こんにちは。YUKINOSUKEです。
夏の新潟開催や、名物「アイビスサマーダッシュ」の時期になると、新潟競馬場へ遠征を計画する方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ行こうと思って検索を始めると、そのエリアの広さや座席の種類の多さに戸惑うことがあります。私自身、初めて新潟競馬場を訪れたときは、日本一長い直線を甘く見ていて、ゴール前の攻防が見えない席を取ってしまい悔しい思いをした経験があります。また、新潟は夏場の暑さが厳しく、天候も変わりやすい土地柄です。「せっかく指定席を取ったのに雨でずぶ濡れになった」「スマホの充電が切れてメインレースの馬券が買えなかった」なんていう悲劇は絶対に避けたいですよね。この記事では、私が実際に現地で体感した情報やリサーチした内容をもとに、新潟競馬場の指定席選びの正解を導き出します。初心者の方でも迷わず、自分にとってベストな環境で競馬を楽しめるよう、徹底的に解説していきます。
- 予算と快適性のバランスを考えた失敗しない座席の選び方
- 争奪戦を勝ち抜くための予約スケジュールとキャンセルの狙い目
- 雨天時や猛暑日でも快適に過ごせる具体的なエリアと設備事情
- 格安のスマートシートを利用する際に覚悟しておくべきリスク
失敗しない新潟競馬場の指定席の選び方
新潟競馬場は、近代的でガラス張りの「NiLS21スタンド」と、開放感あふれる巨大な「アイビススタンド」という2つの建物で構成されています。この2つは隣接していますが、中の雰囲気や設備、レースの見え方は全くの別物です。まずは、それぞれの座席の基本的なスペックや料金体系、そして最も重要な確保するための戦略について、私の実体験を交えながら詳しく解説していきます。
座席の種類ごとの料金や値段の違い
指定席を選ぶ上で、スペックと同じくらい、あるいはそれ以上に気になるのが「料金」ですよね。「せっかく遠征するんだから奮発してS指定席にするか」「いやいや、馬券にお金を回したいから席代は抑えようか」など、予算組みは遠征計画の最初のステップになります。新潟競馬場の指定席料金は、他のJRA競馬場と同様に少し特殊なルールが採用されているので、損をしないためにも仕組みをしっかり理解しておきましょう。
基本は「入場料込み」&「日によって値段が違う」
まず、声を大にしてお伝えしたいのが、新潟競馬場の指定席料金には「競馬場の入場料」が含まれているという点です。通常、指定席券を持っていない場合は入場門で100円(開催日によって変動あり)を支払う必要がありますが、ネット予約で指定席を確保している場合は、その画面を見せるだけでゲートを通過できます。「席代+入場料」を二重に支払う必要がないのは、地味ですが嬉しいポイントですね。
そしてもう一つ、絶対に押さえておきたいのが「開催日による料金変動」です。JRAでは近年、レースの注目度に応じて料金が変わる変動価格制を導入しています。特に新潟競馬場の場合、夏の名物重賞「アイビスサマーダッシュ(G3)」が行われる日などは、通常期と比べて料金が跳ね上がります。
料金変動のイメージ
何も重賞がない「平場の土曜日」は最も安く設定されていますが、人気騎手が集まる「夏開催の日曜日」や重賞日は高くなります。予約する際は、必ずその日が「通常料金」なのか「特定日料金」なのかを確認しましょう。
【2025年版】主な座席の料金比較一覧
私がリサーチした最新の情報を基に、主要な座席の価格帯をまとめました。あくまで目安ですが、予算感をつかむ参考にしてください。
| シート種別 | 設置エリア | 通常料金(目安) | 重賞・繁忙期(目安) | 特徴・コスパ評価 |
|---|---|---|---|---|
| S指定席 | NiLS21 3階 | 1,500円 | 2,500円〜3,000円 | 【最高級】 モニター・コンセント完備でこの価格は、全国的に見ても破格のコスパです。 |
| A指定席 | アイビス 3階 | 1,000円 | 1,500円〜2,000円 | 【標準】 モニターはありませんが、電源確保代と考えれば妥当なライン。 |
| B指定席 | アイビス 2階 | 700円〜1,000円 | 1,000円〜1,500円 | 【格安】 屋根付きの椅子確保代として割り切れば安いです。 |
| スマートシート | 屋外各所 | 200円〜500円 | 500円〜1,000円以上 | 【超格安】 入場料(100円)を引くと実質100円程度で席が確保できる計算に。 |
| UMACAシート | NiLS21/アイビス | 2,000円〜 | 3,000円〜 | 【特殊】 キャッシュレス投票機付き。席数は少ないですが快適です。 |
スマートシートの「200円」は安すぎる?
