こんにちは。YUKINOSUKEです。
夏の北海道開催、特に函館記念の舞台となる「函館競馬場芝2000mの傾向」は、他の中央場所とは全く違う独特なクセがありますよね。洋芝だから重いのか、それとも意外と時計が出るのか、予想していて迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は2025年に驚異的なレコードタイムが出たことで、これまでの「時計がかかる」という常識が少し変わりつつあるんです。「えっ、そんなに速いの?」と驚いた方もいるかもしれません。私もその一人です。
今回は函館記念の過去10年のデータやタイム、重馬場での血統相性、そしてこのコースを得意とする騎手などの情報を整理して、皆さんの予想の助けになるような必勝法をまとめてみました。函館競馬場芝2000mならではの奥深さを一緒に楽しんでいきましょう。
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- 函館記念のデータから見る有利な枠順と危険な人気馬のパターン
- 洋芝適性が高い血統とハービンジャー産駒の驚異的な成績
- 2025年のレコード決着が示唆する新しい馬場傾向とスピードの重要性
- 横山武史騎手や丹内祐次騎手などコース巧者を狙う馬券戦略
函館競馬場芝2000mの傾向をデータから徹底分析
まずは、主観を抜きにして客観的なデータから函館芝2000mというコースの正体を探っていきましょう。コースレイアウトや過去の数字を紐解くと、私たちが抱いているイメージとは少し違う「意外な真実」が見えてきます。
函館記念の過去10年データに見る枠順の傾向
函館記念の予想をする際、多くの人が陥りやすい「最大の罠」がここにあります。それは、「開催最終週だから内枠は不利で、外枠が有利だろう」という思い込みです。
確かに、函館記念が行われるのは例年、函館開催の最終週です。テレビの中継映像を見ても、内ラチ沿いの芝は剥げて茶色くなっており、ボコボコに見えますよね。普通なら「あんなところを走らせたら伸びない」と考えるのがセオリーです。しかし、函館芝2000m、特に函館記念に限って言えば、その常識は完全に通用しません。
結論から申し上げます。このレースは、「圧倒的な内枠天国」であり、逆に「外枠(特に8枠)は死に枠」と言っても過言ではないほどの極端なバイアスが存在します。
衝撃!「8枠」は20年以上も連対なしの魔境
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まずは論より証拠、過去のデータを見てみましょう。特に注目すべきは、大外の「8枠」の絶望的な成績です。
函館記念における8枠の成績を遡ると、なんと2001年に2着に入ったクラフトマンシップを最後に、20年以上も連対(2着以内)が出ていない期間があるという、信じがたいデータがあります。複勝率(3着以内に入る確率)で見ても、内枠(1〜4枠)がコンスタントに好走馬を輩出しているのに対し、外枠(5〜8枠)、とりわけ8枠は壊滅的です。
| 枠順 | 傾向と成績イメージ | 馬券戦略 |
|---|---|---|
| 1枠〜4枠 | 【絶好調】 単勝・複勝ともに回収率が高く、穴馬もここから出る。 |
積極的に軸にする。人気薄でも紐には入れるべき。 |
| 5枠〜7枠 | 【平均的】 展開や馬の能力次第。 |
フラットに評価。過信は禁物。 |
| 8枠 | 【絶不調】 過去10年で未勝利。2着すら厳しい「死に枠」。 |
どんなに強い馬でも割引が必要。消しの筆頭候補。 |
なぜ、見た目に綺麗な芝が残っている外枠がこれほどまでに勝てないのでしょうか?その理由は、函館競馬場が持つ「物理的な構造」と「近年の馬場造園技術」の2点に隠されています。
理由①:スパイラルカーブが引き起こす「遠心力の罠」
函館競馬場のコーナーは「スパイラルカーブ」という特殊な設計になっています。これは、カーブの入り口が緩やかで、出口がきつくなっている構造です。
- 入り口が緩やか:スピードを落とさずにコーナーに進入できる。
- 出口がきつい:スピードに乗ったまま急カーブを曲がるため、強い遠心力がかかる。
この構造により、外を回そうとする馬は、4コーナー出口で外側へ大きく振られてしまいます。函館の直線はわずか262mしかありません。コーナーで外に振られて膨大な距離ロスをしている間に、内を最短距離で回った馬たちがゴール板を駆け抜けてしまうのです。多少馬場が荒れていても、距離ロスのないインコースを通るメリットの方が、物理的に大きいのです。
理由②:エアレーション技術による「見た目と中身のギャップ」
もう一つの理由が、近年のJRAの馬場管理技術の進化です。特に「エアレーション」や「シャタリング」といった作業により、芝の下の路盤自体が適度にほぐされつつも、しっかりと踏み固められた状態になっています。
【路盤の硬さがポイント】
昔の開催後半の馬場は、雨や踏み込みでグチャグチャに緩む「田んぼ状態」になることが多かったです。しかし現在は、芝(草)自体が剥げて茶色くなっていても、その下の地面(路盤)はカチッとしていて走りやすい状態が維持されています。
つまり、「見た目はボロボロでも、走ってみると案外時計が出るし滑らない」というのが現代の函館の最終週なのです。これを理解していないと、「馬場が悪いから外枠の差し馬を買おう」という誤った判断をしてしまい、結果として外に振られて届かない馬券を握りしめることになります。
理由③:騎手心理の裏をかく「イン突き」ボーナス
さらに、騎手心理も影響します。多くの騎手は「内は荒れているから避けたい」という意識が働き、勝負どころで進路を外に求めがちです。するとどうなるか?
