ただし、コンビニ発券が必要になる唯一の例外があります。それは、ネット予約システム「TicketPay(チケットペイ)」を利用して事前予約をした場合です。
「マイルチャンピオンシップ南部杯」などのビッグレースやお盆・年末年始の開催時は、混雑緩和のために事前予約(抽選または先着)が実施されることがあります。このシステムを利用した場合の流れは以下のようになります。
TicketPay利用時の発券フロー
- Webで予約: 専用サイトから申し込みを行い、予約番号を取得します。
- コンビニへ行く: 予約番号を持って、指定されたコンビニ(ファミリーマートなど)へ行きます。
- 支払い・発券: レジやマルチコピー機で手続きを行い、代金を支払って紙のチケットを受け取ります。
- 当日持参: 発券されたチケットを競馬場へ持っていきます。
つまり、コンビニに行くのはあくまで「予約済みのチケットを受け取る(支払う)プロセス」の一部であり、予約なしでコンビニに行っても何も買えませんので注意が必要です。
YUKINOSUKEのメモ
指定席エリアはメインスタンドの3階にあります。専用のゲートをくぐる瞬間、周囲の喧騒がスッと遠のき、空調の効いた静かな空間が広がるあの感覚は、何度味わっても特別感がありますよ。ちなみに、3階で購入する場合は、1階の売店で飲み物などを買っておくと、何度も往復せずに済んで楽ちんです。
平日と休日の料金差や入場料の仕組み
水沢競馬場の指定席を利用する上で、まず理解しておきたいのが料金システムです。初めて訪れる方が戸惑いやすいポイントとして、料金が一律ではなく「変動価格制」を採用している点が挙げられます。簡単に言えば、「平日」に行くか、「土日祝(および特定の混雑日)」に行くかによって、支払う金額が変わる仕組みになっています。
そして、これは私が水沢競馬場を強くおすすめする理由の一つなのですが、ここの指定席料金は「入場料が含まれている(コミコミ価格)」という、非常に良心的な設定になっているんです。この「入場料込み」という仕組みがどれだけ快適か、そして平日利用がいかにお得かについて、詳しく深掘りしていきましょう。
「入場料込み」がもたらすストレスフリーな入場体験
通常、日本の多くの公営競技場では、まずゲートで「入場料(通常100円〜200円)」を支払って場内に入り、その後に指定席売り場で「指定席料金」を別途支払うという二段階のプロセスが必要です。小銭を2回出さなければならず、地味に面倒なんですよね。
しかし、水沢競馬場の指定席券は、それ自体が入場パスポートの役割を果たしています。指定席券を購入すれば、別途入場料(200円)を支払う必要はありません。つまり、表示されている指定席料金は、実質的に「席代+入場料」の総額なのです。
ここが嬉しいポイント
- 入場ゲートでの支払いが不要(指定席券を見せるだけ、または指定席窓口で買うだけ)。
- 「入場料200円分」が実質的に値引きされている感覚でお得。
- お財布を出し入れする手間が減り、冬場の手がかじかむ時期には特にありがたい。
【保存版】席種別・曜日別料金比較表
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では、具体的にいくらかかるのかを見てみましょう。平日は土日祝に比べて割安に設定されており、コストパフォーマンスが跳ね上がります。以下の表にまとめましたので、予算計画の参考にしてください。
| 席種 | 定員 | 平日料金 | 土日祝料金 | 場外発売日 |
|---|---|---|---|---|
| R指定席 (シングル) |
1名 | 1,200円 | 1,500円 | 1,000円 |
| F指定席 (ペア) |
2名 | 2,000円 | 3,000円 | 1,500円 |
| G指定席 (グループ4) |
3〜4名 | 3,000円 | 4,500円 | 2,000円 |
| G指定席 (グループ8) |
5〜8名 | 5,000円 | 7,500円 | 3,000円 |
※料金は全て入場料込みの総額です。
※情報は変更になる可能性があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。(出典:岩手競馬公式サイト『水沢競馬場 観戦エリアのご紹介』)
平日利用の裏技!「Fペア席」の逆転現象を見逃すな
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上記の料金表をじっくり見ていただくと、ある面白い事実に気づくはずです。私が特に強調したいのが、平日の「F指定席(ペア)」の圧倒的なコストパフォーマンスです。
土日祝のFペア席は3,000円ですが、平日は2,000円になります。これを定員の2名で割ると、1人あたりなんと1,000円です。一方で、1名用のスタンダードな「R指定席」は平日1,200円です。
つまり、「平日であれば、よりグレードの高いペア席を使った方が、シングル席よりも1人あたりの単価が安くなる」という逆転現象が起きているのです。F席はリニューアルされており、テーブルも広く椅子も快適です。もし友人と2人で平日に行くなら、それぞれR席を取るのではなく、迷わずFペア席を確保して割り勘にするのが「正解」だと言えますね。
