こんにちは、大人の競馬場コンシェルジュのYUKINOSUKEです。
夏の予定はもうお決まりですか?
「今年の夏はどこかへ旅行したいけれど、普通に観光名所を巡るだけじゃ、なんだか物足りないかも……」
「美味しいものも食べたいし、ちょっとした非日常感やスリルも味わいたい。でも、人混みで疲れ果てるのは避けたいな」
そんな風に、ちょっと特別な夏の思い出を作りたいと考えているあなたに、私がコンシェルジュとして自信を持っておすすめしたいのが、「夏競馬」をメインイベントに据えた大人の小旅行です。
「えっ、競馬場? おじさんたちが赤ペンを耳に挟んで、タバコの煙の中でギャンブルに熱中している場所でしょ?」
もしあなたがそう思っているなら、ぜひ一度、今の競馬場に足を運んでみてほしいと思います。
実は、近年の競馬場は驚くほどクリーンで美しく進化しているんですよ。
まるで広大な芝生が広がるテーマパークのような空間で、冷暖房が完備されたガラス張りの指定席エリアでは、ホテルのラウンジのようにゆったりと過ごすことができます。
女性専用のリラックススペース「UMAJO SPOT(ウマジョスポット)」が全国の競馬場に設置されていたり、全国各地の絶品ご当地グルメや、おしゃれなカフェスイーツが揃っていたりと、まさに「大人のレジャー施設」としての地位を確立しているんです。
特に夏場の競馬は、「夏競馬」と呼ばれ、普段のシーズンとは全く違う魅力に溢れています。
通常、テレビのニュースなどでよく見る大きなレース(G1レースなど)は、東京、中山(千葉)、京都、阪神(兵庫)といった都心部の巨大な競馬場で行われます。
しかし夏の間は、これらの主要な競馬場でのレースはお休みとなり、舞台は北海道から九州まで、地方の自然豊かな競馬場へと移ります。
これこそが、私があなたに夏競馬をおすすめする最大の理由です。
緑豊かなローカル競馬場でのんびりとレースを楽しみ、地元の名物グルメに舌鼓を打ち、夜は近くの温泉旅館でゆっくりと旅の疲れを癒やす……。
そんな、競馬と旅行(ツーリズム)を見事に融合させたプランは、大人だからこそ楽しめる極上の休日になるはずです。
この記事では、競馬の馬券の買い方も分からないという完全な初心者の方でも迷わず夏競馬を満喫できるよう、旅行の計画の立て方から、各競馬場の特徴、名物グルメ、そして現地での賢い観戦のコツや最新の暑さ対策まで、私の長年の経験をたっぷり交えて徹底的に解説していきますね。
少し長くなりますが、この記事を最後まで読めば、あなたはもう立派な「夏競馬トラベラー」です。
- 夏にしか味わえないローカル競馬場の特別な雰囲気と、開催スケジュールの仕組みがわかる
- 競馬場周辺の観光スポットや絶品のご当地グルメを活かした、失敗しない旅行プランが立てやすくなる
- 7月や8月に開催されるレース特有の「データ」や「独自の面白さ」、注目すべき見どころが深く理解できる
- 真夏の過酷な競馬場を安全に、そして快適に過ごすための「最新の暑さ対策」とJRAの新しい取り組みがわかる
夏競馬の基本とローカル開催の魅力
まずは、そもそも「夏競馬」ってどういうシステムで動いているのか、基本的な仕組みと、なぜこれほどまでに多くの競馬ファンが夏競馬に魅了されるのかについてお話ししていきますね。
ここをしっかりと押さえておくと、旅行の計画がぐっと立てやすくなりますし、競馬場に到着したときのワクワク感が何倍にも膨れ上がるかなと思います。
競馬ローカルとは?中央・地方の違い
夏の時期になると、スポーツニュースや競馬番組などで「いよいよローカル開催が本格化しますね!」といった言葉をよく耳にするかもしれません。
この「ローカル」という言葉、少しややこしいのですが、正確な意味を知っていますか?
競馬における「ローカル」とは、JRA(日本中央競馬会)が主催するレースの中で、東京・中山・京都・阪神の「4大競馬場(中央場所とも呼ばれます)」以外の場所で開催されるレースのことを指す専門用語です。
具体的には、北から順に、札幌(北海道)、函館(北海道)、福島(福島県)、新潟(新潟県)、中京(愛知県)、小倉(福岡県)の6つの競馬場がこれに該当します。
通常、6月の中旬から9月の初めにかけての約3ヶ月間は、芝生の育成・保護(馬場保全)や、競走馬・関係者の負担軽減などの理由から、都心部の4大競馬場での開催が完全にストップします。
そして、この期間中は全国のローカル競馬場だけでレースが行われることになります。
この夏の期間に行われるローカル開催の総称を、ファンは親しみを込めて「夏競馬」と呼んでいるんですよ。
さて、ここで競馬初心者の方が非常によく陥る勘違いについて、コンシェルジュとしてしっかりと説明しておかなければなりません。
それは、「ローカル競馬=地方競馬」ではない、ということです。
言葉の響きが似ているので混同されがちなのですが、制度としては全くの別物なんです。
「地方競馬」というのは、JRAではなく、都道府県や市町村などの「地方自治体(または一部事務組合)」が主催している公営競技のことです。
代表的なところだと、東京の大井競馬場や、ばんえい競馬で有名な北海道の帯広競馬場などが地方競馬にあたります。
JRAのローカル開催と地方競馬には、明確ないくつかの違いがあります。
開催日時とコース構造の決定的な違い
まず、開催される曜日が違います。
JRAの競馬(ローカル開催含む)は、原則として土曜日と日曜日、そして一部の祝日の日中(朝10時頃から16時半頃まで)に開催されます。
一方の地方競馬は、土日に限らず平日にも毎日どこかの競馬場でレースが行われており、仕事帰りに楽しめる「ナイター開催」が非常に充実しているのが特徴です。
次に、レースを行う「コース」にも大きな違いがあります。
JRAの競馬場は敷地が極めて広大で、美しい緑の「芝コース」と、砂でできた「ダートコース」の両方が併設されています。
対して地方競馬は、一部の例外(盛岡競馬場など)を除き、原則として砂の「ダートコース」のみで行われます。敷地もJRAに比べるとコンパクトで、観客席からコースまでの距離が非常に近いのが特徴です。
免許制度と所属の違い
さらに言うと、馬に乗るジョッキー(騎手)や、馬を管理する調教師の「免許」も別々です。
武豊騎手やクリストフ・ルメール騎手など、テレビでよく見る有名なジョッキーはJRAの所属であり、地方競馬で乗るためには特別な交流レースなどを除き、原則として地方競馬全国協会(NAR)の免許が必要になります。(※逆もまた然りです)。
| 比較項目 | JRAのローカル開催(夏競馬など) | 地方競馬 |