表を見て驚かれるのが、スマートシートの「200円」という価格設定かもしれません。これ、私も最初は目を疑いました。ジュース1本分と変わらない値段で座席指定ができるわけですから、利用しない手はありません。
ただし、この安さには理由があります。前述の通り「屋外」「モニターなし」「電源なし」という環境に加え、キャンセル時の返金リスク(雨天でも返金なし)などをユーザーが負う形になるからです。それでも、「荷物を置いてパドックとスタンドを往復したい」「レースの合間に座って休憩したい」というライトな使い方であれば、これ以上ないコストパフォーマンスを発揮します。
YUKINOSUKEの「コスパ視点」での選び方
料金表を眺めていると迷ってしまうかもしれませんが、私の個人的な判断基準をシェアしますね。
- 1日中競馬場に張り付くなら:迷わず+1,000円払ってでも「S指定席」にします。1,500円でエアコンと電源とモニターが手に入るなら、カフェ代と比較しても安いくらいです。
- グループ観戦や旅の思い出作りなら:「A指定席」がバランスが良いです。少し節約して、浮いた500円で新潟名物の「タレカツ丼」やビールを楽しむのも賢い選択かなと思います。
- とにかく安く、でも並びたくないなら:「スマートシート」一択。浮いたお金を全額馬券に回せますからね(笑)。
なお、これらの料金や座席区分は、施設の改修やJRAの方針によって変更されることがあります。特にシーズンごとの正確な価格は、必ず予約前に公式サイトの発表資料に目を通すようにしてください。
参照元情報
各指定席の正確な料金や発売スケジュールについては、以下の公式サイトで最新の「指定席・入場券発売要項」をご確認ください。
(出典:JRA公式サイト『指定席・入場券』)
予約方法や買い方とキャンセルのコツ
- YUKINOSUKE
「久しぶりに新潟競馬場に行くから、当日は早起きして入場門の切符売り場に並ぼう」と考えている方は、ここで一度ストップしてください。その計画のままだと、最悪の場合、競馬場の中に入ることすらできずに門前払いを食らってしまう可能性があります。
現在、新潟競馬場を含むJRAの全競馬場において、指定席券は原則として「インターネットによる完全事前予約制」へと移行しています。かつてのように、現地の窓口で現金を出して「A指定席を大人2枚」と注文するスタイルは完全に廃止されました。スマホやパソコンを使いこなし、激しい争奪戦を勝ち抜くことだけが、あの快適な座席を手に入れる唯一のルートなのです。
ネット予約の「3つのフェーズ」を理解する
予約は全て「JRA指定席・入場券ネット予約サイト」という公式プラットフォームで行われます。ここで重要なのが、会員ランクによって参加できる「戦いのステージ」が違うということです。
- 第1段階:先行抽選(JRAカード会員限定)
クレジットカード機能付きの「JRAカード」を持っている人だけが参加できる、最も早い抽選です。G1開催日やS指定席などのプラチナチケットは、実質的にこの段階でほぼ埋まってしまいます。 - 第2段階:一般抽選(一般会員)
誰でも無料で登録できる一般会員向けの抽選です。開催の前週に行われますが、人気日は倍率が非常に高くなります。 - 第3段階:残席先着発売(キャンセル待ち)
抽選で売れ残った席や、キャンセルが出た席が放出される「早い者勝ち」のフェーズです。
これから新潟遠征を頻繁に楽しみたいなら、当選確率が優遇されるJRAカードを作っておくのが一番の近道ですが、一般会員でも諦める必要はありません。実は、システムを理解していれば「キャンセル待ち」で良席を確保できる確率がグンと上がるからです。具体的な競馬とネットについては、ネット競馬の始め方!おすすめ購入サイトや銀行・税金の注意点の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
実は狙い目?「キャンセル待ち」のゴールデンタイム
私の経験上、抽選に外れてからが本当の勝負です。JRAの予約システムには、キャンセル料が発生する明確なデッドラインが存在します。多くのユーザーは「とりあえず予約したけど、やっぱり行けなくなった」という場合、キャンセル料がかかる直前に予約を手放す心理が働きます。
その「キャンセル料発生ライン」こそが、利用直前の月曜日18:00です。この時間を過ぎると、チケット代の20%がキャンセル料として徴収されてしまいます。
YUKINOSUKE流・確保の極意
私がいつも狙うのは、「月曜日の17:00〜18:00直前」と「利用前日の夜」です。
特に月曜夕方は、キャンセル料を回避したい人たちが駆け込みでキャンセルボタンを押すため、一時的に空席がポロポロと出現します。この時間帯に予約サイトに張り付いてリロード(更新)を繰り返すことで、S指定席などの人気エリアを確保できた経験が何度もあります。
また、新潟ならではの要素として「天気予報」も重要です。屋外席であるスマートシートは、雨予報が出た瞬間にキャンセルが大量発生します。「雨なら行きたくない」という人が手放した席を、カッパ持参の覚悟がある人が拾う。これも立派な戦略の一つです。
キャンセルに関する公式ルール
ご利用日の直前月曜日18:00から、前日の23:00まではキャンセル料(20%)がかかりますがキャンセル可能です。しかし、当日のキャンセルは一切不可となっており、行かなくても返金はされません。
(出典:JRA公式サイト『指定席・入場券ネット予約 特定商取引法に基づく表示』)
当日でも買える?「窓口販売なし」の真実
よくある誤解として、「当日券はないの?」という疑問があります。正確に言うと、「現地の有人窓口での販売はないが、ネット上に残席があれば当日でもスマホで買える」というのが正解です。
当日、競馬場に着いてから「やっぱり疲れたから座りたいな」と思ったとします。その時、もしネット予約サイトを見て空席(◎や△表示)があれば、その場でスマホ操作をして購入し、即座に入場することが可能です。これを実質的な「当日券」として利用することはできます。
【絶対注意】現金は使えません!