特別料金が適用される「特定日」に注意
平日がお得という話をしましたが、一つだけ重要な例外があります。それは、岩手競馬が主催するビッグレースやイベント開催日です。
例えば、「マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)」のようなダートグレード競走が平日(祝日含む)に開催される場合や、年末年始の特別開催期間などは、曜日に関わらず「土日祝料金」や、さらに割高な「特別料金」が適用されるケースがあります。
注意点
「今日は火曜日だから安いはず!」と思い込んで行ったら、重賞開催日で料金が高かった…という失敗がないように、お出かけ前には必ず公式サイトの開催カレンダーや料金案内をチェックする癖をつけておきましょう。
ちなみに、同じ岩手競馬でも盛岡競馬場(OROパーク)とは施設の構造も料金体系も異なります。盛岡は「指定席券」と「入場券」が別売りになっているケースもありますので、両方の競馬場を利用する予定の方は混同しないように注意が必要です。
満席対策となる事前予約や空席情報の確認
「早起きして競馬場まで来たのに、指定席が満席で入れなかった…」
これは、私たち競馬ファンにとって、馬券が外れること以上に避けたい「最大の悲劇」です。寒風吹きすさぶ真冬の水沢競馬場で、暖房の効いた指定席に入れないというのは、まさに死活問題。体力的にも精神的にも大きなダメージを受けてしまいます。
基本的に、平日の開催や重賞のない土日であれば、開門と同時にR席(シングル)が即完売することは稀です。しかし、これがゴールデンウィーク、お盆、年末年始、そして岩手競馬最大の祭典である「マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)」の開催日となれば話は全く別です。これらの特定日は、開門前から長蛇の列ができ、当日券を求めても座れない可能性が極めて高くなります。
混雑日の切り札!「TicketPay」による事前予約
こうした混雑が予想される特定日において、水沢競馬場では「TicketPay(チケットペイ)」というシステムを利用した完全事前予約制(または抽選販売)が導入されます。
このシステムが稼働する日の最も重要なルールは、「原則として当日の現地販売は行われない」ということです(※事前販売で売れ残りがあった場合のみ、当日発売されることがありますが、それに賭けるのはあまりにハイリスクです)。つまり、「とりあえず現地に行けばなんとかなるだろう」という考えは、ビッグレースの日には通用しないと肝に銘じておきましょう。
予約から発券までの具体的なフロー
では、実際にどのように予約すればよいのでしょうか。私が南部杯などのビッグレースに参加する際に行っている手順を共有します。
事前予約の標準的な流れ
- 情報収集(約1ヶ月前): 岩手競馬公式サイトの「お知らせ」欄をチェックし、指定席の販売スケジュールを確認します。
- 申し込み(抽選/先着): 指定された期間内に、TicketPayの専用ページから希望の席種に申し込みます。南部杯などは「抽選」になることが多いです。
- 結果発表と支払い: 当選メールが届いたら、指定された支払い期限内にファミリーマート等のコンビニへ向かい、レジで代金を支払います。
- チケット発券: 支払いが完了するとチケットが発券されます。これを当日忘れずに持参してください。
予約時に絶対に知っておくべき3つの注意点
事前予約は席を確保できる最強の手段ですが、いくつか独特のルールやデメリットも存在します。後で「知らなかった!」とならないよう、以下の3点は必ず押さえておいてください。
①システム利用料がかかる
チケット代金とは別に、1枚あたり数百円程度の「システム利用料」や「発券手数料」が発生します。少し割高になりますが、当日の不安を解消するための「安心料」だと割り切りましょう。
②座席の細かい指定はできない
基本的に座席番号はシステムによる自動割り当てとなります。「ゴール板の真正面がいい」「友人と隣同士がいい(別々に申し込んだ場合)」といった細かい要望は通らないことがほとんどです。
③キャンセル・変更は一切不可
これが最も厳しいルールです。一度購入・発券したチケットは、理由の如何を問わず払い戻しや変更ができません。急な仕事や体調不良で行けなくなってもお金は戻ってこないので、スケジュールを確定させてから申し込むようにしましょう。
当日の「空席情報」を過信してはいけない理由
事前予約対象日でない通常の開催日であっても、GⅢクラスの重賞がある日などは混み合うことがあります。そんな時、頼りになるのが公式サイトや場内モニターに表示される「空席情報」です。
「〇(空席あり)」「△(残りわずか)」「×(満席)」のアイコンで表示されますが、ここで注意が必要です。Web上の情報はリアルタイムで更新されているわけではなく、数分〜数十分のタイムラグ(遅れ)が発生している場合があります。
