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この記事では、競馬ファンはもちろん、旅行のついでにちょっと寄ってみたいという初心者の方に向けて、二つの競馬場の決定的な違いを分かりやすく解説していきます。
- 洋芝の特性とコース形状から見えるレース傾向の違い
- 函館特有のタフなコースと札幌のスピードコースの比較
- 距離別の有利な戦術や血統から読み解く予想のヒント
- 歴史ある函館のグルメとリゾート感あふれる札幌の施設の違い
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初心者向け函館競馬場と札幌競馬場の違い
ここでは、競走馬が実際に走るコースの構造や馬場の特徴について解説していきます。一見すると同じように見える北海道の競馬場ですが、実はレース展開に大きな影響を与える全く異なる顔を持っているんですよ。
洋芝の特性と馬場構造の基本
北海道の競馬場について語るなら、やっぱり「洋芝(ようしば)」の話題は絶対に外せません。函館競馬場と札幌競馬場は、どちらも芝コースにおいて「100%洋芝」を採用しているのが最大の特徴なんですよ。 普段、本州の東京競馬場や京都競馬場などで使われているのは、「野芝(ノシバ)」という日本在来の品種をベースにした芝です。
一方、北海道の二つの競馬場で使われている洋芝は、寒冷地向けの「ケンタッキーブルーグラス」「トールフェスク」「ペレニアルライグラス」という3種類の西洋芝を絶妙にブレンドしたものです。これらは野芝のように横に広がる地下茎を持たず、株のように真っ直ぐ上に成長する特性を持っています。
よく競馬ファンが「北海道の馬場は重い」「時計がかかるタフな馬場だ」と言うのは、まさにこの洋芝の物理的な性質が理由なんです。つまり、スピードだけで押し切るようなタイプよりも、一歩一歩しっかりと地面を掴んで走る強靭なパワーとスタミナが要求されるということですね。 ちなみに、JRAの芝コースは表面の芝生だけでできているわけではありません。
函館も札幌も、この「スタミナを容赦なく奪う重い洋芝」という共通のキャンバスを持っています。でも、次にご紹介するように、その上に描かれているコースの形(高低差やコーナーの角度など)がまったく違うから、レース展開が全然変わってきて予想が面白くなるんですよ。
函館特有の高低差と急なカーブ
函館競馬場って、海が近くて平らなイメージを持たれがちなんですが、実は全国のローカル競馬場の中でもトップクラスに過酷なコースレイアウトをしているんです。その最大の理由が、コース全体に潜む大きな高低差にあります。
ただでさえ重くて体力を奪う洋芝なのに、そこを上り続けなければいけないので、馬にとっては想像以上にスタミナを削られるサバイバルレースになります。まさに我慢比べ。 そして、函館のもう一つの大きな特徴が「スパイラルカーブ」の存在です。これは、コーナーの入り口は緩やかで曲がりやすいんですが、出口に向かっていくにつれてカーブが急になるという特殊な設計なんですよ。
さらに、函館競馬場には本州の大きな競馬場のような「内回り」「外回り」といったコースの区別がありません。芝もダートもシンプルな一つの周回コース(オーバルコース)を使っています。ただし、コースの内側に立てる「仮柵(かりさく)」を少しずつ外側に移動させることで、Aコース、Bコース、Cコースと幅を変えているんです。
このわずかな距離の変化や、馬群が走って傷みやすいインコースが保護されることによって、ジョッキーの仕掛けどころや馬のコース取りがガラッと変わるのも、函館競馬を予想する上での大きな見どころかなと思います。
札幌の平坦な路盤と緩いコーナー
函館が「起伏と急カーブのサバイバルコース」だとしたら、札幌競馬場は完全にその逆。「平坦で緩やかな円弧のコース」なんです。同じ北海道でも、求められる適性がガラッと変わるんですよね。
JRAの公式データ(出典:JRA公式『札幌競馬場 コース紹介』)を見てみると、札幌競馬場の高低差は芝コースでわずか0.7m、ダートコースでも0.9mしかありません。函館のようなキツい坂は存在せず、スタートからゴールまでほぼ真っ平らな道を走り続けるイメージです。
| 測定項目 | 札幌競馬場 芝コース | 札幌競馬場 ダートコース |
|---|---|---|
| 一周距離 | 1,487m | 1,487m |
| コース幅員 | 20m | 20m |
| 高低差 | 0.7m | 0.9m |
| 直線距離 | 269m | 264.3m |