当日購入する場合でも、決済はクレジットカード(または一部のキャリア決済等)のみです。現地の窓口にお金を持っていっても対応してもらえないので、必ずスマホとクレカの準備をしてから家を出るようにしましょう。
当日券の販売有無と購入の注意点
「ネット予約を忘れていた!」「急に午後から予定が空いたから行きたい!」というケースは意外と多いものです。そんな時、まず頭に浮かぶのが「当日券」の存在ですが、ここには大きな落とし穴があります。新潟競馬場の現地窓口では、対面での指定席券販売は一切行われていません。
「えっ、じゃあもう入れないの?」と絶望するのはまだ早いです。実は、現代の競馬場には「実質的な当日券」とも呼べる抜け道が存在します。それは、ネット予約システム(JRA指定席ネット予約)上に残席がある場合に限り、当日でも自分のスマホからその場で購入できるという仕組みです。
【重要】「現地窓口販売なし」の本当の意味
昔のように、競馬場の入り口にある切符売り場に現金を持っていっても、「ここでは売っていません。ネットで買ってください」と言われて終了です。これは非常に重要なポイントで、実際に現地で困り果てている方を何度も見かけました。当日であっても、購入プロセスはあくまで「ネット経由」に限られるのです。
現金派の方は要注意!
当日購入する場合でも、決済手段は基本的にクレジットカード(または一部のキャリア決済等)になります。現地に現金しか持っていかないと、スマホがあっても購入できず、入場券すら手に入らない最悪の事態になりかねません。必ずクレカ機能付きのカードを持参しましょう。
当日購入の具体的なステップ
では、実際に当日の朝(あるいは昼)、急に行きたくなった場合はどうすればいいのでしょうか。私が実践している手順を紹介します。
- まず、家を出る前に「JRA指定席・入場券ネット予約サイト」にログインする。
- 新潟競馬場の残席状況をチェックする。この時点で「満席(×)」なら諦めるしかありませんが、「空席あり(◎)」や「残りわずか(△)」ならチャンスです。
- その場でスマホで購入手続きを完了させる。
- 競馬場に着いたら、スマホに表示させた「QRチケット」をゲートにかざして入場する。
この手順さえ踏めば、事前予約をしていなくてもスムーズに入場できます。特に、午後からの入場や、天候が悪くてキャンセルが出た日などは、当日でも意外と良い席が残っていることがあります。
入場券(立ち見)もネット予約が基本
「指定席はいらないから、とりあえず中に入って立ち見でいいや」という場合でも、基本的には「入場券ネット予約」を利用することが推奨されています。当日、現地の券売機で紙の入場券を買うことも可能ですが(※混雑日を除く)、長蛇の列に並ぶ時間を考えれば、ネットで「入場券(100円または200円)」を買ってQRコードでサッと入るのが圧倒的にスマートです。
参照元情報
当日発売のルールや入場方法は変更される場合があります。必ず以下の公式サイトで最新情報を確認してください。
(出典:JRA公式サイト『新潟競馬開催日のご入場方法』)
S指定席とA指定席やB指定席の比較
- YUKINOSUKE
「結局、どの席を取ればいいの?」「値段の差に見合う価値はあるの?」という疑問、痛いほどよく分かります。新潟競馬場のスタンドは本当に広く、NiLS21スタンドとアイビススタンドでは、建物の構造からして全く別物です。席選びを間違えると、トイレに行くのも一苦労、馬券を買うのも遠い、さらには夏場の猛暑や西日に耐えなければならない…といった事態になりかねません。
ここでは、私が実際に何度も利用して感じた「リアルな使い心地」と、スペック表だけでは分からない「体験の差」を深掘りして解説します。自分の観戦スタイルに合ったベストな席を見つけてください。
圧倒的快適空間!「NiLS21スタンド」S指定席
予算が許すなら、私が最も強くおすすめするのはこのS指定席(NiLS21スタンド3階)です。一言で言えば「競馬場のファーストクラス」のような場所です。
- 完全屋内・空調完備:
これが最大のメリットです。新潟の夏は想像以上に蒸し暑いですが、NiLS21はガラス張りの密閉空間なので、冷房が効いた部屋で汗をかかずに観戦できます。逆に春先や秋口の肌寒い日でも快適です。 - 情報の支配者になれる設備:
各ペア席に「専用モニター」と「コンセント」が完備されています。目の前のガラス越しにレースを見つつ、卓上のモニターでオッズ変動やパドック映像、他場のレースを確認し、スマホは常に充電満タン状態で投票する。まさに「ガチ勢」のための最強環境が整っています。 - グルメへのアクセス:
S指定席のあるNiLS21スタンドには、「イタリア軒(洋食)」や「料亭 一〆(和食)」といった、ホテル直営や老舗のレストランが入っています。混雑するフードコートに行かなくても、優雅に食事ができるのもポイントが高いですね。
YUKINOSUKEのメモ
ガラス越しになるため、馬が走る音や観客の歓声といった「生の迫力」は少し遮断されます。静かに集中して予想したい人向けです。また、人気が高いため先行抽選で埋まりやすいのが難点です。
コスパと臨場感のバランス「アイビススタンド」A指定席
「ガラス越しじゃなくて、風や音を感じたい!」という方には、A指定席(アイビススタンド3階)がベストチョイスです。ここは半屋外のスタンドですが、大きな屋根に覆われています。
- 現代的なニーズに対応した設備:
A指定席の最大の特長は、「コンセントはあるけどモニターはない」という点です。今の時代、オッズや映像はスマホで見られますよね? だからモニターは不要。でも、バッテリーだけは確保したい。そんな現代の競馬ファンのニーズに完璧に応えてくれます。 - S席より安く済む:
モニターがない分、S指定席よりも500円〜1,000円ほど安く設定されています。浮いたお金を馬券やビールに回せるので、コストパフォーマンスは非常に高いです。 - レースの見え方:
ゴール板からは少し離れ、4コーナー寄りになります。新潟の外回りコース(一周約2,200m)では、彼方から馬群が近づいてきて、直線の入り口で横に広がる攻防が目の前で繰り広げられます。騎手の駆け引きを見るならこのアングルが最高です。
とにかく安く座席確保「アイビススタンド」B指定席
さらに安価なB指定席(アイビススタンド2階)は、A指定席の真下に位置しています。「とにかく席さえあればいい」という割り切り派向けのエリアです。
- 設備の割り切りが必要:
基本的にモニターもコンセントもないと考えて準備してください(一部エリアに例外がある場合もありますが、ない前提で動くのが無難です)。スマホの充電にはモバイルバッテリーが必須となります。 - コースに近いが視界は低め:
2階なのでコースまでの距離は近いですが、角度がないぶん、向こう正面や直線の奥などは前の人の頭で見えにくいことがあります。 - グループ観戦の拠点として:
「基本はパドックやゴール前に張り付いているけど、荷物を置いたり休憩したりする場所が欲しい」というグループ利用には最適です。屋根があるので、スマートシートのように雨に濡れる心配も少ないのが強みです。
【比較まとめ】あなたに合うのはこの席!
それぞれの特徴を分かりやすく表にまとめました。座席選びの最終確認に使ってください。
| 比較項目 | S指定席 (NiLS21) | A指定席 (アイビス) | B指定席 (アイビス) |
|---|---|---|---|
| 空調・環境 | ◎ 完全屋内 (夏も涼しい) |
◯ 屋外・屋根あり (風を感じる) |
◯ 屋外・屋根あり (風を感じる) |
| コンセント | あり | あり | なし(要確認) |
| モニター | あり | なし | なし |
| 主な眺望 | ゴール前・ウイニングラン | 4コーナー〜直線入口 | 直線入口(低いアングル) |
| おすすめ派 | 快適重視・データ派・カップル | コスパ重視・スマホ投票派 | 節約派・拠点確保 |
隠れた名席?「UMACAシート」も検討の価値あり
最後に、意外と知られていない選択肢として「UMACAシート」を紹介しておきます。これは専用のキャッシュレス投票カード「JRA-UMACA」を持っている人だけが座れる席です。
NiLS21スタンドやアイビススタンドの一部に設置されており、オッズ確認から投票まで、席を立たずに端末一つで完結します。券売機に並ぶ必要が一切ないので、締め切りギリギリまで予想できるのが最大のメリット。「人混みが嫌い」「スマートに競馬を楽しみたい」という方は、当日でもUMACAカードを作成(無料・即日発行)して、この席を予約するのも賢い戦略ですよ。
参照元情報
各指定席の正確な設備やVR画像(360度ビュー)は、JRA公式サイトで事前に確認することをおすすめします。
(出典:JRA公式サイト『新潟競馬場 指定席』)
スマートシートの特徴とモニター有無
- YUKINOSUKE
コロナ禍以降、JRAの運営スタイルが大きく変わり、日本の競馬場に定着したのが「スマートシート」です。昔からの競馬ファンには「かつての一般席(自由席)」と言った方が伝わりやすいかもしれません。以前は、開門と同時に猛ダッシュして新聞紙で場所取りをしていたあのベンチが、現在はすべて番号が振られ、有料の指定席として管理されています。
新潟競馬場においても、屋外スタンド席の大半(数千席規模)がこのスマートシートとして販売されています。「たった数百円で席が確保できるなら最高じゃないか!」と思うかもしれませんが、安さには明確な理由があります。S指定席やA指定席と同じ感覚で予約すると、現地で「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。ここでは、スマートシートのリアルな実情と、利用するなら絶対に知っておくべき注意点を包み隠さずお話しします。
「安さ」の裏にあるスペックの限界
スマートシートの最大の魅力は、なんといってもその価格です。通常期であれば200円〜500円程度。入場料(100円)を差し引けば、実質ジュース1本分の値段で座席を確保できるわけですから、コストパフォーマンスは最強です。
しかし、設備面では「ただ座れるだけ」と割り切る必要があります。上位の指定席と比較すると、以下の機能がバッサリと削ぎ落とされています。
| 機能・設備 | スマートシートの状況 | YUKINOSUKEのコメント |
|---|---|---|
| モニター | 一切なし | 目の前のレースか、遠くのターフビジョン(大型画面)を見る必要があります。手元で映像は見られません。 |
| コンセント | 設置なし | これが一番痛いです。スマホの充電は自前のモバイルバッテリー頼みになります。 |
| テーブル | ほぼなし | 前の席の背面にドリンクホルダーがある程度か、ごく小さな簡易テーブルのみ。新聞を広げて赤ペンで予想するのは困難です。 |
| 座り心地 | 硬い | 基本的には屋外用の硬質プラスチックのベンチです。クッション性はないので、長時間座るとお尻が痛くなるかも。 |
「雨」と「暑さ」は避けられない
スマートシートを選ぶ上で最大のリスク要因、それは「天候」です。NiLS21スタンドやアイビススタンドのスマートシートは、一応「屋根の下」という扱いになっているエリアが多いですが、あくまで屋外です。
新潟競馬場は日本海側特有の強い海風が吹くことが多く、雨が降ると屋根があっても横から降り込んできます。特に最前列〜5列目あたりや、アイビススタンド1階のエリアは、雨天時はずぶ濡れになる覚悟が必要です。
傘はさせません!