スマホで見て「まだ△だ!いける!」と思って窓口に走っても、到着した時にはタッチの差で「×」になっていることは珍しくありません。残席が「△」になっている時は、悠長に構えず、迷わず早めに現地へ向かうのが鉄則です。また、岩手競馬の公式X(旧Twitter)などでリアルタイムの混雑状況が発信されることもあるので、併せてチェックすることをおすすめします。
R席やF席など座席の種類とリニューアル
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水沢競馬場のメインスタンド3階は、全フロアが有料の指定席エリア(特別観覧席)となっています。専用のゲートを一歩くぐれば、そこは一般席の喧騒とは無縁の「大人の隠れ家」。2022年10月に実施されたリニューアルを経て、より快適で清潔感のある空間へと進化しました。
ここでは、利用人数やシチュエーションに合わせて選べる全4種類の座席タイプについて、それぞれの特徴や設備、確保の難易度を徹底的に深掘りして解説します。
①【R指定席】迷ったらコレ!機能性抜群のスタンダード
水沢競馬場で最も席数が多く、多くのファンに愛用されているのが「R指定席」です。スタンダードとはいえ、その快適性は侮れません。
- R-シングル席(1名用): 全100席。隣席との間にパーテーションこそありませんが、十分な間隔が確保されており、一人で黙々と予想に没頭したい「ソロ活」に最適です。デスクには専門紙やマークカードを広げるスペースがあり、多くの席でコンセントが利用可能です(※一部未設置の席もあるため、入場時に確認推奨)。
- R-ペア席(2名用): 全100セット(200席)。友人や競馬仲間と並んで座れるペアシートです。シングル席と同様の仕様ですが、2人で相談しながら予想を組み立てる楽しさは格別です。
R席は席数が豊富なため、通常の平日開催であれば比較的余裕を持って確保できます。しかし、ゴール前や4コーナー寄りなど、レース展開が見やすい人気の位置から埋まっていくため、こだわりがある方は早めの来場をおすすめします。
②【F指定席】わずか10セット!リニューアルされたプラチナ席
カップルやご夫婦での利用に強くおすすめしたいのが、2022年のリニューアルでグレードアップした「F指定席(ペア)」です。
この席の最大の特徴は、「全10セット(20席)」という圧倒的な希少性です。150席以上ある指定席エリアの中で、たったの10組しか座ることができません。リニューアルにより、長時間座っても疲れにくいクッション性の高い椅子や、広々としたテーブルが導入され、ワンランク上の観戦体験を提供しています。
前述の通り、平日であればR席(2名分)よりも安く利用できるため、デートでの利用ならF席一択と言っても過言ではありません。ただし、その人気ゆえに競争率は非常に高いため、開門直後の確保または事前予約が必須です。
③【G指定席】コスパ最強のグループボックス
3名以上のグループで水沢競馬場を訪れるなら、ボックスタイプの「G指定席」を活用しない手はありません。半個室のような「囲まれ感」があり、周囲に気兼ねなく盛り上がることができます。
| 席種名 | 定員 | 総セット数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| G-4 | 3〜4名 | 4セット | 家族連れや少人数のグループ旅行に最適。 |
| G-8 | 5〜8名 | 3セット | 職場の同僚やサークル活動など、大人数での観戦に。1人あたりのコスパは場内最強。 |
特に「G-8席」を平日5,000円(入場料込)で利用した場合、8人で割れば1人あたり625円という驚愕の安さになります。入場料200円を引けば、実質425円で指定席の快適さを享受できる計算です。これは使わない理由がありませんね。
④【パーティールーム】知る人ぞ知るVIPな個室
実はあまり知られていませんが、水沢競馬場には15名以上の団体で利用できる完全個室の「パーティールーム」も存在します。企業の福利厚生イベントや、大規模なオフ会などで利用されており、外部の視線を完全に遮断したプライベート空間で競馬を楽しむことができます。利用には事前の申し込み(メール予約等)が必要ですので、幹事さんは早めにチェックしておきましょう。
指定席エリア限定の「フリードリンク」サービス
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指定席を利用する大きなメリットの一つが、エリア内に設置された「フリードリンクコーナー」です。お茶やコーヒー、ジュースなどがセルフサービスで飲み放題となっています。寒い冬場に温かいお茶をいつでも飲めるのは、想像以上にありがたいサービスです。
また、エリア内には指定席利用者専用の投票所(自動発売機)やトイレ、喫煙ルームも完備されており、わざわざ混雑する1階まで降りる必要がありません。この「移動ストレスの少なさ」こそが、指定席最大の価値かもしれません。
座席の配置図や詳細なスペックについては、岩手競馬の公式サイトでも確認できますので、お出かけ前に一度目を通しておくことをおすすめします。(出典:岩手競馬公式サイト『水沢競馬場 観戦エリアのご紹介』)