高低差がないということは、レース途中でペースが緩むポイント(息を入れる場所)が少なく、スタートからゴールまで一定のスピードで淡々と流れやすいのが特徴かなと思います。 そして、札幌競馬場でもう一つ決定的に違うのが、「コース全体に占めるコーナーの割合が非常に大きい」ということです。上空からのコース図を見ると分かりやすいんですが、長方形の角を少し丸めたような形ではなく、全体が丸みを帯びた「ほぼ円形」に近いレイアウトをしているんですよ。
さらに、コーナーが緩いと遠心力が分散されるため、馬群が密集したままカーブに入っても外へ膨らみにくいんです。そうすると、他馬とぶつからないようにジョッキーがブレーキをかける必要が少なくなるので、「馬群が詰まりにくい」という現象が定常的に起きます。これが札幌競馬場の最大のキモなんですよ。
札幌競馬場の最後の直線は芝で269m、ダートで264.3mとかなり短めです。コーナーで外を回らされて距離ロスをした上に、直線も短いとなれば、後ろから大外を回して追い込んでくるのは物理的にかなり厳しいんですよね。
だからこそ、札幌競馬場ではインコースを立ち回る「内前(インの先行馬)」や「イン差し」がめちゃくちゃ決まりやすい傾向にあります。平坦なコースで高いスピードを維持し続ける「追走力」と、ロスのないポジションを取れる「先行力」がある馬を狙うのが、札幌を攻略する一番のセオリーですよ。
距離別の有利な戦術とコース設定
競馬って、コースの形が違うと「同じような距離」を走ってもレース展開が全く変わってくるから面白いですよね。ここでは、代表的な距離ごとにどんな馬が有利になるのか、その特徴を少し深掘りして覗いてみましょう。
短距離戦(1000m・1200m)のスピードとパワー
まず、札幌競馬場の超スプリント戦、芝1000mについて。 このコースは、スタートしてから最初のコーナーまでがわずか205mと非常に短いです。あっという間にカーブに突入してしまうので、とにかく最初からハイペースについていける「追走力」と「テンのスピード」が必須になります。内枠からポンと出た馬がそのまま押し切る、という展開が多いんですよ。
対する函館競馬場の芝1200mは、スタートからしばらくはフラットなんですが、そのあとにあの過酷なスパイラルカーブが待ち構えています。前半からスピードに乗ったまま急カーブを曲がり、短い直線で再加速しなければなりません。重い洋芝を苦にしないパワーと、最初から前に行ける先行力を兼ね備えていないと、ここを勝ち切るのは至難の業かなと思います。
中距離戦(1500m〜2000m)の特殊なレイアウト
中距離になると、スタート位置の違いでさらに明暗が分かれます。 札幌の芝1500mはちょっと変わっていて、本線から少し外側に飛び出した「引き込み線(ポケット)」からスタートします。ここ、最初のコーナーまでたった170mしかないんです。
ダート長距離戦の注意点
ダートコースも少しだけ触れておきましょう。札幌のダート2400mは、スタート直後に芝を横切らない「オールダート」仕様になっています。起伏がなくて緩いコーナーを何度も回るので、ペースが上がり下がりしにくく一定になりやすいんです。でも、長距離特有の牽制合いなどでスタミナ勝負の持久戦になると、外からジリジリと伸びてくる「外差し」が意外と届くこともあるので要注意です。
血統が示すパワーとスピードの適性
コースの特徴がこれだけ違うと、活躍する馬の血統(お父さんの特徴)にもハッキリとした違いが出てきます。同じ「洋芝」であっても、函館は「パワーと機動力」、札幌は「スピードの持続力」と、求められる適性が全く異なるんです。 まずは、圧倒的なパワーが求められる函館競馬場の芝1200mのデータを見てみましょう。種牡馬の傾向がとてもわかりやすく表れていますよ。
| 順位 | 種牡馬名 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ロードカナロア | 30.3% | 44 | 63 |
| 2位 | モーリス | 22.1% | 164 | 81 |
函館芝1200mで抜群の安定感を見せているのが、ロードカナロア産駒です。複勝率30.3%というのは、3回に1回は馬券に絡む計算ですから、すごいですよね。 ロードカナロア自身が現役時代に圧倒的なスプリント能力と筋力を持っていたので、その子供たちも、洋芝の反発力の低い重い馬場を押し切るパワーと、キツいスパイラルカーブを器用に回る推進力をしっかり受け継いでいるんだと思います。