|---|---|---|
| 主催者 | 日本中央競馬会(JRA・農林水産省所管) | 地方公共団体・一部事業組合(NARが統括) |
| 開催日時 | 基本的に土日・祝日の日中(10:00〜16:30頃) | 平日開催メイン。夜間(ナイター)開催も豊富 |
| コース形態 | 広大な敷地に「芝コース」と「ダートコース」を併設 | 敷地はコンパクトで、原則「ダートコース」のみ |
| レースの賞金 | 世界的に見てもトップクラスの高額賞金 | JRAと比較すると少額だが、近年は売上好調で増加傾向 |
このように、「夏にJRAが地方都市で行う大きなイベント」が夏競馬(ローカル開催)であると覚えておいてください。
夏競馬の時期は、普段は東京や関西にいる一流ジョッキーや、将来のG1レース(日本ダービーや有馬記念など)で活躍するかもしれない素質を持った若駒たちが、こぞってローカル競馬場に集結します。
そのため、地方都市にいながらにして、日本最高峰のスポーツエンターテインメントを間近で体感できる貴重な機会なんです。
このJRAのローカル競馬場と、その地域ならではの観光地、温泉、グルメを組み合わせた旅行プランを作るのは、本当におすすめですよ。
◆YUKINOSUKEのワンポイントアドバイス
ローカル競馬場の最大の魅力は、なんといっても「ファンと馬との距離が圧倒的に近い」ということです。東京競馬場のような巨大施設も素晴らしいですが、ローカル競馬場は造りがコンパクトな分、パドック(レース前に馬が歩いてお披露目される場所)で最前列に行けば、サラブレッドの張り詰めた筋肉の動き、馬の独特の匂い、ジョッキー同士の会話、そして馬の荒々しい息づかいまで、すぐ目の前で生々しく感じることができます。金曜日の夜から温泉旅館に泊まってリフレッシュし、土曜日はのんびりと競馬場の指定席でビールを飲みながら馬を眺める……そんな大人の休日、最高じゃないですか?
競馬の7月と8月は特別なシーズン
競馬 7月、そして競馬 8月という真夏のシーズンは、実は年間を通じても非常に特殊で、データ的にも面白い傾向がたくさん現れる時期なんです。
「普段はあまり競馬をやらないけれど、夏だけは馬券を買う」という熱烈な夏競馬ファンがいるほど、この時期はギャンブルとしても奥深い魅力を持っています。
なぜ夏競馬が特別なのか。その理由をいくつか紐解いていきましょう。
芝の種類がレース展開を大きく変える
まず注目していただきたいのが、コースに敷き詰められている「芝の種類」です。
「えっ、芝なんてどれも同じ緑色の草でしょ?」と思うかもしれません。
しかし、実は日本の競馬場では、気候に合わせて大きく分けて2つの異なる種類の芝が使い分けられており、これがレース結果に強烈な影響を与えているんです。
本州や九州にある競馬場(福島、新潟、中京、小倉など)では、主に「野芝(のしば)」と呼ばれる、暑さに強い暖地型の芝が使用されています。
この野芝は、葉が太くて密度が高く、水分をあまり保持しないという特徴を持っています。
そのため、晴れた日の野芝コースは地面が非常に硬く締まり、トランポリンのような高い反発力を生み出します。
馬が地面を蹴った力がそのまま推進力に変わりやすいため、馬の脚への抵抗が少なく、非常に速いタイム(時計)が出やすい「超高速馬場」になるのが最大の特徴です。
スピード自慢の馬たちが、信じられないようなレコードタイムで駆け抜ける迫力のレースを楽しめるのが、本州の夏競馬の醍醐味ですね。
一方、涼しい気候を好む北海道の競馬場(札幌、函館)では、本州とは全く異なる「洋芝(ようしば)」が100%使用されています。
これについては、後ほど「北海道エリア」のセクションで詳しく解説しますが、洋芝は野芝に比べて柔らかく、時計がかかる(タイムが遅くなる)ため、スピードよりも「パワー」と「スタミナ」が問われるという全く別の競技のような側面を持ちます。
競馬界の格言「夏は牝馬」の科学的根拠
そして、夏競馬を語る上で絶対に外せないのが、「夏は牝馬(ひんば)」という古くからの格言です。
競馬の世界には様々な格言がありますが、その多くは経験則に基づくもので、必ずしも正しいとは限りません。
しかし、この「夏は牝馬(夏の暑い時期は、オスの馬よりもメスの馬の方が強い・活躍する)」という言葉に関しては、JRAの競走馬総合研究所などの膨大なデータ分析によって、科学的な根拠が証明されている紛れもない事実なんです。
なぜ、うだるような暑さの7月や8月に、か弱いイメージのある牝馬が、筋骨隆々の牡馬(ぼば・オスの馬)を力でねじ伏せることができるのでしょうか。
これには、大きく分けて2つの生理学的な理由が存在します。
【理由1:ベルクマンの法則による熱放散の有利さ】
動物学において「ベルクマンの法則」というものがあります。これは、「恒温動物においては、同じ種でも温暖な地域に生息する個体ほど体が小さく、寒冷な地域に生息する個体ほど体が大きくなる傾向がある」という法則です。
これを競走馬に当てはめてみましょう。
体が大きく体重の重い大型馬(競馬では主に500kgを超えるような牡馬)は、筋肉量が多い反面、体表面積の割合が小さいため、体内に発生した熱が外に逃げにくく、熱がこもりやすいという弱点を持っています。つまり、暑さでバテてしまいやすいのです。
一方で、比較的小柄で体重の軽い馬(主に450kg前後の牝馬)は、体表面積の割合が大きいため、汗をかいて効率よく熱を外に逃がす(熱放散)ことができます。
結果として、「牝馬が暑さに強くなって能力が上がる」というよりは、「牡馬が暑さで大幅にパフォーマンスを落とすため、相対的に暑さに耐えられる牝馬の好走確率が跳ね上がる」というのが正確なメカニズムです(出典:JRA競走馬総合研究所『ウマの走能力 季節と性別との関係』)。
【理由2:ホルモンバランスの安定(フケの解消)】
牝馬特有の生理的なバイオリズムも関係しています。
牝馬は春先から6月頃にかけて、「フケ」と呼ばれる発情期を迎えます。この期間はホルモンバランスが大きく崩れ、イライラしたり、周りの馬に気を取られたりして、レースに集中できず本来の能力を発揮できないケースが多々あります。
しかし、7月に入り夏本番を迎える頃になると、この性周期が落ち着きを取り戻します。
精神的にも肉体的にも状態が安定し、飼い葉(エサ)もしっかり食べるようになるため、調教通りのパフォーマンスをレースで発揮しやすくなるのです。
馬券を買う側からすれば、「夏の牝馬は買い」というのは、予想を組み立てる上での鉄則中の鉄則です。