リピーターにお得なポイントカードの特典
もし皆さんが、今回の水沢競馬場の訪問を機に「また競馬場に来てみたい!」「次は盛岡にも行ってみたい!」と少しでも感じたなら、帰る前に絶対にやっておくべきことがあります。それは、「指定席ポイントカード」を作ることです。
現地の指定席カウンターで「ポイントカードを作りたいです」と伝えるだけで、その場ですぐに発行してもらえます。入会金や年会費は一切かかりません。このカード、地味な見た目に反して、実は驚くほど還元率が高い「最強の節約アイテム」なんですよ。
還元率約14%!驚異の「6回で1回タダ」システム
このポイントカードの仕組みは非常にシンプルかつ強力です。有料で指定席を利用するたびに、カードにスタンプが1つ押されます。そして、スタンプが6個貯まると、なんと次回の指定席利用料が無料(1回分)になるのです。
計算してみましょう。「6回分の料金で7回利用できる」ということですから、実質的な割引率は約14.3%にもなります。一般的な飲食店のポイントカードでも、ここまで還元率が高いものはなかなかないですよね。特に、頻繁に通う地元の常連さんや、シーズン中に何度も足を運ぶファンにとっては、作らない理由が見当たらない必須アイテムです。
岩手競馬の全施設で共通利用が可能
このカードの素晴らしい点は、水沢競馬場だけでなく、岩手競馬が運営する他の施設でも共通で使えることです。
ポイントカードが使える主な施設
- 本場: 水沢競馬場、盛岡競馬場(OROパーク)
- 場外発売所(テレトラック): 種市、安代、横手、十和田など
例えば、「冬は水沢でポイントを貯めて、夏の盛岡開催で無料チケットを使って優雅に観戦する」といった使い方も可能です。岩手県内や近隣の秋田・青森エリアにお住まいの競馬ファンなら、持っているだけで行動範囲が広がりますよ。
無料利用時の「対象席種」には要注意
非常にお得な制度ですが、無料特典を利用する際にはいくつか注意しておきたい「落とし穴」もあります。いざ使おうとして「えっ、使えないの?」とならないよう、以下のルールは頭の片隅に入れておいてください。
利用時の重要ルール
- 対象席種の制限: 無料券(ポイント満了特典)で利用できるのは、基本的に「R指定席(スタンダード席)」のみであるケースが多いです。希少な「F指定席」や「G指定席(グループ席)」は対象外であったり、差額を払ってもアップグレードできなかったりする場合があります。
- ポイント付与の条件: ポイントが付くのは「現金(または正規の方法)で料金を支払った時」のみです。無料券を使って入場した回には、当然ながら新しいポイントは付きません。
- 有効期限の確認: 基本的に有効期限がない場合が多いですが、カードの仕様変更や長期間の利用がない場合に失効する可能性もゼロではありません。久しぶりに使う際は、必ず券面の記載や受付で確認しましょう。
私はいつも財布のカードポケットの一番手前にこのカードを入れています。スタンプが少しずつ埋まっていくのを見るのも、競馬場通いの密かな楽しみの一つになっています。
水沢競馬場の指定席で楽しむグルメや持ち物
席を確保したら、あとはレースを楽しむだけ!ですが、朝から夕方まで長時間の滞在をより充実させるためには「食」と「環境作り」が欠かせません。水沢ならではの絶品グルメや、持っていくと便利なアイテムについて、私の実体験を交えて紹介します。
名物のホルモンなどおすすめグルメと食事
水沢競馬場での観戦を語る上で、絶対に欠かせないのが「競馬場グルメ」の存在です。特に冬場の厳しい寒さの中でレースを楽しむ私たちにとって、身体の中から温めてくれる食堂のメニューは、単なる食事以上の価値があります。
指定席エリア(3階)には専用の売店もありますが、私が強くおすすめしたいのは、一度1階の「食堂街」まで降りて、出来たての熱々グルメをテイクアウトしてくるスタイルです。ここでは、私が水沢に通い詰めて見つけた「絶対に食べるべき逸品」をご紹介します。
水沢のソウルフード!「ホルモン煮込み」の二大巨頭
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「水沢に来てこれを食べずに帰るなんてあり得ない!」と私が断言するのが、名物の「ホルモン煮込み」です。場内にはいくつかの店舗がありますが、特にファンから絶大な支持を集めているのが「水沢食堂」と「丸大食堂」です。
- 水沢食堂のホルモン:
じっくりと時間をかけて煮込まれたホルモンは、口の中でとろけるほど柔らかいのが特徴です。味噌ベースの濃厚な味付けが、味の染みたコンニャクや甘みのあるネギと絡み合い、絶妙なハーモニーを奏でます。七味唐辛子をたっぷりと振りかければ、ビールとの相性は犯罪的と言えるレベルです。 - 丸大食堂のホルモン:
食堂エリアの一番左端にあるお店です。こちらのホルモンも絶品で、少し甘めの味噌味が疲れた脳に染み渡ります。