レースが見えなくなるため、座席での傘の使用は禁止されています。雨予報の日にスマートシートを予約しているなら、必ずレインコートやポンチョを持参してください。「屋根があるから大丈夫」という油断は禁物です。
また、夏場の開催では暑さ対策も必須です。空調の恩恵は受けられないため、携帯扇風機や冷却タオルがないと熱中症になりかねません。逆に言えば、風を感じながらビールを飲むには最高のロケーションとも言えますが、快適さを求めるなら準備を怠らないようにしましょう。
スマートシートが向いているのはこんな人
デメリットばかり挙げてしまいましたが、使い方によっては非常に便利なチケットです。私自身、以下のようなシチュエーションではあえてスマートシートを選びます。
- パドック派の人:
「レースよりもパドックで馬を見たいから、席には荷物を置くだけ」というスタイルなら、高い席料を払うのはもったいないですよね。スマートシートなら荷物置き場兼休憩所として最適です。 - 開門ダッシュをしたくない人:
昔のように朝イチで並ばなくても、午後からゆっくり行っても自分の席が確保されている。この「心の余裕」を数百円で買うと考えれば安いです。 - グループでワイワイしたい人:
S指定席などは静かに予想する雰囲気がありますが、屋外のスマートシートなら、友人とビール片手に盛り上がっても(マナーの範囲内で)浮くことはありません。
結論
スマートシートは「座れる権利」を買うチケットであり、「快適な環境」を買うものではありません。PCを広げて予想したいならS指定席へ、とにかく安く席を確保して動き回りたいならスマートシートへ。この使い分けが、新潟競馬場を楽しむコツですね。
新潟競馬場の指定席に関する攻略情報
ここからは、スペック表には載っていないような、実際に現地に行ったからこそわかる「攻略情報」をお伝えします。特に新潟競馬場は「広さ」と「天気」がキーワードになります。これを知っているかどうかで、当日の快適度が天と地ほど変わります。
コンセントや電源がある座席の確認
現代の競馬観戦において、スマートフォンは単なる連絡ツールではなく、もはや「勝ち馬投票機」そのものです。IPATでの投票はもちろん、JRA-VANでのデータ分析、X(旧Twitter)でのリアルタイム情報収集、さらには思い出のレース撮影と、現地ではスマホを酷使します。メインレースの直前に「充電が切れて馬券が買えない!」なんていう悲劇は、絶対に避けなければなりません。
新潟競馬場の電源事情は、座席クラスによって天国と地獄ほど違います。「現地に行けばなんとかなるだろう」という甘い考えは捨てて、自分の予約した席にコンセントがあるのかどうか、事前に必ずチェックしておきましょう。
【新潟競馬場】座席別・電源完備状況マップ
私が現地で確認した、各エリアの電源設置状況をまとめました。B指定席以下を利用する場合は、事前の準備が生死を分けます。
| シート種別 | コンセント | YUKINOSUKEのアドバイス |
|---|---|---|
| S指定席 (NiLS21) |
◎ 完備 | 各席に1口以上あります。ACアダプタとケーブルだけ忘れずに持参すれば、一日中バッテリーを気にせず戦えます。 |
| A指定席 (アイビス) |
◯ 完備 | 屋外席ですが電源があります。これがA指定席最大のメリットと言っても過言ではありません。 |
| B指定席 (アイビス) |
× なし | 基本的にはありません。ごく一部のエリアや車椅子席周辺にある場合もありますが、「ない」前提で動くのが鉄則です。 |
| スマートシート (全エリア) |
× なし | 完全に電源はありません。モバイルバッテリーを持参しないと、午後にはスマホが文鎮化します。 |
コンセントがない席での「生存戦略」
もしスマートシートやB指定席を利用する場合、どうやって電源を確保すればいいのでしょうか。場内にはインフォメーションセンター付近などに有料のモバイルバッテリーレンタルサービス(ChargeSPOTなど)が設置されていることもありますが、重賞開催日などは午前中のうちにすべて借り尽くされてしまうことも珍しくありません。
また、廊下の壁にある掃除用コンセントなどを勝手に使用するのは絶対にNGです(施設管理権の侵害になり、警備員さんに厳しく注意されます)。
結論:モバイルバッテリーは「入場券」と同じくらい必須!