皮肉なことに、荒れているはずの最内(イン)がぽっかりと空くのです。
ここを狙いすまして突いてくるのが、函館を知り尽くしたベテラン騎手や、地元の丹内祐次騎手のようなコース巧者です。彼らは「今の函館は内でも走れる」ことを知っています。みんなが外に膨らんでいる横を、最短距離ですり抜けてくる「イン突き」が決まりやすいのも、このコース特有の現象と言えるでしょう。
【結論:このデータはどう使う?】
函館記念の予想では、まず「8枠に入った人気馬」を疑うことから始めてください。そして、見た目の馬場状態に惑わされず、「1〜4枠の馬」の評価を1段階上げること。これが、高配当を掴むための第一歩です。
(出典:JRA函館競馬場 コース紹介)
逃げ先行やマクリが決まる脚質の定石と特徴
函館芝2000mというコースを攻略する上で、絶対に避けて通れないのが「コースレイアウトが生むペースの矛盾」を理解することです。このコースは、スタート地点から最初の1コーナーまでの距離が476mもあります。これはローカルの小回りコースとしては異例の長さで、東京競馬場の芝2000m(約130m)や中山芝2000m(約405m)と比較しても、十分に加速できる距離が確保されています。
「最初のコーナーまで距離が長いと、枠順の有利不利がなくなり、ペースが落ち着く」というのが競馬の一般的なセオリーです。しかし、函館2000mでは真逆の現象が起きます。なぜなら、スタート地点が「ポケット」と呼ばれる奥まった場所にあり、そこから1コーナーへ向かって緩やかな下り坂が続いているからです。
この「距離の長さ」と「下り勾配」が組み合わさることで、騎手たちは「1コーナーまでに良いポジションを取りたい」という心理が働き、スタート直後から激しい先行争いが勃発します。その結果、前半のラップタイムが非常に速くなり、いわゆる「前傾ラップ(前半が速く、後半が消耗戦)」になりやすいのがこのコースの大きな特徴です。
「ハイペース=差し有利」の定石が通用しない理由
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通常、ハイペースになれば前の馬がバテて、後方で脚を溜めていた差し・追い込み馬が台頭するはずです。しかし、函館芝2000mではその定石が通用しません。ここにこのコース最大の罠があります。
その理由は、「直線の短さ」に尽きます。
函館競馬場の最後の直線は、Aコース使用時でわずか262mしかありません。これはJRA全10場の中で最も短い部類に入ります。いくら道中のペースが速くて前の馬が苦しくなっていても、4コーナーを回った時点でまだ後方にいるようでは、物理的に前の馬を捕まえる距離が足りないのです。
【危険なパターン】
「前走は展開が向かずに負けたが、末脚は強烈だった追い込み馬」を、ハイペース想定で狙うのは非常に危険です。函館では、上がり3ハロン最速を記録しても届かずに4着、5着というケースが山ほどあります。
勝利への絶対条件は「4コーナーでのポジション」
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データを見てもこの傾向は明らかです。過去の函館記念や同コースのレース結果を分析すると、4コーナーで10番手以下だった馬が1着になる確率は限りなくゼロに近いという残酷な現実があります。馬券圏内(3着以内)に突っ込んでくることすら稀です。
では、どうすれば勝てるのか?答えはシンプルで、「マクリ」を決めることです。
「マクリ」とは、勝負どころの3コーナーから4コーナーにかけて、騎手が自ら動いて後方から一気に先頭集団に取り付く戦法のことです。直線の短さをカバーするために、コーナーで距離ロスをしてでも前に進出する機動力が求められます。
| 脚質 | 勝率目安 | 複勝率目安 | 特徴と狙い目 |
|---|---|---|---|
| 逃げ | 約10-18% | 約45% | 開幕週や馬場状態が良い時は止まらない。単勝・複勝ともに回収率が高く、迷ったらここ。 |
| 先行 | 約10-11% | 約28% | 最も安定感があるポジション。4角で好位にいれば勝ち負け必至。 |
| 差し(マクリ) | 約8% | 約24% | 直線勝負ではなく、3角から動ける「マクリ」タイプのみ評価可能。 |
| 追込 | 約1-2% | 約10% | 絶望的。展開待ちでも届かないことが多い。基本は消し。 |
2025年の函館記念を制したヴェローチェエラは、まさにこの「マクリ」の教科書のような競馬を見せました。前半1000mが58秒台というハイペースの中、道中は中団に待機していましたが、3コーナー過ぎから外を回って進出を開始。4コーナーでは早くも先頭列に並びかけ、そのままレコードタイムで押し切りました。
もし彼が「ハイペースだから」とじっとしていて、直線だけで勝負しようとしていたら、おそらく勝てていなかったでしょう。このレースが証明したのは、「現代の函館2000mは、ハイペースを追走できるスピードと、自ら動いて最後までバテないスタミナ(持続力)の両方がなければ勝てない」ということです。
予想をする際は、近走の上がり3ハロンのタイムだけを見るのではなく、レース映像や通過順位を見て、「コーナーで順位を上げているか?(=マクリができるか)」を確認することが、的中への近道となります。
また、こうした機動力が求められるコースでは、騎手の判断力が勝敗を大きく左右します。特にコース実績のある騎手は、仕掛けるタイミングを熟知しています。
(出典:JRA 函館競馬場 コース紹介)
洋芝や重馬場で激走する血統と種牡馬の秘密
函館競馬場を攻略する上で、絶対に避けては通れないキーワードが「洋芝(ようしば)」です。皆さんも「北海道の競馬は洋芝だから重い」「パワーが必要」といったフレーズを耳にしたことがあると思います。
しかし、具体的に何がどう違うのか、なぜ特定の血統しか走らないのか、そのメカニズムまで深く理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?ここを理解すると、血統表を見ただけで「あ、この馬は函館で激走するな」と直感的にわかるようになります。
そもそも「洋芝」とは何か?野芝との決定的な違い
JRAの競馬場のうち、函館と札幌の2場だけが、100%洋芝で行われます。具体的には、寒冷地に強い「ケンタッキーブルーグラス」「トールフェスク」「ペレニアルライグラス」という3種類の芝を混ぜて使用しています。
本州(東京や京都など)で使われる「野芝(ノシバ)」との最大の違いは、根の張り方にあります。
- 野芝:地下茎が地中深くまで伸び、地面が硬く締まる。蹴った時の反発力(リターン)が強い。
- 洋芝:根が浅く、地表付近でマット状に絡み合う。クッション性が高くフカフカしているが、衝撃を吸収してしまうため反発力が弱い。
【イメージは砂浜ランニング】
野芝が「陸上トラック」だとしたら、洋芝は「砂浜」や「ふかふかの絨毯」の上を走るようなものです。地面からの反発がもらえないため、馬は自分自身の筋力で地面を強く蹴って前に進まなければなりません。