私はレースの合間を見計らって1階へ降り、タッパーやどんぶりに入った熱々のホルモンを購入して、エレベーターで3階の指定席へ戻るのをルーティンにしています。指定席にはしっかりとしたテーブルがあるので、膝の上でバランスを取りながら食べる必要もありません。暖かい室内で、ホルモンを頬張りながら競馬新聞を広げる…これぞ大人の休日の極みです。
衝撃のサイズ感!丸大食堂の「ジャンボ焼き鳥」
ホルモンと並ぶ水沢の名物が、丸大食堂の「ジャンボ焼き鳥」です。その名の通り、一般的な焼き鳥の数倍はある巨大な鶏肉が串に刺さっており、見た目のインパクトは抜群。「塩」と「タレ」が選べますが、私は肉の旨味をダイレクトに感じる「塩」派です。
片手でこの巨大な串を持ち、豪快にかぶりつきながらレースを観戦するスタイルは、現地のファンならではの楽しみ方。売り切れてしまうこともあるので、見つけたら即買いをおすすめします。
昭和レトロな「食堂メシ」の宝庫
水沢競馬場の食堂は、昭和の雰囲気を色濃く残しており、メニューのラインナップも懐かしさにあふれています。
- 焼きおにぎり: 表面がカリッと焼かれ、香ばしい醤油の香りが食欲をそそります。ホルモンのお供に最適です。
- 中華そば(ラーメン): 昔ながらのシンプルな醤油ラーメン。冬の寒さで冷えた体には、どんな高級料理よりもご馳走に感じられます。
- 大盛りメニュー: 丸大食堂には「マン振りカレーライス(1kg超)」や「鬼盛肉野菜炒め」といったデカ盛りメニューも存在します。腹ペコの勝負師たちの胃袋を支えています。
最近はおしゃれなカフェメニューも増えてきましたが、やはり水沢に来たら、歴史を感じるこの「食堂メシ」を味わってほしいですね。
観戦に必要な持ち物や持ち込み禁止の物品
指定席チケットを確保して、グルメ情報もバッチリ。さあ出発!…の前に、バッグの中身をもう一度確認してください。地方競馬、特に冬の水沢競馬場を快適に楽しむためには、普段のお出かけとは少し違った「装備」が必要です。
私が長年の競馬場通いでたどり着いた、「これだけは絶対に持っていくべき三種の神器」と、意外と見落としがちな「持ち込みルール」について、実体験に基づいて徹底的に解説します。
YUKINOSUKE流・必携の「三種の神器」
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まずは、私がこれが無いと不安で競馬場に行けないレベルの必須アイテム3選です。
- 赤ペン(太めのサインペン・フェルトペン)
「ボールペンじゃダメなの?」と思われるかもしれませんが、競馬場では太めの赤ペンが圧倒的に正義です。競馬新聞の紙面は文字が細かく、情報がびっしり詰まっています。薄暗い冬の夕方、照明の下でマークカードを塗る際、細いボールペンだと視認性が悪く、塗りつぶすのにも時間がかかります。100円ショップで売っている水性のサインペンや、ノック式のマジックを持参すると、予想の印をつけるのもマークするのも劇的にスムーズになりますよ。 - 小銭入れ(コインケース)
最近はキャッシュレス投票も普及していますが、競馬場の現場では依然として「現金」が主役です。特にマークカードで購入する自動発売機は、小銭とお札を使います。締め切り3分前、焦って財布から小銭を探すのは精神衛生上よくありません。100円玉と500円玉を大量に収納でき、ガバっと開いて中身が見やすいコインケースを別で用意しておくと、プロっぽい所作でスマートに投票できます。 - 大容量モバイルバッテリー
指定席にはコンセントがある席も多いですが、古い施設ゆえに「差込口が緩くて充電されない」「前の人が使っていて壊れている」といったトラブルも稀にあります。また、コンセントが足元にあって短いケーブルでは届かないことも。スマホでレース映像を見たり、オッズをリアルタイムで追ったりしているとバッテリーは驚くほど早く減ります。コンセントに依存せず、自力で給電できるモバイルバッテリーは命綱です。モバイルバッテリーについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事でも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
【重要】現金は多めに!場内にATMはありません
これは本当に注意してほしいのですが、水沢競馬場の場内には、銀行ATM(現金自動預け払い機)が設置されていません。(※執筆時点の情報)
「負けたら下ろせばいいや」という考えでギリギリの軍資金で行くと、痛い目を見ます。一度入場してしまうと、お金を下ろすために再入場の手続きをして外のコンビニまで行かなければなりません。これは時間のロスですし、冬の寒空の下を歩くのは心が折れます。軍資金は、自分が「今日使う」と決めた上限額を、あらかじめ現金で用意してから入場しましょう。
あると便利!快適性を上げるサブアイテム
必須ではありませんが、持っていると「おっ、分かってるね」となるアイテムたちです。
- 老眼鏡・目薬: 冗談抜きで必要です(笑)。競馬新聞の文字サイズは新聞紙よりも小さいことがあります。長時間集中して数字を追っていると、夕方には目がショボショボしてきます。普段メガネをかけない方でも、拡大鏡(ルーペ)代わりにあると便利です。