私はどの席を取るにしても、念のため10000mAh以上の大容量モバイルバッテリーを必ずカバンに入れています。これさえあれば、コンセントのないスマートシートでも、友人との待ち合わせや最終レースの投票まで余裕を持って楽しめます。競馬場に行くなら、新聞と赤ペンよりも先にバッテリーを準備しましょう。
雨の日に濡れるエリアと屋根の範囲
- YUKINOSUKE
新潟競馬場への遠征で、最も警戒すべきリスクの一つが「天気」です。日本海側に位置するこの競馬場は、天候が非常に変わりやすく、さっきまで晴れていたのに急に黒雲が立ち込めてゲリラ豪雨になる……なんてことが日常茶飯事です。しかも、海からの風が強いため、雨が真上からではなく「真横」から降ってくることも珍しくありません。
「屋根のある席を予約したから大丈夫だろう」と高を括っていると、現地でずぶ濡れになり、寒さに震えながらレースを見ることになります。ここでは、私が実体験で学んだ「本当に雨に強い席」と「屋根があっても濡れる危険なエリア」を徹底的に解説します。
絶対安全なのは「NiLS21スタンド」の3階以上
結論から言います。もしあなたが「絶対に一滴も濡れたくない」「湿気や暑さも嫌だ」というのであれば、選択肢は一つしかありません。NiLS21スタンドの3階(S指定席)です。
ここはコース側が全面ガラス張りになっている「完全屋内エリア」です。外が台風のような暴風雨であっても、静寂の中で快適に観戦できます。空調も完璧に効いているため、天候リスクをゼロにしたい遠征組にとっては、まさに聖域(サンクチュアリ)と言えるでしょう。
「屋根はあるけど濡れる」恐怖のエリア
問題なのは、アイビススタンド(A・B指定席)や、両スタンドの屋外スマートシートです。これらには巨大な屋根が架かっていますが、その防御力は風向き次第で無力化されます。特に以下のエリアを予約している場合は、雨具の準備が必須レベルです。
【危険】雨が吹き込む可能性が高いエリア
- スマートシートの最前列〜5列目付近:
屋根の庇(ひさし)はありますが、風に乗った雨が容赦なく吹き込みます。前の方の席は迫力がありますが、雨天時はずぶ濡れになる覚悟が必要です。 - アイビススタンド1階(Iブロック):
ここは構造上、屋根の恩恵がほとんど受けられない「ほぼ完全な屋外」です。小雨程度でもアウトだと思ってください。 - NiLS21スタンド1階・2階(スマートシート):
上層階が屋根代わりになっていますが、天井が高いため横風の影響を受けやすく、後方列でも濡れることがあります。 - アイビススタンドの両端エリア:
スタンドの端は風の通り道になりやすく、巻き込み風で雨が侵入してきます。
傘は使用禁止!「レインコート」は入場券セットで持参せよ
意外と知られていない重要なルールですが、指定席やスマートシートの座席エリア内では、傘の使用が禁止されています。
理由は単純で、傘をさすと後ろの人の視界を完全に遮ってしまうからです。また、馬は非常に臆病な生き物なので、カラフルな傘が動いたり、バサッと開く音に驚いたりしてレースに支障をきたす恐れがあるためです。
そのため、屋根のない席や吹き込みのある席で観戦する場合、レインコートやポンチョの着用が絶対条件となります。「自分は濡れてもいい」と思っていても、濡れた服で帰りの新幹線に乗るのは辛いですし、何より風邪を引いてしまいます。
YUKINOSUKEの雨対策テクニック
私は雨予報が出ている時、以下の「雨対策セット」を必ず持参します。
① 高機能なレインポンチョ: 足元まで隠れる長いものがベスト。
② 45リットルのゴミ袋: カバンや買ったお土産を丸ごと入れて雨から守ります。足元に置く際も泥汚れを防げます。
③ タオルと替えの靴下: 足元はどうしても濡れるので、帰りに履き替えるだけで快適さが違います。
これらの準備があれば、たとえ豪雨になっても心に余裕を持って「水中戦」を楽しめますよ!
レースの見え方とおすすめの座席
- YUKINOSUKE
新潟競馬場に行く最大の目的は、やはり他の競馬場では絶対に見られない「特殊なレース」を目撃することではないでしょうか。日本で唯一の直線1000mコース(千直)と、日本最長・659mの直線を誇る外回りコース。この2つの巨大な舞台装置をどう攻略するかで、座席選びの正解が変わってきます。
「とりあえずゴール前ならいいだろう」と思って予約すると、新潟ならではの醍醐味を見逃してしまうかもしれません。ここでは、私が現地で何度も観戦して気づいた、レースの展開ごとに「最も映える」座席ポジションを伝授します。
名物「千直(直線1000m)」を見るならココ!