もしあなたが競馬場で、「どの馬を買えばいいか全くわからない!」と迷ったときは、スポーツ新聞や競馬新聞の馬柱(出馬表)を見て、性別の欄に「牝(メス)」と書かれている馬、特に馬体重が軽い女の子の馬を応援してみてはいかがでしょうか。
思わぬ高配当(万馬券)をプレゼントしてくれるかもしれませんよ。
【豆知識:「夏は芦毛が走る」は本当?】
「夏は牝馬」と並んで、競馬ファンのおじさんたちがよく口にする都市伝説に「夏は芦毛(あしげ・白っぽい毛色の馬)が走る」というものがあります。「白い色は太陽の光(熱)を反射するから暑さに強いんだ!」という理論ですね。もっともらしく聞こえますが、実はこれ、JRAの調査によって「毛色による勝率の差は全く存在しない」ことが完全に証明されています。芦毛も黒鹿毛も栗毛も、夏の勝率はほぼ同じです。馬券を買うときは毛色に騙されないように注意してくださいね。
競馬福島・競馬新潟の楽しみ方
ここからは、旅行先としても首都圏からアクセスが良く、大人気の東日本エリアのローカル開催、「福島競馬場」と「新潟競馬場」の楽しみ方について、より具体的に深掘りしてご紹介していきます。
この2つの競馬場は、距離的にはそこまで離れていませんが、コースの形状から名物グルメ、周辺の観光資源に至るまで、全く違う強烈な個性を持っています。
どちらに旅行しようか、読めば読むほど迷ってしまうかもしれませんよ。
起伏に富んだ福島コースと名物グルメ
まずは競馬 福島、みちのくの玄関口にある「福島競馬場」です。
例年、7月の初めから中旬にかけての「七夕賞(G3)」という名物レースが開催される時期を中心に、大変な盛り上がりを見せます。
スリリングなアップダウンが生むサバイバルレース
福島競馬場のコースレイアウトは、一言で言えば「非常にトリッキーでタフ」です。
1周の距離が約1600mと、JRAの競馬場の中では比較的小さく、コーナーの角度もきつい「小回りコース」に分類されます。
しかし、単なる平坦な小回りコースではありません。ここが福島の恐ろしいところなのですが、コース全体にわたって小刻みなアップダウン(起伏)が連続して設けられているんです。
芝コースを例にとると、スタートラインであるゴール板を過ぎてから最初のコーナー(1コーナーから2コーナー)にかけて、いきなり高低差1.7メートルもの下り坂を下らされます。
そこから向正面(バックストレッチ)に入ると、今度は1.3メートルの上り勾配が待ち受けています。
さらに、勝負所となる4コーナーから最後の直線残り170メートル付近までは再び下り坂になっており、馬たちはここで一気に加速してスピードに乗ります。
「よし、このままゴールまで逃げ切るぞ!」と思った矢先、ゴール手前の残り50メートルの地点で、最後に1.2メートルの上り坂が壁のように立ちはだかるのです。
このように、下って、上って、また下って、最後に上るというジェットコースターのようなコース形状は、馬のスタミナと走るリズムを容赦なく奪っていきます。
そのため、単に純粋な足の速さ(スピード)を持っているだけの馬では勝つことが難しく、坂を苦にしない「パワー」と、息を入れるタイミングを計る「ペース配分」、そして狭いコーナーを器用に立ち回る「機動力」の全てが要求されます。
最後の急坂で、逃げていた馬の足がピタッと止まり、後ろから来た馬がごぼう抜きにする……そんな、最後の最後まで結果が分からない、手に汗握るスリリングなレースが展開されるのが福島競馬の最大の魅力です。
行列必至の絶品グルメ「鳥ぎんのもつ煮」と地ビール
そして、福島競馬場を語る上で絶対に外せないのが、その圧倒的な「グルメの充実度」です。
全国の競馬場を渡り歩いてきた私YUKINOSUKEの個人的な見解ですが、B級グルメのクオリティと酒の肴の豊富さにおいて、福島競馬場は日本一と言っても過言ではありません。
競馬場に到着したら、まず1階のファストフードプラザへ直行してください。
そこで私があなたに必ず食べていただきたいのが、名店「鳥ぎん」が提供する「もつ煮(もつ煮込み)」です。
競馬場グルメの定番といえばもつ煮ですが、ここのもつ煮は次元が違います。
丁寧に下処理されているため、モツ特有の臭みが一切なく、口に入れるとホロホロと崩れるほど柔らかく煮込まれています。
濃厚な味噌ベースのスープに、たっぷりのネギと七味唐辛子をかけて、冷たい生ビールと一緒に流し込む……。これを味わうためだけに福島競馬場に行きたいと思わせるほどの絶品で、開門直後から長蛇の列ができるのも納得の看板メニューです。
【福島ならではの食の楽しみ方】
もつ煮以外にも、福島競馬場には魅力的なグルメが溢れています。例えば、「喜多方ラーメン 赤井」では、あっさりとした醤油ベースから濃厚な味噌まで様々な出汁のラーメンを選べます。また、「肉の上杉」というお店では、高級な米沢牛などの脂の甘みが堪能できる「牛タン串」や「和牛串」が販売されており、ちょっと贅沢な大人の食べ歩きが可能です。
さらに、夏開催の期間中(特に7月)は、場内の広場で「真夏のビールフェア」が催されることが多く、東北各地の珍しいクラフトビール(地ビール)と、福島名物の「円盤餃子(フライパンに円を描くように並べて焼き上げたパリパリの餃子)」をセットで楽しみながら、屋外のモニターでレース観戦ができるんです。まさに食のテーマパークですね。
温泉と組み合わせた大人の1泊2日モデルプラン
福島競馬場は福島市の中心部に位置しており、周辺には素晴らしい温泉地が点在しています。
この立地を活かさない手はありません。
例えば、こんな1泊2日の旅行プランはいかがでしょうか。
土曜日の午前中に福島駅に到着し、そのままバスで福島競馬場へ。指定席を確保して、午前中はお目当てのご当地グルメと地ビールを堪能しながら、パドックで馬の美しさに惚れ惚れする。
午後からは、数百円単位で馬券を買いながら、福島特有のスリリングなレースに一喜一憂して大声を出してストレス発散。
夕方、全レースが終わったら、福島駅から電車でわずか20分ほどの距離にある名湯「飯坂温泉」や、豊かな自然に囲まれた「高湯温泉」「土湯温泉」の旅館へ移動します。
源泉掛け流しの温泉にゆっくりと浸かって競馬場での心地よい疲労を癒やし、夜は旅館の豪華な会席料理と福島の美味しい地酒(日本酒)を味わう。
翌日の日曜日は、吾妻小富士の雄大な景色を楽しんだり、フルーツラインで桃やりんごの果物狩りを楽しんでから帰路につく。
どうですか? 競馬を軸に据えることで、非常に立体的で満足度の高い大人の旅行プランが完成しますよね。
\ 競馬場周辺の温泉宿は、開催日が近づくと争奪戦になります!