これが、「洋芝はパワーがいる」「スタミナが削られる」と言われる物理的な理由です。したがって、このコースでは「軽い瞬発力」よりも「重戦車のような推進力」を持つ血統が圧倒的に有利になります。
【SSランク】ハービンジャー:洋芝の絶対王者
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函館芝2000mにおいて、神のような成績を誇るのがハービンジャー産駒です。見つけたら迷わず買い目に入れるべき存在です。
父ハービンジャーは、欧州の最高峰レース「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス」を大差で圧勝した名馬。その産駒は、日本の軽い芝でのスピード勝負ではキレ負けすることが多いですが、時計のかかる洋芝に来た途端、水を得た魚のように躍動します。
データを見ても、勝率は15%前後、複勝率は25%〜30%前後と高水準で安定しており、何より単勝回収率・複勝回収率がともに優秀です。特に雨が降って馬場が渋った(重・不良)時は、他馬がノメって苦しむ中、ハービンジャー産駒だけがスイスイと伸びてくる光景を何度も目にします。
【Sランク】ゴールドシップ & ステイゴールド系:スタミナの権化
レースが消耗戦になった時に浮上するのが、ゴールドシップ産駒やステイゴールドの血を引く馬たちです。
彼らは「ハイペースで前が潰れる展開」や「マクリ合いで体力が削り合う展開」に滅法強く、上がりが35秒〜36秒かかるようなタフなレースで真価を発揮します。特にゴールドシップ産駒は、管理していた須貝尚介厩舎との相性が抜群で、このコンビで出走してきた場合は勝負気配が高いと見て間違いありません。
より専門的なゴールドシップ産駒の解説については、こちらの記事ゴールドシップ産駒 弱い説は本当?G1馬と適性で解明でさらに詳しく解説しています。ゴールドシップ産駒を極めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【Aランク】キズナ & ハーツクライ:現代の万能型
ディープインパクト系の中では、キズナ産駒が例外的に高い洋芝適性を持っています。キズナ自身がパワー型であったこと、母系に重厚な血を持っていることから、スピードとパワーのバランスが良く、今の高速化した函館の馬場にも対応できます。
ちなみに、キズナ産駒については、こちらの記事「キズナ産駒 凄すぎ」の理由を徹底分析!でも詳しく解説しています。「キズナ産駒」をもっと深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
また、ハーツクライ産駒も「長くいい脚」を使うタイプが多く、スパイラルカーブでのロングスパート合戦に強いため、軸馬として信頼できます。
| 種牡馬 | 適性ランク | 特徴と狙い目 |
|---|---|---|
| ハービンジャー | SS | 洋芝の王様。雨なら鉄板。人気薄でも必ずチェック。 |
| ゴールドシップ | S | 消耗戦に強い。前走高速馬場で大敗からの巻き返しが狙い目。 |
| キズナ | A | パワーとスピードを兼備。軸として最も計算できる。 |
| キングカメハメハ系 | A | ルーラーシップやホッコータルマエなど。特に重馬場で激走する傾向あり。 |
| ディープインパクト | C | 瞬発力が削がれるため苦戦傾向。人気でも疑ってかかるべき。 |
【危険信号】ディープインパクト産駒の取り扱い
一方で、日本近代競馬の結晶であるディープインパクト産駒ですが、函館芝2000mにおいては「絶対的な強者」ではありません。データ上も勝率が3%台に沈むなど、明らかに苦戦しています。
理由はシンプルで、彼らの最大の武器である「瞬発力(トップスピードに乗るまでの速さ)」が、滑りやすく反発の少ない洋芝によって殺されてしまうからです。もしディープ系を狙うなら、母系にサドラーズウェルズやロベルトといった欧州の重厚な血が入っている「パワー型」に限定するのが賢明です。
雨の日は「キングカメハメハの血」を狙え
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最後に、雨が降った時の特注血統をお伝えします。それはキングカメハメハの血を持つ馬です。
函館記念の過去データを紐解くと、2022年優勝のハヤヤッコ(父キングカメハメハ)、2023年2着のルビーカサブランカ(父キングカメハメハ)、2015年優勝のヤマカツエース(父キングカメハメハ)など、道悪やタフな馬場になった時にこの血統が頻繁に穴をあけています。
【血統攻略のまとめ】
・良馬場ならキズナやハーツクライでスピード対応。
・少しでも時計がかかるならハービンジャー一択。
・雨が降ったらキングカメハメハ系(ルーラーシップ含む)とゴールドシップの出番。
このように、当日の天気と馬場状態に合わせて狙う血統をシフトチェンジできるのが、函館芝2000mの面白いところです。
2025年レコード更新が示すタイムの傾向変化
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私がこれまでの函館競馬場に対する認識を、根本から改めなければならないと痛感した出来事。それが2025年の函館記念です。
この年の優勝馬、ヴェローチェエラがゴール板を駆け抜けた瞬間の電光掲示板を見て、鳥肌が立ったのを覚えています。勝ち時計はなんと1分57秒6。これは、1988年に「白い稲妻」と呼ばれた伝説の名馬サッカーボーイが記録した1分57秒8というコースレコードを、実に37年ぶりに0.2秒更新する歴史的な瞬間でした。
「函館は洋芝だし、時計がかかるパワー勝負になるだろう」……もしあなたが、そんな昭和・平成の古いステレオタイプのまま予想を組み立てているとしたら、今の函館競馬では痛い目を見るかもしれません。このレコード更新は、函館芝2000mという舞台が、新たなフェーズ(局面)に突入したことを告げるサイレンだったのです。
伝説を塗り替えた「高速タフ馬場」の正体
なぜ、重いはずの洋芝でこれほどのタイムが出たのでしょうか?その背景には、JRAによる馬場管理技術の劇的な進化があります。
近年の函館競馬場では、開催前に「エアレーション」や「シャタリング」といった、路盤(芝の下の地面)に穴を開けて通気性を良くし、クッション性を高める作業が入念に行われています。これにより、芝の根張り(マット層)が強化され、見た目は洋芝でも、路盤自体は非常に走りやすく、スピードが出やすいコンディションが作られているのです。
【エアレーションの効果とは?】
本来は馬の脚元への負担を減らす(クッション値を上げる)ための作業ですが、路盤が均一に整備されることで、結果的に「凸凹が減って走りやすくなる=時計が速くなる」という現象が起きています。
ハイペースでも止まらない!求められる能力の変化
2025年のレース展開も、これまでの常識を覆すものでした。前半1000mの通過タイムは58秒台というハイペース。昔の函館なら、前に行った馬が全滅して、後方の馬が漁夫の利で突っ込んでくる流れです。
しかし、勝ったヴェローチェエラはどうしたか?