ただ、その安定感ゆえに人気になりやすいので、配当的な妙味は少し薄めかもしれません。 一方で、馬券的な期待値で面白いのがモーリス産駒です。複勝率こそロードカナロアに一歩譲りますが、単勝回収値が164、複勝回収値が81と非常に高くなっています。モーリスも骨格が太くてパワフルな馬だったので、本州の軽い野芝ではスピード負けしてしまうようなタイプでも、函館の過酷な条件だと水を得た魚のように大激走することがあるんです。「函館のパワー勝負ならモーリス」と覚えておいて損はないかなと思います。
しかし、同じ洋芝でも札幌競馬場になると状況が少し変わります。 札幌はコースがほぼ平坦でコーナーが緩やか、しかも直線が短いため、一瞬のトップスピードよりも「高いスピードを道中ずっと維持し続ける持続力」が活きるんです。そのため、ディープ産駒の中でもスタミナに優れたタイプや、母方にヨーロッパの重厚な血統を持つ馬が、札幌の洋芝で高いパフォーマンスを発揮することがよくあります。
また、洋芝といえばハービンジャー産駒など、ヨーロッパで走っていた血統を持つ馬が、札幌の中長距離戦で大活躍するのも夏の風物詩ですね。 同じ北海道シリーズでも、起伏の激しい函館では「パワー特化型」の穴馬を探し、平坦な札幌では「持続力とスピード」を兼ね備えた血統を狙う。それぞれの競馬場の「求められる能力」を考えながら血統のパズルを解いていくのも、競馬の大きな醍醐味ですよ。
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施設とグルメで見る函館競馬場と札幌競馬場の違い
競馬場の楽しみはレースだけではありませんよね。ここからは、観戦環境や絶品グルメといった、来場者向けのホスピタリティの違いについて詳しく見ていきましょう。実は施設面でも、この二つの競馬場は全く違うコンセプトを持っているんですよ。
函館の伝統的な地域密着型グルメ
函館といえば、やっぱり歴史ある港町ですよね。その地域性が競馬場の施設やグルメにも色濃く反映されていて、函館競馬場のご飯は一般的な「レジャー施設の軽食」というレベルを完全に超えているんです。 実は、函館競馬場のスタンドは2010年に大きくリニューアルされていて、港町・函館らしい赤レンガ調の外観がとってもオシャレなんですよ。
広い競馬場の中で「ご飯どこだろう?」と迷子になる心配がなく、観客席からの導線がとても効率よく設計されているんですよね。 レースの合間や、次のレースの予想に熱中しているときでも、サッと美味しいものを買いに行って席に戻れるのは、競馬ファンにとって本当にありがたいポイントかなと思います。
ただし、ここで一つだけ気をつけてほしいポイントがあります。
地域密着型の伝統と温かいホスピタリティを感じながら、本格的な味をストレスなく楽しめる。これが函館競馬場ならではの素晴らしさです。では、具体的にどんな絶品グルメが私たちを待っているのか、次の項目でさらに詳しくご紹介していきますね!
函館で味わえる名物ラーメンや寿司
函館競馬場のご飯がどれくらいすごいかというと、一般のグルメレビューサイトで高評価を連発するほどのレベルなんです。正直、テーマパークや競技場の軽食といったイメージを完全に覆してくれますよ。 その筆頭が、函館ラーメンの代名詞とも言える「あじさい 函館JRA店」です。
もちろん、これだけではありません。本格的な日本料理の「北前」など、和食からB級グルメまでとにかく選択肢が豊富。お腹を満たすための単なる「食事」ではなく、旅の思い出になる「美食」が揃っているんですよね。 歩き疲れたら、3階の指定席エリア付近にある「ツーデイズ (Two days)」というカフェで冷たいドリンクを飲みながら一息つけるのも嬉しいポイント。まさに「食の集積地」といった雰囲気で、次は何を食べようかとワクワクさせてくれますよ。
札幌のモダンなリゾート施設環境
伝統と美食の函館に対して、札幌競馬場は広大な敷地をフルに活かした「モダンでエンターテインメント性の高いリゾート空間」というコンセプトで作られています。実は2014年の全面リニューアルを経て、本当に綺麗でスタイリッシュな施設に生まれ変わったんですよね。
競馬場に足を踏み入れると、光があふれるエントランス「ファンファーレホール」が出迎えてくれて、とにかく開放感がすごいです。観戦スペースや憩いの場としても、広々とした屋外エリアがしっかりと整備されているんですよ。
そして、コースの中央部分に広がる「ターフパーク」も見逃せません。ここは単に馬券を握りしめてレースを見る場所ではなく、綺麗な芝生の上にレジャーシートを広げて、ピクニック感覚でくつろげるように設計されているんです。