せっかくの旅行ですから、早めの予約で極上のリラックス空間を確約しましょう /
ちなみに、福島競馬場については、私のブログ内の記事失敗しない福島競馬場の指定席選び!見え方やコンセント事情もでも詳しく解説しています。「福島競馬場」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
直線コースの新潟とソウルフード
続いては競馬 新潟、日本海側に位置する「新潟競馬場」について解説します。
例年、7月下旬から9月の初めにかけて開催される新潟競馬は、福島競馬場とは真逆と言っていいほど、極端でスケールの大きな特徴を持っています。
日本で唯一無二の「直千(直線1000m)」の圧倒的迫力
新潟競馬場の最大の目玉であり、日本全国の競馬ファンを惹きつけてやまないのが、日本で唯一の「芝1000m直線コース」の存在です。
ファンからは親しみを込めて「直千(ちょくせん)」と呼ばれています。
一般的な競馬のレースは、陸上競技のトラックのようにオーバル(楕円形)のコースをぐるりと回ってゴールを目指します。
しかし、新潟の直千コースは違います。
第4コーナーの遥か奥に設けられた専用のポケット(スタート地点)から発走し、そこからゴール板までの1キロメートルを、コーナーを一度も曲がることなく、ただひたすら真っ直ぐに駆け抜けるのです。
カーブで減速する必要がないため、馬のスピードは極限まで高まり、最高時速はなんと約80kmにも達すると言われています。
18頭のカラフルな勝負服を着たサラブレッドたちが、地響きを立てながら一直線に観客席に向かって突っ込んでくる光景は、ここでしか絶対に見ることができない、鳥肌が立つほどの大迫力です。
直千コースにおける「外枠絶対有利」のメカニズム
この名物である直千コースのレースを予想して馬券を買う上で、競馬ファンなら誰もが知っている「絶対に逆らってはいけないデータ(セオリー)」が存在します。
それは、「外側の枠(外枠)に入った馬が圧倒的に、暴力的なまでに有利である」ということです。
競馬は通常、1つのレースに最大18頭が出走し、1番から18番までの「枠順(スタートする場所)」が抽選で決められます。
1番に近い数字がコースの内側(内枠)、18番に近い数字がコースの外側(外枠)からのスタートとなります。
なぜ、真っ直ぐ走るだけのコースで、外側のスタート位置が有利になるのでしょうか。
その秘密は「馬場の荒れ具合(芝の状態)」にあります。
新潟競馬場では、直千のレース以外にも、普通のコーナーを回るレース(1600mや2000mなど)が1日に何度も行われます。
コーナーを回る普通のレースでは、当然ながらロスなく内側を走ろうとするため、馬群はコースの内側(ラチ沿い)に密集します。
すると、数週間レースを重ねるうちに、コースの内側の芝生は馬の蹄(ひづめ)で掘り返され、ボロボロに荒れて土がむき出しになってしまいます。荒れた芝は滑りやすく、馬の体力を激しく消耗させます。
一方で、コースの外側(観客席側の大外のラチ沿い)は、普通のレースでは馬があまり通らないため、芝生が青々と茂った綺麗な状態(専門用語で「グリーンベルト」と呼びます)が保たれているのです。
直千のレースがスタートすると、ジョッキーたちは荒れて走りにくい内側の芝を避け、少しでも状態の良い芝の上を走らせるために、全馬が一斉に外側のラチ沿い(観客席のすぐ目の前!)に向かって斜めに進路を取ろうと殺到します。
この時、最初から外側の枠(例えば7枠や8枠)を引いた馬は、斜めに走るロスなく、スタート直後からそのまま真っ直ぐ綺麗な芝の上を走ることができるため、圧倒的なアドバンテージを得られるのです。
| 枠番(新潟芝1000mの傾向イメージ) | 勝率・連対率 | 特徴と理由 |
|---|---|---|
| 1〜4枠(内枠) | 著しく低い | 荒れた馬場を走らされるか、外へ持ち出すタイムロスが生じるため非常に不利。 |
| 5〜8枠(外枠) | 非常に高い | スタート直後から綺麗な芝(グリーンベルト)を真っ直ぐ走れるため、勝つ確率が跳ね上がる。 |
直千のレースで馬券を買う際は、難しい理屈は抜きにして、まずは「外枠(ピンク色やオレンジ色の帽子)の馬」を中心に選ぶのが、初心者でも当たりを引くための最も簡単な近道ですよ。
ちなみに、新潟競馬場の直千については、私のブログ内の記事新潟競馬場芝1000m(千直)の過去10年の全傾向でも詳しく解説しています。「直千」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
新潟市民の魂!絶品タレかつ丼とイタリアン
新潟競馬場の楽しみは、ダイナミックなレースだけではありません。
新潟の食文化、いわゆる「ソウルフード」を場内で手軽に味わえるのも大きな魅力です。
新潟のグルメと言えば、海鮮やお米、日本酒が有名ですが、地元民が日常的に愛してやまないのが「タレかつ丼」です。
一般的なカツ丼のように、トンカツを玉ねぎと一緒に甘辛い出汁で煮て、卵でとじる……という作り方ではありません。
新潟のタレかつ丼は、薄めに叩き伸ばした豚肉に細かなパン粉をつけてカラッと揚げ、揚げたての熱々のカツを、お醤油と砂糖をベースにした甘辛い特製ダレにくぐらせて、ほかほかの白いご飯の上にドーンと乗せるだけの、非常にシンプルな料理です。
シンプルだからこそ、お肉の旨み、タレの甘辛さ、そして新潟が誇る美味しいお米の甘みが三位一体となって、口の中に爆発的に広がります。
サクッとした衣に染み込んだタレの味が絶妙で、いくらでもご飯が食べられてしまう魔性のグルメなんです。
新潟競馬場の場内には、新潟市古町にある創業150年の老舗料亭「一〆(いちしめ)」が出店しており、上質なヒレ肉を使った本格的なタレかつ丼を提供しています。
これを食べずに新潟競馬場を後にするのは、もったいないの一言に尽きます。