彼はハイペースを中団で追走し、あろうことか3コーナーから自ら動いて(マクリ)、4コーナー先頭で押し切ったのです。これは、単なるスタミナ自慢の馬には絶対にできない芸当です。今の函館2000mを勝つためには、以下の2つの能力を極めて高いレベルで両立させる必要があります。
| 能力要素 | 解説 |
|---|---|
| スピードの絶対値 | 前半58秒〜59秒台の流れについてもいける基礎スピード。 (以前のような61秒台のドスロー消耗戦は期待薄) |
| 高速持続力 | 速いラップを刻みながら、さらに後半1000m(L5F)で加速し続けるスタミナ。 「バテない」だけでなく「速いまま維持する」能力。 |
これからの函館2000m攻略の新基準
このレコード決着が私たちに教えてくれた教訓はシンプルです。
「時計のかかる馬=函館向き」という短絡的な思考を捨てること。
これからの予想では、持ち時計(自己ベスト)も重要なファクターになります。特に、中央場所(東京や京都など)の高速馬場で、1分58秒台前半の時計で好走した経験がある馬は、洋芝替わりでもスピードで圧倒する可能性があります。
逆に、「時計がかかる展開待ち」の鈍足タイプや、スピード不足をスタミナだけでカバーしてきたタイプは、高速化した今の函館では追走だけで脚を使わされ、勝負圏内に入れない危険性が高まっています。2025年の衝撃を教訓に、スピードへの対応力を重視した予想へとアップデートしていきましょう。
横山武史や丹内祐次など得意騎手の成績データ
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函館競馬場芝2000mの予想において、絶対に無視できないファクター。それは「騎手(ジョッキー)」です。
トリッキーな小回りコース、特殊な洋芝、そして短い直線。これらすべての要素が絡み合うこのコースは、騎手の判断ひとつで天国と地獄が分かれる「職人芸」の世界です。「馬7:騎手3」が競馬の定説と言われますが、函館に限って言えば「馬5:騎手5」、あるいはそれ以上に乗り手の腕が問われる舞台だと言っても過言ではありません。
ここでは、函館芝2000mで「神懸かり的な強さ」を見せるトップジョッキーと、穴党必見の「職人」をご紹介します。
【絶対王者】横山武史:複勝率50%超えの「函館マイスター」
まず最初に名前を挙げなければならないのが、現役最強の函館巧者、横山武史騎手です。
彼のこのコースにおける成績は、まさに「異次元」です。シーズンによっては勝率20%前後、そして驚くべきは複勝率(3着以内に入る確率)が50%〜57%という驚異的なアベレージを叩き出しています。「2回に1回は馬券になる」というこの数字は、競馬という不確定要素の多いギャンブルにおいて、異常なほどの信頼度です。
なぜ彼はこれほどまでに強いのでしょうか?
- ポジショニング意識の高さ:スタートから積極的に押して、勝率の最も高い「先行ポジション(2〜4番手)」を確保する技術がずば抜けています。
- 洋芝への順応性:馬のバランスを崩さずに推進力を伝える技術が高く、パワーを要する洋芝でも馬をバテさせません。
「迷ったら横山武史を買え」。これは函館競馬場における格言です。たとえ人気馬であっても、彼が乗っているなら逆らわずに軸にするのが、的中への最短ルートと言えるでしょう。
【穴の職人】丹内祐次:イン突きの魔術師
もしあなたが「高配当を狙いたい」と考えているなら、北海道出身のローカルの鬼、丹内祐次騎手を見逃してはいけません。
彼の騎乗スタイルは、横山武史騎手のような華やかさとは対照的です。人気のない馬、力が足りないと思われている馬に騎乗した際、彼は徹底して「内ラチ沿い(インコース)」にこだわります。
開催が進んで内側の芝が荒れてくると、多くの騎手は嫌がって外に持ち出そうとします。しかし、丹内騎手はその心理を逆手に取り、ガラ空きになったインを最短距離で突いてくるのです。通称「丹内のイン突き」と呼ばれるこの必殺技により、単勝万馬券クラスの超人気薄を何度も馬券圏内に持ってきています。
【丹内騎手の狙い時】
彼が「内枠(1〜3枠)」に入った時は、人気がなくても買い目に入れてください。複勝回収率が跳ね上がるパターンです。
【隠れ高勝率】藤岡佑介 & 武豊:ベテランの妙技
データ派の方にぜひ注目していただきたいのが、藤岡佑介騎手です。実は過去10年のデータを見ると、勝率20%超えを記録するなど、横山武史騎手に匹敵、あるいは凌駕するほどの高い勝率を誇っています。
彼は函館記念のような重賞レースで、馬の能力を最大限に引き出す「ペース配分」に長けており、2024年の函館記念でもトップハンデのアルナシームを巧みにエスコートして勝利に導きました。派手さはありませんが、勝てる位置取りを知っている騎手です。
そして、レジェンド武豊騎手も忘れてはいけません。函館滞在時の彼は、逃げ・先行馬に乗った時の信頼度が抜群です。正確無比な体内時計でラップを刻み、後続に脚を使わせて逃げ切るマジックは健在。彼がハナを主張しそうな時は、前残りを警戒すべきです。
武豊騎手については、こちらの記事武豊騎手 騎乗停止 なぜ?2025年斜行とスマホの真相で詳しく解説していますので参考にして下さい。
| 騎手名 | タイプ | 特徴と馬券戦略 |
|---|---|---|
| 横山武史 | 鉄板軸 | 複勝率50%超。先行馬なら不動の軸。逆らうリスクが高い。 |
| 丹内祐次 | 一発穴 | 内枠の人気薄で激走。イン突き狙いの紐穴候補。 |
| 藤岡佑介 | 高勝率 | 実は勝率トップクラス。重賞やメインレースで勝負強い。 |
| 佐々木大輔 | 期待株 | 若手の中で最も乗れている。減量がなくても買える腕がある。 |
このように、函館芝2000mは「誰が乗るか」で予想の半分が決まると言っても過言ではありません。予想に迷った時は、馬の能力よりも「コース相性の良い騎手」を信じてみるのも、立派な戦略の一つです。
函館競馬場芝2000mの傾向から導く攻略戦略
データ分析で傾向が見えてきたところで、ここからは具体的な馬券戦略に落とし込んでいきましょう。「じゃあ、実際にどの馬を買えばいいの?」という疑問に答えるための、私なりの攻略アプローチです。
クラス別の平均勝ち時計とラップ推移の比較
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競馬予想において、昇級戦(クラスが上がった初戦)の馬をどう評価するかは永遠のテーマですよね。「下のクラスでは強かったけど、相手が強くなると通用しないんじゃないか?」と悩むことは多いと思います。
特に函館芝2000mというコースは、この「クラスの壁」の正体が、他の競馬場とは少し違います。通常、クラスが上がると求められるのは「瞬発力の差」であることが多いですが、函館2000mに限っては「心肺機能とロングスパート能力の差」がクラスの壁となって立ちはだかるのです。
なぜ下級条件でもペースが緩まないのか?