新潟名物・アイビスサマーダッシュ(G3)などで知られる芝1000mの直線レース。このレースのスタート地点は、スタンドから見て向こう正面の右奥、はるか1km先にあります。正直に言いますが、スタート直後の攻防は、肉眼では「遠くで何かが動いている」程度にしか見えません(笑)。
しかし、このレースの真骨頂はラスト200mにあります。千直レースでは、馬場の傷みが少ない外ラチ沿い(スタンド側)に馬群が殺到する傾向があります。つまり、観客席の目の前を、馬たちが猛スピードで駆け抜けていくのです。
YUKINOSUKEのおすすめポジション
千直の迫力を最優先するなら、「アイビススタンドのゴール寄り」または「NiLS21スタンド」が特等席です。
特に1階や2階の低層階(スマートシート含む)であれば、目の前数メートルの距離をサラブレッドが疾走する「地響き」と「風」を肌で感じることができます。これは内ラチ沿いを走る通常の周回コースでは味わえない、新潟だけの特権です。
「日本一長い直線」の駆け引きを楽しむなら4コーナー側
一方で、外回りコース(1周2,223m)で行われるレースの魅力は、なんといっても最後の直線の長さ(659m)です。東京競馬場(525m)よりも100m以上長いこの直線では、4コーナーを回ってからの追い比べが延々と続きます。
この「長い攻防」をじっくり観察したいなら、ゴール前よりも「アイビススタンドの4コーナー寄り(A指定席など)」が面白いです。
- 4コーナーの攻防:
3コーナーから4コーナーにかけて、各馬がどの位置につけるか、騎手がどのタイミングで仕掛けるかという「勝負のアヤ」が目の前で見られます。 - 馬群が広がる瞬間:
直線を向いた瞬間、馬群が横一線に大きく広がる(ファン状になる)シーンは圧巻です。ゴール前席だとこれが「横からのアングル」になりますが、4コーナー寄りだと「後ろから見送るアングル」になり、末脚の伸び脚がよく分かります。
スタンドごとの「見え方」の違いまとめ
座席選びの参考に、エリアごとの視界の特徴を整理しました。
| エリア | 見え方の特徴 | おすすめの観戦スタイル |
|---|---|---|
| NiLS21 (S指定席など) |
【ゴール前の支配者】 ゴール板を真横〜少し過ぎた位置から見下ろせます。接戦のゴールシーンやウイニングランを特等席で見たい人向け。 |
双眼鏡でレース全体を追いかけつつ、最後は肉眼で勝利の瞬間を目撃するスタイル。 |
| アイビス・中央 (A指定席・スマートシート) |
【バランス型】 残り200m〜ゴール板付近。千直レースの迫力と、ターフビジョン(大型画面)の見やすさを両立できます。 |
千直レースで馬がスタンド側に寄ってきた時の迫力を楽しみたい人向け。 |
| アイビス・4コーナー寄り (A指定席・Fブロック等) |
【戦術・展開マニア】 直線の入り口を見渡せる位置。ここからゴールまではかなり遠いですが、仕掛けのタイミングを見るには最高です。 |
「あの馬、手応えがいいぞ!」と、直線を向いた瞬間に叫びたい玄人向け。 |
ターフビジョンの位置に注意
新潟競馬場はコースが広大すぎるため、向こう正面を走っている馬は豆粒です。そのため、レース道中は「ターフビジョン(大型映像装置)」を見る時間が長くなります。座席を選ぶ際は、自分の席からビジョンが首を痛めずに見えるかどうかも、地味ですが重要なポイントですよ。
(出典:JRA公式サイト『新潟競馬場 指定席・ネット予約』)
観戦に役立つ持ち物や必須アイテム
指定席を確保して安心する前に、当日の持ち物を最終チェックしましょう。新潟競馬場は「広さ」と「環境」が他の競馬場とは少し異なります。都心の競馬場に行く感覚で手ぶらで行くと、現地で不便な思いをすることもしばしばです。
ここでは、私が何度も新潟遠征を繰り返す中でたどり着いた、「これだけは絶対にカバンに入れておくべき」という必須アイテム(三種の神器+α)を解説します。
① モバイルバッテリー(10000mAh以上推奨)
「コンセントがない席(スマートシートやB指定席)」を予約している場合、これは入場券と同じくらい重要な命綱です。現代の競馬観戦は、ネット投票、レース映像の視聴、X(旧Twitter)での情報収集と、スマホのバッテリーを激しく消耗します。
「場内にレンタルバッテリー(充レンなど)があるから大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、甘いです。重賞開催日などは午前中のうちに全て貸し出されてしまうことがよくありますし、わざわざスタンドの端まで借りに行く時間ももったいないです。
YUKINOSUKEの推奨スペック
おすすめは「10000mAh以上」かつ「急速充電対応」のものです。これならスマホを2〜3回フル充電できるので、メインレース直前に「充電切れで馬券が買えない!」という最悪の事態を防げます。S指定席やA指定席の人も、コンセントに挿す「充電アダプタ」と「ケーブル」を忘れずに!