また、もう一つの強烈なB級ご当地グルメとして、新潟県内で絶大な知名度を誇るファストフードチェーン「みかづき」の「イタリアン」も外せません。
名前にイタリアンとついていますが、パスタではありません。
自家製の太い中華麺を、キャベツやもやしと一緒にソースで炒めた「焼きそば」の上に、なんと「特製のトマトソース」をたっぷりとかけ、付け合わせに紅生姜ならぬ「白生姜」を添えたという、他県民からするとちょっと頭が混乱するような独創的な食べ物です。
ソース焼きそばとトマトソースが奇跡的なハーモニーを生み出し、どこか懐かしく、そしてクセになる味わいなんですよ。
競馬場内で手軽に買えるので、観戦中のおやつ感覚でぜひチャレンジしてみてください。
◆YUKINOSUKEのワンポイントアドバイス
新潟競馬場への旅行プランなら、新潟駅周辺のホテルに宿泊するのが王道です。新潟駅からは競馬場直行のバスが出ていてアクセスも抜群です。夜は駅前の居酒屋で、日本海で獲れた新鮮なのどぐろの塩焼きや、南蛮エビのお刺身をツマミに、八海山や久保田といった新潟の銘酒を傾ける……。競馬場で熱くなった頭を冷やすのに、これ以上の贅沢はありませんよ。
\ 夏の新潟は美味しいものづくし!駅周辺の便利なホテルを確保して、
ご当地グルメとお酒を楽しむ大人の夜を満喫しませんか? /
北海道とその他のローカル競馬場
さて、ここからは夏競馬の王道とも言える「北海道エリア」と、西日本を熱く盛り上げる「その他のローカル競馬場」についてご紹介していきます。
猛暑の都会を離れ、涼しい風が吹き抜ける北の大地で競馬を楽しむか。
それとも、熱気あふれる西日本の競馬場で、ご当地グルメと独自のレースに熱狂するか。
どちらを選んでも、極上の小旅行になることは間違いありませんよ。
札幌・函館の洋芝と快適な気候
夏の旅行先として常に人気ナンバーワンの北海道。
その北海道で開催される「北海道シリーズ(札幌競馬場・函館競馬場)」は、競走馬にとっても、私たちファンにとっても、まさにオアシスのような特別な場所です。
パワーとスタミナが問われる「オール洋芝」の罠
北海道の競馬場を語る上で、絶対に知っておかなければならないコースの最大の特徴があります。
それは、コースの芝生が100%「洋芝(ようしば)」で覆われているということです。
先ほど、本州の競馬場(福島や新潟など)では、スピードが出やすい「野芝」が使われているとお話ししましたね。
しかし、北海道は気候が冷涼なため、野芝が育ちません。
その代わりに、ヨーロッパなどの寒冷地でよく見られる「洋芝」が採用されているんです。
この洋芝、実は野芝とは全く違う性質を持っています。
葉が柔らかくて根の張り方が浅いため、馬が走ると芝が掘れやすく、さらにスポンジのように水分をたっぷりと含みやすいという特徴があります。
つまり、馬にとっては非常にクッション性が高い反面、脚がフカフカの芝に取られてしまい、前に進むのにものすごい労力が必要になる「重くてタフな馬場」になるのです。
そのため、本州の野芝で飛び跳ねるようにスピードを出していた馬が、北海道の洋芝に来た途端に脚を取られて全く走れなくなってしまう……ということが頻繁に起こります。
逆に言えば、「本州のスピード勝負では他の馬に追いつけなかったけれど、タフな洋芝での力勝負なら誰にも負けない!」というパワータイプの馬が、ここで突然大穴を開けることがあるんです。
新聞の馬柱を見て、「過去に札幌や函館で勝ったことがある(洋芝適性がある)」馬や、「血統的にヨーロッパの重い芝を得意としている」馬を見つけ出すのが、北海道シリーズにおける馬券攻略の最大の鍵になります。
まるで別の競技を見ているかのような、泥臭くて力強いレースが楽しめるのが洋芝の魅力ですね。
馬のストレスをゼロにする「滞競馬」
北海道シリーズには、もう一つ「滞在競馬」という独自のシステムがあります。
普段、競走馬たちは茨城県(美浦)や滋賀県(栗東)にあるトレーニングセンター(トレセン)で生活し、週末のレースに合わせて馬運車と呼ばれる専用の大型トラックで各競馬場へ長距離移動しています。
しかし、繊細な生き物であるサラブレッドにとって、トラックでの長時間の揺れや環境の変化は、人間が想像する以上に多大なストレスを与え、体重を何キロも減らしてしまう原因になります(これを「輸送減り」と呼びます)。
そこで北海道シリーズでは、この輸送のリスクをなくすため、夏の間ずっと北海道の競馬場の裏手にある厩舎(馬のお家)に馬を滞在させ、そこで調教を行い、週末はそのまま歩いてレースに向かうという手法が取られています。
涼しい気候と移動のストレスがない環境のおかげで、馬たちはみるみるうちに体調を良くしていきます。
普段はレースの後に1ヶ月ほど休みを取る馬でも、北海道では元気いっぱいなので、2週連続でレースに出走する(連闘・れんとう)ことも珍しくありません。
パドックで馬の毛艶や活気を見ていると、「あぁ、この馬は北海道の水が合ってリラックスしているな」と手に取るようにわかるんですよ。
函館のやきとり弁当と札幌のジンギスカン
もちろん、現地でのグルメも最高です。
函館競馬場を訪れたら、絶対に食べていただきたいのが、函館市民を虜にしているローカルスーパー「ハセガワストア(通称ハセスト)」の「やきとり弁当」です。
「やきとり」という名前なのに、なぜか串に刺さっているのは「豚肉(豚精肉)」という、函館ならではの不思議で美味しいお弁当なんです。
注文を受けてから店内で直火焼きされる豚串は、甘辛い秘伝のタレと海苔を敷いたご飯との相性が抜群。
函館競馬場のスタンドから海風を感じながら、このやきとり弁当を頬張り、サッポロクラシックの生ビールを流し込む……。これを味わうためだけに飛行機に乗る価値があります。
【札幌競馬場は食と観光の拠点】
札幌競馬場は、コースが丸みを帯びた大きな円形に近く、広々とした芝生エリアがとても綺麗な競馬場です。場内には本格的なジンギスカンが食べられるレストランもありますし、少し足を伸ばせば、ススキノで絶品の札幌ラーメンやお寿司を堪能できます。札幌駅から競馬場までのアクセスも非常に良いので、レンタカーを借りなくても、地下鉄と無料送迎バスだけで十分に大人の休日を満喫できますよ。