まず、このコースのラップ推移の特殊性を理解しましょう。函館芝2000mは、未勝利戦や1勝クラスといった下級条件であっても、前半のペースがあまり緩まないという大きな特徴があります。
理由は、スタート地点の構造にあります。函館芝1800mはスタンド前からスタートしてすぐコーナーがあるためペースが落ち着きやすいですが、2000mは4コーナー奥のポケット地点からスタートし、最初の1コーナーまで約476mもの長い直線(しかも下り坂)を走ります。
これにより、クラスに関係なく騎手は「位置を取りたい」という心理になり、スタートからアクセルを踏み込みます。その結果、レース全体のラップ構成は以下のようになりがちです。
| コースタイプ | ラップの特徴 | 求められる能力 |
|---|---|---|
| 東京・京都 (主流コース) |
中緩みあり (スローからの瞬発力勝負) |
ラスト3ハロン(600m)で 33秒台の脚を使う「キレ」 |
| 函館芝2000m (特殊コース) |
前傾ラップ・消耗戦 (息が入らない流れ) |
ラスト5ハロン(1000m)から バテずに走り続ける「持続力」 |
つまり、函館2000mで昇級する馬に必要なのは、スローペースで折り合って最後にチョイ差しする器用さではなく、「厳しい流れを追走しても、さらに後半で脚を使えるタフさ」なのです。
独自の攻略指標「L5F理論」で適性を見抜く
そこで私が強く推奨したい予想指標が、「L5F(ラスト5ハロン)」のタイム分析です。
一般的な競馬新聞には「上がり3F(L3F)」のタイムが大きく載っていますが、函館記念のようなレースでは、ゴールまで残り1000m(5ハロン)地点からレースが動き出します。3コーナー手前からペースが上がり、そこからゴールまで11秒台後半〜12秒フラットのラップを連続して刻むような消耗戦になります。
ここでL3Fだけの数字を見て「この馬は末脚が切れる!」と判断するのは危険です。見るべきは、「自ら動いて長く脚を使っているか」です。
【YUKINOSUKE流・昇級馬のジャッジ基準】
- 即通用する馬:
近走(特にローカル小回り)で、L5Fのタイムが59秒台〜60秒前半を記録し、かつ4コーナーで順位を上げながら勝利している馬。 - 危険な人気馬:
前走がスローペースの直線ヨーイドンで勝った馬。L5Fが遅く、L3Fだけ速いタイプは、函館のタフな流れで脚をなくす可能性大。
勝ち時計の目安と2025年の衝撃
最後に、クラスごとの勝ち時計の目安を頭に入れておきましょう。馬場状態にもよりますが、良馬場における平均的な決着タイムのイメージは以下の通りです。
- 未勝利・1勝クラス:2分00秒0 〜 2分01秒5
- 2勝・3勝クラス:1分59秒0 〜 2分00秒0
- オープン・重賞:1分58秒0 〜 1分59秒0
ただし、先ほどもお話しした通り、2025年の函館記念では1分57秒6というレコードタイムが出ました。これは従来の重賞平均よりも1秒以上速いタイムです。
これからの函館芝2000mの上級クラスでは、単なるスタミナだけでなく、「1分58秒台を切るスピード決着に対応できる基礎能力」が必須条件になってくると考えられます。予想する際は、過去走で高速決着(東京や阪神など)にもある程度対応できているか、あるいは持ち時計を大幅に詰める余地がある血統(キズナやハーツクライなど)かをチェックすることが、的中への鍵となります。
(出典:JRA 函館競馬場 コース紹介)
鉄板の軸馬となる条件と具体的な狙い方
函館芝2000m、特に函館記念のような重賞レースにおいて、「どの馬を軸にするか」は馬券の生命線です。荒れやすいコースと言われますが、実は「崩れにくい馬」には明確な共通点があります。
私が長年の分析と実戦の中で確立した、「鉄板級の軸馬」を見抜くための3つの絶対条件をご紹介します。これらが全て揃っている馬がいたら、迷わず本命(◎)を打ってください。
条件①:4コーナーで「2番手〜4番手」にいられる先行力
最も重要なのは脚質ですが、単に「先行馬」であれば良いわけではありません。具体的には、「逃げ馬をすぐ目の前に見ながら、インコースの2〜4番手で我慢できる馬」です。
函館の短い直線(262m)では、4コーナーを回った時点で勝負の大勢が決しています。データ上、4コーナーで5番手以内につけていた馬の好走率が圧倒的に高く、逆に10番手以下からの差し切りは絶望的です。
- 理想の展開:スタートを決めてスッと好位を取り、道中はラチ沿いで脚を溜め、3〜4コーナーで逃げ馬が苦しくなったところを内から、あるいは外からスムーズに抜け出す。
- 必要な能力:スタートの反応の良さと、ごちゃつく小回りコースでも怯まない精神力(操縦性)。
条件②:「横山武史」または「滞在の武豊」が鞍上であること
このコースにおいて、騎手の腕は馬の能力以上に重要です。特に横山武史騎手は、函館芝2000mの「正解」を知り尽くしています。
彼は、多少ズブい(反応が鈍い)馬であっても、腕っ節の強さと積極的なポジショニングで無理やり好位に押し上げ、馬券圏内に残してしまいます。彼が継続騎乗している先行馬、あるいは今回乗り替わりで彼が確保された先行馬は、勝負気配がMAXだと判断して良いでしょう。
また、武豊騎手も函館滞在時は非常に危険な存在です。正確無比な体内時計でラップを支配し、後続の脚をなし崩しに使わせる逃げ・先行策は、ベテランの妙技そのもの。彼が逃げ馬に乗った時は、簡単には止まりません。
条件③:ハンデ「54kg〜57.5kg」のゾーンに入っていること
これは意外と見落とされがちなのですが、函館記念(ハンデ戦)に限って言うと、斤量(ハンデ)にも黄金ゾーンが存在します。