具体的なスマホのバッテリーについては、競馬のスマホ・PCバッテリー対策!充電切れを防ぐ装備と設定の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
② 双眼鏡(倍率8倍〜10倍)
「双眼鏡なんてガチ勢みたいで恥ずかしい」と思っていませんか? 新潟競馬場に限っては、ライト層でも絶対に持っていくべきです。
理由は単純で、コースがあまりにも広すぎるからです。スタンドから向こう正面までは数百メートルの距離があり、肉眼では馬が豆粒のようにしか見えません。特に新潟名物「直線1000mレース」のスタート地点は遥か彼方(約1km先)です。
お目当ての馬がどんな状態でスタートしたのか、騎手がどんなアクションをしているのかを確認するには、8倍〜10倍程度の双眼鏡が必須です。レースの解像度が上がると、競馬はもっと楽しくなりますよ。
具体的なスマホの選び方については、双眼鏡で競馬が変わる!おすすめの倍率と選び方を徹底解説の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
③ 熱中症・日焼け対策グッズ(帽子・サングラス)
屋外の「スマートシート」や「アイビススタンド」を利用する場合、太陽との戦いは避けられません。特に新潟の夏の日差しは強烈で、午後の遅い時間になると西日がスタンドに直撃する角度になります。
- 帽子:つばの広いものがベスト。日傘はスタンド内での使用が禁止されているため、帽子で防ぐしかありません。
- サングラス:西日の照り返しが強いため、裸眼だと目が疲れてレースが見えにくくなります。
- 冷却グッズ:首にかける扇風機や、叩くと冷えるタオルなど。空調のないエリアでは生存率に関わります。
④ 小銭(100円玉×10枚程度)
「今はキャッシュレス時代だから現金はいらない」と思っていると、競馬場では意外な落とし穴にハマります。
- コインロッカー:多くのロッカーは「100円返却式」か「現金専用」です。大きな荷物を預けたい時に小銭がないと、両替機を探して彷徨うことになります。
- 自販機・売店:場内の一部の古い自販機や、混雑時の売店(ワゴン販売など)では、現金決済の方が圧倒的に早い、あるいは現金しか使えないケースがあります。
私はいつも、100円玉を10枚ほど入れたコインケースを別途用意しています。これがあると、マークシート派の人にとっても新聞を買う時などにスムーズです。
【番外編】あると便利な「45リットルゴミ袋」
最後に、私がこっそり教えるプロ級の便利アイテムが「大きな透明ゴミ袋(45L)」です。
何に使うの?
雨が降ってきた時、カバンや買ったお土産をこの袋に丸ごと入れて口を縛れば、最強の防水バッグになります。また、屋外席で足元の床が泥などで汚れている時に、この袋を敷くことで荷物を汚れから守れます。かさばらないので、1枚ポケットに入れておくと本当に役立ちますよ。
新潟競馬場の指定席で楽しむまとめ
- YUKINOSUKE
ここまで、新潟競馬場の指定席について、スペックの違いから予約の裏ワザ、そして雨対策まで、私の経験を余すところなくお伝えしてきました。長くなってしまいましたが、最後に改めて「結局、自分はどの席を選べばいいのか?」という点について、目的別のファイナルアンサーをまとめておきます。
新潟競馬場は、その広大な敷地ゆえに、座席選びを間違えると「移動だけで疲れてしまった」「暑すぎて集中できなかった」という事態に陥りやすい場所です。しかし、逆に言えば、自分のスタイルに合った席さえ確保できれば、日本一の直線コースと開放的な空の下で、最高の週末を過ごすことができます。
【目的別】YUKINOSUKEの推奨シートまとめ
あなたの観戦スタイルに合わせて、以下の3つのプランから選んでみてください。
- 「絶対に快適に過ごしたい」「本気で勝ちに行きたい」データ派のあなた
迷わず「NiLS21スタンド・S指定席」を狙ってください。
新潟の夏は高温多湿です。完全屋内の空調が効いた部屋で、専用モニターと電源を駆使して予想に没頭できる環境は、まさに「競馬場のコワーキングスペース」。1,500円前後の投資でこの快適さが手に入るなら、決して高くはありません。 - 「現地の熱気を感じたい」「スマホ投票派だからモニターは不要」なバランス派のあなた
「アイビススタンド・A指定席」がベストチョイスです。
屋根の下で直線の攻防を眺めつつ、コンセントでスマホの充電も確保できる。この「ちょうど良さ」が魅力です。浮いたお金で新潟名物の「タレカツ丼」やビールを楽しむのも、遠征の醍醐味ですよね。 - 「とにかく安く済ませたい」「グループでワイワイ盛り上がりたい」アクティブ派のあなた
「スマートシート(屋外)」やB指定席で十分楽しめます。
浮いたお金を全額馬券に回せるのが最大のメリット。ただし、ここは「サバイバル能力」が試されるエリアでもあります。モバイルバッテリーと雨具(レインコート)の準備だけは絶対に忘れないでください。
最後に:準備さえすれば、新潟はもっと楽しい!
新潟競馬場は、直線1000mレースの迫力や、外回りコースの壮大な攻防など、現地でしか味わえない感動がたくさん詰まっています。今回ご紹介した「予約のコツ」や「必須アイテム」をしっかり準備して、ぜひ万全の状態で越後のターフを楽しんできてください。
ネット予約は慣れるまで少し面倒に感じるかもしれませんが、一度コツを掴めば、キャンセル待ちで良い席を取るのもゲーム感覚で楽しめるようになります。この記事が、あなたの新潟遠征を成功させるための「的中馬券」のような存在になれば嬉しいです。
※記事内の情報に関する免責事項
本記事で解説した料金、設備、予約ルール等は執筆時点(および2025年シーズンの想定)のものです。JRAの運営方針により変更となる場合がありますので、予約前には必ず公式サイトで最新の「発売要項」をご確認ください。
(出典:JRA公式サイト『新潟競馬場 指定席』)
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