ちなみに、函館競馬場と札幌競馬場の違いについては、私のブログ内の記事函館競馬場と札幌競馬場の違いとは?初心者向け徹底ガイドでも詳しく解説しています。「函館競馬場と札幌競馬場の違い」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
中京・小倉の独自レースとご当地グルメ
西日本のローカル開催である「中京競馬場(愛知県)」と「小倉競馬場(福岡県)」も、非常に熱狂的で面白い特徴を持っています。
ローカルなのにタフな中京と、お祭り騒ぎの小倉
中京競馬場は、ローカル競馬場に分類されてはいますが、実はコースの改修が行われてから、東京競馬場などと同じように直線が長く、さらにゴール前に強烈な上り坂が設けられた「非常にタフでスケールの大きなコース」に生まれ変わっています。
左回りのコースをダイナミックに駆け抜けるレースは、ローカル開催の枠に収まらない見応えがあります。
そして小倉競馬場は、なんと言っても九州の競馬ファンの熱気がすごいんです。
地元のお祭りのような独特の活気があり、九州産の馬だけが出走できる特別なレース(ひまわり賞など)が組まれたりして、場内全体が地元を応援する温かい雰囲気に包まれます。
小回りで平坦なコースなので、逃げ馬がそのままスピードで押し切るような、スピーディーなレースが多いのも特徴ですね。
濃厚な名古屋めしと、資さんうどん
グルメの面でも、この2つの競馬場は個性が爆発しています。
中京競馬場では、八丁味噌を使った濃厚な名古屋めしが堪能できます。
牛すじや大根を甘辛い味噌でドロドロになるまで煮込んだ「どて煮」や、平打ち麺が特徴の「きしめん」、そしてサクサクの「味噌カツ」など、ビールやハイボールが無限に進んでしまう危険なラインナップが揃っています。
小倉競馬場なら、九州のソウルフードである「資さん(すけさん)うどん」の味が楽しめます。
甘めの出汁に柔らかいうどん、そして甘辛く煮込んだ牛肉とごぼう天が乗った「肉ごぼ天うどん」は、小倉に来たら絶対に外せない一杯です。
レースが終わった後は、小倉駅周辺の繁華街に繰り出して、本場のもつ鍋や鉄鍋餃子を味わう夜の部も、西日本への競馬旅行の醍醐味ですね。
◆YUKINOSUKEのワンポイントアドバイス
夏競馬の期間中は、芝のレースだけでなく、ダート(砂)コースの大きな重賞レース(プロキオンステークスなど)も開催されます。夏のダート戦は、暑さでバテた人気馬が沈み、スタミナ自慢の大穴馬が突っ込んでくる大波乱が起きやすい傾向にあります。砂を蹴立てて泥だらけになりながら走る馬たちの姿は、芝のレースとはまた違った野性味あふれる魅力がありますよ。
快適な観戦のための準備と暑さ対策
ここまで夏競馬の魅力やグルメについて熱く語ってきましたが、コンシェルジュとして、一つだけあなたに強く警告しておかなければならないことがあります。
それは、「真夏の競馬場の過酷な暑さを決して甘く見てはいけない」ということです。
近年の日本の猛暑は災害級と言っても過言ではありません。
広大で日陰の少ない競馬場を一日中歩き回ることは、想像以上に体力を奪います。
安全に、そして快適に大人の休日を過ごすための、必須の準備と心構えについてお話ししますね。
暑さを乗り切る必須アイテム
競馬場に行く前日は、遠足の準備をするように、しっかりと暑さ対策のアイテムをカバンに詰め込んでください。
最低限、以下のものは絶対に必要だと考えておきましょう。
- 日傘(晴雨兼用)とツバの広い帽子:直射日光を遮るだけで、体感温度は劇的に変わります。パドックなど人が密集する場所では日傘を閉じるのがマナーなので、帽子も必ず持参しましょう。
- こまめに塗れる日焼け止めとサングラス:芝生からの照り返しも強烈です。
- 十分な量のスポーツドリンクとお水:場内の自販機や売店でも買えますが、売り切れたり行列ができたりすることもあるので、最初は多めに持っていくと安心です。
- 塩分補給用のタブレットや飴:水分だけでなく、失われた塩分やミネラルを補給することが熱中症予防の鍵です。
- 首元を冷やすネッククーラーや保冷剤、冷却シート:太い血管が通っている首や脇の下を冷やすと効果的です。
(出典:環境省『熱中症予防情報サイト』)
涼しい指定席(スマートシート)の事前予約を推奨
私から一番おすすめしたい暑さ対策は、「冷房がガンガンに効いた屋内の指定席(スマートシートなど)を事前にインターネットで予約確保しておくこと」です。
今の競馬場は、スマートフォンの予約サイトから簡単に座席を指定して購入することができます。
数百円から数千円の追加料金はかかりますが、この出費をケチってはいけません。
自分だけの涼しい特等席(ベースキャンプ)を確保しておけば、馬を見たい時だけ外のパドックへ行き、レースが始まる前には涼しい席に戻ってモニターやガラス越しに観戦する、という優雅なスタイルが可能になります。
無理をしてずっと屋外の一般席にいると、せっかくの旅行が疲労と頭痛の思い出になってしまいますからね。
【自分の体調を最優先に】
少しでも「頭が痛いな」「気持ち悪いな」と感じたら、それは熱中症の初期サインです。絶対に無理をせず、すぐに日陰や冷房の効いた屋内の休憩スペースに避難して、水分と塩分をとって休んでください。レースは逃げません。あなたの健康第一で楽しんでくださいね。
ちなみに、競馬場の指定席が予約できないという悩みについては、私のブログ内の記事JRA指定席が予約できない!原因別の解決策と2026年最新の攻略法でも詳しく解説しています。「指定席の予約ができない」と悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
新たなタイムスケジュールへの対応(昼休み導入)