JRAの公式データや過去10年の傾向を分析すると、優勝馬のほとんどが「54kgから57.5kg」の範囲に収まっています。極端に軽い53kg以下の馬や、トップハンデで58kg以上を背負わされた馬は、勝ち切るのに苦労している傾向があります。
【軸馬選定の黄金チェックリスト】
- 脚質:前走、あるいは近走で4角4番手以内の競馬をしている。
- 騎手:横山武史、武豊、丹内祐次(内枠時)、藤岡佑介のいずれか。
- 血統:ハービンジャー産駒、キズナ産駒、ロベルト系保持馬。
- 斤量:ハンデ戦なら54kg〜57.5kgの範囲内。
- 実績:前走がG2・G3で6着以内、または3勝クラスを勝ち上がったばかりの勢いある馬。
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【実践編】具体的な馬券の組み立て方
上記の条件を満たす馬(特に「横山武史×先行×ハービンジャー」のような満貫馬)が見つかった場合、私は以下のような戦略で勝負します。
| 券種 | 買い方のセオリー |
|---|---|
| 単勝・複勝 | 軸馬の単勝を厚めに。複勝は「銀行レース」として運用(ただしオッズに注意)。 |
| 馬連・ワイド | 軸馬から、「内枠(1〜3枠)の人気薄」へ流す。相手は丹内騎手や佐々木騎手など穴騎手をピックアップ。 |
| 3連複 | 1頭軸流し。相手には手広く「洋芝適性のある差し馬(ゴールドシップ産駒など)」も加える。ヒモ荒れを想定して総流しもアリ。 |
「人気馬だから買わない」のではなく、「走る条件が揃っているから、人気でも逆らわない」という判断ができるようになると、的中率は格段に安定します。特に函館芝2000mは、紛れの多いコースだからこそ、頼れる軸馬の存在が何よりも重要になります。
高配当を演出する穴馬のパターンと必勝法
- YUKINOSUKE
さて、ここからが馬券の収支を劇的に向上させるための核心部分、つまり「高配当を狙って獲るための具体的なメソッド」です。
函館芝2000m、とりわけ名物重賞である「函館記念」は、競馬ファンの間で「最も荒れる夏重賞」の一つとして認知されています。なぜこれほどまでに荒れるのか?それは、多くの人が抱く「常識(外枠有利、実績馬有利)」と、実際の「コース傾向(内枠有利、適性重視)」との間に、大きな乖離(ギャップ)があるからです。
私が長年の分析で見つけ出した、「オッズの歪み(盲点)」を突くための3つの穴馬パターンを伝授します。これに当てはまる馬を見つけたら、人気がなくても勇気を持って買い目に入れてください。
【絶対法則】「1番人気の呪い」を利用せよ
まず大前提として覚えておかなければならないのが、函館記念における1番人気の信頼度の低さです。
過去20年のデータを紐解くと、1番人気の成績は【3-3-0-14】(※2024年以前の集計データ参照)と散々たる結果であり、特に2011年から2018年にかけては、8年連続で1番人気が馬券圏外(4着以下)に沈むという「暗黒時代」がありました。
- ハンデ戦の宿命:実績のある人気馬は、見込まれて重い斤量を背負わされる。
- マークの集中:小回りで紛れが多いため、他馬からのマークが厳しくなり、スムーズな競馬をさせてもらえない。
- 適性の罠:中央場所(東京・阪神)で強い馬が、洋芝適性があるとは限らない。
つまり、このコースで勝つための第一歩は、「1番人気を疑い、あえて評価を下げること」から始まります。本命党の人には怖いかもしれませんが、ここを割り切れるかどうかが勝負の分かれ目です。
穴パターン①:開催後半の「嫌われ内枠(1〜3枠)」
最も美味しい配当をもたらすのが、このパターンです。開催が進んで芝が剥げ、茶色くなった内側の馬場を見て、多くのファンは「内は死に場所だ」「外枠の馬を買おう」と考えます。
しかし、前述した通り函館2000mは「内枠天国」です。みんなが避けたがる1枠〜3枠に入った馬は、実力以上にオッズが下がり(人気がなくなり)、期待値が跳ね上がります。
【狙い目のシチュエーション】
・近走の成績が悪くて人気を落としているが、過去に内枠で好走歴がある馬。
・騎手が「イン突き」を得意とするタイプ(丹内騎手や岩田康誠騎手など)で、内枠に入った時。
穴パターン②:東京・新潟で「キレ負け」した馬の逆襲
次に注目すべきは、前走の負け方です。特に、東京競馬場や新潟競馬場のような「直線の長いコース」で、上がり33秒台の瞬発力勝負に対応できずに大敗した馬は、絶好の狙い目となります。
「スピードが足りなくて負けた馬」は、裏を返せば「ジリジリとしか伸びないが、バテない馬」である可能性が高いのです。こういったタイプは、瞬発力が不要で、パワーと持続力が問われる函館の洋芝に変わった途端、水を得た魚のように激走することが多々あります。
| 前走の敗因 | 函館での評価 | 狙い目の血統 |
|---|---|---|
| 上がり勝負でキレ負け (6着〜10着) |
【特注】 条件好転。一変の可能性大。 |
ゴールドシップ ロベルト系 |
| 先行して垂れた (展開不利) |
【注目】 小回りで粘り込みを図れる。 |
キズナ キングカメハメハ系 |
| ダート戦で大敗 | 【穴】 パワー型の芝馬なら洋芝は合う。 |
欧州型ノーザンダンサー系 |
穴パターン③:ローカルの鬼による「マクリ」一発
最後に、騎手による穴パターンです。人気薄の馬を上位に持ってくる騎手には特徴があります。それは「早めに動く度胸があるか」です。
函館で穴をあけるのは、じっくり構える騎手ではなく、3コーナー手前からガシガシ追って動いていく(マクリ)騎手です。
- 丹内祐次騎手:地元愛とコース熟知度はナンバーワン。人気薄を3着以内に持ってくる技術は神懸かっています。
- 佐々木大輔騎手:若手ならではの思い切りの良さがあり、減量が取れてもその積極性は武器になります。早仕掛けで波乱を演出します。
【結論】これが函館記念の「必勝フォーメーション」だ!