- クリアファイル・バインダー: 購入した馬券や専門紙、レーシングプログラムを整理するために使います。テーブルの上で紙が散乱するのを防げます。
- 保温タンブラー: 指定席エリアにはフリードリンクがありますが、紙コップだとすぐに冷めてしまいます。保温性の高いタンブラーに移し替えれば、いつでも温かいお茶を楽しめます(※注ぎ口のサイズに注意)。
絶対に守ろう!持ち込み禁止物と撮影マナー
最後に、すべての利用者が気持ちよく過ごすためのルールについてです。以下の物品や行為は禁止されています。
主な禁止事項・持ち込めないもの
- フラッシュ撮影: 【絶対禁止】です。馬は非常に臆病な動物で、光に驚いて暴れると騎手の命に関わる重大な事故につながります。スマホやカメラのフラッシュ機能は必ずOFFにしてください。
- 三脚・脚立の使用: スタンドや通路での三脚(自立する撮影器具)の使用は、通行の妨げになるため基本的に禁止されています。一脚の使用については現場の警備員の指示に従ってください。
- 鳴り物・騒音グッズ: 笛、太鼓、拡声器など。レースの妨げになります。
- ペットの同伴: 盲導犬・介助犬を除き、ペットを連れての入場はできません。
- 過度な場所取り: 指定席は自分の席が決まっていますが、共有スペースや窓際などを荷物で占拠するのはマナー違反です。
指定席は、あくまで「公共のスペース」です。自分だけでなく、周りの人も快適に競馬を楽しめるよう、大人のマナーを持って遊びましょう。
コンセントの有無やWi-Fi環境について
現代の競馬観戦において、スマートフォンやタブレットは「第二の財布」と言えるほど重要なアイテムです。オッズの確認、レース映像の視聴、そしてネット投票と、充電が切れた瞬間に戦線離脱を余儀なくされてしまいます。水沢競馬場の指定席エリアにおける「電源」と「通信」のリアルな事情について、私の実体験を交えて詳しく解説します。
コンセント:あるにはあるが「過信」は禁物
まず電源についてですが、水沢競馬場の指定席(特にR指定席や個室)には、基本的にコンセントが設置されている席が多いです。テーブルの脇や足元に差し込み口があり、スマホの充電器を指して一日中使うことができます。
しかし、ここで安心してはいけません。水沢競馬場は歴史ある施設(言葉を選ばずに言えば、建物がかなり古い)であるため、設備面での「当たり外れ」が少なからず存在します。
- 差し込み口が緩い: 長年使われてきたためか、プラグを指してもガバガバで、すぐに抜けてしまったり通電しなかったりする席に当たることがあります。
- 場所が遠い: コンセントがテーブルの上ではなく、足元の奥まった場所にある席も多いです。iPhoneに付属しているような短いケーブル(1m未満)だと、充電しながら手元で操作するのが難しい場合があります。
- 故障中: 稀にですが、元から通電していないケースもあります。
YUKINOSUKEの充電対策
私はいつも2メートル以上の長い充電ケーブルを持参しています。これなら足元のコンセントからでも余裕で届きますし、体勢を変えても抜けません。また、万が一コンセントが使えない場合に備えて、フル充電した大容量モバイルバッテリーをカバンに忍ばせておくのが鉄則です。
Wi-Fi環境:自前の通信手段確保が「勝利への鍵」
次にインターネット環境ですが、ここは少し辛口に評価せざるを得ません。JRA(中央競馬)の競馬場では、高速で安定したフリーWi-Fiが整備されているのが当たり前になりつつありますが、地方競馬である水沢の場合、通信環境は「発展途上」といった印象です。
指定席エリアでWi-Fiが飛んでいることもありますが、接続が不安定だったり、ログイン認証が手間だったりすることがあります。特に、メインレースや重賞競走の締め切り直前など、多くの人が一斉にスマホを使う時間帯は、回線が混雑して極端に遅くなる現象(パケ詰まり)が起きがちです。「投票ボタンを押したのにグルグルして画面が進まない…」なんていうストレスは、勝負の勘を鈍らせる最大の敵ですよね。
通信環境のアドバイス
- フリーWi-Fiに依存しない: 繋がったらラッキー、程度に考えておきましょう。
- 動画視聴は計画的に: パドックやレース映像を高画質で見続けると、ギガ(データ通信量)を大量に消費します。ご自身の契約プランが大容量か、無制限であることを確認してください。
- ポケットWi-Fiの持参: 本気で勝ちに行くなら、自前でポケットWi-Fiを持っていくのが最も確実で安全な策です。
「備えあれば憂いなし」。現地の設備に依存しすぎず、自分の環境は自分で整えていくのが、地方競馬をスマートに楽しむコツですよ。
競馬場のWi-Fiについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事でも解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
冬の観戦に適した服装や寒さ対策のポイント