実は、この記録的な猛暑に対して、主催者であるJRAもファンや馬の命を守るために、非常に大きな構造改革(ルール変更)に乗り出しています。
それが、近年本格的に導入され始めた「競走時間帯の拡大(長い昼休みの導入)」です(出典:JRA公式『「競走時間帯の拡大」期間の営業体制』)。
これまでは、朝の10時頃から夕方の16時半頃まで、お昼休みを挟まずに約30分間隔で1日12回のレースが連続して行われていました。
しかし、気温がピークに達する13時から15時台のレースは、馬にとってもジョッキーにとっても危険すぎるという判断から、スケジュールが抜本的に見直されたのです。
夕暮れ時にメインレースを迎える新しい競馬スタイル
対象となる期間(主に7月下旬から8月下旬)の新潟競馬場や中京競馬場などでは、以下のような変則的なスケジュールでレースが進行します。
- 午前中の開催:朝9時半頃から第1レースが始まり、午前中のうちに第5レースまでをスピーディーに消化します。
- 長い昼休み(休止時間):一番暑い11時半頃から15時過ぎまでの約3時間半、レースを完全にストップしてお休みにします。
- 夕方からの再開:気温が下がり始める15時過ぎからレースを再開します。
- メインレースは夕暮れ時:その日の最も注目される大きなレース(特別競走)は、涼しくなった夕方の17時〜18時台に編成されます。
この新しいタイムスケジュールは、最初こそ戸惑うファンも多かったのですが、慣れてくると「実は旅行とものすごく相性が良い」ということに気がつきます。
例えば、午前中の涼しいうちに競馬場でいくつかレースを楽しんで、美味しいお昼ご飯を食べます。
そして、11時半からの「長いお昼休み」を利用して、競馬場を一度抜け出し、予約しておいた近くのホテルや旅館にチェックインするのです。
ホテルの冷房が効いた快適な部屋で、シャワーを浴びて汗を流し、ふかふかのベッドで1時間ほどお昼寝をする。
体力が完全に回復した16時頃に、夕方の心地よい風を感じながら再び競馬場に戻り、薄暗くなり始めた幻想的な雰囲気の中でメインレースに熱狂する……。
どうですか? まるで海外のリゾート地のような、ものすごく優雅で贅沢な時間の使い方ができると思いませんか。
この「中抜け」ができるようになったことで、夏競馬の旅行プランの自由度は飛躍的に上がったんです。
キャッシュレス投票「UMACA」の準備を忘れずに
ただし、この変則スケジュールに合わせて、一つだけ注意しなければならないシステム変更があります。
それは、夕方16時半以降のレースに関しては、窓口での「現金」による馬券販売が終了し、JRAの専用キャッシュレスカードである「UMACA(ウマカ)」でのみ馬券が買えるようになる、という点です。
従業員の労働環境を守るための措置なのですが、これを知らずに夕方メインレースの馬券を現金で買おうとしても、窓口が閉まっていて買えない!という事態に陥ってしまいます。
UMACAは、競馬場内の専用ブースで、身分証明書などを提示せずに数分で簡単に無料で作ることができるチャージ式のICカードです。
馬券の購入がスムーズになるだけでなく、ポイントも貯まってお得なので、競馬場に到着したら午前中の空いている時間帯に、まずはUMACAを作成しておくことを強くおすすめします。
ちなみに、umacaについては、私のブログ内の記事umaca ポイント ネット購入の賢い貯め方と使い方ガイドでも詳しく解説しています。「umaca」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
夏競馬をもっと楽しむポイント
さあ、旅行の計画も暑さ対策もバッチリですね。
最後に、現地での観戦がさらに面白くなる、夏競馬ならではの「見どころ」を2つお教えします。
これを知っているだけで、あなたも立派な競馬通の仲間入りですよ。
サマーシリーズと新馬戦に注目
夏競馬をただの「G1レースがお休みの間の暇つぶし」だと思っているなら大間違いです。
夏には夏の、熱き戦いのドラマがあるんです。
ボーナスを賭けた熱きポイント争い「サマーシリーズ」
夏の期間中、JRAが主催する一大イベントとして「サマーシリーズ」という大会が開催されています。
これは、6月中旬から9月中旬までの夏競馬の期間中に行われる指定された重賞レースの成績をポイント化し、総合優勝を争うというシステムです。
距離の適性に合わせて、以下の3つの部門が用意されています。
- サマースプリントシリーズ:1000m〜1200mの短い距離のスペシャリストたちが集う電撃戦。
- サマーマイルシリーズ:1600mの距離で、スピードと持久力のバランスを競う部門。
- サマー2000シリーズ:2000mの距離で、秋の大きなレース(天皇賞など)を見据えた実力馬たちが激突する部門。
各レースの順位に応じてポイントが加算され、最終的に規定のポイントを超えて見事チャンピオンに輝いた馬の関係者には、数千万円という破格の褒賞金(ボーナス)が支給されます。
このボーナスがあるため、陣営(調教師や馬主さん)は本気です。
「ライバルのあの馬が3着に入ったから、うちは次のレースで絶対に2着以上に入らないと逆転される!」といった具合に、ポイント計算と出走ローテーションをめぐる高度な頭脳戦が繰り広げられます。
私たちファンも、このポイントランキングの表を見ながら、「この馬はボーナス狙いで勝負をかけてきているから買いだ!」といった予想の楽しみ方ができるのが、サマーシリーズの最大の魅力です。
未来のスターを探せ!「2歳新馬戦(メイクデビュー)」
そしてもう一つ、夏競馬の華と言えるのが「2歳新馬戦(メイクデビュー)」です。
競走馬は、人間で言えば中学生くらいにあたる「2歳の夏」から順番にデビューを果たしていきます。
つまり、夏競馬の期間は、今まで一度もレースを走ったことがない真っ新な若駒たちが、初めてファンの前で走る姿をお披露目する季節なんです。