以上のパターンを組み合わせると、高配当を獲るための黄金の買い目が見えてきます。
【YUKINOSUKE流・穴狙い戦略】
軸馬:先行力のある人気馬(横山武史騎手など)
相手(ヒモ):
① 1〜3枠に入った人気薄の馬(無条件で押さえる)
② 前走・東京コースで上がり34秒以上かかって負けた馬
③ 丹内・佐々木騎手が乗る差し・マクリ馬
これらをワイドや3連複の相手に散りばめることで、人気馬が勝ってもヒモ荒れで高配当、という一番おいしい結果を待ち受けることができます。
「人気馬が飛ぶ(負ける)」ことを恐れず、むしろそれをチャンスと捉えて、積極的に穴馬を狙っていく。これが函館芝2000mを攻略する上での、最もエキサイティングで実利的な楽しみ方です。
(出典:JRA 過去のレース分析(函館記念))
予想の精度を上げるおすすめAIツールやアプリ
競馬予想の世界も、ここ数年で劇的に進化しました。「AI(人工知能)に競馬が予想できるの?」なんて懐疑的だった時代は終わり、今やプロの予想家ですらAIを補助ツールとして活用するのが当たり前の時代になっています。
私自身、基本的には自分の頭で考えて予想を組み立てるアナログ派ですが、最後に「見落としがないか」の確認や、膨大な過去データを一瞬で整理するために、デジタルツールを積極的に導入しています。特に函館芝2000mのような、人間の感覚(主観)と実際のデータ(客観)にズレが生じやすいコースこそ、AIの冷徹な分析が役に立つのです。
【ガチ勢向け】JRA-VAN「TARGET」で”自分だけの法則”を見つける
もしあなたが、本気で函館競馬場を攻略したい、あるいは長期的に勝ち続けたいと考えているなら、JRA公式データサービスである「JRA-VAN」、特にその付帯ソフトである「TARGET frontier JV(ターゲット)」の導入を強くおすすめします。
これは単なる予想ソフトではありません。「検証ツール」です。
例えば、この記事で私が解説した「函館記念は内枠有利」や「ハービンジャー産駒が強い」という傾向も、TARGETを使えば数秒で裏付けを取ることができます。さらに一歩踏み込んで、以下のようなマニアックな検索も可能です。
- 「函館芝2000m」×「雨(重・不良)」×「ハービンジャー産駒」の複勝率は?
- 「横山武史騎手」が「函館の逃げ馬」に乗った時の単勝回収率は?
こうして抽出したデータは、新聞の印に左右されない「あなただけの根拠」になります。AI予想にお金を払うのではなく、AI(データ処理)を使って自分で答えを導き出す。これこそが、競馬予想の醍醐味であり、回収率を上げる王道です。
【ライト層向け】「指数系アプリ」でスピード能力を可視化する
「パソコンソフトは難しそう…」という方には、スマホで手軽に見られるAI予想アプリがおすすめです。特に注目すべきは、馬の強さを数値化した「指数(スピード指数や能力指数)」が見られるアプリです。
先述した通り、2025年の函館記念でレコードが更新されたことで、今の函館2000mには「絶対的なスピード能力」が不可欠になりました。しかし、過去のレース映像だけで「この馬のスピード値は高い」と判断するのは困難です。
そこでAI指数の出番です。多くのAIアプリは、走破タイムやペース補正を行って「この馬の能力値は〇〇ポイント」と算出してくれます。これを参考に、「人気はないけど指数が高い馬(=実力はあるのに過小評価されている馬)」を見つけ出すのが、賢い使い方です。
| ツール/アプリ | おすすめユーザー | 函館2000mでの活用法 |
|---|---|---|
| JRA-VAN (TARGET) |
本格的に分析したい人 PCを持っている人 |
「内枠×騎手」「血統×馬場状態」など、細かい条件でフィルターをかけ、期待値の高いパターン(穴)を洗い出す。 |
| netkeiba (ウマい馬券等) |
手軽にスマホで見たい人 多くの意見を見たい人 |
「調教タイム」や「AI指数」をチェックし、高速決着に対応できるスピードの裏付けがあるかを確認する。 |
| Odds Park 楽天競馬など |
地方競馬もやる人 無料で楽しみたい人 |
AI予想の「印」を参考にするのではなく、なぜその馬が推奨されているかの「根拠(タイムや適性)」を読み取る。 |
【重要】AIの「死角」を人間が補うハイブリッド予想
ただし、最後にこれだけは伝えておかなければなりません。AIは万能ではないということです。
AIはあくまで「過去のデータの蓄積」から未来を予測します。そのため、以下のような「当日の突発的な事象」や「数値化できない要素」には弱い傾向があります。
【AIが苦手とするファクター】
- 当日の急な天候変化:レース直前のゲリラ豪雨による馬場悪化などは、事前に計算された指数には反映されません。
- 騎手の心理と駆け引き:「今回は逃げずに控えてみる」といった騎手の作戦変更や、レース中のどん詰まり(不利)までは予測できません。
- 最新の馬場トレンド:2025年のように突然レコードが出るような馬場変化が起きた直後は、AIの学習が追いつかず、古い傾向のまま予想してしまうことがあります。
だからこそ、「AIで候補を絞り、最後は人間の相馬眼で決める」というハイブリッドなスタイルが最強なのです。
AIに「この馬は強いよ」と教えてもらい、人間が「でも今日は雨が降りそうだから、こっちの重馬場得意な馬にしよう」と修正を加える。このように、ツールを「主」ではなく「従」として使いこなすことが、予想精度を劇的に向上させる鍵となります。
(出典:JRA-VAN 公式サイト)
競馬予想法を学べるおすすめの本や書籍
函館競馬場芝2000mという特殊なコースを攻略するためには、単に過去の着順を眺めるだけでは不十分です。「なぜ、その傾向が発生するのか?」という根本的な理屈(メカニズム)を理解して初めて、応用が利くようになります。
私自身、競馬を始めた頃は「なんとなく」で予想して痛い目を見てきましたが、専門的な書籍で知識を体系化したことで、予想の精度、特に「納得感」が劇的に向上しました。ここでは、私が実際に読んで「これは函館攻略に直結する!」と確信した2冊の良書と、その活用方法をご紹介します。
1. 『馬場のすべて教えます』(小島友実 著)
- YUKINOSUKE
まず最初におすすめしたいのが、競馬ジャーナリストの小島友実さんが書かれた『馬場のすべて教えます~JRA全コース徹底解説~』です。
この本は、馬券術のテクニック本ではありません。JRAの馬場造園課への綿密な取材に基づき、芝の種類、路盤の構造、排水システム、そしてエアレーションなどの管理技術について、専門的な知見を噛み砕いて解説してくれている「馬場の教科書」です。