水沢競馬場の開催シーズンは、まさに「冬本番」です。12月から3月にかけての岩手県奥州市は、厳しい寒さと降雪に見舞われる地域。気象庁のデータを見ても、1月や2月の平均気温は氷点下になることが珍しくありません。吹きさらしの屋外スタンドで1日中観戦するのは、もはや「修行」と言っても過言ではなく、生半可な装備では寒さで思考回路が停止してしまいます。
しかし、ご安心ください。私たちが目指す指定席エリア(3階)は、外界とは隔絶された「常夏の楽園」です。このエリアの空調設備は非常に強力で、さらにコース側が全面ガラス張りになっているため、晴れた日の日中は温室効果でポカポカ(人によっては暑いと感じるほど)になります。
だからこそ、水沢の指定席観戦における服装選びの最大のテーマは、「極寒の屋外」と「常夏の屋内」の気温差(ヒートショック)をどう攻略するかにあります。
失敗しない服装の鉄則:「脱ぎ着のしやすさ(レイヤリング)」
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初心者がやりがちな失敗は、「寒いから」といって厚手のタートルネックセーターや、脱ぐのが大変な裏起毛のインナーをガッツリ着込んでしまうことです。これをしてしまうと、暖房の効いた指定席で汗をかき、その汗がトイレやパドック移動の際に冷えて、風邪をひく原因になります。
正解は、「玉ねぎのように重ね着(レイヤリング)をして、こまめに調整する」ことです。私が推奨するスタイルは以下の通りです。
YUKINOSUKE流・冬の水沢攻略コーデ
- アウター(外殻): 防風・保温性の高い厚手のダウンジャケットやベンチコート。指定席に着いたら即座に脱いで、椅子の背にかけます。
- ミドルレイヤー(調整役): 前開きのパーカー、フリース、カーディガンなど。「ファスナーやボタンですぐに脱げるもの」がベストです。暑くなったらこれ一枚になります。
- インナー(肌着): 吸湿速乾性のあるもの、または普通のコットンTシャツ。発熱インナー(ヒートテック等)を着る場合は、「極暖」レベルだと室内で暑すぎる可能性があるので注意が必要です。
足元の冷え対策と「パドック移動」のメリハリ
上半身は暖房で温まりますが、足元は意外と盲点です。指定席エリアとはいえ、足元から冷気が忍び寄ってくることもあります。
- 靴下と靴: 厚手の靴下や、防寒仕様のブーツがおすすめです。スニーカーの場合は、靴用カイロを忍ばせておくと快適さが段違いです。
- ひざ掛け: 指定席でじっと座っていると血流が悪くなりやすいので、薄手のブランケットやストールが1枚あると重宝します(※数に限りはありますが、貸出を行っている場合もあります)。
そして重要なのが、パドック(下見所)へ行く時の切り替えです。パドックは屋外にあるため、馬の状態を見に行く数分の間だけでも体温を一気に奪われます。「ちょっとだけだから」と薄着で出ずに、面倒でも毎回アウターを羽織り、マフラーを巻いて「完全防備」で出撃し、席に戻ったら「軽装」になってリラックスする。このメリハリこそが、指定席利用者の特権であり、最後まで元気に競馬を楽しむコツですよ。
防寒対策についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事でもおすすめアイテムを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
アクセスに便利な無料優待バスの利用方法
競馬場での楽しみと言えば、レースはもちろんですが、やっぱり「お酒」は外せませんよね。勝利の美酒に酔いしれたり、悔しさをビールで流し込んだり…そんな「呑兵衛スタイル」の私にとって、無料優待バスはまさに神のような存在です。
水沢競馬場は、最寄りの公共交通機関から少し離れた場所にありますが、開催日には非常に便利な無料バスが運行されています。ここでは、主要なルートと乗り場、そして混雑時の回避テクニックについて徹底解説します。
メインルートは「JR水沢駅・東口」発着
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水沢競馬場へのアクセスで最も利用者が多いのが、JR水沢駅からの無料優待バスです。改札を出て「東口」のロータリーへ降りると、バス乗り場があります。
無料優待バスの運行データ
- 運行日: 岩手競馬の開催日のみ(場外発売のみの日は運行されない場合が多いので注意)
- 乗り場: JR水沢駅 東口ロータリー
- 所要時間: 約10分〜15分
- 運賃: 無料
このバスの素晴らしい点は、レースの開催スケジュールに合わせて頻繁に往復していることです。特に第1レース前の入場時間帯や、最終レース終了後の帰宅時間帯は本数が手厚く確保されています。
帰りも、最終レースの確定・払い戻しが終わるくらいの時間(例:17:20頃など)までバスが待機してくれています。「最終レースで勝負したいけど、バスに乗り遅れるのが怖い」という心配は無用。最後までガッツリ勝負して、ホクホク顔(あるいは反省顔)でバスに揺られて帰ることができます。
新幹線利用なら「水沢江刺駅」からタクシーが最速