新馬戦には、過去のレースのデータやタイムといった情報が一切ありません。
血統の良さ(お父さんやお母さんが有名な馬か)や、事前の練習(調教)のタイムなどを参考に予想するしかないのですが、ここで最も頼りになるのが、あなた自身の目で馬を見る「パドック観察」です。
パドックで初めてお客さんの前に出た2歳の馬たちは、キョロキョロと周りを見回したり、物音に驚いてピョンと跳ねたり、まだまだ子供っぽくて可愛い仕草を見せてくれます。
そんな中で、どの馬が速く走りそうかを見極めるポイントをいくつかお教えしますね。
| 注目ポイント | 良い馬の見極め方(パドックでの姿) |
|---|---|
| 歩く位置と気合い | パドックの柵沿いの「一番外側」を、ゆったりと大きく、気合いを乗せて歩いている馬は体調が良い証拠です。 |
| 体のライン(姿勢) | 首を前にスッと押し出し、首・背中・お尻のラインが地面と「水平」に保たれている馬は、バランスが良く運動神経が優れています。 |
| 踏み込みのリズム | 暴れたり立ち止まったりせず、同じリズムで「トモ(後ろ脚)」を力強く踏み込んでいる馬を狙いましょう。 |
パドックで自分の直感を信じて、「あ、この馬カッコいいな。走りそうだな」と思った馬の馬券を100円買ってみる。
そして、その馬が見事に1着でゴールしたときの喜びは、何物にも代えがたい快感です。
さらに、その新馬戦であなたが見つけた馬が、数年後に日本ダービーなどの大舞台で活躍するような名馬に出世していったらどうでしょう。
「あの馬、デビュー戦のパドックから私が目を付けて応援してたんだよね」と、ちょっと自慢できるのも、競馬ならではのロマンあふれる楽しみ方なんですよ。
夏競馬の楽しみ方に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 競馬場に行くのにドレスコードや特別な服装は必要ですか?
A. 基本的にドレスコードはありません。Tシャツにジーンズ、スニーカーといったカジュアルで動きやすい服装で全く問題ありませんよ。特に夏場は暑さ対策が最優先ですので、通気性の良い服と歩きやすい靴でお越しください。ただし、一部の特別指定席(高級ラウンジなど)を利用する場合のみ、サンダルや短パンが不可となっていることがあるので、事前にJRAの公式サイトをご確認ください。
Q2. 馬券の買い方が全くわからない初心者でも楽しめますか?
A. もちろん楽しめます!各競馬場には「ビギナーズセミナー」という初心者向けの無料案内所が必ず設置されており、馬券の買い方からマークシートの塗り方まで、スタッフさんが優しく丁寧に教えてくれます。まずは100円から買える「単勝(1着を当てる)」や「複勝(3着までに入る馬を当てる)」で、自分の好きな名前の馬や、好きな色の帽子(枠番)を応援するだけでも、驚くほど盛り上がれますよ。
Q3. 新しく導入された「長い昼休み」の間、競馬場の中で食事はできますか?退屈しませんか?
A. はい、レースがお休みになっているお昼の時間帯でも、場内のレストランやフードコート、売店などは元気に営業しています。むしろこの時間は、馬券を買う人が減って混雑が緩和されるため、ゆっくりと席に座ってご当地グルメを堪能したり、芝生エリアでピクニック気分を味わったりする絶好のチャンスです。タレントさんのトークショーなどのイベントが開催されていることも多いので、退屈することはないかなと思います。
Q4. 夏競馬の時期に、家族や子ども連れで行っても大丈夫な雰囲気ですか?
A. 大歓迎です!今の競馬場はファミリー向けの施設が本当に充実しています。大きな公園のようなアスレチック遊具があったり、ポニーとのふれあい乗馬イベントが行われていたりして、お子様連れでも一日中安全に遊べる巨大なテーマパークになっています。ただ、お子様は大人以上に熱中症のリスクが高いので、帽子やこまめな水分補給、屋内でのこまめな休憩など、十分すぎるほどの安全対策をお願いいたしますね。
夏競馬の楽しみ方まとめ
長くなりましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は、夏にしか味わえない特別な非日常体験ができる「夏競馬」の楽しみ方について、大人の旅行プランという視点を交えながらお話ししてきました。
美しい自然に囲まれたローカル競馬場は、コンクリートに囲まれた都心の競馬場とは違う、ゆったりとした優雅な時間が流れています。
福島のタフな起伏コースや絶品のもつ煮。
新潟の迫力ある直線1000mと、甘辛いタレかつ丼。
そして北海道の涼しい気候と、力の要る洋芝でのサバイバルレース。
それぞれの競馬場に、その土地でしか味わえない独自の文化と魅力がぎっしりと詰まっています。
牝馬が活躍するデータや、サマーシリーズのポイント争いを知っていれば、レースを見る目も劇的に変わります。
そして何より、新しく導入された「長いお昼休み」の制度をうまく活用すれば、近くのホテルや温泉旅館と組み合わせた、無理のない大人の旅行プランが簡単に作れるようになったのは革命的です。
「今年の夏はどこに行こうかな」と迷っているなら。
ぜひ、旅行の計画のど真ん中に「ローカル競馬場」という極上のスパイスを加えてみてください。
サラブレッドが目の前を駆け抜ける地響きと風の音、冷たいビールと美味しいご当地グルメ、そして温泉で癒やす旅の思い出が、きっとあなたにとって忘れられない特別な夏の1ページになるはずです。
\ 夏の旅行シーズンは、新幹線や人気の宿泊施設がすぐに埋まってしまいます!
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準備ができたら、あとは楽しむだけです。
それでは、青空が広がる夏の競馬場で、あなたとお会いできるのを楽しみにしています!














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