なぜこの本が函館攻略に必須なのか。それは、函館競馬場が「洋芝」という特殊な芝を使用しており、かつ近年の「馬場改造」の影響を最も色濃く受けている場所だからです。
【この本で学べる函館攻略のヒント】
- 洋芝の正体:野芝(地下茎型)と洋芝(株型)の根の張り方の違いを知れば、なぜ函館で「パワー」が必要なのかが物理的に理解できます。
- エアレーションの魔法:開催前に路盤に穴を開ける「エアレーション作業」が、どのようにクッション値を変化させ、開催後半のタイムに影響を与えるのかが分かります。「開催後半=時計がかかる」という古い常識をアップデートできます。
- 路盤の硬さ:見た目が茶色く荒れていても、なぜ内枠の馬が止まらないのか。その答えは芝の下の「路盤」にあります。
「馬場状態」という、これまで感覚で捉えていたファクターを、論理的な根拠として予想に組み込めるようになる一冊です。これを読めば、土曜日の朝にJRAから発表される「馬場情報(クッション値や散水状況)」を見るのが楽しくなるはずです。
2. 『穴パターン事典』(メシ馬 著)
次におすすめするのが、新進気鋭の予想家・メシ馬(めしば)さんによるベストセラー『穴パターン事典』シリーズです。
函館記念のように荒れるレースでは、多くの人が「どの馬が穴をあけるか分からない」と悩みます。しかし、この本では「穴馬は無作為に激走するのではなく、決まったパターン(法則)にハマった時に激走する」と説いています。
函館2000mで特に役立つのが、コース形状やラップ推移に基づいた「好走パターンの言語化」です。
| パターン例 | 函館2000mでの活用イメージ |
|---|---|
| トラックバイアス逆張り | 世間が「外枠有利」と思い込んでいる時に、実は有利な「内枠」を狙う思考法。 |
| 距離短縮・延長のショック | 前走2400mを使ってスタミナが強化された馬が、消耗戦の函館2000mで激走するパターンなど。 |
| 隠れ先行馬の発見 | 近走は差しに回って負けているが、本来は先行力がある馬(=函館で一変する馬)の見つけ方。 |
この本を読むと、「なんとなく穴馬を探す」のではなく、「今の函館の馬場と展開なら、このパターンの馬が来るはずだ」という仮説を立てられるようになります。思考の整理整頓に非常に役立つので、スランプに陥った時に読み返すバイブルとしても最適です。
【補足】亀谷敬正氏の「血統ビーム」シリーズも必読
もし余裕があれば、血統予想の大家である亀谷敬正さんの書籍(『血統の教科書』など)も併せて読むことを強くおすすめします。
この記事でも「ハービンジャー産駒が強い」「欧州血統が走る」と解説しましたが、亀谷さんの理論を学ぶと、「なぜ日本の競馬で欧州血統は嫌われる(人気がない)のに、函館では走るのか」というオッズの歪みの構造が理解できます。「欧州型=パワーと持続力」という図式を頭に叩き込んでおけば、雨が降った瞬間に買うべき馬が浮かび上がってくるようになりますよ。
【YUKINOSUKEの学習ロードマップ】
①まずは『馬場のすべて教えます』で、函館コースの物理的な特徴を理解する。
②次に『穴パターン事典』で、激走する穴馬の思考法をインストールする。
③実践でJRA-VANなどのツールを使い、学んだ理論をデータで検証する。
「急がば回れ」と言いますが、こうした書籍から得られる知識は、一時的な的中だけでなく、一生使える「競馬力」となってあなたの収支を支えてくれるはずです。
函館競馬場芝2000mの傾向まとめと最終結論
- YUKINOSUKE
ここまで、函館競馬場芝2000mという特殊なコースについて、様々な角度から深掘りしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
多くの競馬ファンが「函館は荒れる」「何が来るか分からない魔境だ」と口を揃えます。確かに、1番人気がこれほど勝てない重賞も珍しいですし、一見すると不確定要素の塊のように思えるかもしれません。しかし、今回私たちが紐解いてきたデータを並べてみると、そこには「物理的なコース形状」と「極限状態での騎手心理」が複雑に、しかし必然性を持って絡み合った、非常にロジカルな世界が広がっていることに気づいていただけたはずです。
最後に、次回の予想で迷った時にすぐに立ち返れるよう、今回の重要ポイントを「勝利への4ヶ条」としてまとめました。これだけは脳裏に焼き付けておいてください。
【函館芝2000m攻略・勝利への4ヶ条】
- ①見た目に騙されるな!「内枠(1〜4枠)」は宝の山
開催最終週でボロボロに見える内ラチ沿いですが、路盤は生きています。スパイラルカーブで外に振られる距離ロスに比べれば、荒れたインを突く方が物理的に有利です。逆に「8枠」は、どんなに強い馬でも割引が必要です。 - ②「直線一気」は幻想!4角好位が絶対正義
短い直線(262m)でごぼう抜きは不可能です。狙うべきは、スタートから好位を取れる「先行馬」か、3コーナーから自ら動いていける「マクリの機動力がある馬」のみ。動けない差し馬は消しです。 - ③「人」と「血」で買う!横山武史&ハービンジャー
このコースにおいて、横山武史騎手は逆らってはいけない存在です。また、時計がかかる馬場や雨予報なら、ハービンジャー産駒のパワーが火を噴きます。この「人×血」のセットは鉄板条件です。 - ④「時計」を軽視するな!高速化への対応力
2025年のレコード決着(1分57秒6)が証明した通り、今の函館はパワーだけでは勝てません。他場の高速決着にも対応できる「スピードの絶対値」と、それを維持するスタミナの両立が求められる新時代に突入しています。
競馬に「絶対」はありませんが、「確率の高い方」を選び続けることは可能です。
多くの人が「荒れるから手広く流そう」と運任せの馬券を買っている間に、皆さんはこのロジックに基づいて「来るべくして来た穴馬」を自信を持って指名できるはずです。夏競馬の難所と言われる函館2000mですが、この傾向をマスターした皆さんにとっては、むしろオッズの歪みが生じやすい「最も稼ぎやすい得意コース」に変わることでしょう。
次回の函館開催、そして函館記念では、ぜひこれらのポイントを思い出して、痛快な高配当を的中させてくださいね!皆さんの素晴らしい競馬ライフを心から応援しています!
※本記事の情報は過去のデータに基づく一般的な傾向であり、将来の結果を保証するものではありません。馬券の購入は自己責任でお願いします。無理のない資金配分で楽しみましょう。
(出典:JRA日本中央競馬会公式サイト)















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