さらに、馬を間近で見られるパドックには、いつもより低い視線から迫力ある馬の姿を観察できる「ダッグアウトパドック」が用意されていたり、馬場内の大屋根の下にはJRA初となる指定席「テラステーブル」があったりと、あらゆる角度から新鮮な気持ちで競馬を楽しめる工夫が満載です。 もちろん有料駐車場も完備されていて、車でのアクセスもしやすい環境が整っています。
施設内はクリーンな全席禁煙(専用の喫煙ルームあり)となっているので、煙草の匂いが苦手な方でも快適に過ごせますよ。 ギャンブルの場というよりも、大きな公園やテーマパークに遊びに行くような感覚。競馬初心者の方でも、このモダンなリゾート空間ならきっと満喫できるかなと思います。ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね。
札幌で楽しめるカクテルと各種グルメ
札幌競馬場のグルメは、函館の「職人による本格料理」とは打って変わって、イベント感覚でワイワイ楽しめる洗練されたメニューが多いのが特徴です。 広大な芝生エリアやテラス席と相性抜群の、手軽でポップなフードが充実しているんですよ。ピクニック気分で食べ歩きできるのが、札幌ならではの楽しみ方かなと思います。
青空の下で味わうターフパークの絶品カレー
まずは、馬場内の広大な芝生エリア「ターフパーク」に出店しているテイクアウト専門店「CIERVO(シエルボ)」をご紹介します。 ここでは、なんと全部で8種類ものカレーが、それぞれ700円(税込)というお手頃な価格で提供されているんです。
種類が豊富なので、友達や家族とシェアして違う味を楽しむのも良いですよね。 青空の下、レジャーシートを広げて手軽にサクッと食べるのにピッタリ。広々とした屋外の風を感じながら食べるカレーは、なんだか特別感があって格別ですよ。
SNS映え抜群!「BAR2400」の枠色カクテル
そして、札幌競馬場のエンタメ性を象徴しているのが、カクテルやドリンクを扱う「BAR2400」です。 アルコールからノンアルコール、さらには甘味まで幅広いメニューが揃っているんですが、ここで絶対にチェックしてほしいのが「枠色カクテル」。
これは競馬の「枠色(1枠の白から8枠のピンクまで全8色)」にちなんだオリジナルドリンクで、見た目がすごくカラフルなんです。 綺麗な青やピンクのグラデーションは、SNS映え間違いなしの可愛さ。自分が応援している馬の枠色に合わせて買うのも、競馬場ならではのワクワクする楽しみ方ですよね。
定番の常設店もしっかり充実
もちろん、イベント系のフードだけでなく、ホッと落ち着ける常設のお店もしっかりありますよ。 例えば、全席禁煙でクリーンな環境の「名代牛めし 札幌競馬場店」では、定番の美味しい牛丼がサッと食べられます。
夏競馬の暑い時期には、ひんやり冷たい「かき氷」なんかも大人気です。観戦の合間のエネルギー補給に最高ですね。 こんなふうに、手軽に色々なものを食べ歩きながら、モダンで開放的なリゾート空間を満喫できるのが札幌競馬場の良さです。私自身、次に遊びに行くときは何を食べようかと、いつも想像するだけで楽しくなっちゃいます。
函館競馬場と札幌競馬場の違いのまとめ
ここまで、北海道シリーズを彩る二つの競馬場について詳しく見てきましたが、いかがでしたか?最後に、函館競馬場と札幌競馬場の違いのまとめとして、ポイントをおさらいしつつ、まだお伝えしきれていない「景色」や「競馬の裏側」の視点も交えて総括しますね。
一方の札幌競馬場は、開放感抜群の「もいわテラス」から、緑豊かな藻岩山と札幌の近代的な街並みを一望できます。まさにアーバンリゾートといった感じで、都会のオアシスとしてリフレッシュするのに最高かなと思います。 そして、もう一つ競馬ファンとして知っておきたいのが「滞在競馬」という裏側のドラマです。
こうした裏側を知ると、応援する馬への愛着もさらに湧いてきますよね。 レースの質という観点でも、これまで解説してきた通り、函館競馬場は「大きな高低差」と「スパイラルカーブ」を力強く乗り越えるパワーが試されるタフな舞台。
あなたのスタイルに合わせて選ぼう!
・名物の絶品ラーメンや職人が握るお寿司を堪能しつつ、タフで熱い力勝負を見たいなら函館競馬場へ!
・開放的なテラスや芝生エリアで枠色カクテルを片手に、レジャー感覚でスピード感あるレースを楽しみたいなら札幌競馬場へ!
どちらが良い・悪いではなく、それぞれに最高の個性があります。私の個人的な意見としては、思い切ってどっちも行ってみて、自分に合う方を見つけてもらうのが一番楽しいかなと思います。 この記事が、あなたの北海道競馬場巡りの参考になれば嬉しいです。ぜひ、自分なりの楽しみ方を見つけて、最高の夏競馬を満喫してくださいね!
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