遠方から東北新幹線を利用して来場される場合、最寄り駅は「水沢江刺駅」になります。実は、水沢競馬場への物理的な距離で言えば、在来線の水沢駅よりも新幹線の水沢江刺駅の方が近いのです。
残念ながら水沢江刺駅からの無料バスは運行されていませんが(※執筆時点)、タクシーを使えば約5分で到着します。料金もそこまで高額にはなりません。
| 出発地 | 手段 | 所要時間 | 概算料金 |
|---|---|---|---|
| JR水沢駅(東口) | 無料バス | 約15分 | 0円 |
| JR水沢駅 | タクシー | 約15分 | 約1,100円〜 |
| 水沢江刺駅(新幹線) | タクシー | 約5分 | 約1,400円〜 |
※タクシー料金はNAVITIME等の概算見積もり(2025年想定)に基づく目安です。交通状況により変動します。
グループで遠征する場合は、水沢江刺駅からタクシーを相乗りするのが、時間的にもコスト的にも最も賢い選択肢と言えるでしょう。
重賞開催日の「バス混雑」には要注意
普段は快適な無料バスですが、「マイルチャンピオンシップ南部杯」やゴールデンウィーク、お盆開催などのビッグレース当日は様相が一変します。バス乗り場には長蛇の列ができ、車内は通勤ラッシュ並みの「すし詰め状態」になることも珍しくありません。補助席まで満席になり、揺れる車内で立って乗ることになる覚悟が必要です。
混雑時の回避テクニック
- 早めの行動: 第1レース発走の1時間前には駅に着くようにする。
- タクシーの活用: バス待ちの列が長い場合や、荷物が多い場合は、迷わずタクシー乗り場へ移動しましょう。数人で乗れば数百円の出費で快適な移動が手に入ります。
- 帰りの足の確保: 最終レース終了直後のバスは激混みです。少し早めに切り上げるか、あらかじめタクシー会社(水沢タクシーなど)の配車アプリ番号を控えておくと安心です。
最新の運行スケジュールやバス乗り場の詳細については、必ず公式サイトで確認してからお出かけください。
(出典:岩手競馬公式サイト『無料優待バス時刻表』)
水沢競馬場の指定席に関する快適な利用法まとめ
今回は、北東北の公営競技の拠点であり、冬の厳しい寒さの中でも熱いレースが繰り広げられる「水沢競馬場」の指定席について、予約方法から座席の選び方、そして現地の楽しみ方まで徹底的に解説してきました。
記事のポイントを改めて整理します。これさえ覚えておけば、次回の水沢遠征は間違いなく快適で充実したものになるはずです。
【YUKINOSUKE流】タイプ別・最強の座席選択
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- 勝ちにこだわる「ソロプレイヤー」なら:
平日の「R-シングル席(1,200円)」一択です。入場料込みでこの価格は破格。コンセントと机を確保し、誰にも邪魔されずに予想に没頭できる「自分だけのオフィス」を構築しましょう。 - デートや夫婦での「まったり観戦」なら:
平日なら「F-ペア席(2,000円)」を狙ってください。1人あたり1,000円で、リニューアルされた綺麗な席と眺望が手に入ります。映画館に行くより安く、興奮と感動を共有できます。 - 仲間とワイワイ「グループ参戦」なら:
「G-8席(5〜8名)」のコストパフォーマンスは銀河系一です。土日でもフルに使えば1人1,000円以下。平日ならコーヒー1杯分くらいの値段で、半個室のVIP気分を味わえます。
【失敗しないための】重要チェックリスト
- ビッグレースの日は「TicketPay」:
南部杯、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始。この時期に行くなら、1ヶ月前から公式サイトをマークして、事前予約戦争に勝ち抜いてください。当日券狙いはあまりに危険です。 - 冬の装備は「レイヤリング」:
外は極寒、中は常夏。脱ぎ着しやすい服装で体温調節を制する者が、冬の水沢を制します。 - グルメは「持ち込みスタイル」:
1階の食堂で熱々の「ホルモン煮込み」や「ジャンボ焼き鳥」を調達し、指定席のテーブルで優雅に食す。これが水沢の最適解です。
水沢競馬場の指定席は、単なる「座る場所」ではありません。それは、奥州の厳しい冬風から私たちを守ってくれる「避難所」であり、データと向き合い戦略を練る「作戦司令室」であり、そして友人や家族と温かい時間を共有する「社交場」でもあります。
昭和レトロな雰囲気と、リニューアルされた快適な設備が同居するこの場所で、ぜひあなただけの「勝ちパターン」を見つけてください。それでは、水沢競馬場の3階でお会いしましょう!
- YUKINOSUKE
※記事内の情報に関する免責事項
本記事で紹介した料金、座席の仕様、バスの運行スケジュール、グルメの価格等は執筆時点(およびリサーチ時点)の情報に基づいています。特に料金改定やダイヤ改正は頻繁に行われる可能性がありますので、お出かけの際は必ず岩手競馬公式サイトにて最新の情報を確認することをおすすめします。














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